引く手あまたのマーケティング職。転職市場動向、志望動機の書き方は?

経験者は引く手あまたのマーケティング転職市場

文系専門職のなかでも華やかなイメージのある「マーケター」。dodaの調査によると、2019年5月の求人動向は、「売り手市場」が続いている。

マーケット概況
2019年2月~2019年4月における管理部門、企画・マーケティング部門の求人数は、2018年11月~2019年1月と比較するとほぼ同数で推移。
依然としてdodaの管理部門、企画・マーケティング部門において、売り手市場が続いています。

(引用元:doda 2019年5月発行 職種別マーケットレポート 企画・マーケティング部門)

本稿では、売り手市場の中、より良い環境を求めて転職をする経験者のマーケターの皆さんへ、中途採用求人の見つけ方と転職のポイント、志望動機の書き方を中心に紹介していく。

マーケティングとは?

マーケティング経験者の皆さんには「耳タコ」かもしれないが、あらためて、マーケティングについてお伝えしていこう。世界最大のマーケティング情報センター・AMA(アメリカ・マーケティング協会)によるマーケティングの定義(2007年版)によると、

「マーケティングとは、顧客、得意先、取引先、そして広義では社会全体に対して価値を提供するための創造、コミュニケーション、配達そして交換に関する活動、仕組みづくり、プロセスである。」

とのこと。

その仕事内容は、「リサーチ(市場調査)」「商品企画」「販売促進・営業企画」「広報」の4つに分かれる。

とはいえ、マーケティング担当者がこのすべてにの領域に携わるわけではない。たとえば、大手企業ではマーケティング部門に、リサーチ・商品企画・販売促進(営業企画)・広報を担う4つの部門があり、それぞれスペシャリストがいる場合もある。また社内に広報部門がいる場合は、広報の仕事は広報部門で一手に引き受ける場合も。

トレンドは「デジタル」「代理店出身者」「スペシャリスト」

Webマーケティング、データ分析経験者などデジタル人材を求める採用ニーズがいっそう強まっている。(企画・マーケティング部門)

(引用元:doda 2019年5月発行 職種別マーケットレポート 企画・マーケティング部門)

今、マーケティング経験者の転職市場では、「デジタルマーケティングのスキルを持つ人材」が重宝されている。コンテンツマーケティングや、SNSマーケティング、ECビジネスの機運の高まりにより、デジタルに強い人材が求められているのだ。

たとえば、デジタルマーケティングに強い人材が入社すれば…

toC
ECビジネス・SNS発信や広告により売り上げ拡大
toB
CRMシステムや、ビッグデータの活用により、より効果的な営業活動ができる

これらの効果が見込めるだろう。

上記より、広告代理店出身のWebマーケターが重宝されている。Webマーケターは、Webマーケティングの知識を武器に、より良い労働条件の事業会社を目指すのも可能だ。

とはいえ、非Web系マーケティング経験者にチャンスがないわけではない。まずは非Web系のマーケティング知識を武器に、徐々にWebマーケティングの経験を積んでいくのも可能だろう。

マーケティングは専門性の高い領域であり、母集団は少ない。また、「地方の企業」では、マーケティングに明るい人材が集まりにくいためねらい目だ。

人事の気持ち:「え…マーケティング人材の要望高すぎ…」マーケティング部門は採用候補者もマーケティングしている

マーケターの転職にとって、気をつけるべきことは何だろうか?

それは、スキルのミスマッチだ。マーケティングの人員強化は通常、現場からの要望により募集がかかるが、募集を出す側もマーケターなので、「中途採用者」に求める要件も細かく設定される傾向にある。実際に採用業務を担当する人事部からすると、「本当にそんな人いるんかいな……」というハイクオリティ人材になってしまうのも特徴。

マーケティング人材の要望高すぎ

人事部を味方につけるポイント

だがあきらめる必要はない。「マーケティング部、採用候補者もマーケティングする問題」は、裏を返せば、「人事部」は味方になってくれる可能性にあるということだ。なぜなら、人事部は「採用目標数」があるため、スキルセットが多少ミスマッチでも、良い人材ーーこの人なら自社に合うと思える人材ーーならばぜひ採用したいと考えるためだ。

必ずしも、求人票に記載されている要件に完全一致しなくても、人柄がよく、専門性が高く、考え方、社風に合う人材と判断されれば、採用につながる可能性は十分あると言えるだろう。

それでは、スキルが一致しない場合において人事部を味方につけるためにはどうすればよいだろうか?

例1:面接で対応力をアピールする

たとえ現段階ではスキルがミスマッチだとしても、「業務をすぐに吸収する人材」というアピールができれば、次に進める可能性も上がる。なぜなら、仕事をすぐ覚える人材と認識されることで、マーケティングの守備範囲が広く、深い知識を持つと持ってもらえる可能性があるからだ。
対応力をアピールするための受け答えの例文を以下にご紹介する。

自己PRをしてください

私の強みのひとつに対応力があると考えています。前職ではこれまで関わったこともなかったマーケティングオートメーションの導入と運用を任されたのですが、業務後にセミナーに参加したりコンサル会社と再三食事にいったりして勘所を掴み、現場に運用を浸透させるまでやりきることができました。マーケティング領域であれば多少未経験の業務をおまかせいただいても最初は苦労するかもしれませんがスキルを吸収してやっていく自信があります。」

例2:募集要項と専門領域がズレていたとしても、スキルアップして対応したい気持ちを伝える

また素直に、スキルアップしたい気持ちを伝えるのもやり方のひとつだ。たとえばWebマーケティングの経験が豊富な人材が求められているが、まだWebマーケティングのスキル不足である場合の受け答えは以下。

これまでにWebマーケティングに関わった経験を教えてください

「前職では販促セミナーの運営などをメインに担当して参りました。その延長上でメルマガの配信に携わる機会があり、Webマーケティングの重要性を痛感しています。御社でもWeb経由のセミナー集客がメインだと伺っていますので、もしご一緒させていただけるのであれば更にWeb系の知識とスキルを深めてお役に立ちたいと考えています。

それでは、マーケティングの求人はどのように探せばよいのだろうか?

求人の探し方

転職サイトごとの件数を調べてみた

マーケティングなどの文系専門職求人が多く掲載されている転職サイトといえば、マイナビ転職、リクナビNEXTdoda、そしてマーケティング転職.comの4つだ。実際にどのサイトに求人が多いのかを調べてみた。

結果、

マイナビ転職では、705件(2019年8月調べ)

リクナビNEXTでは、993件(2019年8月調べ)

dodaでは、1720件(2019年8月調べ)

マーケティング転職.comでは、147件(2019年8月調べ)

こちらはJACの運営するマーケティング転職.comの求人数だ。公開求人数は147件、非公開求人数は1,190件となっている。

この中から、興味のある求人に自力応募するのもおすすめだ。

求人の一例

こちらは、リクナビNEXTに実際に掲載されていた、都内にあるベンチャー企業のマーケティング担当者の求人だ。
経験者は月収35万円スタートと、優遇されているのがわかる。またWebマーケティングと、非Webマーケティングの両方の業務があり、Web経験者にも、従来型のマーケティング経験者でも狙えるポジションと言えるだろう。


簡単1分で登録!リクナビNEXTに登録してマーケティングの求人票を探す

転職サイトを使うなら、doda・リクナビNEXT・マイナビ転職のトリプル登録がおすすめ

現在、数多くの転職サイトがあるが、結論として、転職サイトを使うならdoda・リクナビNEXT・マイナビ転職がおすすめだ。マーケティング職の求職数がダントツで多く、自分のスキルにマッチした求人が見つかりやすい。以下に、それぞれの特徴を紹介する。

doda

dodaは、大手人材サービスのパーソルキャリアが運営する転職サイト。大手の中でもマーケティング関係の求人が多く、「まずはたくさんの求人に触れて情報を得たい」という方におすすめだ。また、転職サイトのほか、エージェント・スカウトの3つのサービスがあり、あなたの希望に基づいてサービスが利用できる。転職セミナーなどの関連イベントも多く、サポート体制が充実している転職サービスといえるだろう。

リクナビNEXT

リクナビNEXTは、リクルートキャリアが運営する転職・求人情報サイト。他の2サイトと違うところは、「商品企画・商品開発」「販促企画・営業企画」「市場調査・分析」「広告・宣伝」「Webマーケティング・デジタルマーケティング」より専門領域に特化した求人を探したいあなたにおすすめだ。(doda・マイナビにも小カテゴリはあるが、いわゆるマーケティング総合職ではないものもマーケティングカテゴリに登録されているケースもあり、ノイズが多いと感じるかもしれない)

マイナビ転職

マイナビ転職は、株式会社マイナビが運営する求人サイトだ。他の2サイトと比べると、マーケティングの求人総数はやや少なめだが、地方の求人比率が高いのが特徴的だ。2019年に調査したところ、doda・リクナビネクストでは、マーケティング全体に占める地方求人の割合は2/3であるのに対し、マイナビ転職では約半数が地方求人。そのため、関東圏だけではなく、地方の求人もまんべんなくチェックしたい方にもすすめだ。

転職サイトを使うメリット

  • 自分のペースで求人を探せる
  • スカウトサービスがある(待っていても声をかけてもらえる可能性がある)

転職サイトを使うデメリット

  • 求人票検索から面接の準備まで自力で対応しなければいけない

転職エージェントなら、人事部を味方につけるサポートをしてくれる

また転職サイトだけではなく、転職エージェントを使うのもひとつの手だ。マーケティング転職において、転職エージェントは、「人事を味方につける」ためのサポートをしてくれる。

転職エージェント(人材紹介会社)は、多くの人材を紹介するため、面接に成功した人も失敗した人も見ている。また、面接の情報を収集し、役立つフィードバックを受け取れるため、自力で求人を探す場合と比べて、効率がいい。

  • 「A社の一次面接を担当する人事はこういうところを見てくる」
  • 「B社では人事とマーケティング現場の方が同席してこういうことを聞かれる」
  • 「C社では現場の要求スペックが高くて人事も困っている。こういう意欲の見せ方をする人が気に入られやすい」

など、エージェントを上手に活用することで、転職サイトでは得難い情報を引き出せる。

転職エージェントを使うメリット

  • 人事部を味方につけるために、効率のよいアドバイスをくれる

転職エージェントを使うデメリット

  • 担当者との相性により転職活動が左右される
マーケティング転職におすすめの転職エージェントランキングを見てみる

マーケティングの志望動機は、求人票の要件から、求められるスキルを読み解くところからはじまる

マーケティングの中途採用転職にあたり重要なのは、現状のあなたのスキルをどのように活かせるかを、求人の条件から逆算して伝えることだ。

上記で伝えた通り、マーケティングの中途採用者に対する要望は、細かく指定される傾向にある。だからこそそれを信じ、足りているスキルや、逆に足りない経験を素直に書くことで、人事からの評価も上がり、面接へつながる可能性も高まるだろう。

求人票から求められるスキルを分析・アピールする

例文1・広報・PRからWebマーケティングへ

現場とWebの両方に強いマーケターとしてスキルを高めたいと考え志望致しました。現職ではソフトウェア開発会社のマーケティング・広報を担当しています。現在の部門に配属されたのは2年前ですが、リードの獲得数は就任前の3倍になりました。メディアへのPRや展示会での仕事を経験するうちに、代理店の方から「インターネットで見られる資料があればいいのに」というお声を頂いたのがきっかけとなり、Webマーケティングに携わりたいと考えるようになりました。会社の方針でWebマーケティング領域への展開がかなわない状況です。貴社はオウンドメディアやSNSなど、ネットを通じたプロモーションに成功していらっしゃいますので以前から注目しておりました。まずは販促ツールの整備やセミナー運営など現職での経験を活かした非Web系業務でお役に立ちながら、Web系のスキルの専門性も高めていきたいと考えております。

例文2・Webマーケティングからマーケティングへ

Webからの発信をリアルにつなげるマーケターになりたいと考え志望致しました。現職では主にSNS運用やSEO・LPO業務を担当しています。マーケティングの勉強会に参加し、Webからの集客につなげる事例を見たことで、Webからリアル店舗へ一貫したマーケティング施策に興味を持つようになりました。しかし現職の商材はオンラインで出荷まで完了することから、希望がかなわない状況です。今回御社では、Webをはじめとしセミナー開催や販促企画までをワンストップで対応できる人材を強く求めているのを感じ、応募につながりました。これまで培ったWeb系のスキルでお役に立ちながら、業務の幅を広げ、マーケティング専門職としてのスキルを高めていく所存です。

例文3・広告代理店(Webマーケティング担当)から事業会社のWebマーケティングへ

ブランドを育てるマーケティング担当者になりたいと考え応募致しました。現職ではインターネットの広告代理店担当者として、クライアントへのWebマーケティング施策(SEO・LPO・コンテンツマーケティング)の提案を担当しています。代理店としての仕事にやりがいはあったのですが、どうしても営業目標ありきになってしまいますので会社の評価基準は案件の数重視です。そのためお客様1社1社と深くお付き合いするということが難しくなっていました。インハウスのマーケターとしてこれまでに培ったスキルを1社にぶつけてみたいというのが今の正直な気持ちです。今回御社はWebに強い人材をお探しと拝見しましたし、元来ファンであったブランドでこれまでの経験を存分に発揮できると考えています。

面接でよくある質問

弊社にご応募いただいた理由を教えてください

ブランドに力があることと、Webマーケティング担当者を求められているのに魅力を感じ応募致しました。

今まで仕事で成果を挙げたことはありますか?

現職で、クライアントのSEO対策を任せていただき、PV数150%増・CV数120%増に貢献できたのが大きな成果と考えております。

弊社のマーケティング施策をどう思いますか?

商品に力があり、インフルエンサーマーケティングと組み合わせることで話題性やSNS拡散につなげている印象です。今後は現在の手法に加え、より実用的なコンテンツをオウンドメディアなどで拡散し、リピート顧客を育成するのがポイントと感じております。

まとめ

今回は、マーケティング経験者に向けて、採用トレンドや求人の探し方をお伝えした。マーケティングは売り手市場と言われるが、なかなかスキルがマッチせず内定には至らないとよく聞く。この記事が、あなたの中途採用転職に少しでも貢献できれば幸いだ。

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