未経験から人事になるには?仕事内容や志望動機・転職理由の書き方例を紹介

「人と関わるのが好きだから、人事の仕事をするのに興味がある」あるいは「バックオフィスのなかでも、華やかなイメージのある人事業務に挑戦してみたい」と、未経験から人事業務に転職するのに興味をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

経理や財務職と同様に専門職のイメージがある「人事」という仕事について、「未経験から人事にチャレンジできるのかな?」と不安に思う方もいるかもしれません。

そこで本稿では、人事の仕事についてのご紹介と、未経験から人事になれるかの可能性、そして職務経歴書や面接でのアピールの仕方を詳しくご紹介します。

まずは、「未経験から人事になれる?」を結論からお伝えしていきます!

未経験から人事になれる?の答えは「狭き門だがYes」、ただし条件があります

未経験から人事担当の職を得られるか?と聞かれたら……答えは「狭き門だが、Yes」です!

とある大手求人サイトでは、人事の求人1,000件のうち、未経験を歓迎している求人は20件と実に1/50となり、狭き門であるのがわかります。

しかし、これまで働いてきた中で、少しでも、「人や教育と関わった経験」がある方や、「バックオフィス系の業務に従事していた方」、そして「法律に関わる仕事をしていた方」ならば、人事担当者として活躍するチャンスは作れます!

それではまず、人事の仕事内容をおさらいしていきましょう。

人事の「オモテ」と「ウラ」。必要なスキルや能力は?

人事の仕事は、一言で言うと「入社から退職まで、あらゆる部門をまたいで従業員をサポートする」仕事です。具体的に言うと、採用・労務管理・人事制度設計・運用があります。

……というのが一般的に言われている「オモテ」の仕事です。

「オモテ」の仕事

(1)採用
自社に必要な人材の採用企画、面接、入社手続きを行います。アルバイト・派遣・正社員を問わず、社内の事業部門や経営層からのニーズに基づき採用を行います。求人票の策定から求人媒体の策定、必要に応じて会社説明会の企画や、合同企業説明会への出展を企画します。

採用業務に求められるのは、コミュニケーション能力や、各所との調整能力です。

たとえば、採用候補者との面接に至るまでにも、求人媒体やあるいは転職エージェントとのやりとりが発生します。また面接日時の調整、社内事業部門と採用候補者の予定の調整なども人事が主導的に行います。

そのため、社内・社外と円滑にコミュニケーションを取り、スムーズに物事を進められる力が求められるでしょう。

(2)労務管理

従業員の出勤・退勤の管理や、厚生年金各種社会保険(健康保険・労災保険・雇用保険の加入)を行います。法律が絡む仕事のため、正確な手続きが求められます。

(3)教育・研修・能力開発

入社した人材に対し、年次に合わせて会社としての教育・研修を行います。たとえば新卒入社した新入社員への入社時教育や、管理職になる中堅人材への教育を計画します。外部講師の招待や、社内講座の手配なども行います。

*専門的な教育は、各事業部や部署に一任されることもあります

(4)人事制度設計・運用

会社の評価制度や働き方のルールを決めて、運用します。現在は働き方改革が進められているため、国の制度や労働法の情報に敏感になり、法令順守をする意識が必要です。

「ウラ」の仕事

では、ウラの仕事とは何でしょうか?

それは、「従業員と会社のトラブル」「従業員が起こしたトラブル」の処理です。

具体的には、「上司からセクハラ・パワハラを受けている」という相談から、従業員同士の恋愛トラブル、労働監督署への内部告発、退職者からの残業代請求が届いた、今流行りの「退職代行業者」から突然連絡が入った…等々

これらのトラブル処理のほぼ全てに、人事担当者が関わります(断言)

どんな仕事でも、トラブル処理はつきものですが、人事が処理するトラブルには十中八九「人」が絡んでいます。人が絡むトラブルの処理が一番大変なのは、想像に難くありませんよね。

もちろんこのようなトラブルが少ない会社もあります。しかし「せっかく人と関われる仕事なのに、裏側を見すぎて、人が嫌いになりそう…」と、退職した人事担当者も実在するのもまた事実です。そして、それは会社の体質や就業規則で決まっている部分もあり、一担当者としてはどうしようもないことも。

もちろん、トラブル対応は大変ですし、せっかく自分が採用した従業員が退職したり、トラブルに巻き込まれたりする姿を見るのも辛いですよね。そのため、「未経験から人事」を目指す場合は、「トラブル対応をする覚悟」や「その次のキャリアパス」も考えておくとよいでしょう。

キャリアパスは?

未経験から人事になった場合、その先のキャリアパスにはどのようなものがあるでしょうか?

一般的に、未経験から人事に採用された場合は「採用」や「労務管理」の仕事を任せる会社が多いと言われています。そこで得た経験や課題を人事制度設計や教育研修に活かし、社内でステップアップもできるでしょう。更にそこから、経営企画職といったより経営に近い立場も目指せます。

また、「人」と携わった経験は、社内人事だけではなく、転職にも十分活きてきます。人材紹介会社のコーディネーターや、地方公共団体で就労を支援する人材コンサルタント職などの公共性の高い仕事も目指せます。

よい時も、悪い時も人と携わり、人材を支える「人事」の仕事。今はたとえ未経験でも、あなたの可能性を広げるためにも、チャレンジする価値があるかもしれません。

人事の給与相場

転職サイト・転職エージェント「DODA」を運営するパーソルキャリアの調査によると人事の給与相場は、506万円(生涯賃金:2億6,441万円)とされています。

性別ごとの平均給与は、男性 568万円、女性 439万円。年代別の20代 393万円、30代 502万円、40代 596万円、50代~ 770万円です。

バックオフィス系の他の職種と比較すると、総務・庶務(466万円)や、経理(491万円)よりも少し高めですね。ただしこれは平均未経験の場合は、平均よりも低い相場からのスタートになるのを念頭に置いておきましょう。

実際の求人票から、月収のサンプルをいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

求人票の月収サンプル


(IT系人事。未経験者と経験者で8万円もの差がある)


(IT系人事、未経験者歓迎)


(食品業界人事、未経験者OK)

(家具業界人事、未経験者OK。こちらは残業代込みなので注意が必要)

未経験から人事に挑戦する職務経歴書・面接のコツ

自己PRでは、求められるスキルを読み解き、「人」と関わった経験をアピールせよ!

未経験から人事に挑戦する場合の職務経歴書・面接のコツは、これまでに人と関わった経験をアピールすることです。
そのため、履歴書や面接における自己PRで重要なのは求人票で求められているスキルと、これまでのキャリアで「人と関わった経験」とが重なる部分を伝えることです。そのうえで、即戦力となる経験を持っているのをアピールすることが、採用までの近道と言えます。

具体的に、求められるスキルとあなたの経験をどのように結び付ければよいかについて、下表でお伝えします!

求人票掲載の業務内容・求められるスキル (実際の求人票から抜粋) あなたのスキル (例) 言い換え (例)
採用イベントの企画・運営 求人媒体の選定・原稿作成選考日程などのスケジュール調整 カフェの副店長でアルバイトの採用・面接を行っていた 人事担当者としての経験はまだありませんが、現職のカフェでは副店長として、アルバイトの募集から採用面接、日程調整までを主導的に担当し、1年間に30人のアルバイト候補者と実際に面接をしていました。今回、御社は人事の中でも特に採用の経験がある人材を求められていると感じましたので、この経験がお役に立てると考え、応募致しました。
労務管理 総務担当者として、社内イベントの企画運営経験がある人事担当が忙しい時には、給与計算なども手伝っていた 人事担当者としての経験はまだありませんが、現職では総務担当者として、社内イベントの企画をしたり、時に給与計算の補助を行ったりなどしていました。 今回、御社は人事職として、採用イベントの企画から労務管理まで幅広い業務を担当できる人材を求められていると感じました。私もそのような環境で、社内イベント企画の経験を活かしながら人事専門の担当者としてスキルアップしたいと考え、志望致しました。

面接では、想定される質問に的確に答えよ!

自己PRの仕方がイメージできたら、次は、面接対策をしっかりと行いましょう。ここで言う「面接対策」とは、上手に話すことや、自分を大きく見せることではありません。企業をよく研究し、面接官の質問に的確に答えることが本質的な面接対策です。

以下に、人事の面接でよく聞かれる質問を紹介しますので、こちらを参考に、あなたのオリジナルの答えを考えてみてくださいね。

<よくある質問>

Q.「弊社では3ヶ月間、かならず現場の営業を経験してから採用部門に正式配属することになってもらいますが、大丈夫ですか?」

A.自分自身も現場を知らずに採用活動はできないと思っているため、むしろよい機会と捉えております。

Q.「今回は社内研修担当者としての募集ですが、この業務に興味を持ったきっかけを教えてください。

A. 自己啓発のために参加した外部セミナーから、人材開発の可能性に強い関心を持つようになりました。受講生の方と一時的な関わりとなる外部講師よりも、受講者と深く長い関係性を築ける社内研修担当者として従事し、社員の方の成長に貢献したいと考え応募致しました。

Q.「当社の新卒採用戦略の印象は?」

A.リクナビのようなマス媒体だけでなく、大学などにも積極的に働きかけて学内での採用説明会やインターンを実施している印象です。学生の視点からは、創業者である社長様のイメージが強いかと思われますので、イメージ先行で応募してくる方をふるい分けて本質的に企業文化にあうロジカルで主体性の強い方を採用することがポイントになるのかなと想像しています。

Q.「なぜ、経験のある〇〇職を続けようと思わなかったのですか?」

A.(現職がたとえば総務の場合)
現職の総務職での業務を経験するうちに、コミュニケーション能力を問われる仕事に興味を持つようになりました。しかし『総務』の括りですと、裁量に制限があり希望が叶いづらい状況です。今後は人事担当者としてより専門性を高めていく所存です。

Q.当社は外食産業ですが、弊社の抱える課題は何だと思いますか?

A.外食産業の課題は離職率が高いことと認識しております。働く環境を改善することで、外食産業全体で高いとされる離職率を抑えるのも可能と考えております。貴社は外食産業の中でも働きやすさに力を入れた制度設計をしていると感じましたので、この経営理念に共感し、ぜひ人事職として貴社で力を発揮したい所存です。

まとめ

今回は、人事担当者のお仕事に興味がある方向けに、業務内容についての紹介と、転職活動を突破するためのコツをお伝えしました。たとえ時代がどのように変化しても、企業にとって、人は重要な財産です。この記事をきっかけに、あなたが、従業員に寄り添い会社から信頼される「人事担当者」への道が開けましたら幸いです!

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