Webデザイナーの転職。年収アップを成功させる志望動機の伝え方


ライター:Sota Katakawa
【PR】記事内に商品・サービスのプロモーションを含みます。

※ この記事は現在Webデザイナーとして働いていて、キャリアや転職について悩んでいる方に向けたものです。
※ 未経験からWebデザイナーを目指したい方は未経験でWebデザイナーになるにはをご覧ください
※ この記事の結論だけ知りたい方は↓(Webデザイナーのキャリア診断)をどうぞ

「Webデザイナーのキャリア診断」(設問は2つです)

Q1
Webデザイナーとして働き続けたいですか?関連するWeb系職種へのキャリアチェンジも受け入れられますか?

 

Webサイトのデザインや場合によってはマークアップを担当するWebデザイナー。
クリエイティブなイメージが未経験の方にとっては憧れの職業です。

自分が作り上げたWebサイトが世に公開され、多くの人の目に留まることにやりがいを感じる人は多いですよね。

Webサイトの制作には常に最新の技術を用いるため、日進月歩で進化するWebの世界の最前線に携わり、知識をアップデートしやすい環境にあるのも魅力です。

HTML5が主流になってから動きのあるデザインを取り込みやすくなり、活躍の幅が大きく広がりました。

自社サイトを開発するインハウスのデザイナーWeb制作会社のスタッフとしてクライアントからの依頼に応えるデザイナー、在宅勤務やフリーランスとして活躍するデザイナーなど働き方は様々ですが、20代前半から経験を積み、30代が近づいてきたタイミングでステップアップを……と考える人もいるのではないでしょうか。

Webデザイナーがキャリアアップや年収アップを実現する方法を考えます。

 

Webデザイナーの年収低い問題

価格ドットコムの調査によれば、Webデザイナーの平均年収は以下の通りです。

Webデザイナー 平均年収
(引用元:Webデザイナーの仕事の年収・時給・給料情報|求人ボックス

平均年収は約430万円で、日本の平均年収441万円と比較するとやや低い傾向にあります。
Webデザイナーは、複数の案件のデザインを同時に抱えることが多く、常に人手が足りないポジション。納期もタイトで労働時間も長くなりがちなのになかなか年収が上がりません。

お給料が上がらない・・・

この背景にはインハウスにせよ受託系の制作会社にせよ、デザイナー職がコスト部門とみなされてしまっている事が上げられます。

実際Webデザイナー自身が営業先に出向いて単独で案件を受注してきたり、デザインで目に見えて自社サイトの売上を伸ばしたりすることは稀なので、どうしても立場が上になりにくいんですよね。

Webサイトに求められる要件レベルはどんどん上がっているのに、一人でこなせる仕事の量を増やすには限界がありますから本当は案件を高単価にすべきなのですが、参入障壁が低い業界なので受注単価もなかなか上がりません。これが正社員の給料分布で、平均年収の430万円が位置するゾーンより低い351〜408万円のゾーンに、最もボリュームがある理由と考えられます。

せっかく苦労して勉強してなれた職業なのに、お給料がなかなか上がらなくて生活も苦しい・・・
会社にもどうやって相談したらいいのかわからないし・・・・

こうした悩みを抱えるWebデザイナーの方も多いはず。
そうなんです。Webデザイナーのあなたがこれから先もWebの世界で生きていくためには、否が応でもご自身のキャリアと向き合わなければならないのです。

もっといえば問題の根本は年収だけではありません。
今、自分が使っている技術が20年後まで通用するか、というテーマもあるのです。

10年前のWeb制作で使われている技術と現在のWeb制作で使われている技術はまるで違いますよね。
例えば10年前にあれだけ流行ったAdobe Flashも2020年にサポートが終了します。
対応ブラウザが数えるほどだったHTML5がいまやスタンダードになっています。ガラケー用のデザインやコーディングで仕事をしていた方は今どうしているのでしょうか?

Webデザイナーである以上、Web技術の進化にずーっとついていかなければ生き残れない。これを仕事と両立するのってとても大変なことだと思うのです。

それだけ努力していてもなかなか評価されない。年収が上がらない。

これこそが、Webデザイナーのみなさんが抱える悩みの根本なのではないでしょうか。

Webデザイナーのキャリアにとって大切なこと

ではWebデザイナーがこの先生き残っていくにはキャリアをどのように捉えればよいのでしょうか?

その鍵は「企画力」と「提案力」にあります。

もし次の10年後も普遍的に通用するスキルがあるとすれば、「リーダーとしてプロジェクトを管理し、成功させる」「クライアントとの折衷の中で期待を超える納品物を提案する」といった「企画力」と「提案力」の部分です。

「企画力」「提案力」を求められる仕事へのキャリアップを意識するがどうかで、Webデザイナーの今後の年収は大きく変わります。

企画力&提案力アップ→キャリア&年収アップ

それでは「企画力」「提案力」が重要な仕事とはどんなものなのでしょうか?

Webデザイナーのキャリアパスを明確にするデザイナーズキャリア・マトリクス

デザイナーズキャリア・マトリクスは転職Doオリジナルの考え方で、
あなたにマッチした「企画力」「提案力」勝負の仕事をあなたの志向性に合わせて探るためのものです。

Webデザイナーにこだわる キャリアチェンジしてもいいかな…
制作側で色んなデザイン
に関わりたい
A.フリーランス C.Webディレクター
インハウスとして
ひとつのサイトを育てたい
B.スタートアップ企業の
デザイナー兼プロデューサー
D.社内Webマーケッター

Webデザイナーのキャリア診断

制作会社 vs インハウス

まず縦軸をご覧ください。これは働き方として「インハウス」を選ぶか、「制作会社」の方が好みか、という問いかけです。

制作会社はWebデザイナーの主戦場で、次から次へ入ってくるいろんなサイト制作案件をこなすことになりますからデザイナーとしてWeb業界人としてもスキルはどんどんアップします。
その反面完成したサイトのことは多くの場合リニューアルまでそれっきりですし、企業によっては営業が無理な受注をしてくることも多くハードワークになりがちです。

一方職場としてのホワイト企業度が高いのはインハウスのデザイナーで、ひとつのプロダクト(Webサイト)をじっくり育てられるという面白みもあります。
ですが制作会社とは違い色んなサイト制作案件に携わることはできません。ECサイトならECサイトの、不動産会社なら不動産サイトのデザインをずーっと担当し続けることになりますから、仕事の幅はなかなか広がりません。

デザイナーにこだわる vs キャリアチェンジを許容する

マトリックスの横軸はデザイナーにこだわるか、キャリアチェンジを許容するか、という問いかけです。

やっぱりデザインが好きで、ずっとイラストや画像を作る側でいたい。クリエイターでいたい。
という方と
デザインというよりWebそのものに興味がある。もっと顧客やユーザーに近い位置で上流から仕事がしたい
という方では目指すべきキャリアパスが違うというわけですね。

クリエイターで居続けるからには「会社に依存せずに仕事を得る(得続ける)」ためのポジショニング、セルフブランディングが課題です。
一方でクリエイターにこだわらずデザインを軸としてキャリアの幅を広げる場合はWebマーケティングに関する知的好奇心や対人折衝に対する意欲が問われます。

制作会社かインハウスか。デザイナーかキャリアチェンジか。
この組み合わせであなたの適性がわかる

① 制作会社 と インハウス
② デザイナーにこだわる と キャリアチェンジを許容する

それぞれに回答いただくことで、現Webデザイナーとしてあなたが目指すべき方向性が見えてきます。
勘の良い方はお気づきかと思いますが、どのキャリアパスも「企画力」「提案力」を問われる職業です。
「企画力」「提案力」で勝負できる仕事にステップアップできれば、これまでのWebデザイナーとしての経験を活かしながら年収を上げて生き生きと働き続けることができるんです。

再掲:デザイナーズキャリア・マトリクス

Webデザイナーにこだわる キャリアチェンジしてもいいかな…
制作側で色んなデザイン
に関わりたい
A.フリーランス C.Webディレクター
インハウスとして
ひとつのサイトを育てたい
B.スタートアップ企業の
デザイナー兼プロデューサー
D.社内Webマーケッター

ここから先はそれぞれ個別にアドバイスしていきます。

A.「制作会社」として「デザイナー」にこだわるあなたは「フリーランス」

適正が「フリーランス」として判定されたあなたは将来的な独立に焦点を当てて今後のキャリアを考えるべきです。

昨今はフリーランスのWebデザイナーでも大手企業からお仕事をいただくことは珍しくありませんから、仕事の依頼先がある程度確立されているのであれば今すぐ個人事業主として独立することだって不可能ではありません。

フリーランスとして独立を目指す!

フリーランスのWebデザイナーはなんといっても自分のペースで働けるのが魅力!!

とはいえそんな方はまれでしょうから、まずは「クライアント先に立つ」という経験が大事です。
多くのフリーランスデザイナーは現職の仕事の一部を引き継いで独立しますから、クライアントに顔と名前を覚えていただいて指名で仕事をとれるようになることが独立に向けた基礎になります。

そのために以下のような方法を検討しましょう。

・現職で積極的に営業同行する
・現職で企画書を用いた提案やWebディレクター職を経験しておく(おおむね2~3年で十分な経験と人脈が得られると思います)
・現職でのWebディレクター経験が難しい場合は転職も視野に入れる
リクルートエージェントもしくはマイナビエージェントで非公開求人の紹介を受けるのがおすすめです。大手制作会社のディレクター案件が多いため)

Webデザイナーとして営業同行を希望する場合の自己PR・志望動機例

私は制作会社で5年間デザイナーとして経験を積んでまいりました。ポートフォリオにございます通り主にコーポレートサイトや不動産サイトなどの落ち着いたデザインを得意としています。
クライアントの想いや要望を伺いながら直接デザインの方向性をすり合わせるのが好きなので、営業に許可をとって単独でお客様先に伺うこともよくあります。正直な気持ちとしてもっと客先に出たいですし、なんなら企画書の作成や提案まで担当したい気持ちがあります。そのような希望を現職の上司にも相談しておりましたが、デザイナー不足でなかなかそれが叶わないため転職を考えております。
御社はBtoB系の制作を得意とされており、私が経験してきた案件と通じるところがあると思い、今回のデザイナー職の募集にご応募させていただきました。

B.「インハウス」として「デザイナー」にこだわるあなたはWeb系スタートアップ

もしあなたが受託制作ではなくインハウスのWebクリエイターとしてのキャリアを歩みたいと考えるのであれば、Web系スタートアップ(最近だとHRテック、ヘルステック、Web面接ツールなど)が有力な新天地の候補となります。

インハウスならWeb系スタートアップがおすすめ!

Web系スタートアップは一つのプロダクトに今後の行く末がかかっていますからそれはもう必死です。特にここで働くエンジニアのレベルの高さは必見。子供のときからプログラミングに触れていて、寝ても冷めても技術のことを考えている、という猛者ばかりです。

ところがこうしたプレイヤーはデザインやUIのことはからっきしであることが多いため、経験を積んだデザイナーに対する需要は大きいです。

仕事の幅としてもWebサイトのデザインにとどまらずプロダクトデザイン、コーポレートデザイン(CI)、アプリデザインなどまで幅広く広がっていきます。

また、IPOに対する期待感もスタートアップならでは。心身共にハードな環境ではありますが、インハウスとして自分のプロダクトを作り上げるという気概のある方におすすめの進路です。

Web系スタートアップのインハウスデザイナー採用は「本当にいい人を1名採用したい」という案件であることが多いため希少で、非公開求人として扱われることが多く、リクナビNEXT等にはなかなか出回りません。

そのためWeb系の非公開求人を多く保持しているリクルートエージェントもしくはdodaを利用するようにしましょう。

マイナビクリエイターやMOREWORKSなどクリエイターに特化した転職サービスもあるのですが、正直大手人材紹介会社の方が求人票が豊富でサポートも手厚いです。

Web系スタートアップ志望の場合の自己PR・志望動機例

私は制作会社で5年間デザイナーとして経験を積んでまいりました。ポートフォリオの中にはサイト立ち上げ時のコンセプトデザインから関わったものもありまして、そういった仕事を経験する中で、ひとつのプロダクトやサービスをデザインして成長を支える仕事に魅力を感じるようになりました。
そこで、裁量とスピード感をもってデザインに携われるスタートアップへの転職を検討しています。
御社はWeb面接アプリの展開を加速させていきたいとお考えとのことですが、実際に使ってみましたところ勝手ながらWeb、アプリ共にまだまだデザインで使い勝手を改善できると感じております。
これまでの経験を活かして御社と一緒に成長していきたいと考えています。

【ちょっと裏技】Web系スタートアップ転職ではTwitterやブログがウケる!

Web系スタートアップへの転職ではさらに一歩踏み込んで、SNS(特にTwitter)やブログを活用したセルフブランディングは転職活動において強烈な武器になります。とはいえフォロワーが何人もいるようなインフルエンサーである必要はまったくありません。

Webデザイナーの転職市場を見ると、優れたセンスを有していながら思いの外自己表現が苦手な方が多いです。

このような中にあって、「ネット上で自分のデザインや意見を発信している」というだけで人事サイドの見方は180度変わったものになることがあります。

クローズドな面接の場ではたとえそれが小規模なものであってもまったく問題ありません。ポートフォリオに合わせてぜひ自己PRに盛り込むようにしよう。今後のキャリアとしてフリーランスでの活躍などを見据えた場合にも大いに有意義なものになるはずです。

【ここには注意!】Webデザイナーの業務に集中できない場合もある

(参考:収入アップを実現!地方の会社から渋谷のインターネット広告代理店に転職成功 ―― A.M.さん(29歳・女性) | マイナビクリエイター

Webデザイナーの方の転職理由として、たびたび目にするのが「もっとWebデザイナーの業務に集中したい」というものです。

こちらの方は、オンライン英会話サービスを扱う会社にWebデザイナーとして入社しましたが、小規模な会社だったため、Webサイトの管理をはじめ、キャンペーンの企画、経理や一般事務なども担当していたそうです。

幅広い仕事に携われることにやりがいを感じる一方で、やはりデザインの業務に集中できないという思いから転職することになりました。

スタートアップ企業での仕事は、Webサイトのデザインにとどまらずプロダクトデザインやアプリデザインなどまで幅広く広がっていくとお伝えしました。
Webデザイナーとしてスキルアップや成長につながる範囲の業務は望むところ!という方でも、経理や一般事務などまで担当してデザインの仕事に集中できないという状況を望む方は少ないと思います。

スタートアップでは新設ポストに初めて採用するので、業務範囲が定まっていないということも少なくありません。面接の際などには、業務内容にどの程度の広がりがあるのかという点をしっかりと確認するようにしましょう。

C. 「制作会社」で「キャリアチェンジを許容できる」なら王道のWebディレクター

経験を積んだWebデザイナーのキャリアパスとしてもっとも代表的なのが、サイトデザインを含めたプロジェクトの全体を統括するWebディレクターです。

Webディレクターは年収アップの王道

本当はどっちが偉い・すごい、という立ち位置では無いはずなのですが、なぜか平均年収は20代時点でも50万円ほどWebディレクターの方が上です。

20代 30代 40代
Webデザイナー 319万円 378万円 425万円
Webディレクター 366万円 464万円 530万円

(引用元:doda平均年収ランキング2018年版

これはやはりWebデザイナーがコスト部門とみなされていることに起因しています。
デザイナーと異なりディレクターは客先にたって、時には自ら仕事をとってくることもある職種。

どうしても自分で作り出せる売上に差がついてしまうため、必然的に年収にも違いが出てくるようです。

ですから、てっとり早く年収アップしたい!!という方は迷わずWebディレクターとしての転職を目指しましょう

ワイヤーフレームはもちろん書けるし、いざとなれば自分でIllustratorを使ったラフデザインもできてしまうWebディレクターは意外と貴重です。
(Webディレクターの多くは自分でデザインができません)
ディレクター経験はなくても内定がいただけるところは数多く存在するはずです。

Webディレクターは人手不足感が強い職種で、リクナビNEXTに求人が多くみられます。(2019年11月現在1,172件)

すぐに転職を検討する必要はありませんが、まずはリクナビNEXTに登録して気になる企業をピックアップしておくと良いと思います。

WebデザイナーからWebディレクターに転身した人が苦労した点として「クライアントとのコミュニケーション」を挙げられることが多いです。
職務経歴書や面接ではこの辺りの素養をアピールできると一番ですが、「いま私に欠けていて、多くのクライアントを抱えている御社の中で高めていきたい」と伝えるだけで印象はまったく違うものになります。

Webディレクター志望の場合の自己PR・志望動機例

私は制作会社で5年間デザイナーとして経験を積んでまいりました。ポートフォリオにもあります通り実績としてはECサイトやメディアサイトのデザインが中心です。
クライアントの想いや要望を伺いながら直接デザインの方向性をすり合わせるのが好きなので、営業に許可をとって単独でお客様先に伺うこともよくあります。ですから将来的にディレクターとして仕事の幅を広げたいと考えています。そのような希望を現職の上司にも相談しておりましたが、デザイナー不足でなかなかそれが叶わないため転職を考えております。
御社はEC系の制作を得意とされておりますので、私が経験して参りました案件と通じるところがあると思い、今回のディレクター職の募集にご応募させていただきました。

D.「インハウス」として「キャリアチェンジを許容できる」なら社内Webマーケッター

キャリアチェンジは構わないけど、受託制作のWebディレクターはちょっと忙しそうだし、社外に出たくないし・・・というあなたにおすすめなのが社内Webマーケッターです。

以下のデータにおける「マーケティング職」には大手企業の広報部門なども含まれてしまっているため100%鵜呑みにすることはできませんが、一般的にマーケティング担当者の年収はWebデザイナーを上回ることが多いです。

20代 30代 40代
Webデザイナー 319万円 378万円 425万円
マーケティング職 381万円 514万円 674万円

(引用元:doda平均年収ランキング2018年版

その分習得しなければならない技術は多岐に渡ります。

  • アクセス解析
  • SEO
  • コンテンツマーケティング
  • Web広告(キーワード広告、ディスプレイ広告など)
  • SNSマーケティング
  • Webプログラミング系(PHP、ECサイト開発など)
  • モール系出店の知識(Amazon、楽天など)

実際には携わるWebサービス次第でこれらの中から取捨選択していくことになりますが、いずれにせよ「デザイン」という枠組みを超えた知識の習得と新しい技術に関する好奇心が求められるポジションです。

(参考:未経験でWebマーケティング職に転職するには?

さらに社外に出ることは少ないとはい外注先や社内に対する折衝・調整業務は多いので、対人スキルも磨いていかねばなりません。

Webマーケッターは守備範囲が広い!

たしかにやることは多いのですがその分ビジネスパーソンとしての付加価値は非常に高いのがWebマーケティング職という職業です。元Webデザイナーであればそのバックボーンに「デザイン」が加わりますので、貴重な戦力として重宝されることでしょう。

転職では「単に良いデザインが書ける人」という印象にならないよう、「ポテンシャル」をいかにアピールするかがポイントとなります。ポテンシャルのアピールポイントは仕事の経験だけでなく趣味の活動の中にあることも多いです。

それらを言語化するために、リクルートエージェントもしくはマイナビエージェントなどの転職エージェントのカウンセリングを受けて面接対策をサポートしてもらうことを強くおすすめします。

面接や書類選考ではマーケターとしての素質を証明するために、ポートフォリオに掲載したWebサイトがどのような数字を残して、どのようにプロジェクトに貢献したのかを理解してきちんとアピールしたり、UUやPV、コンバージョンなどクリティカルな数字で提出したりできるとグッと印象が良くなるはずです。

社内Webマーケッター志望の場合の自己PR・志望動機例

私は制作会社で5年間デザイナーとして経験を積んでまいりました。ポートフォリオにもあります通り実績としてはECサイトやメディアサイトのデザインが中心です。
AサイトではCVRのアップが課題でして、商品への誘導やカートのUIを大幅に見直したことで月間の売上が◯万円改善しています。
BサイトではSEOと導線の改善を意識しましたのでリニューアル後のPVが20%アップしました。
クライアントとの打ち合わせに参加する内に、Webマーケティング領域の成果を数字で見る面白さを感じていますし、デザインだけでは解決できない問題がたくさんあると感じています。そこで今後はデザインスキルを活かしながらアクセス解析やWeb広告方面へ知識の幅を広げたいと考えております。
御社は自社サービスのデジタルマーケティングに力をいれていると伺っておりますし、Twitterでの活動も以前から拝見しておりました。私は趣味で漫画やイラストも書いておりますのでポップなデザインもできますから、もし入社させていただけましたらまずはSNS領域でのお仕事や広告のバナー制作から入らせていただき、徐々にWebマーケティング全体を見られる人材にキャリアアップしていきたいと考えております。

まとめ:Webデザイナー転職のポイント

現状維持はだめ!!自分の方向性を決めよう

現状維持では年収はあがりません!それどころが技術はどんどん進化してあなたの仕事は奪われていきます。
まずはWebデザイナーのキャリアマトリックスを使っていかに「企画力」「提案力」が問われる仕事へキャリアップしていくか、自分の方向性を考えましょう。

「良いWebデザイナー」から一歩踏み込んだ職務経歴書・面接対策を

Webデザイナーの転職において、まず見られるのは当然のことながらポートフォリオです。しかし、どの職種をめざすにしてもWebデザイナーからのキャリアアップを目指すなら、単に「良いWebデザイナー」というだけでは不足です。

「デザイナーの枠組みを超えた活躍がしたいし、できるんです!!」という意思表示が大切
です。
そのためには以下がポイントです。

POINT

(1)クライアントへの提案資料作成やプレゼンの経験をアピールする
(2)制作プロジェントをディレクションしたり、開発チームを管理したりしたエピソードを伝える
(3)ポートフォリオの成果をPVやコンバージョンなどの数字で表現する
(4)Twitterやブログでの活動や趣味での創作はどんどんアピールすべき

他の業種と比べても、業種内で共有される技術の移り変わりが激しいのWebデザイナー。

でも視野を広げてWeb業界における立ち位置を考えれば、これまでに蓄えたデザインとマークアップの知識を使ってキャリアチェンジや年収アップを実現することも十分に可能です。転職にあたっては、できるだけ大きな視座を持ち、自身の可能性を広げていきましょう。

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