転職エージェントのメリットとデメリットを比較。


ライター:tomomi
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転職エージェントは求職者の転職活動を手厚くサポートする強い味方です。しかし、デメリットもあります。

今回は転職エージェントのメリット・デメリットについて詳しく解説します。

 

そもそも「転職エージェント」とは?

まず、「転職エージェント」について正しく理解しておきましょう。

転職エージェントとは、別名「有料職業紹介事業会社」や「人材紹介会社」とも呼ばれ、転職したい「個人(求職者)」と、人材が欲しい「企業」のマッチングをする会社のことです。

転職エージェントのサポート内容

転職エージェントのサポート内容

一人ひとりに担当者が付いて転職のサポートをしてくれる

転職エージェントでは、求職者一人ひとりにエージェント担当者が付き、キャリアカウンセリング、求人紹介、書類、面接対策、年収交渉まで、転職活動に必要なサポートを満遍なく受けられます。

転職エージェントのサポートは、面談(キャリアカウンセリング)からはじまります。

私も一度だけ転職エージェントと面談をしたことがあります。初めての面談で緊張していたのですが、担当カウンセラーが話しやすい雰囲気を作ってくれました。

リラックスした雰囲気の中で、「年収は今よりも50万以上高くしたい」「人間関係に疲れてしまったので、穏やかな会社がいい」など、要望を率直にお話しできました。
何から転職活動を始めたらいいのかわからない」という人は利用すべきサービスです。

求職者は「無料」で利用できる

転職エージェントは求職者側は無料で利用できます。転職エージェントに報酬を支払うのは採用企業だからです。

転職エージェント収益の仕組み

転職エージェントや転職サイトが無料で使える理由を詳しく知りたい人は「転職サイトや転職エージェントはどうして無料なの?転職サービスのビジネスモデルとは」をご一読ください。

レジュメ(職務経歴書)の添削や面接対策をしてもらえる

転職エージェントでは、履歴書や職務経歴書(レジュメ)などの書類の添削や、面接対策をしてくれます。特に職務経歴書は、第三者の目線でチェックしてもらうことが重要です。

転職エージェントは、書類選考に通過した人も、通過できなかった人もたくさん見てきています。そのため、あなた一人で内容を考えるよりも、転職エージェントのアドバイスを取り入れることで、書類選考の通過率は高まります。

面接に関しても同じです。
転職エージェントはこれまで数多くの転職者のサポートを通して、面接で聞かれた質問などの情報収集をしています。予め質問内容や、面接官の考え方を教えてもらうことで、しっかりと対策を立てられます。

↓以前転職Do編集部員が受け取った面接対策アドバイス。
「この質問にはこういう方向性が合っている」と、かなり具体的に記載してあります。

面接対策アドバイス

転職エージェントを利用する8つのメリット

以下は、転職エージェントを利用するメリットです。

転職エージェントを利用する8つのメリット

人事に直接「自分の宣伝」をしてもらえる

転職エージェントは、企業への応募書類に紹介状を添付し、あなたの強みを人事担当者へ伝えてくれます。

転職Doの編集部員が、転職エージェントを利用した際は、A5の書類にスキル面、人物面の良さが約5行にまとめられていて、「自分はこんなに価値がある人材だったんだ」と思えたそうです。

※紹介状を見せてくれる場合、見せてくれない場合の両方あり

また転職エージェントは、面接後に、直接人事へ感触を聞きます。仮に緊張でうまく喋れなかったり、上手にアピールできなかったりしても、担当者のフォローによって選考に通過し、採用につながるケースもあります。

自己応募よりも内定率が上がる

転職エージェントを利用することで、個人で転職活動を進めるよりも内定率は上がります。

「転職エージェント経由で人材が入社すると手数料がかかるのだから、企業はなるべく転職エージェントからの人材を欲しないのでは?=内定率は下がるのではないか?」と誤解している人も多いです。

しかし、企業は転職エージェントに支払う費用より「直接採用で入社後にすぐ辞めてしまう人」を雇ってしまうことを懸念しています。

もしも入社後にすぐ辞めてしまう人を雇ってしまった場合、教育コストや、人材補充などさまざまな面で、コストがかかります。

しかし、転職エージェントから紹介された人材がすぐに退職した場合は、成功報酬を返還する制度を設けているエージェントもあるため、支払ったコストの全てが無駄にはなるわけではありません。そのため、企業側も安心して転職エージェントに大切な採用活動を任せています。

企業側にとって、エージェント推薦の人材を雇うことは長い目で見てリスクを削減することが見込めるのです。ですので、転職エージェントを活用することで内定率を高めることができます。

非公開求人に応募できる

非公開求人」に応募できるのも大きなメリットです。

非公開求人とは、転職サイトやハローワークなど一般には公開されていない「転職エージェント限定」の求人のことです。転職エージェントの持っている求人票の80%は非公開求人と言われています。

非公開求人には有名企業の求人や新規事業に関する求人が多いため、キャリアアップ を目指す方にもおすすめです。

転職を成功させるために、転職エージェント経由で好条件の非公開求人を紹介してもらいましょう。

自分でも思いもよらなかった求人を提案してくれる

転職サイトで応募してたけどなかなか内定がもらえない…」という方でも、転職エージェントから新しい切り口で求人を紹介してもらえることがあります。

実際に転職Doの編集長も、若い頃には営業から未経験でWebデザイナーを目指して自力で転職活動を行っていましたが、ホームページ制作会社を何社受けても採用してもらえなかったそうです。

転職エージェントのアドバイスでインターネット広告代理店に応募先を変更したところ、「営業とHTMLがわかる」という点が評価されあっさりと内定先が決まったそうです。

あなたが活躍できる職場は、思いもよらない全く別の業界や業種にあるかもしれません。

応募前に企業の社風などを教えてもらえるため、入社後のミスマッチを減らせる

転職エージェントを利用する8つのメリット

転職エージェントは企業の経営者や採用担当者へ、求めている人材だけではなく企業の社風やオフィスの雰囲気についてもヒアリングを行います。

それらは個人ではなかなか調べきれない踏み込んだ情報ですが、転職エージェント経由なら知ることができます。

そのため、自己応募と比べて、入社した後に「ここの社風は自分には合わないな…」と感じてしまうリスクを軽減できます。

自分では言いにくい年収・待遇アップを交渉してもらえる

転職活動で年収や待遇をアップしたいと思っている人は多いでしょう。しかし、現実として、人事担当者へ直接「現職は年収500万円だったため、御社では600万円にして欲しい」と切り出すのは難しいですよね。

エージェント担当者はこの気まずい交渉を代行してくれます。

(一般的にエージェントに支払われる報酬は入社時の年収比で決定されるため、あなたの年収をアップさせた方がエージェント側にもメリットがあるのです)

また、エージェントは応募者の市場価値(スキルや経験に対する年収相場)を過去の転職事例から把握しているため、「このスキルの人材ならこれぐらいが相場です」と、交渉力のある説得をしてくれます。

面接の日程や入社時期などを調整してくれる

転職エージェントを利用すると、面接の日程や入社時期などを調整してくれるのも嬉しいポイントです。

転職するにあたって、退職するタイミングと次の職場に入社するタイミングを合わせないと、無職期間ができてしまったり、逆に有給が無駄になったりしてしまいます。

個人では調整が難しい入社時期の調整も、エージェント担当者が代わりに行ってくれます。

退職に関する相談にも乗ってくれる

簡単な内容ならば、退職に関する相談にも応じてくれます。

例えば、退職するタイミングや切り出し方、退職手続きに必要な書類についてです。転職のプロであるエージェント担当者は、円満退社に導くコツを教えてくれます。

転職エージェントを利用するデメリット

ここまで、転職エージェントを利用するメリットをご紹介しましたが、良いことばかりではありません。デメリットもあります。

転職エージェントを利用する6つのデメリット

担当者の都合で求人を紹介される場合がある

エージェント担当者のなかには、自分の売上と評価のために、求職者が受かりやすそうな求人(求職者が望まない求人)を紹介してくることもあります。

エージェント担当者が、企業の人事へ「いい顔」をしたいために、直接担当している業界、企業ばかりを勧めてくることもあるでしょう。

すべてのエージェント担当者がそうではありませんが、営業トークに乗せられないように注意しましょう。

自分が提示した条件や職種ではない求人を紹介されたら、はっきりとお断りしてください。

エージェント担当者との相性や能力の差がある

先にも述べたように、エージェント担当者も人間ですから、求職者との相性や持っている能力に個人差があります。

例えば、自分では気づかなかったような強みや自己PRポイントを見出してくれる、スキルが豊富な担当者も多いです。半面、経験が浅いというだけで取り合ってくれない人もいます。

また、エージェント担当者へ「話し方が嫌い」「雰囲気が高圧的だな」などと悪印象を持ってしまうこともあります。

このように、相性が合わない担当者や能力の低い担当者にあたってしまったら、思い切って担当者を変えてもらうことも視野に入れてくださいね。
(事務局にメールを送ることで担当者変更自体は簡単にできます)

ストレスフルな担当者のために貴重な時間を無駄にすることはありません。

転職エージェントは短期決戦型でマイペースには進められない

転職エージェントでは、多くの場合約3ヶ月間の集中した転職活動を推奨しています。そのため、「現職はとりあえず辞める気はないけど、良い求人があったら転職したいな」と考えているか方の相談は後回しにされてしまいます。

後回しにされるということは、転職エージェントの中で優先順位が低い(すぐに転職しない=成功報酬が発生する可能性が低い)と判断されるため、連絡もこなくなります。

マイペースに求人を探していきたいという人は、転職エージェントではなく「転職サイト」(具体的にはリクナビNEXT)をおすすめします。

転職エージェントを利用する6つのデメリット

自分の経験やスキルとかけ離れた求人は紹介されない

メリットでも挙げたように、転職エージェントでは自分の経験やスキルなどから「自分に合った求人のみ」を紹介してくれます。これは、裏を返せば「全ての求人を見られるわけではない」ということでもあります。

転職エージェントは、企業側から「自社の出す条件に合う人材を紹介してほしい」という期待を持たれています。

その期待をなるべく裏切るわけにはいかないため、いくらあなたが熱望しても、スキルや来たいとかけ離れている、無謀な挑戦だと思われれば足切りされてしまうのです。

未経験の業種に挑戦したいという人は「転職サイト」(具体的にはリクナビNEXT)を併用すべきです。

面談やカウンセリングのため転職エージェントの会社に出向く必要がある ※電話面談もあり

転職エージェントに登録すると、求職者が求める条件や特性を把握するために一度は面談やカウンセリングをおこないます。

仕事のあとの18:00や19:00といった時間帯に、わざわざプライベートな時間を使って面談しに行くことは面倒だと感じる人も多いと思います。私も実際、この移動時間がものすごくおっくうに感じていました。

今はdodaやマイナビIT AGENTなど電話面談を選べる転職エージェントもあるため、忙しくて直接面談することが厳しそうであれば、ぜひ面談前に電話面談を希望すること伝えるようにしましょう。

地方には転職エージェント自体が少ない

前述の通り、転職エージェントの会社に出向く際に、地方に住んでいる求職者は遠出しなければなりません。なぜなら、地方には転職案件自体が少ないからです。

転職エージェントは、人口の多い主要県(東京、大阪、京都、名古屋、福岡、広島、神戸など)に集中しています。

唯一リクルートエージェントは日本全国に営業所を構えていて、地方の有力企業からも信頼されているため利用価値があります。

転職エージェントを有効的に活用する2つの方法

複数の転職エージェントに登録する

転職エージェントを利用する際には、複数の転職エージェントに登録することをおすすめします。その理由は「リスクを分散するため」「より多くの非公開求人に出会うため」の2つです。

「合わない」リスクを分散するため

転職エージェントを利用するデメリットとして「エージェント担当者と相性が合わない可能性がある」とお伝えしました。

担当者との相性が合わないと、転職活動自体が嫌になってしまう人も多いです。

しかし、複数の転職エージェントに登録すれば、仮に1社と合わなくても、もう1社と転職活動を進めれば良いのです。

自分と相性が合う担当者を見つけるために、2社以上のエージェントに登録することが重要です。

より多くの非公開求人に出会うため

転職エージェントそれぞれで保有している非公開求人や企業情報が異なります。

複数のエージェントに登録しておくと「優良企業」の求人に出会える可能性が単純に上がります。

自分の状況や希望に合ったエージェントを選ぶ

転職サービスにも得意・不得意があるのをご存知ですか?

例えばフリーターから正社員就職を目指したい人がキャリア向けのリクルートエージェントに登録しても担当者と話が噛み合いません。この場合、「ハタラクティブ」のようにフリーターからの転職に特化したサービスを選んでください。

第二新卒の年代の方向けならマイナビジョブズ20’s、エンジニアならマイナビIT AGENT(同じエンジニアでもWeb・ゲーム系はGeekly)、外資志望ならGAFAのリクルーター(スカウト)も利用していると言われるビズリーチなど、希望する進路と転職サービスをあわせて利用するのがポイントです。

※ 転職Doではあなたに合った転職サービスが5秒で診断できる便利な診断ツールをご用意しています。

ツールへのアクセス方法

エージェントは便利だけど、最後は自分の力で乗り越える必要がある

多くのメリットがある転職エージェントですが、転職エージェントを利用したからと言って確実に内定がもらえる保証はありません。

応募先を決めたり、面接を受けたりするのはあなた自身です。「転職エージェントに登録したから、あとは担当者に任せておけば安心」というようなスタンスですと、うまく使いこなすのは難しいです。

転職エージェントのクライアントはあくまでも企業で、企業が望む人材を探すのが転職エージェントの仕事です。エージェントを過信するとエージェントの都合だけで求人を紹介され、入社してみたら自分の望んだ会社ではなかったという残念な結果になってしまいます。

転職活動は最終的に自分の力で乗り越える。エージェントは便利ですが、そこを忘れないように注意してくださいね。

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