あなたは、東京への転職を考えたことがありますか?
筆者自身も高校を卒業してから上京して、就職をしました。一度都会生活に失敗し、地元に戻りましたが、その後すぐに東京で仕事を決めてカムバックしました。周りには、東京出身の友人も、上京組の友人も両方います。そして、東京に生活基盤のない上京組ならではの共通するお悩みや壁はたしかに存在するようです。
それらを乗り越えて東京でイキイキと働いている人もいれば、壁を乗り越えられずに地元に帰った人もいます。
都会で働いている同級生は、楽しそうで羨ましい
自分も東京で働いてみたいな
友達や家族と離れるのはちょっと寂しいな…
東京の転職って、どんな感じだろう…?
貧乏で辛いこともありました…
多くの友人や、仕事関係の人と話してわかったのですが、実は、東京都への転職を成功させるためには、3つのポイントがあるんです。
それは、
…というわけで今回は、地元から東京への転職を考えている方に向けて、東京への転職についてまとめて知れる情報をお届けします!
1.東京の転職事情の基礎知識
1-1 事業所数、労働者数ともにナンバーワン!
(引用元: 東京都総務局)
(引用元: 東京都総務局)
統計によると、平成28年6月1日現在の東京都の事業所数は68万5615事業所(対全国比 12.3%)。47都道府県にある企業のうち、1割以上が東京に集中しているのがわかります。労働者人口も、900万人を超えており、2位の大阪を倍以上引き離して、全国ナンバーワンです。
1-2 東京には、本社勤務のチャンスが転がっている!
あなたは、「支社、支店よりも、本社勤務は待遇がよく、よりレベルの高い仕事を任せてもらえるチャンスがある」と聞いたことはありますか?
実は、本社勤務のチャンスがあるのも、東京の特徴です。東京には、国会や国の機関が集まっており、大手企業が本社を置いています。
これは先ほどと同じ表なのですが、事業所数のうち、本社、本店の占める割合が大きいのがおわかりいただけると思います。
(引用元:東京都総務局)
単独・本所・支所別に事業所数をみると、事業所数上位5都府県のうち、上位3都府県は対全国比で「本所(本社・本店)」の割合が「単独事業所」、「支所(支社・支店)」よりも高く、東京都は 16.5%となっていますね!
それでは、東京にはどんな仕事が多いのでしょうか?
1-3 「IT系」「研究所、法律業、広告業」「不動産」「金融」の比率が高いです。
(引用元: 東京都総務局)
産業大分類別に事業所数の対全国比をみると、「情報通信業」が 34.5%で最も高く、次いで「学術研究,専門・技術サービス業」が 18.4%、「不動産業,物品賃貸業」が 15.8%となっています。そのほか、「金融業」12.6%、宿泊、飲食サービス業も12.8%となっています。
IT系や金融系などの専門知識がもとめられる職種と観光・飲食サービス業など比較的入りやすいといわれる企業の両方が存在する土地が東京です。
1-4 東京都の有効求人倍率
(引用元:職業紹介-都道府県別有効求人倍率:主要労働統計指標|労働政策研究・研修機構(JILPT))
ニュースなどでご存じの方も多いかもしれませんが、厚生労働省の「一般職業紹介状況」によると、2022年10月の東京都の有効求人倍率は、1.65倍。
有効求人倍率とは、企業からの求人数(有効求人数)を、公共職業安定所(ハローワーク)に登録している求職者(有効求職者数)で割った値です。
2021年まで3年連続有効求人倍率が低下しているニュースも出ていましたが、少しずつ回復傾向にあることがわかります。
2.東京で転職を有利にするためには
2-1 転職で求められるスキルセットとは
スキルセットとは、職種やポジションによって必要とされる知識や能力のことを指します。
転職などの中途採用では、前職で得た知識・スキル・経験が、求められるスキルセットに合致しているかどうかが評価されます。
求められるスキルセットの中でも、東京での転職に有利に働くスキルセットをご紹介します。
営業スキル
営業スキルは、どの業界でも最も需要が高く、評価されやすいスキルの一つです。
営業はどの職種でも求められる基礎力を身につけやすく、営業力さえあれば、会社の利益を上げる総合力があると評価されやすい傾向にあります。
中でも、特にアピールすべき営業スキルは以下の通りです。
- 相手のニーズや課題を引き出す問題発見力
- 自社の製品やサービスが、相手の課題にどのように役立つかを説明するプレゼンテーションスキル
- 相手の意図を汲み取り、疑問を的確に払拭するコミュニケーションスキル
- 社内外の関係部署と円滑に連携し、目標を達成するためのプロジェクトマネジメント力
これらは、どんな職種でも必要とされる仕事の”基本スキル”といっても過言ではありません。
基礎がしっかりしていれば、業界や職種が変わっても応用が効くので、転職の際にも有利に働きます。
エンジニアスキル
エンジニアは人材不足に悩む業界であり、転職時にアピールしやすいスキルセットが多い職種なため、転職しやすい傾向にあります。
エンジニアとして、システム開発やインフラ構築といった分野の経験があれば、もちろん転職でも有利になりますし、職種によっては、未経験の分野でも専門分野のスキルさえ持っていれば、周辺技術や関連分野の知識だけで認められるケースもあります。
また、技術分野での経験が少ない場合には、コミュニケーションやマネジメントなどのスキルをアピールすることで有利になる可能性もあります。
さらに、技術動向や環境の変化に対応できるような人材が求められやすいので、常に最新の情報を収集しているようなマインドセットも評価されます。
2-2 優良企業を狙うなら中小のホワイト企業が狙い目
東京の中小企業はブラック企業ばかりという印象をお持ちではないでしょうか?
「中小企業だと福利厚生や社会保障が充実していなさそう」
「勤務時間がブラック」
などのイメージを持たれている方が多いと思います。
もちろん、福利厚生や社会保障なんかは大企業の方が充実している場合が多いですし、勤務体系も厳しく管理されているところが多いかもしれません。
しかし、上場企業や大企業でなくても、ホワイト企業はたくさんあります。
優良企業を探す上で大切なのは、しっかりと情報を見ることです。
2-3 優良会社の探し方例:「四季報 優良・中小企業版」を活用する
四季報は、企業の基本的な情報がすべて掲載されている本です。
四季報には、3年後の離職率から、平均年収、平均給与など、数千社の詳細な情報が掲載されており、読むだけでも入社後のイメージがしやすくなっています。
そのため、応募を検討している企業の社員がどのように働いているのかを詳細に把握することができ、入社後に予想を裏切るような事柄を極力避けられます。
3.転職のプロの力を借りる -転職エージェントについて-
上京する方におすすめの転職サービスといえば、転職エージェントの存在が挙げられます。
3-1 転職エージェントって?
転職エージェントは、仕事を探している方と、働きたい人を探している企業の橋渡しをするサービスです。一度登録すると、キャリアカウンセリング、求人紹介、履歴書の添削、面接サポートなど、転職に必要なサポートをすべて無料で受けられます。
3-2 面談のために、東京に行かなければいけないの?
多くの転職エージェントは、カウンセリング拠点を、東京や神奈川、大阪などの大都市に展開しています。しかし、心配する必要はありません。今は、地方在住の求職者のために、電話面談をしてくれるところも、多く存在します。
3-3 本当に無料なの?どうして無料なの?
転職エージェントサービスは、人材を紹介し、内定した時点で「仲介手数料」を企業側から受け取ることで、売り上げが立つビジネスモデルです。そのため、転職希望者側は、一切費用がかからず、手厚いサポートを受けて転職することができます。
3-4 地方在住者が転職エージェントを活用するメリット
地方在住者が、転職エージェントを活用するメリットは、2つあります。
(1)「転職エージェントは、大手企業&優良企業の案件を握っている」
転職エージェントは、大手企業やよい条件の企業を多く握っており、求職者の経歴に合わせて、おすすめの求人をピックアップしてくれます。そのため、自力で求人を探す場合と比べて、効率がよいのです。
(2)「交渉を代行してくれる(面接日、年収など)」
地方在住者の方にとって、転職活動の壁になる交渉事を代行してくれるのも、転職エージェントの強みになります。たとえば、面接日の調整だと思います。特に働きながらの場合や、有給を使いながらの場合は、面接日を調整するのも一苦労ですし、企業と直接交渉するのは気が引けるかもしれません。
また、内定が出た後の年収交渉をしてくれるのも転職エージェントの強みです。上京する場合、多くの費用が必要になるので、できれば高い給料で働きたいですよね。しかし、お金のことは自分からは言い出しづらいもの…。
転職エージェントは、企業との交渉ごとに慣れているので、こちらの要望をうまく相手に伝えてくれます。波風を立てずに、さわやかに転職を決めたいあなたにもおすすめです。
3-5 東京での転職におすすめの転職サイト・転職エージェント
以下でご紹介するのはいずれも都内の求人に強い転職サービスです。得意分野が異なりますのでご自身の状況に合わせて使い分けてください。
- 東京に本社を持つ大手企業への転職を目指す
- マイナビエージェント
- 外資系企業を志望
- ビズリーチ
- 第二新卒・20代・未経験職への転職の場合
- マイナビジョブ20’s(トゥエンティーズ)
国内大手企業への転職ならマイナビエージェント
都市部の求人に強い
専属のキャリアアドバイザーが厳選した求人情報のみを紹介してくれます。特に東京・大阪・名古屋の大手企業やメガベンチャーの求人が豊富です。
利用者の口コミ
- 32歳 男性
明らかに他のエージェントとはスタンスが違う。「とにかく転職してください!」という雰囲気ではない。
- 26歳 男性
職務経歴書作成の段階から手取り足取りサポートしてくれて、助かりました。サイトも他社のようにごちゃごちゃしておらずシンプルで使いやすいです。
- 29歳 女性
担当の方は熱心だったのですが、地方の求人にはあまり力を入れていない様子でした。
外資系企業を目指すならビズリーチ
大手外資系リクルーター・ヘッドハンター多数
登録ヘッドハンター約3,800人。中にはGAFAなど大手外資のリクルーターも。
利用者の口コミ
- 36歳 男性
外資のリクルーターがとにかく多い。レジュメはしっかり書くことをおすすめする。
- 30歳 男性
自分のタイミングで転職活動を進められるのは良い。転職が決まるとお祝いが貰える。
- 28歳 女性
大手企業の人事もかなり見ているようなので一定以上の経験がある方には向いていると思う。私には不向きだったかな。
第二新卒・20代・未経験職への転職ならマイナビジョブ20’s(トゥエンティーズ)
未経験歓迎の求人が多い
大手マイナビの「第二新卒」特化サービス。マイナビジョブ20’sに掲載している企業は未経験者歓迎で第二新卒を求めている企業がほとんどです。
利用者の口コミ
- 26歳 男性
はじめての正社員転職だったが、アドバイザーのお陰でスムーズに進められた。
- 25歳 女性
第二新卒の転職は難しいイメージがありましたがすごく親身になってくれて、何から何までサポートしてくれました。
- 28歳 男性
20代での年収アップは難しいのかなと感じた。適性診断はよかった。
4.まとめ
家族にも恋人にも、転職エージェントにも、早めの相談が吉◎早めに動き出して、軽やかに転職を決めよう
今回は、東京への転職を目指すあなたに向けて、基礎知識や、上京にあたり心がけたいこと、そして頼れるプロの転職エージェントの存在をお伝えしました。
上京の転職には、周りの理解と、プロによる応援が欠かせません。周りを上手に巻き込んで、よい未来が開けますよう応援しています!