20代転職で失敗しないために。20代転職活動のポイントとは?


ライター:Sota Katakawa
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このページは20代転職の方向性に関する考察記事です。20代向け転職サービスの比較をご覧になりたい方は
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「20代で転職するなんて、とんでもない!堪え性がない若手社員は、次の職場でもうまくいかないに決まっている」
「石の上にも3年ということわざもあるし、もう少し頑張ってみたら?」

会社や親からもこんな風に言われてるし、私なんか転職市場で需要無いんだろうな・・・
辛いけど今の仕事を続けるしかないのかな・・・

大学卒業後に新卒で入社した最初の会社がイメージと違う。
初めて社会人として仕事をしてみて、自分が会社に求めるものにようやく気づいた。
もう営業は嫌だ。内勤として出直したい・・・

転職が当たり前の時代。20代で転職することは珍しくありません。

え!?20代で転職する人って少数派なんじゃないの!?

いいえ、そんなことはありません。
以下のグラフは厚生労働省の調査によるもので、折れ線グラフが上にあるほど転職者比率(就業者に占める転職者の割合)が高い、ということです。

年齢階級別転職者比率(2018年)

年齢階級別転職者比率(2018年)
(引用元:厚生労働省による労働力調査2018年

年代 転職者比率(就業者に占める転職者の割合)
15~24歳 11.3%
25~34歳 7.0%
35~44歳 4.5%
45~54歳 3.6%
55~64歳 4.3%
65歳以上 2.3%

こうしてみると20代に近ければ近いほど転職率が高いことがおわかりいただけますでしょうか?

転職をする人はむしろ20代と30代に集中しています。

ですから今の時代20代での転職は当たり前。まったく恥ずかしいことではありません。

 

年収アップしたければ27~29歳を転職回数ゼロ回で迎えること

20代の転職で成功するために重要なのは、あなたが現状に不満で働き方を変えたいのか、それとも年収をアップさせたいのか、これをはっきりさせることです。

そしてもし年収アップの方が目的なのであれば以下の3点がポイントです。

  • 27~29歳で転職
  • 同職種で転職(業界は別でも良い)
  • それまでできれば転職回数はゼロ回に抑える

27~29歳で転職する

もしも年収アップが目的である場合は、最低でも27歳までは現職での勤務を続けることをおすすめします。

なぜなら、ビジネスパーソンは27歳で年収アップの最盛期を迎えるからです。
以下のグラフは転職で年収アップした人の年齢別グラフです。


(引用元:転職で年収アップするのはこんな人(doda)

年収をアップする人は27歳~29歳に集中しているのが分かります。
26歳以前というのは第2新卒に近い扱いを受けますから基本的にポテンシャル採用になります。そのためむしろ給料ダウンするケースの方が多いのです。

同職種で転職(業界は別でも良い)

続いて以下の円グラフをご覧ください。

転職で年収アップに成功された方の業界と職種に関するデータです。

転職で年収アップに成功された方の業界と職種に関するデータ
(引用元:転職で年収アップするのはこんな人(doda)

年収アップした人の割合
同業界/同職種 25.0%
同業界/異職種 7.0%
異業界/同職種 39.0%
異業界/異職種 29.0%

トータルすると64%の人が今と同じ職種に転職しています。

年収アップ転職のポイントは同じ職種で転職すること

ですから、年収アップの原則のふたつめは現職の延長線上で求人を探すことです。

ちなみに異業界への転職でも多くの方が年収アップに成功しています。
専門職種としてのスキルや技術を磨いておけば、異業種へのチャレンジも容易になるとも捉えられそうです。

できれば転職回数はゼロ回に抑える

最後に、以下の円グラフをご覧ください。

年収アップした人の転職回数
(引用元:転職で年収アップするのはこんな人(doda)

年収アップに成功している方の内、転職回数ゼロ回が53.0%と最多です。次いで転職回数1回の方が26.0%で続きます。
このデータは転職回数が少なければ少ないほど年収アップしやすい事を表しています。

つまり、年収アップが転職の目的であれば、27~29歳で同じ職種へ転職回数ゼロ回で転職するのが確率的にもっとも賢明だということです。

ですから、いま現在20代前半であるという方は安易に転職を決意しないこと。

また、今まさに20代後半であるという方は自分が(転職市場的に)旬の時期であるという自覚をもって、長く勤められる進路を選ぶようにしましょう。

「現状不満」や「未経験へのチャレンジ」の場合、我慢は時間の無駄

そもそも転職活動の目的自体が「年収アップ」ではなく、職場環境や人間関係の改善にあることも多いと思います。
あるいは子供の頃から憧れていた仕事に未経験からチャレンジしたい、というケースもあるでしょう。

この場合、ある程度の年収ダウンは覚悟する必要があります。しかし、逆にいえば年収アップが目的ではないわけですから辛い職場に我慢して20代後半まで勤める理由はありません。

冒頭お伝えしましたがいまや20代での転職は普通です。
特になにかの間違いでブラック企業に就職してしまった方は肉体や精神が蝕まれる前に一刻も早く転職活動を開始してください。

入社3年論のからくり

入社3年以内で辞めてしまうようなやつは何をやっても続かない。
3年間はどんなことがあっても辞めるな。

新卒入社の会社で上司や社長の講演でこんなことを言われた方も多いのでは。

筆者自身が2年半で最初の会社を退職してまったく後悔していないこともあり、この「入社3年論」には懐疑的です。

「入社3年論」はインターネット転職が一般化する前から脈々と語り継がれてきた概念です。変化の早い現代のビジネスシーンには原則マッチしていません。
そもそも3年以内に転職した経験が無い人がこうした論を唱えること自体、説得力がありません。

せっかく採用した人材をつなぎとめたい企業側の狙いも見え隠れします。

株式会社セプテーニの人材開発部部長である平岩力氏も以下のように述べています。

・・・(中略)・・・「入社したらまず3年は頑張れ」という考え方には否定的であると言わざるをえない。入社当初に何らかのつまずきがあった人のデータを追いかけてみると、3年以上環境変化のないまま在籍し続けている人は少数であった。すでに退職していたり、異動して成果を出している人が多数だったのだ。

(引用元:講談社マネー現代 「入社したらまず3年は頑張れ」って本当? データから見えた真実

これが失敗の原因!!転職を考え直した方が良い2つのパターン

20代の転職が失敗するパターンは大きく分けて2つです。

(A)心機一転タイプ

「業種も、職種も、全て変えて心機一転を図りたい!」というタイプ。
言い換えますと「前の仕事が嫌になったから」という転職理由ですが、これはもっとも危険です。

なぜなら「やりたいことがわからない」人ほど企業情報の収集が不足して「なんとなく良さそう」「面接の雰囲気が良かった」「企業理念に惹かれた」などの曖昧な理由で入社を承諾しやすいからです。

大手ホワイト企業からの転職。なんとなく自分のやりたいことができていないような気がして退職し、耳障りの良い事を言われて入社した会社が超ブラック体質の営業会社のだった。
後悔しても後の祭り、前職の影を追い求めて転職を繰り返す日々・・・

世の中にはこんな残念な転職事例がたくさんあるのです。

きっかけは「現職が嫌だ」でも構いません。
しかし、「転職で何を変えたいか、何を目指したいか」を必ず明確にしてから応募先を選ぶようにしてください。

そして、応募する、と決めた会社の業績や企業風土は時間をかけて徹底的に調査するようにしてください。それこそ5chから転職系口コミサイトまで、穴が空くほど調べる事をおすすめします。

(B)年収アップが真の望みなのに早まってしまったタイプ

繰り返しになりますが年収アップが転職の目的である場合、27歳までは転職を我慢してください。

本当に自分が望んでいたのは「お金」だったのに、自分の気持に嘘をついて勢いで異業種転職を決めてしまうと悲惨です。

このような方にとって入社3年論はある意味で真実です。転職回数は少ないほうが年収アップしやすいという明確なデータがあります。
特にいまと同じ職種への転職で年収アップを狙っている場合、27歳までスキルを蓄積するべく現職での仕事に励むことをおすすめします。

年収アップ転職を目指すなら27歳までは我慢

まとめ*20代の転職は3つの年齢層で把握しよう

ひとくちに20代といっても、社会人経験1年目と5年経験者とでは転職市場における扱いが違うことがおわかりいただけましたでしょうか。

ここまでのお話を表にまとめます。

年代 転職活動の特徴 許容転職回数
22~23歳(第2新卒) ・「未経験歓迎」求人や大手の求人にもチャンス
・すぐに辞めてしまわないか?を念入りに確認される
0~1回
24~26歳 ・同業でも未経験でも十分に歓迎される年代
・ポテンシャル採用となり、年収はダウンすることが多い
1~2回
27~29歳(即戦力) ・最も年収アップが見込める年代
・業界によっては未経験職種へのチャレンジは難しくなってくる
2~3回

22~23歳(第二新卒)

新卒採用のときは諦めてしまったけど、やはり自分の気持に嘘はつけない!
労働環境が過酷すぎる。職場を変えてイチからがんばりたい!!

この年代はよほどの経験やスキルが無い限り「第二新卒」として扱われます。

この年齢層を採用する企業側の思惑としては、「マナーやOAスキルなど社会人としての常識を一定身に付けたポテンシャルとガッツがある若者が欲しい」といったところ。

そのため書類選考はかなり通過しやすいです。特別なスキルや技術を問わない「未経験者歓迎」求人にも応募しやすい年代です。

面接担当者は「またすぐに辞めてしまわないか」「当社に入社したいと心の底から思っているのか(志望動機に嘘はないか)」を気にしていますので、こういった懸念を打ち消すような自己アピールをしましょう。

第二新卒の転職についてはこちらもご覧ください。

コラム:第二新卒での転職者も増加傾向

転職サイト「doda」によると、第二新卒者の登録も年々増加傾向にあるとのことです。他の第二新卒者との差別化を図るためにも、しっかりと企業研究(職種研究)をして、募集職種がどんな業務なのか、やりがいや仕事の辛い部分を把握してから面接に臨んでください。

登録者1万人当たりの第二新卒者の人数
(出典元:第二新卒の転職活動・就職活動 完全ガイド ~第二新卒とは?その強みと弱みとは?~ 転職ならdoda(デューダ)

このグラフは、dodaのサービス登録者1万人当たりに、第二新卒者が何人いるかを集計したものだそうです。
2010年度以降、年々増加していることがわかります。

このように、登録者が増えているということは、ライバルも増えているということになります。

志望動機例~未経験でウェディングプランナー~

私は専門学校を卒業してから1年間アパレルショップの販売員として勤務してきました。
最初は自信もありませんでしたし、ずいぶん苦労したのですが、お客様ひとりひとりとの会話をメモしてリピート来店の時にお声がけするようになってから、だんだんとお客様が付きはじめまして、直近の3ヶ月は毎月ノルマを達成できています。
ご指名でお越しいただくお客様のひとりに、私が全身をコーディネートした方がいらっしゃいます。
その方は「人生が変わった」と喜んでくださり、今でもたびたびお店を訪れてくださいます。
そうした経験をする内に、「もっとお客様の人生に踏み込んだ商材を扱いたい」と思うようになり、お客様にとって特別なライフイベントのお手伝いをするウェディングプランナーを志望しています。
ウェディングプランナーはご契約に対する目標をもって活動するという風に伺っておりますから、未経験ではありますがアパレルショップの販売員としての経験を活かしてなるべく早く活躍できるようになりたいと思っています。

POINT

  • 就業期間は短いながら「苦労を自分の工夫や努力で乗り越えた経験」でガッツをアピール
  • 現状不満ではなく将来に言及した前向きな志望動機
  • ウェディングプランナーが単なるあこがれの職業ではなく、「実態を分かっていて、それでもチャレンジしたい」という決意を強調

24~26歳

これぐらいの年代になってくると未経験職種へのチャレンジはそろそろラストチャンス。

未経験職種へキャリアチェンジするのであればなるべく早めに動きはじめるべきです。

逆に「年収が上がらない」ということが自己課題なのであれば焦る必要はありません。

もう少し我慢して経験を積み、27歳を迎えてから転職活動を開始した方が良いでしょう。

一般的に転職によって年収がダウンしてしまうことが多い年代でもありますが、例外として同業・同職種への転職の場合年収アップが提示されることもあります。
特に営業職やエンジニアではこの傾向が顕著です。

27~29歳(即戦力)

もっとも年収アップが見込める年代です。

応募先企業を選ぶポイントは「自分のスキルが活かせる業務内容かどうか」「自分が活躍できる職場かどうか」です。

面接では自分のこれまでの経験が応募先企業でどのように発揮されるかをアピールしてください。

志望動機例~WebデザイナーからWebディレクターへのキャリアップ~

私は制作会社で5年間デザイナーとして経験を積んでまいりました。ポートフォリオにもあります通り実績としてはECサイトやメディアサイトのデザインが中心です。
クライアントの想いや要望を伺いながら直接デザインの方向性をすり合わせるのが好きなので、営業に許可をとって単独でお客様先に伺うこともよくあります。ですから将来的にディレクターとして仕事の幅を広げたいと考えていました。そのような希望を現職の上司にも相談しておりましたが、デザイナー不足でなかなかそれが叶わないため転職を考えております。
御社はEC系の制作を得意とされておりますので、私が経験して参りました案件と通じるところがあると思い、今回のディレクター職の募集にご応募させていただきました。

POINT

  • 具体的な実績とポテンシャル(ここでは現場に対する積極性)をアピール
  • 自分のキャリアについて前向きに考えており、現職内でもアプローチしている
  • 応募先の得意領域を把握し、自分の経験と重なる部分を強調

逆に未経験職種での内定は不可能ではないものの徐々に難しくなってきますので、どうしても挑戦する場合はこの年代で未経験職種へキャリアチェンジすること自体相当な苦労を伴うという覚悟が必要です。

20代の転職でよくある質問

Q.20代におすすめの転職サイトは?

20代の前半なのか、後半なのかで違います。詳しくは20代におすすめの転職サイト・転職エージェントにまとめておりますのでこちらもぜひご覧ください。

まず絶対に登録すべきなのがリクナビNEXTです。そもそも第二新卒をターゲットとして発足したサイトですので30代以下の若手向けの求人が豊富。公開求人だけで常に1万件以上の案件があり、その中には未経験歓迎のものもたくさんあります。

登録して放っておいても年収アップ求人がスカウトメールとして届くこともありますので、いますぐ転職を考えていなくても使っておく価値があります。

また、20代前半で未経験職種希望の方はハタラクティブマイナビジョブ20'sの得意領域と完全にマッチしているのでおすすめできます。

アンケートの結果によると、20代後半で年収アップ希望の方ですとハタラクティブとマイナビジョブ20'sの案件はものたりなく感じられると思われますのでリクルートエージェントマイナビエージェントの2つに登録しておけば国内の主要な求人はほとんど紹介してもらえるはずです。

Q.女性は不利なの?

20代の女性は転職活動に注意が必要です。30歳前後の女性は入社してすぐに産休や育休などで現場を離れてしまうのではないかという懸念をもたれやすいのは事実です。
もしこのような企業を避けたいのであれば福利厚生が安定した大企業に狙いを定めましょう。とはいえ大企業ですら実際には制度はあるが融通が利きにくい会社もありますので、注意が必要です。
女性の転職に強いパソナキャリアを利用すると親身になって応募先の実態を教えてくれます。

Q.転職回数が何回までなら大丈夫?多いと不利なの?

これは明確に不利です。

20代の求職者に許される転職経験回数には限度があります。
この年代の転職者が転職を繰り返しやすい(いわゆるジョブホッパー)こともまた常識であり、「すぐにまた辞めてしまう根性なしなのではないか」という警戒心は常につきまといます。

ですから20代の転職ではできる限り転職回数が少ない方が望ましいです。具体的には以下の通り。

年代 許容転職回数
22~23歳(第2新卒) 0~1回
24~26歳 1~2回
27~29歳(即戦力) 2~3回

転職回数がこれを超えている場合、面接では間違いなくそれらの退職理由を問われるはずですので、しっかりと準備をしておきましょう。
特に在職期間が極端に短い(半年未満)会社については具体的な状況まで掘り下げて聞かれる可能性が高いです。

Q.ブラック企業を見分ける方法は?

就職四季報が意外と便利です。ここに出ている「3年後離職率」や「平均勤続年数」が参考になります。
定価2,000円(税別)とちょっと高額ですが、ブラック企業を回避できると思えば安いもの。本屋さんやKindleで購入可能です。
企業分析にも役立ちます。

もうひとつの目安として「若手とベテランのバランス」があります。

社員が20代と40代に集中していて、間となる30代が極端に少ない企業は要注意。
若手を大量に採用しているのに長続きしない(=労働環境になんらかの問題がある)可能性が高いです。

平均年齢だけでは参考にならないので注意が必要です。

Q.20代で年収アップは可能?

可能です。ただし以下の条件を満たすようにしてください。

  • 年収アップのピークは26~31歳。
  • 転職回数が少ない方が有利。ゼロ回が圧倒的に年収アップ率が高い。
  • 今と同じ職種に応募すること。(職種が同じであれば異業種でも問題ありません)

Q.未経験でも入りやすい職種や業界は?

まず職種として最有力なのは「営業」です。
特殊な資格を必要としないため、健康で清潔感があれば誰でも受け入れてくれる傾向にあります。
次点としては意外に思われるかもしれませんが「エンジニア・プログラマ」です。
もちろんいきなり一次請けの会社に転職するのは困難です。SESといって、一定期間の研修期間を終えた後に客先常駐として勤務する働き方となります。
(参考:IT業界転職の真実。大手SIerの存在と、未経験からの転職可否

業界としては無形商材で人柄や熱意を重視されやすい「人材業界」(派遣、研修、採用サービスなど)やWeb系スタートアップは未経験での採用にも積極的です。いずれも成長意欲が強く求められますので、入社後も好奇心をもって働き続ける覚悟が必要です。

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