未経験からWebマーケティングに転職するには?業界別に求められる役割を詳しく紹介

「Webマーケティングって、なんかよさそうな仕事だな」と思ったあなたへ

インターネットやSNSが必須ツールとして盛り上がっているなか注目されるのは、Webマーケティング・デジタルマーケティングのお仕事です。

マーケティング職のなかでも、Webマーケティングのスキルは需要が高いんですよ。

Webマーケターがメディアで取り上げられる機会も増えてきたことから、「自分もマーケターになりたい」と考える方もいることでしょう。Webマーケター人材は不足気味で、大手求人サイトでは、未経験者を歓迎している求人も多くあります。

未経験の私にも、チャンスがあるかも!

しかし、「Webマーケターってなんかおもしろそう…」という考え方だけで転職をすると、実際に入社してから、「こんなはずじゃなかった!」と期待外れになるかも…。

なぜなら、Webのコンテンツの種類は今や、ブログ、Webサイト、オウンドメディア、動画コンテンツ、ソーシャルメディア(SNS)など多岐にわたり、Webマーケターに求められる役割も細分化されているからです。

本稿では、Webマーケターにご興味のある未経験の方へ、求められる役割や具体的な仕事内容について詳しくお伝えするほか、異業種からの転職をする際の志望動機の書き方なども詳しくお伝えします!

はじめに、Webマーケティングの定義と、Webマーケターが存在する「業界」について説明しますね

「Webマーケティング」とは?

Webマーケターとは、「Web(インターネット)を通して、売上を上げるための戦略、戦術を考える専門家」の総称です。

Webマーケターには、自社サービス・商品を販売するためのWebサイト(コンテンツ)への効率的な集客と、検索結果上位に表示するための価値向上、ならびに「インターネットを通して、出会ったお客様に、買いたい気持ちになってもらうためのコンテンツづくり・改善」が求められます。

今、多くの業界で、Webマーケターが求められています。

「Webマーケター」はどこに所属している?

Webマーケターを求めている企業の、大体の傾向はあるのでしょうか?
大きく分けて、非インターネット系の事業会社、インターネット系のサービス提供会社、広告代理店/コンサルティング会社、 ソリューションシステム提供会社の4種類の企業で、Webマーケターが求められています。

1. 非インターネット系の事業会社

化粧品・アパレル・鉄道・日用品…など、幅広い業種において、Webを使って集客・販売をするためのマーケター。

現場の声
現場の声
化粧品会社で、ブランディングを前提としたWebマーケティングをしています。オウンドメディアの企画や、Webを使ったキャンペーンの提案、Webサイトの改善のプロジェクト進行を担当しています。また、Webマーケティングの特定の領域の専門家たちへ、ブランドの世界観を伝えたり、「自社として何がしたいか」を伝えたりする業務管理的な役割も多いです。(化粧品メーカー・Webマーケティング担当・女性)

2. インターネット系のサービス提供会社

インターネットありきのサービスや、コンテンツを提供する会社のマーケター。(オンラインゲーム会社、動画コンテンツ会社、SNS運用代行会社など)

現場の声
現場の声
主に事業会社からの依頼を受けて、動画コンテンツ制作を担当しています。Webマーケティング×コンテンツ制作力が強みです。動画コンテンツは、テレビなどの大手マス媒体のトレンドの流れを汲むのと、「いかに短い時間で購買意欲を刺激するか」を両立するバランス感覚が重要です。トレンドを抑える情報収集力と、世界観の構築力が求められます。(動画コンテンツ制作会社 ディレクター)

3. 広告代理店/コンサルティング会社

コンサルティング会社では、インターネットを利用して売上を上げるための具体的な施策を、顧客へ提案したり、顧客に代わって施策を実施したりします。

企業例1)SEOコンサルティング会社
現場の声
現場の声
SEOに特化したコンサルティング会社で働いています。さまざまなツールを用いた市場調査・Web解析を前提に、お客様や競合先のWebサイトやの現状を把握し、「どうすれば検索エンジンで上位に表示されるか?」の具体的な提案をします。オリジナリティや専門性を重視したGoogleに評価されやすいコンテンツライティングの提案をしたり、実際にコンテンツを作成したりしてお客様へ納品します。

※SEO(検索エンジン最適化)とは?…Webサイトを検索結果上位に表示させるために打ち出す施策のこと。

企業例2)Web広告代理店・リスティング広告担当
現場の声
現場の声
インターネット専門のコンサルティング会社で、リスティング広告領域を担当しています。検索結果のページに、検索ワードと関連する内容の広告を掲載するというもの。そのキーワードを検索したユーザーに向けて広告を行うため、購買意欲の高いお客様の流入を見込めます。
企業例3)Web広告代理店・総合コンサルタント
現場の声
現場の声
総合コンサルタントとして、主にランディングページ(Webサイトの入り口)の改善提案を行います。お客様のWebサイトのアクセス解析情報を見ながら、改善点の洗い出しを行い、滞在時間や直帰率、サイト内回遊率など、プロジェクトの成果を確認するのが仕事です。

4. ソリューションシステム提供会社

インターネットを通して、売上を上げるためのツール(ECツール・データ分析システム・顧客育成システムなど)を主事業とする会社です。

こんなにもWebマーケティングの種類があるなんて…ちょっと頭が混乱してきた(汗)
大丈夫ですよ。ここで、Webマーケティング会社の種類と、求められるスキルについて、おおよその傾向を表にまとめてみましょう。

Webマーケティングの仕事内容

Webマーケターの仕事一覧表
非インターネット系事業会社 インターネット系のサービス提供会社 広告代理店/コンサルティング会社 マーケティングシステム販売会社
Webサイト・サービスのコンテンツの企画
オウンドメディアの運用による集客
Webサイト・コンテンツのUIの向上
SEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)
LPO(Landing Page Optimization、ランディングページ最適化
Facebook、Twitter、InstagramなどのSNS運用
リスティング広告の提案
数値の分析
マーケティングシステムの提供・運用サポート

これらの役割を横断的に求められる場合もありますし、支援会社が連携をするための業務管理的な役割を求められる場合もあります。

未経験からWebマーケティング職を目指す場合、まずは、自分はどの事業のマーケターになりたいかを考えてみましょう。たとえばブランドにかかわりたい場合は事業会社がよいでしょうし、事業領域はこだわらないが、とにかく特定の分野に特化したマーケターになりたい場合は、広告代理店・コンサルティング会社を目指すと、あなたのイメージを達成できます。

また、すぐに覚える必要はありませんが、Webマーケティングでよく使われる用語・略語として、以下のようなものがあります。未経験の方が、面接で、これらの用語の定義を問われることは少ないかもしれませんが、今後に備えてざっと目を通しておくとよいでしょう。ただしこれらの用語は業界内では常識・日常的に使用されているものですから、面接で得意げに連発しないように注意。会話の中でさらっと活用できると好感度アップです。

―Webマーケティング領域でよく使われる略語―

CPC(Cost Per Click):
1クリックを獲得するためにかかるコスト
CPM(Cost Per Mille):
1000インプレッションを獲得するためのコスト
CTR(Click Through Rate):
クリックスルー率。表示回数に対してクリックされた率
CVR(Conversion Rate):
Webサイトの訪問者のうち、Webサイト側が求めたゴールにたどり着いた人の割合
CPA(Cost Per Action):
コンバージョン1件につきかかったコスト

「新しもの好き」「本質主義」がマーケターに向いている視点◎

それでは、Webマーケティングに向いている人材とは、どんな方でしょうか?諸説ありますが、やはり、新しもの好きである方は、Webマーケティングに向いているにあると考えられます。

Webマーケティングの職業が誕生しておよそ25年が経ちました。25年前のWebマーケティングといえば、バナー広告が主力でしたが、その役割は、今や、新しい技術に取って代わられています。

2019年のトレンドキーワードとして各所で挙げられているのは「動画広告」「AI」「音声検索」「VR/XR」「ダイバーシティ」です。このようなトレンドを汲み、業務に反映できるのに喜びを見出せる方は、Webマーケターに向いている人材と言えるでしょう。

裏を返せば、「移り変わりが速すぎる」のも、Webマーケターにとって辛いところもであります。

新しいデバイスや人気サービスの登場の登場で、消費者の行動は大きく変わります。一例を挙げると、新しいデバイスとしてはスマートスピーカーの登場(「AI」「音声検索」のキーワードと呼応)が、人気サービスとしてはVtuberの流行(「動画広告」「VR/XR」のキーワードと呼応)などが挙げられます。

動画広告・SNSマーケティングで比重が下がったとはいえ、SEOの技術はGoogleのアルゴリズムと密室な関係を持っており、最新の状況を常に情報収集し、クライアントへの提案に反映できなければ、すぐに置いていかれてしまいます。

自分の仕事が数字に反映しやすく、改善点も次々と見つかるのがWebマーケティングの仕事です。改善に向けた動きは絶えず、やるべきことも多くなります。効率のよいやり方を見つけ、無駄を省く工夫をしないと、次から次へとタスクが積もってしまい、メンタルを病むことも考えられます。

さらに一見新しいテクノロジーを謳い文句にしながらトレンドに相乗りしただけのスパム的なツールやサービスも多いのがこの業界の負の側面でもあります。そういったものに飛びついてしまわないために、本質を見極める力と法令遵守の意識も問われる仕事です。

人材流動性の高いWebマーケティング職。独立もアリだし、別の業種へ行くも良し

Webマーケティング職といえば、「人材の流動性が高い」のも特徴です。

Webマーケティングに必要なWeb解析システムはGoogleをはじめとした企業が低コストで提供しているため、顧客開拓さえできれば、起業して独立し、フリーランスのWebマーケターとして活躍する人も多いようです。

また、マーケティングには経営者視点が求められるため、社長や管理職になっても、管理業務の傍ら、Webマーケティングの仕事を行う人もいます。

Webマーケターの平均年収

大手転職口コミサイト「転職会議」を運営するリブセンスの調査によれば、Webマーケターの平均年収は433万円です。年代別では、20代前半:337万円、20代後半:415万円、30代:477万円、40代:540万円です。

とはいえ、これは平均値であり、未経験の場合はここからやや低めのスタートになると考えられます。また、特に「事業会社のWebマーケティング」の場合は、働く業界によって、大きく左右されます。最高で1,000万円越えの場合もあるし、逆に、契約社員などの雇用形態で、年収が200万円前後というケースもあるようです。

Webマーケターに求められるスキルは、自力で身に着けられます!

Webマーケターにはさまざまなスキルが要求されますが、特に重要なのは、SEO・LPOに関する知識と調査・分析スキル。どのようなコンテンツを取り扱うにしても、狙っているサービスにおける検索順位は絶対的に上げなければならず、改善点を見つけるための調査・分析能力は欠かせないものです。

「いや、未経験なのにそんな知識があるかよ!?」と思うかもしれません。

そこで、未経験者の場合は、自身でブログを立ち上げるなどして、普段からTwitter、Google Analytics、Search Consoleなどに触れる経験をしておくと、自己アピールの材料となります。

面接官へ、「インターネットが好き」「ITリテラシーが高い」と印象づけるのに成功すれば、たとえ未経験だとしても「ブログ一芸採用」されるのもありえます。

未経験からマーケティングに挑戦する職務経歴書・面接のコツ

自己PRでは、「インターネットで数字を作った経験」もしくは「インバウンドの営業経験」をアピールせよ!

未経験からWebマーケティング職になりたい場合に、おすすめなのは、求人票で求められるスキルと、「インターネットを使った経験」あるいは、「インバウンド営業経験」があれば、職務経歴書などでアピールしていくことです。下記に、求人票で求められる役割と、あなたの経験の結び付け方をご紹介しますので、ぜひ参考になさってくださいね。

おすすめの自己PRの流れ

  1. 未経験であることを素直に認める
  2. それでもなお、Webマーケティング職との親和性の高い経験をアピールする
  3. 最後は、相手目線で締める
求人票で求められるスキル・知識
(実際の求人票から抜粋)
あなたのスキル・経験
(例)
言い換え
(例)
SEOの知識
(Web系コンサルティング会社)
・現職は社内SEで、新規システムの導入~運用をサポートしている
・ブログを使って、複数のワードで検索表示1位を獲得したことがある
Webマーケティング職は未経験ですが、プライベートでブログを立ち上げ、キーワード選定からコンテンツライティングを含めすべて一人で対応し、XX個のワードで検索表示1位を獲得したことがあります。Google Adsense、Search Consoleの基本的な見方も習得しています。また現職は社内SEとして、システムの導入から運用サポートまでの経験があります。今回御社では、SEOの内部対策の実装にシステム目線で踏み込んだ提案ができる人材を求めていると感じましたので、これまでのスキルがお役に立てると感じ、志望致しました。/td>
コンテンツマーケティング
(事業会社のマーケター)
・現職は消費財の営業事務
・資料作りが得意
・顧客が資料を見て問い合わせ率がUPした経験がある
現職では、個人顧客に向けた新規営業サポートをしています。営業事務は、直接顧客と対話するわけではありませんが、私なりに工夫し、顧客目線で作成したコンテンツ(販促用チラシ)やキャッチコピーが多くの顧客の目に留まり、従来よりも問い合わせ件数がXX%アップ、XX%の成約に結び付けた経験があります。この実績から、他の営業担当者〇名のコンテンツ作成も担当しました。
今回御社では、オウンドメディアと比べて数値がシビアに見られるコンテンツマーケティングが得意な人材を求められていると感じましたので、この経験がお役に立てると感じ志望致しました。

面接では、想定される質問に的確に答えよ!

自己PRの仕方がイメージできたら、次は、面接対策をしっかりと行いましょう。ここで言う「面接対策」とは、上手に話すことや、自分を大きく見せることではありません。企業をよく研究し、面接官の質問に的確に答えることが本質的な面接対策です。

以下に、Webマーケティングの面接でよく聞かれる質問を紹介しますので、こちらを参考に、あなたのオリジナルの答えを考えてみてくださいね。

よくある質問

「当社では、未経験の方はかならずコンテンツライティングを1か月担当してもらいますが大丈夫ですか?」(SEOコンサルティング会社)
Webライティングを知らずに、SEOの提案はできないと感じておりますのでむしろ歓迎しています。
「当社ではお客様に代わってSNSの投稿や返信をします。近年問題になっている「炎上」を避けるためにどうすればよいと思いますか?」(SNS運用代行会社)
私は、プライベートでは常にSNSを見ています。企業アカウントの投稿で重要なのは、ブランドのイメージに合わせた投稿をすることと、お客様への距離感の調整だと感じております。
「この業務に興味を持ったきっかけを教えてください」
(社内SEからブランドの力の高いテーブルウェア販売会社のWebマーケターに転職する場合)
社内SEとして多くの社内スタッフの人柄に触れるうちに、そこで働く「人」や、「商品」の魅力を自分の手で発信したいと考えるようになったのがきっかけです。しかし現職は派遣型のSEという雇用形態のため、マーケティング職への配置転換が叶いにくい状況です。そこで自社ブランドに密着し、自らの手で魅力を発信できるWebマーケターの仕事として働きたいと考えるようになりました。御社の伝統あるテーブルウェアの価値を、インターネットから発信するのに貢献したいと考えております。

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まとめ

今回は、未経験からWebマーケティングのお仕事に興味がある方向けに、業務内容についての紹介と、転職活動を突破するためのコツをお伝えしました。Webマーケティング職は求人数も増加傾向にありますので、スキルを上手にアピールすることで、未経験からでも専門性の高い人材になる道が開けます。この記事をきっかけに、あなたにとってよい転職をするための道が開けましたら幸いです!

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