STEP2.書類選考対策、応募種類の書き方(なぜ書類選考が通らないのか?)


ライター:Sota Katakawa
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またお祈りメールだ・・・」書類選考になかなか通過できず、困っている方も多いのではないでしょうか。人材紹介会社によれば、書類選考の通過率は平均するとおおよそ3割程度なんだそうです。

やっぱり自分はだめなのかな?」と、感じてしまいますよね。いえいえ、落ち込むことはありません。書類選考は転職活動最初の難関です。初めての転職活動では応募書類のポイントがわからず多くの方がつまずいてしまうものなのです。

 

1. なぜ書類選考を通過できないのか?

書類選考を通過できない要因は大きく2つに分類できます。

そもそも経歴と応募先企業が求めるものがフィットしていない
要はスキル不足。この場合、どんなに努力しても書類選考を通過することができません
職務経歴書のアピールポイントが応募先にマッチしていない
応募に際して、どの企業にも毎回同じ職務経歴書をつかっていませんか?

順番に解説していきます。

そもそも経歴と応募先企業が求めるものがフィットしていない

これが意外と多いので注意したいです。わかりやすい例を示します。

  • 営業から経理に応募する
  • PHPエンジニアがRubyで運営されているメディアの求人にエントリーしてしまう

やっかいなのが自分の中に「新しい仕事にチャレンジしてスキルアップしたい!」という気持ちがあってこういった応募を繰り返しているケース。

この場合、「本業(前職)では経験が無いけど、プライベートでこういった活動をしていてある程度理解がある」という意志が職務経歴書ににじみ出ていないと採用は難しいです。

私の場合、こんな職歴で営業職からWebデザイナーへのジョブチェンジを目指し、Webデザイン会社に書類を送り続け、ことごとく落選していました。

  1. 前職では売上ゼロの営業
  2. ハローワークの職業訓練校でWebデザインを学んだ(正確には基礎の部分をかじった)

て、低スペックだ・・・そもそもWebデザイン会社はデザイナーの採用にあたってポートレート(自分の作品集)を重視しますから、これでは選考に通過できるわけがありません。当時の私は世間知らずで、そんな基本的なことすら知りませんでした。

そもそもこのようなケースでは自らの進路を根本的に見直す方が転職活動が好転します。

わたしの場合はある転職エージェントの担当の方に、「インターネット広告系に進路を見直してみては?HTMLの基礎知識と営業で苦労した経験を評価してくれる会社はきっとあると思いますよ」とアドバイスをいただいたことが転機になりました。

応募先を見直した結果、最終的に3社の内定をいただき、無事ディーエムソリューションズという会社に就職しました。現在では上場を果たした成長企業で、大変良い経験をさせていただきました。

いま思えば「最初は営業職からディレクターを目指したいと思います!」と路線変更していればひろってくれるWeb制作会社もあったかもしれません。

職務経歴書のアピールポイントが応募先にマッチしていない

応募者のスキルや経験に問題があるのではなく、応募書類で上手にアピールできていないことが原因のケース。

職務経歴書でアピールしたいあまり、ひとりよがりの自慢話になっていませんか?

応募先企業が候補者に何をもとめているかを理解していないと、自慢話になりがちです。これでは選考を通過することはできません。

職務経歴書はラブレターなんです。ラブレターを定型文で送る人はいませんよね?

私はこんな経験をして、こんなスキルと展望を持っています。こちらはこんな会社ですよね?だから私とあなたはつながっているんですよ!

と伝えることが大事なのです。

具体的にお話します。

ダメな自己PRの例

例えば、私が提出していた職務経歴書の自己PR欄はこんな感じでした。

教育研修サービス会社に新卒入社し、毎日100本のテレアポをこなしました。残念ながら成果はでませんでしたが、営業職として社会人の基礎を学びました。退職後、早稲田電子IT教育センター(職業訓練校)にてWebデザインの基礎(HTML・CSS・FireWorks)を学びました。今後はWebデザイナーとして成長していきたいと考えております。

こ、これはダメだ・・・ダメすぎる。あなたが人事だとして、これでは何も伝わってきませんよね。そもそも自分のことしか話していません。

良い自己PRの例

職務経歴書はラブレターだとお伝えしました。ラブレターなんですから、相手のことをよく知らないと書けません。

企業分析を行いましょう。仮に当時の私が日本を代表するWeb制作会社であるベイジ社に応募するとしましょう。

ちょっと調べますと、ベイジの枌谷力社長がこのようなコメントを残しているのを見つけました。これは使えそうです。

これを受けて先程の自己PR文を直してみます。

いち早くマネジメントを経験したいと考え、社員15名の教育研修サービス会社に新卒入社し、毎日100本のテレアポをこなしました。残念ながら努力は報われず、営業の難しさとマーケティングの重要性を痛感いたしました。退職後は早稲田電子IT教育センター(職業訓練校)にてWebデザインの基礎(HTML・CSS・FireWorks)を学びました。在校中にさっそく友人の飲食店のWebサイトを作成しております。この際に単にWebサイトを作るだけでは成果が出ないことを実感したため、成果が出る本質的なサイト制作を支援している貴社での業務に強く惹かれ、応募いたしました。HTMLの知識と営業経験を活かし、早期にディレクターとして活躍できる存在を目指します。

いかがですか?だいぶラブレターらしくなったのではないでしょうか?これなら面接ぐらいには呼んでもらえそうです。

このメソッドは自己PRだけでなくあらゆる方向に応用できるですが、ひとつひとつ説明していると膨大な文量になってしまいます。

そこで、必要な項目を埋めるだけで職務経歴書をラブレターにしてしまうテンプレートをご用意しましたので、ぜひご活用ください。

詳しい使い方はこちらでご覧いただけます。

皆さんの書類選考突破のお役に立てれば幸いです。

2.書類選考を通過できない時に見直すのは「職務経歴書」

書類選考をなかなか通過できない時も、転職活動を諦める必要はありません。
応募書類を見直しながら、根気強く応募を続けましょう。

見直しに力を入れたいのは、履歴書よりも職務経歴書です。事実ベースで記載していく履歴書と異なり、ビジネススキルや文章力が表れやすい職務経歴書は、少し見直すだけで選考通過の確率が高まります。

書類 見直すポイント
履歴書 ・誤字・脱字のチェック
職務経歴書 ・誤字・脱字のチェック
・レイアウト
・言葉選び
・自己PR
・第三者によるチェック

活かせるスキルを書類の前半に持ってくる

職務経歴書のフォーマットは自由です。

多くの方は、
「職務概要」
「職務詳細」
「保有資格」
「活かせるスキル」
「自己PR」という順番で書いています。

もちろんこれがダメだというわけではありませんが、採用担当者の判断基準は、「これまでのスキルを活かせそうな人材か?」というポイントです。

ですので、

「職務概要」
「活かせるスキル」
「保有資格」
「職務詳細」
「自己PR」という順番にレイアウトを変更することをおすすめします。

キャリアの全体像や活かせるスキルを先に伝えることで、今後活躍できる可能性をイメージしてもらいやすくなります。

1社ごとに応募書類をカスタマイズする(直接応募の場合)

直接応募の場合、基本的に応募先ごとに職務経歴書をカスタマイズすることを心がけましょう。志望度が高い場合はなおさらです。

自社への応募書類がしっかりカスタマイズされていることを、「熱意がある」「丁寧な仕事をする」という判断基準にする採用担当者は思っているよりも多いものです。

転職活動を進めていくなかで、応募する一社一社に対して、「こういう部分が合ってると思って応募しました」と一筆入れて、カスタマイズするのって手間じゃないですか。

手間だけれど、そこに対して一歩踏み込んだ努力ができる人って、入社していただいた後の姿も想像しやすいですよね。「クライアントとの関係構築やマーケティング施策を真摯に取り組んで、1%でも成果を上げられる確率を上げられるかも」と。誠実で、行動力がある方なのかなという印象を受けます。

(引用元:注目の海外Webマーケ企業、世界へボカン社CEOが教える『社長が思わず採用したくなっちゃう人』

職種ごとに職務経歴書をカスタマイズする(転職エージェント経由で応募する場合)

転職エージェント経由で応募する場合、紹介される企業数が多くなるため、1社ごとにカスタマイズするのが時間的に厳しいと思います。

そこで、応募職種ごとに応募書類を用意することをおすすめします。

企業の採用担当者も、エージェント経由の書類がある程度使い回されることを承知しています。しかしその中で、自社の求める人物像に合う応募者がいれば、書類選考の通過率は高くなります。

因みに大手エージェントサービスの個人サイト上では、職務経歴書を1つしか登録できないのが定番ですが、担当キャリアアドバイザーに相談することで、職種別に別の職務経歴書で応募を進められますよ。

求人票に書かれている言葉を「職務経歴」パートに盛り込む

これまでのキャリアを3~6行で記載する「職務概要」パート。細かい話ですが、ここでは求人票に載っている単語を取り入れたり、置き換えたりすることをおすすめします。

求人票で使われている単語を盛り込むことで、応募先とこれまでのあなたのキャリアがつながっているアピールができます。

応募数を増やす

dodaの調査によると、転職成功者の「平均応募社数」は20.1社と言われています。6社以上に応募した方は、全体の65.7%にも及びます。
(参照:みんなは何社に応募してる?転職成功者の「平均応募社数」 |転職ならdoda

そのため、応募社数が5社以下で、「書類選考に通らない…」とお悩みの方は、そもそも応募総数がまだ少ない可能性があります。

もちろん闇雲に応募する必要はありませんが、1つの採用チャネルに依存せず、求人サイト、転職エージェント、直接応募など様々な手段で視野を広げることをおすすめします。

応募書類を「社会人」に見てもらう

ある程度自力での改善、編集ができてきたら、応募書類を第三者の視点で見てもらうことをおすすめします。

しかし、誰でも良いわけではありません。現役の社会人として働いている知り合いや友人、親戚、家族に見てもらいましょう。

ちなみに周りにこんな方がいたらチャンス。良質なフィードバックを受けられる可能性が高いです。

  • 企業人事として働いている人
  • 人材業界で働いている人
  • 転職したい職種、業界で働いている人
  • 文章がうまい人
  1. 履歴書の書き方フォーマット(テンプレートダウンロード付き)
  2. 職務経歴書の書き方フォーマット(テンプレートダウンロード付き)
  3. 履歴書、職務経歴書は転職エージェントで添削・校正してもらうこと

履歴書の書き方フォーマット(テンプレートダウンロード付き)

           

新卒採用と異なり転職活動では職務経歴書がありますので履歴書が重要視されることはありませんが、いくつか見逃せない書き方のポイントがあります。テンプレートをダウンロードすれば完成されたフォーマットが入手できますのでなるべく手軽に作成しましょう。

履歴書の書き方

職務経歴書の書き方フォーマット(テンプレートダウンロード付き)

           

転職者の書類選考にとって職務経歴書は最重要項目。あなたの強みを端的に物語るものでなくてはなりません。筆者も活用したテンプレート&フォーマットをダウンロードしてなるべく手軽に作成しましょう。

職務経歴書の書き方

履歴書、職務経歴書は転職エージェントで添削・校正してもらうこと

           

転職エージェントとの面談の目的のひとつが作成した履歴書や職務経歴書の校正です。何人もの求職者を支援してきた担当者の意見は少なからず参考になるはずです。

履歴書・職務経歴書の添削

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