昨今、多くの求職者が様々な転職支援サービスを利用して転職活動を進めています。
特に転職エージェントは、初めて転職する求職者にとって心強い味方であり、効率的に転職活動を進められると評判です。
しかし、そうしたサービスを利用せずに転職活動を行う人もいます。
今回は、転職活動で転職エージェントを利用しない場合のメリットとデメリットを解説します。
転職エージェントを使わない転職活動とは
自力で転職活動
自力で転職活動を進める場合、次のような流れになります。
これは最低限必要な時間です。
在職中の転職の場合は、これより少し長くかかる場合があります。
転職準備では、自分の強みや弱みを把握するための自己分析、履歴書や職務経歴書などの書類作成、転職先への希望条件の洗い出し、その条件に合った企業探しなどがあります。
準備が整った段階で応募の手続きになります。
応募方法は、企業に直接応募する方法と、転職サイトを通じて応募する方法の2つがあります。
応募後、無事に書類選考を通過したら、次は面接です。
身だしなみや立ち居振る舞いなど、面接の基本的なマナーを理解することはもちろん、自分の魅力を効果的に伝えるための準備も必要です。
無事に内定をもらい、承諾した後に、在職中の場合は退職の手続きがあります。
法的には2週間前までに退職の意思表示をする必要がありますが、引継ぎ等があるので、1ヶ月前くらいが一般的です。
ハローワークを利用する
ハローワークを利用した転職活動を行う場合は、次のような流れになります。
ハローワークで転職活動を行う場合、最寄りのハローワークに直接出向く必要があります。
ハローワーク内に入り、案内の方に初回の利用であることを伝えると、登録をはじめることができます。
求職申込書を記入し提出すると、ハローワークカードが発行されます。ハローワークを利用する際はこのカードが必要になりますので無くさないようにしましょう。
登録が終わると、窓口にて求職相談を行います。
転職に関するさまざまな悩みや不安を相談したり、希望の職種に関する求人票を探すお手伝いをしてもらえます。
自分がどのような仕事に向いているかなどの相談もできるので、まずは気軽に相談してみましょう。
次に求人票の検索ですが、相談員がピックアップしてくれる他、ハローワーク内で直接検索することも可能です。
応募したい企業が見つかった場合は、応募には紹介状が必要になるため、まずは相談員に報告しましょう。
※直接応募しても、企業からハローワークを通してほしいと言われてしまいます。
ハローワークでの転職活動を行うデメリット
ハローワークでの転職活動はデメリットがたくさんあります。
- 求人票の情報が少ない
- 載せていた求人情報と実際の募集内容に差異がある
- 大手企業の掲載は少ない
- ブラック企業リスクが高い
- 相談員の対応にばらつきがある
端的に言うと、キャリアアップを目指して転職活動を行う場合はハローワークはオススメしません。
とにかく地元企業に転職したい方のみが利用すべきだと思います。
転職エージェントを使わないメリット
自分のペースで転職活動を進められる
転職エージェントを利用すると、基本的にはキャリアアドバイザーのペースで転職活動が進められてしまいます。
例えば、キャリアアドバイザーから紹介された企業に応募する場合、
- 応募書類の作成
- 応募までの期間
- 面接対策
- 内定承諾までの期間
- 入社時期の決定
これらをすべてキャリアアドバイザー主導のもと進められます。
融通が効く部分もありますが、基本的には指示された通りに動くことになります。
こうなってしまっては自分のペースで動けることはほとんどありません。
「自分のペースで幅広い求人の中からゆっくり検討したい!」
という方は、転職エージェントを利用しない方が満足のいく転職活動が出来るかもしれません。
メリットはあまり無い
自力で転職活動を行うことのメリットはあまりありません。
自力での転職活動は、難しいことが多くあります。
書類選考に通らなかった場合の原因究明が難しいことや、働いている時間内に応募先とやり取りをしなければならないことがあることなど、たいへんなことがいっぱいです。
寧ろデメリットも多いので、自分のペースに拘らず転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントを使わないデメリット
応募書類を自分一人で完璧に作成しなければならない
履歴書や職務経歴書の作成は、とても労力のかかる作業です。
また、書類選考を通過するために、それぞれの企業に合わせてこれらの書類を作成するには、かなりの時間がかかります。
転職エージェントを利用すれば、企業とのコネクションを持つキャリアアドバイザーが、求める人材像に合わせた書類の作成・添削をサポートしてくれます。
企業と直接やり取りしなければならない
転職エージェントは、企業とのやり取りや手続きを代行するサポートも行っています。
- 求人の応募手続き
- 面接の日程調整
- 配属先の交渉
- 給与・ポジションの交渉
- 雇用契約書の確認
- 入社関連手続き
転職活動の面倒な部分を全て代行してくれるので、実際の面接以外では企業との直接のやりとりはほぼありません。
自力で転職活動をする場合は、上記のようなことをすべて自分で行わなければなりません。
第三者目線の意見がもらえない
転職エージェントを利用することで、自分では気づかなかったPRポイントの整理や、企業に受け入れられる表現方法など、プロのアドバイスを無料で受けることができます。
それが自力での転職活動では全くありませんので、プロの意見を取り入れた自己PRを凌駕するような、自分なりの自己PRを作ることが必要があります。
転職エージェントを使うべき人の特徴
転職活動未経験の方
転職活動の経験が浅い方は、自分一人でやろうとせず、転職エージェントを利用しましょう。
なぜなら、転職エージェントでは、転職活動の進め方や選考を通過しやすくするためのノウハウを持っており、そうしたサポートを受けている他の求職者には太刀打ちできないからです。
転職活動未経験でも転職エージェントを利用することで、自己分析・求職活動から応募・入社までの全過程をサポートしてもらい、他の応募者と対等に渡り合えるようになります。
また、転職エージェントにはそれぞれ強みがあります。
未経験から正社員を目指す人向けのサービスや、業界に特化した専門のキャリアアドバイザーが在籍しているところもあるので、より自分の希望を実現しやすい環境が構築されます。
在職中の方
転職活動は、多くの人が在職中から始めると思います。
しかし、在職中の転職活動は非常に忙しく、心身ともにかなりの負担がかかるものです。
そこで、仕事と転職活動を効率的に両立させるために、転職エージェントを活用しましょう。
転職エージェントは、日中の忙しい時間を利用して、必要な手続きや選考日程の調整、希望条件に合った求人の提案などの事務作業を代行してくれます。
在職中の方こそ、転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職で失敗した経験のある方
転職に一度失敗してしまった方にも、転職エージェントはオススメです。
なぜなら、転職の失敗は「情報不足」が理由となって起こってしまうからです。
転職の失敗としてよく挙げられるのが
- 掲載されている仕事内容と実際の仕事にギャップがある
- 就業条件が求人票と異なっている
- 配属された部署の人間関係に問題がある
- 仕事にやりがいを感じられない
といったケースです。
なぜ、このようなケースが起きてしまうかというと、求人票や面接官との会話、ネットで検索した口コミ情報だけの情報で判断しているからです。
つまり、情報不足から転職の失敗は起きてしまいます。
これを防ぐには、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントは企業の人事担当者と強いパイプを持っているため、社内事情を調べてもわからないような情報を教えてもらうことができます。
転職に再度失敗しないためにも、転職エージェントを利用しましょう。
賢く転職エージェントを利用しよう
転職活動はとにかく時間と労力を消費します。
転職活動が辛くて妥協した結果、転職に失敗してしまったという人も少なくありません。
転職活動に疲れ果てて転職に失敗してしまうのは、元も子もありません。
そうなる前に転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。
転職エージェントの賢い利用方法は、自分のニーズに合ったサービスを利用することです。
さまざまなサービスがありますので、各転職エージェントの特徴を理解して選んで登録しましょう。
- 大都市の求人に強い
- →マイナビエージェント
- フリーターからの正社員就職向け
- →ハタラクティブ
- 第二新卒
- →マイナビジョブ20’
- 組み込み系エンジニアの転職
- →レバテックキャリア
- Web系スタートアップやゲーム業界
- →Geekly
- 外資のリクルーターやスカウトがいる
- →ビズリーチ
この他にも、たくさんの転職エージェントがあります。
下のバナーから自分に合う転職エージェントを探してみてはいかがでしょうか。