日本ナンバー2の産業都市といわれる大阪。ユニバーサルスタジオジャパン、阪神タイガース、たこ焼きなど、個性的で、他の地方にはない文化が魅力的ですよね。
関西にお住まいの方は、大阪で働いてみたい方も多いのではないでしょうか?
また、大阪の企業に応募中の方も多いのでは?
今回は、そんなあなたに、大阪の転職事情や関西ならではの気質、そしておすすめの転職エージェント情報まとめをお届けします!
【衝撃】大阪の平均年収が実は関西ナンバーワンではなかった件について
dodaによる2020年9月~2021年8月までの1年間の調査によると、大阪府の平均年収は、381万円で、関西圏では4位となっています。1位とは11万円の差とはいえこれは意外な結果に…!
(引用元:平均年収ランキング 最新版(47都道府県の平均年収) - doda)
全国ナンバー2の産業都市である大阪。しかし、お財布事情は意外と厳しいのが現実のようで...。
大阪の転職情報~基礎知識編~
大阪が拠点の大企業
パナソニック
- 正確には大阪市内にある会社(本社は門真市)ではないが、大阪を代表する家電メーカー。
- 「電機メーカーとして生産、販売を行なうことで社会生活の改善と向上を図ることで、世界文化の進展に貢献する」という創業者・松下幸之助の教えのもと発展を続けてきた。
- 住宅事業など家電と親和性の高いビジネスも軌道に乗せ、「事業部制」や「社内カンパニー制」など常に新しい社内システムを取り入れるなど、常に新しい試みにも挑戦
- 松下幸之助は晩年には次代の国家指導者を育成するという思いのもと、松下政経塾を立ち上げるなどとして社会貢献を行う
サントリー
- 創業者・鳥井信治郎の「やってみなはれ」という言葉を創業精神として掲げる飲料・酒造メーカー。
- スペイン産のぶどう酒を日本人に飲みやすいよう改良した「赤玉ポートワイン」で成功を収め、日本発のモルトウイスキー蒸留所を京都府山崎に建造することに成功した。
- 2代目社長の佐治敬三は自社を成長させただけでなく、基礎科学研究分野を支援。さらにテレビCMをはじめとした広告業に力を入れ現在のACジャパンの前身を設立。
- 美術館や芸術ホールを建設、サントリー文化財団を立ち上げるなど幅広く活動した。
- 松下幸之助が松下政経塾を立ち上げることで社会貢献を行ったのに対して、佐治敬三とサントリーは芸術や文化を支援するかたちで社会貢献することを目指した。
伊藤忠商事
- 国内最大級の総合商社にして、「あまりにも巨大すぎて、逆に何をやっているのかよくわからない」企業の代表例。
- アディダスやコンバース、イヴ・サンローランなどの日本法人に携わり、不動産、エネルギー関連、金属や金属、金融・保険などの製造業などありとあらゆる業種に携わる。
- 一番身近なのはファミリーマートの運営か。
- 創業者は近江商人の伊藤忠兵衛。元々は繊維商社として成功を収め、かつてはこの分野で世界トップのシェアまで上り詰めた。
- 社内で掲げているのは「売り手よし、買い手よし、世間もよし」の三方よしという近江商人の哲学。社内では常に新しい企業内企業が誕生しており、自由闊達な文化が根付いている。
大阪人の特徴として語られがちな合理性の裏には、「よりよい生活を、より高品質に、より安全に、より安く、皆と共有する」というメンタリティがあると考えられます。
(特に高度成長期は)経営者同士の横のつながりも強く、地域密着型の企業が多いのもそのためでしょう。
大阪にはどんな仕事があるの?
冒頭でもお伝えした通り、大阪は、東京に次ぐ事業者数、労働者人口を誇る全国ナンバー2の産業都市です。
(引用元:第1 概況 ~全国における東京都の状況~ - 東京都の統計)
大阪はどちらかといえば、サービス業が強い地域性があり、東京と比べると、情報通信業界の市場は小さめの傾向にあります。今、日本の情報通信業界全体としては、スタートアップが盛り上がっており何かと話題ですが、大阪の地域性として、「新規開業が多いが、中小企業の減少率も高い」のが挙げられ、ITベンチャーが育ちにくい環境があるかもしれません。
その中で、ITベンチャーの「Chatwork」は勢いがあるので、IT業界に興味がある方はぜひ覚えておきましょう。
Chatwork
- 決して多くはない大阪発のITベンチャーの中で、近年成功した企業の代表例として挙げられるのがChatwork。
- 業務の効率化と会社の成長を目的としたメール・電話・会議に代わるビジネスコミュニケーションツールにして中核事業「Chatwork」をそのまま社名に
- 2019年の夏に事業所を吹田市から大阪市に移転した。東証マザーズへの上場も果たしており、新規企業の入れ替わりが激しく、企業の定着に苦戦する大阪で気を吐いている。
大阪の正社員求人の競争率は?
それでは、実際の大阪の求人の競争率はどうなっているのでしょうか?ライバルは、多いのでしょうか?統計からみてみましょう。
(引用元:令和元年7月大阪労働市場ニュース - 厚生労働省大阪労働局)
大阪の有効求人倍率は、1.30で、全国平均の1.35と比べるとやや低い数字です。
しかも、正社員求人に絞ると、有効求人倍率は、1.01まで下がります。
大阪府を含めた京阪神地区の課題として、20代から30代男性の関東圏への転出という問題が挙げられます。
他の地域よりも有効求人倍率が低いのに加え、中小企業の廃業が多いのも大阪の地域性で、これが転職活動にも大きく影響しています。
中小企業の移り変わりが速い大阪
(引用元:大阪シティ信用金庫 | 「 大阪の企業数について 」 )
(引用元:最新の経済データから見た関西中小企業の動向 - 経済産業省近畿経済産業局)
大阪は、他の主要都市と比べると新規開業率が高い一方で、中小企業数の割合は低めです。また、中小企業の減少率も東京・名古屋に比べると高く、企業の入れ替わりが活発な傾向にあります。
ここからいえるのは、「新規企業の立ち上げが多いにも関わらず、定着率が低い」ということ。つまり、せっかく転職しても、会社の存続性が、他の地域と比べて不安定といえるでしょう。
大阪府を含めた京阪神地区の課題としては、地域を活性化させる労働の担い手である、20代から30代男性の関東圏への転出という問題があります。繰り返しになりますが、小規模企業や新規立ち上げ企業の不安定さが関係していると思われます。
大阪で転職を有利にするためには
転職で求められるスキルセットとは
スキルセットとは、職種やポジションによって必要とされる知識や能力のことを指します。
転職などの中途採用では、前職で得た知識・スキル・経験が、求められるスキルセットに合致しているかどうかが評価されます。
求められるスキルセットの中でも、大阪での転職に有利に働くスキルセットをご紹介します。
営業スキル
営業スキルは、どの業界でも最も需要が高く、評価されやすいスキルの一つです。
営業はどの職種でも求められる基礎力を身につけやすく、営業力さえあれば、会社の利益を上げる総合力があると評価されやすい傾向にあります。
中でも、特にアピールすべき営業スキルは以下の通りです。
- 相手のニーズや課題を引き出す問題発見力
- 自社の製品やサービスが、相手の課題にどのように役立つかを説明するプレゼンテーションスキル
- 相手の意図を汲み取り、疑問を的確に払拭するコミュニケーションスキル
- 社内外の関係部署と円滑に連携し、目標を達成するためのプロジェクトマネジメント力
これらは、どんな職種でも必要とされる仕事の”基本スキル”といっても過言ではありません。
基礎がしっかりしていれば、業界や職種が変わっても応用が効くので、転職の際にも有利に働きます。
エンジニアスキル
エンジニアは人材不足に悩む業界であり、転職時にアピールしやすいスキルセットが多い職種なため、転職しやすい傾向にあります。
エンジニアとして、システム開発やインフラ構築といった分野の経験があれば、もちろん転職でも有利になりますし、職種によっては、未経験の分野でも専門分野のスキルさえ持っていれば、周辺技術や関連分野の知識だけで認められるケースもあります。
また、技術分野での経験が少ない場合には、コミュニケーションやマネジメントなどのスキルをアピールすることで有利になる可能性もあります。
さらに、技術動向や環境の変化に対応できるような人材が求められやすいので、常に最新の情報を収集しているようなマインドセットも評価されます。
大阪の転職エージェントを使うならここがおすすめ
ハードル高そうだけど…
転職エージェントは、仕事を探している方と、働きたい人を探している企業の橋渡しをするサービスです。一度登録すると、キャリアカウンセリング、求人紹介、履歴書の添削、面接サポートなど、転職に必要なサポートをすべて無料で受けられます。
梅田まで遠いんだけど、面談のために、大阪に行かなければいけないの?
リクルートエージェント(梅田阪急ビルオフィスタワー)、doda(グランフロント大阪タワーB)、マイナビエージェント(グランフロント大阪タワーA)など、大手人材紹介会社の関西支社は梅田近辺に集中しています。
大阪で転職活動をするなら絶対に大阪にオフィスがある転職エージェントを選びましょう。
①地元事情に詳しい
大阪に拠点がある転職エージェントは地元の情報に詳しく、住む場所から伸びている地元企業の話まで丁寧にアドバイスをくれます。インターネットに出てこない情報を詳しく教えてくれるので、ライバルに大きく差をつけられるでしょう
②業績の悪い企業がある程度避けられる
前半では、大阪は、「中小企業の入れ替わりが活発」とお伝えしました。一方で、ITベンチャーのChatworkなど、上手くいっている中小企業もあります。
「業績が順調な企業かどうか」を、素人が転職サイトの求人やフリーペーパーから見抜くことはむずかしいです。調べるのにも時間と手間がかかります。
しかし、転職エージェントを使える企業は、それなりに資金力があると考えられます。そのため、エージェント求人は、ブラック企業を避けるための一つの目安になるのです。
本当に無料なの?どうして無料なの?
転職エージェントサービスは、人材を紹介し、内定した時点で「仲介手数料」を企業側から受け取ることで、売り上げを上げています。そのため、転職希望者側には、一切費用がかからず、手厚いサポートを受けて転職することができちゃうんです!
面接日程や給与交渉を代行してくれる転職エージェント
転職活動の壁になる交渉事を代行してくれるのが転職エージェントを利用する強みです。たとえば、面接日の調整。特に働きながらの転職活動では、有給を使いながらの場合は、面接日を調整するのも一苦労ですし、企業と直接交渉するのは気が引けるかもしれません。
また内定が出た後の年収交渉をしてくれるのは転職エージェントの最大の強み。
転職エージェントは、企業との交渉ごとに慣れているので、こちらの要望をうまく相手に伝えてくれます。この際も関西企業の給与相場を分かっている地元エージェントの方が頼りになりますね。波風を立てずに、さわやかに転職を決めたいあなたにもおすすめです。
大阪での転職におすすめの転職サイト・転職エージェント
以下でご紹介するのはいずれも大阪の求人に強い転職サービスです。
サービスによって得意分野が異なりますのでご自身の状況に合わせて使い分けてください。
※ 評判の転職サイトなら大丈夫、というわけではありませんのでご注意ください。
例えばtype転職エージェントは大阪の求人に対応していません。
- 大阪に本社を持つ大手企業への転職を目指す
- マイナビエージェント
- 外資系企業を志望
- ビズリーチ
- 第二新卒・20代・未経験職への転職の場合
- マイナビジョブ20’s(トゥエンティーズ)
国内大手企業への転職ならマイナビエージェント
都市部の求人に強い
専属のキャリアアドバイザーが厳選した求人情報のみを紹介してくれます。特に東京・大阪・名古屋の大手企業やメガベンチャーの求人が豊富です。
利用者の口コミ
- 32歳 男性
明らかに他のエージェントとはスタンスが違う。「とにかく転職してください!」という雰囲気ではない。
- 26歳 男性
職務経歴書作成の段階から手取り足取りサポートしてくれて、助かりました。サイトも他社のようにごちゃごちゃしておらずシンプルで使いやすいです。
- 29歳 女性
担当の方は熱心だったのですが、地方の求人にはあまり力を入れていない様子でした。
外資系企業を目指すならビズリーチ
大手外資系リクルーター・ヘッドハンター多数
登録ヘッドハンター約3,800人。中にはGAFAなど大手外資のリクルーターも。
利用者の口コミ
- 36歳 男性
外資のリクルーターがとにかく多い。レジュメはしっかり書くことをおすすめする。
- 30歳 男性
自分のタイミングで転職活動を進められるのは良い。転職が決まるとお祝いが貰える。
- 28歳 女性
大手企業の人事もかなり見ているようなので一定以上の経験がある方には向いていると思う。私には不向きだったかな。
第二新卒・20代・未経験職への転職ならマイナビジョブ20’s(トゥエンティーズ)
未経験歓迎の求人が多い
大手マイナビの「第二新卒」特化サービス。マイナビジョブ20’sに掲載している企業は未経験者歓迎で第二新卒を求めている企業がほとんどです。
利用者の口コミ
- 26歳 男性
はじめての正社員転職だったが、アドバイザーのお陰でスムーズに進められた。
- 25歳 女性
第二新卒の転職は難しいイメージがありましたがすごく親身になってくれて、何から何までサポートしてくれました。
- 28歳 男性
20代での年収アップは難しいのかなと感じた。適性診断はよかった。
まとめ:プロの力を借りて、全国ナンバー2の都市を攻略せよ
ここまで、大阪への転職の基礎知識や生活のこと、転職エージェントを頼るメリットをお伝えしました。
転職回数が少ない方や、まだ経験を積んでいない方にとって、プロの力は大きな推進力になります。全国ナンバー2の都市の大阪で働くことで、より生活が豊かになるよう、応援しています!