Webディレクターの転職で年収UP。志望動機でスキルをアピールする方法

Webディレクターに転職しよう

Webディレクターとは、「ECサイト」や「自社ホームページ」を完成に導くまでの舵取りをする仕事である。Web制作に関する幅広い知識とリーダーシップを求められるが、ひとつのプロジェクトを成功に導く、リーダーであり、やりがいが大きい人気職でもある。

WebディレクターはWeb制作のリーダー

この記事では、変わりつつあるWebディレクター職の仕事内容とトレンド、転職にあたってのポイントを紹介する。

Webディレクターは、インターネット業の編集長であり指揮者

プロジェクトの監督や指揮、管理を任されるWebディレクターは雑誌編集で言えば編集長オーケストラで言えば指揮者と言い換えることもできる。主な業務と年収は以下の通り。

業務内容

  • スケジュールの進行管理
  • コンテンツの品質管理
  • プロジェクトメンバーの選定
  • クライアントと現場スタッフの橋渡し

など

年収

全体平均:452万円
男性:481万円
女性:412万円
20代:366万円
30代:464万円
40代:530万円
50代~:573万円
(doda調べ,2018)

Webディレクターの業界構造

Webディレクターが所属する会社は、制作会社と事業会社の大きく2つに分かれる。

事業会社?それとも制作会社?

・事業会社(インターネット系・非インターネット系)
自社製品・サービスをもち、Webサービス、Webメディアを自社で運営する企業。またインターネットありきのサービスを提供する会社もこちらに含まれる。

例)消費財・住宅・不動産などあらゆる業界。

インターネットを前提とした企業としては、『ZOZO TOWN』を運営するスタートトゥデイや『メルカリ』を運営するメルカリ。

・制作会社
事業会社からの依頼を受け、Web制作物を成果物として納品することで、収益を得る会社。

Webディレクターの4つのスキル

Webディレクターは、受け持つ仕事の種類によって、4つのスキルが求められる。

1.マーケティング系スキル
SEO(Search Engine Optimization = 検索エンジン最適化)やLPO(Landing Page Optimization = ランディングページ最適化)のスキル。自社サービスをより魅力的に見せたり、検索で上位に表示しやすくするための知識・スキル。コンサルティング会社の経験を活かせる。
2.アート・クリエイティブ系スキル
Web製作における、アート・クリエイティブ系のスキル。Webデザイナー経験が活きることがある。
3.営業系スキル
サイト制作の営業や、提案力のスキル。営業経験や、Webプランナー経験により身に着く。
4.システム系スキル
ECサイトや基幹システムとWebの連携をするスキル。SEやプログラマとしての経験が活きる。

これらをまとめると、Webディレクターが所属する会社は「制作会社」「事業会社」に分類でき、Webディレクターは、案件により主に4つのスキルが活かせる。もちろん、プロジェクトマネジメント力は必須だ。

4つのスキルも大事だけど…プロジェクトマネジメント力は必須!

これまでは、「コンセプトや企画のディレクションは事業会社に」「細かい制作や指揮管理は制作会社に」といった分業がされてきた。Webディレクターとして活躍したあとは、プロデューサーや企画職、マーケティング部門へと進むキャリアパスがある。そんなWebディレクターに求められる知識と業務量は、時代とともに、複雑かつ幅広くなる傾向。その原因を生む「時代の流れ」をお伝えする。

トレンド1・Webディレクターの業界構造の変化(Web制作のインハウス化)

dodaが発表した「転職市場予測2019下半期」によると、転職市場全体としては、求人数の増加ペースが緩やかになると予想されている。そのなかで、Webディレクターをはじめとしたクリエイティブ職全般について、インハウスを目指す事業会社による求人が増えると指摘。求人条件も単に「サイト運営」というだけでなく「オウンドメディアの立ち上げ」「既存サイトでのコンテンツマーケティング運用」などに細分化するとのこと。

これらの企業は、これまで制作会社や代理店の提案をもとに運営してきた自社サイトを、社内にスタッフを抱えてインハウス化することを目指している。今後は自社サイトやオウンドメディアの運営などの機能を持っていなかった、各業界、各企業からの募集が考えられるだろう。
これまでアウトソーシングしていた業務を社内に集約するというのは、一見効率的に感じられる。しかし、このインハウスがWebディレクターの仕事にひずみをもたらしかねないのだ。

トレンド2・Webディレクターのポストを巡る競争(インハウス化による業務の集約)

インハウスの流れが進むと、制作会社で活躍していたディレクターが事業会社に移るケースがこれまで以上に増えるだろう。また、デザイナーやライターなどの専門職は、アウトソーシングという形で仕事を引き受けることも多かったが、今後は彼らがインハウスを目指す企業に迎え入れられる。これらの専門スタッフが、キャリアアップの一環として、Webディレクターのポジションを目指す可能性もある。
これまでWeb業界は会社ごとに業務を分担しており、それぞれにディレクターが配置されていた。しかし、インハウスのお題目のもとにそれらの業務が一社に集約されると、Webディレクター同士で少ない椅子を争うことになる。人材の大移動がもたらす、激しい競争が始める懸念がある。

トレンド3・業務の集約によるこれまで以上の激務

インハウスとは言い換えれば、これまでアウトソーシングすることで賄ってきた仕事を自社で運用するということだ。つまり、インハウスが進めば進むほど、1社のWebディレクターが担当する範囲は広がる。1人のWebディレクターが担当する業務もスタッフの数もガントチャートの横棒の本数も増え続ける一方で、完成までの納期はこれまで通り変わらないということも考えられるだろう。

負担を分担させるために1案件につき、社内で複数のディレクターを立てるという施策も可能だが、それでも一番上に立つディレクターに負担と責任が集中するのは変わりない。だが、個人に負担を強いることを避けるため、双頭、ないしは、3頭、4頭体制を敷けば、今度は責任の所在が危うくなり、リーダー同士の折衷や駆け引きに心と時間を奪われかねない。

企業を経営する側からすればインハウス化=効率化かもしれない。しかし、各社がこれまでアウトソーシングを行ってきたのは、「スペシャリストに依頼することで自社に足りないリソースを埋める」「各々の業務に集中してスケジュールを円滑に進める」という側面もある。インハウスは発注費を抑えることによる金銭面でのスリム化につながっても、業務の効率化に必ずしもつながるわけではないのだ。

必ずしも効率化に繋がるわけではないが…

ここまで業界のインハウス化の流れについて説明してきた。では、そのしわ寄せを受けそうな制作会社は今後、どうなるのだろうか。

トレンド4・事業会社のインハウス化により、縦割りから横並びになる制作会社

これまでは上流の事業会社から下流の制作会社への縦割り構造になっていた。だが、事業会社や大企業がインハウス体制を持つようになると、制作会社への依頼は減る。そうなれば、自身で案件を取りに行くという流れも考えられるだろう。

一方で、社内に多くの人員を抱える必要のあるため、インハウスの実現には企業体力が必要だ。しかし、多くの制作会社は、自社でインハウスができるほどの体力はない。これまでと同じように案件を獲得できたとしても、他社のスペシャリストにアウトソーシングせざるをえないだろう。それと同じように、探してきた案件についての仕事を自社に振ってくれる制作会社も現れるかもしれない。

そうなれば、これまでの縦割り構造の制作とは一線を画す、網状の共生的制作体型が誕生する可能性もある。インハウスは確かに昨今の潮流ではあるが、すべての企業がいますぐにインハウス化するわけではない。案件が減りつつあり、自分たちで切り開かなければいけない難しさはあるが、制作会社には制作会社の生き残り方もあると言える。

こうした業界の変化のなかで、事業会社と制作会社のどちらを目指せばよいのだろうか?
それぞれにどのようなメリットがあるのだろうか。

大きな仕事を取りたいなら事業会社、専門性を高めたいなら制作会社がおすすめ

先述したとおりインハウスを目指す事業会社、ないしは大企業は総じて規模が大きい。そうした企業の中でのWebディレクターの仕事は、幅広い業務内容と相応の責任がある。しかし、成功したら大きな充実感とそれに見合ったインセンティブが期待できるだろう。

一方、制作会社は今後、現在以上に様々な企業からの依頼に触れるチャンスが増えるかもしれない。縦割りから横並びになることで、会社間の関係性もより密接なものに変わる可能性がある。こうした環境は、幅広い経験や知見、人脈を得るのに効果的で、事業会社との仕事とは違ったかたちで成長が期待できるだろう。

ここからは、そんなWebディレクターの転職にあたって、注意するべき点などを紹介していく。

Webディレクターへの転職にあたっての年代別注意点

Webディレクターの転職活動でやるべきことは20代、30代、40代で異なる。いずれの場合も重要なのは自己分析だ。何ができるのか、何が出来ないのかを踏まえて、面接までに足りない点を補おう。

20代

転職経験が少ない20代は、自身の市場価値に不安を覚えることが多いはず。まずはコーディングデザインライティングなど、Web制作に必要な技術・知識を身につけておこう

30代

30代は制作会社と事業会社、経営層と現場を問わず、業界のあらゆる場所に存在するボリューム層だ。20代のころから現場で活躍していたWebディレクターは、別の企業に転職するにせよ、現在の会社にとどまるにせよ、これまでの知識を活かしてより大きな仕事を任されるリーダーを目指していくことになる。

40代

Webディレクターという職種において、40代からの劇的な待遇改善を伴う転職は難しい。特に制作会社から事業会社への転職は難易度が高い。それでも業界内の年齢層が高めの不動産関係などは狙い目と言える。

Webディレクターの転職アドバイス・志望動機や自己PRの作り方は?

Webディレクター求人の探し方

Webディレクターの求人の探し方は、主に、「転職サイト」「転職エージェント」「Twitter採用」の3つがある。

マイナビの求人数は52件(2019年8月調べ)

画像引用元:マイナビ

実際の求人例(事業会社)

画像引用元:マイナビ

これは東京都内の事業会社におけるWebディレクター求人の一例。ディレクション力が強く求められているがわかる。

実際の求人例(制作会社)

画像引用元:マイナビ

これは東京都内にある、制作会社の求人の一例。広告プランニングの経験・制作マネジメントの経験が優遇されるのがわかる。

志望動機のポイント

Webディレクターに求められる能力の二軸はあくまで「リーダーシップ」と「知識」。転職活動の際は、Web業界への興味について知識を交えて語りつつ、リーダーとしての素質を強くアピールしよう。

また、事業会社に行きたいのか、制作会社に行きたいかをよく検討したうえで、自身の経歴が、「求人票で求められているスキルと、重なるか」を自己分析するべきだ。そして、前職と同じ方向性ならばその部分を押し出す方向で、別の方向性を目指すなら、過去の経験を新しいチャレンジにどのように活かすのかを提案しよう。

志望動機例(事業会社⇒制作会社を目指す場合)

現職では、事業会社でコンテンツマーケティングを担当していました。SEO・LPO対応やSNSの運用のディレクションが主な業務であり、Web制作にゼロから携わりたいと強く感じるようになりましたが、異動も殆どないことから、転職を決断致しました。これまでのマーケティング経験でお役に立ちながら、クリエイティブに主眼を置いた御社のWeb制作チームの一員となり、将来的には、マーケティングとクリエイティブ両方の視点を持ったWebディレクターに成長したいと考えています。

志望動機例(制作会社のWebデザイナー⇒事業会社を目指す場合)

現職では、Web制作会社で3年間に〇件のデザインやコンテンツ制作を担当しましたが、より上流工程にかかわり、Webディレクターとして成長したいと考えたことから今回の応募につながりました。デザイナーとして働いた経験から、クリエイティブチームとの協力関係や、スケジュール・リソースの調整の面でお役に立てるものと感じています。今後は、SEO・LP改善のスキルを身に着けながら、バランスの取れたWebディレクターとして従事する所存です。

面接の際のポイント

面接の際にチェックされるポイントは、「突破力」だ。面接官には「これから何をするか、何をしたいか」ではなく「これまで何を、どのように成し遂げてきたか」を見られる傾向にある。過去の案件で発生したトラブルをどのように突破したのかなど、エピソードトークを交えて、自身の強みを押し出すとよいだろう。

今までの「突破力」が試される!

よくある質問・1
「なぜWebディレクターの仕事に興味を持たれたのですか?」(SEからEC系事業会社のWebディレクターを志望する場合)

A.これまで受託開発のシステムエンジニアとして従事してきました。SEの仕事は基本的に、数か月~数年ごとに案件が移り変わるため、長期的に自社サービスと関わりたいと思うようになったのがきっかけで、Webディレクターに興味を持つようになりました。今回御社では、収益源であるECサイトの運用のできる人材を強く求められていると感じています。SE時代に培ったバックエンド側の知識や考え方によりお役に立てるものと考えております

よくある質問・2
「複数のクライアントのWeb制作が同時進行することもありますが大丈夫ですか?」(Webプランナーから制作会社のディレクターを志望する場合)

A.Webプランナー時代も、一週間に最大で5件の提案やコンペが重なるときもありましたが、結果として、すべて受注につなげることができたので大丈夫だと思います。業務分担をする際は、素直ベースでお願いし、得意な業務を任せることで、チーム内の士気を保つのが重要と考えております。

まとめ

現在、業務の細分化とインハウスによる集約が同時に行われているWebディレクターの仕事。今後も、インハウス化の影響を受けることが予想される。重要なのは、これまで当たり前と考えられてきた業界の構造は変わることを認識し、その中で自身がどのようになりたいかを自問自答することだ。

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