未経験でマーケティング職になるには?そもそもなれるものなの?


ライター:中村めぐみ
マーケティングって、スマートでカッコよさそう。そもそも、マーケティングってどんな意味なんだろう?

今回は、未経験からマーケティング担当者を目指すあなたへ、マーケティングの基礎知識や、仕事内容、面接でアピールするためのコツなどを詳しくお伝えします!

仕事内容の前に、そもそもマーケティングとは?

マーケティングとは?

マーケティングという言葉は、20世紀の初頭にアメリカで誕生した言葉です。その考え方や定義は、時代とともに進化してきました。
世界最大のマーケティング情報センター・AMA(アメリカ・マーケティング協会)によるマーケティングの定義(2007年版)は、以下のように定められています。

「マーケティングとは、顧客、得意先、取引先、そして広義では社会全体に対して価値を提供するための創造、コミュニケーション、配達そして交換に関する活動、仕組みづくり、プロセスである。」

(引用元:AMA アメリカ・マーケティング協会より)

マーケティング担当者の仕事は、「顧客や関係者(社会全体)に価値を提供するための仕組みづくり」に貢献するものと言えるでしょう。

マーケティングの仕事内容

マーケティングの業務を体系立てると、4つのフェーズがあります。

リサーチ(市場調査)
企業を取り巻く環境分析をもとに、消費者のニーズ、購買行動の分析や、競合他社を分析します。 この分析をもとに、ターゲット市場を選定するところまでがリサーチの仕事です。
商品企画
リサーチ結果をもとに新商品やサービスを創造します。また、製品名やキャッチコピー・パッケージを決定したりなど、ブランドの世界観を創り上げるのも商品企画の仕事です。
販売促進・営業企画
作った商品やサービスを、実際に売る仕組みを考案する仕事です。
広報
メディアを通じたPRを行います。社内に広報担当者がいる場合は、連携して広報活動を行います。

 

事業会社ではリサーチから広報までの機能・意思決定権を自社内で持ち、必要に応じて外部の協力会社、マーケティングコンサル企業に依頼しながら、マーケティング施策を推進します。

大企業になると、各機能ごとに部署で独立しています。中小企業ではリソースが限られているため、少人数のマーケッターが全ての機能をワンストップで担当する傾向です。

また、マーケティング代行企業・PR代行企業では、それぞれの戦術のプロフェッショナルが、クライアントのマーケティング、広報施策のサポートを行います。代行企業・コンサルティング企業で働くコンサルタントも、マーケッターと呼ばれています。

マーケティング」とは、お客様がほしいものを用意して、喜んでもらうための仕組みづくりをする仕事なんですよ

顧客に近い立場の営業・営業事務・販売職の方は、「今思えば、あの仕事はマーケティングだった」と言えるご経験をしている可能性があり、その経験を面接で語ることで面接官にスキルやポテンシャルをアピールできる可能性があります。

マーケティングについて知識を掘り下げ、ご自身の業務をマーケティング目線で振り返り、面接でアピールするためには、「知識ゼロからのマーケティング入門(幻冬舎)」など入門者向けの書籍に目を通しておくことをおすすめします。

マーケティング職の給与や年収の相場は?

マイナビエージェントによると、マーケティング・商品開発の平均年収は520万円といった比較的高い収入となっています。

マーケティング職 平均収入
(引用元:マーケティング・商品開発の平均年収・給料(給与)を紹介|マイナビエージェント

年代別の平均年収は、20代:430万円、30代:618万円と上がり幅が大きいです。

これは、同じ企画系職種の広報(平均472万円)よりも高いですが、プロジェクトマネージャー・プロジェクトリーダー(569万円)と比べると若干低い傾向にあります。とはいえ、事務系職種の平均(330万円)よりは高いものとなっています。

ただしこれは平均値であり、未経験からスタートする場合は経験者と比べて低い年収からのスタートになることを念頭に置いておきましょう。

未経験からマーケターになる難易度は高い。「マーケティングっぽい仕事」をしたことがあれば超アピールしよう

未経験からマーケター(マーケティング担当者)になるのは、狭き門です

大手求人サイト「リクナビNEXT」で調べたところ、商品企画・営業企画・マーケティング・宣伝の求人1,239件のうち、未経験を歓迎している求人は268件でした。(2020年8月の情報より)

マーケティング職 求人数
(出典元:リクナビNEXT
マーケティング職 未経験求人数
(出典元:リクナビNEXT

それでは、未経験でも歓迎されるのは、どんなスキルや経験を持った人物なのでしょうか?

未経験からマーケティングの転職に歓迎されるスキル・人物

狭き門であるマーケティング職へ転職するためには以下の3点のいずれを満たしていることがポイントとなります。

1.営業・販売職出身者である

お客様に近い立場の営業・販売職出身の方は、マーケティング転職で歓迎される傾向です。

営業・販売職の経験をアピールする場合は、売上を上げるためのがむしゃらさよりも、販売データ/外部データ/顧客データの集計・分析をしたうえで、販促戦略を実施した経験をアピールすることで内定率がぐっと高まります。

2.応募先の業界に精通している

専門性の高い業界(金融・不動産・医療系…etc)では、業界経験を重視した採用をしている場合もあります。
お客様やその業界を理解していることは大きなアドバンテージとなります。

(珍しいところでは、パチンコ・スロットゲームの企業の求人票で「パチスロ好きな方はやりがいがある仕事です」と書かれているものもありました)

3.Webマーケティング・Web広告の経験がある

現在、マーケティング職のなかで需要が高まるのはWeb系のスキルです。
Webマーケティング・Web広告運用の経験は転職する上で大きなアドバンテージになります。

Webマーケティング職は非Webマーケティング職に比べ比較的採用要件が易しい傾向なので、
これまで全くのマーケティング未経験の方は、まずはWebマーケティングのエージェンシーに入ることも視野に入れると可能性が広がります。

Webマーケティングの転職・職種については「未経験からWebマーケティングに転職するには?業界別に求められる役割を詳しく紹介」をご覧ください。

マーケティングとWebマーケティング

消費者が従来の4大媒体(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)に接触する時間よりも、インターネットに接触する時間の方が多くなっている時代の流れを反映しています。

大手広告代理店の博報堂・メディア環境研究所の調査によると、消費者の「テレビ・ラジオ・新聞・雑誌」の接触時間と「スマートフォン・PC・タブレット端末」の接触時間は50:50との結果も。

また同じく大手広告代理店の電通の調査によると、2018年の日本の総広告費のうち、6兆5300億円のうち、インターネット広告費は1兆7,589億円。地上波テレビ広告費の1兆7848億円に迫る勢いです。

この背景を受け、企業はWebマーケティング担当者の育成に力を入れています。実際に、とある求人サイトでは、マーケティング・商品開発・広告宣伝の求人数約2,500件のうち、おおよそ半数がWebマーケティングの募集でした。Web業界のマーケターはオフラインのマーケターのように市場調査なども行いますが、インターネット特有の広告運用や、検索エンジン最適化と呼ばれる手法のSEOや、より売上につながりやすいWebサイトに改善するLPOといった業務も担います。Webの仕事は流れが速いため、そのトレンドに合わせた施策も必要です。

そのため、「マーケティング担当者」と「Webマーケティング担当者」では、求められるスキルが異なるのを理解し、求人票を見るときには、どちらが求められているのか?を把握するのが重要です。

未経験からマーケティングに挑戦する職務経歴書・面接のコツ

自己PRでは、「マーケティングっぽい仕事をした経験」をアピールせよ!

未経験からマーケティングに挑戦する場合の職務経歴書・面接のコツは、これまでの経験から「マーケティングっぽい仕事をした経験」をアピールすることです。

そのため、自己PRで重要なのは求人票で求められているスキルと、これまでのキャリアで「マーケティングっぽい仕事」とが重なる部分を伝えたうえで、その企業でどう活躍できるかの可能性を伝えるのが、採用までの近道と言えるでしょう。

具体的に、どのように話せばよいのか?お伝えします!

企画広報
経験例)機械メーカーの広報部で、プレスリリースを担当していた
マーケターとしての経験はまだありませんが、現職の機械メーカーでは広報として、1年間に●件のプレスリリースを担当しました。「どのように書けばメディアに取り上げてもらえるか」を念頭におきながら、同業他社のメディア取材事例を研究し、効果的なプレスリリースを書けるよう工夫することで、△件のメディア取材を獲得しました。今回御社ではマーケティングのなかでも、広報企画のできる人材を求めていると感じましたので、このスキルがお役に立てると感じ志望いたしました。
販促企画
経験例)アパレルショップで、棚割りの企画を考案した経験がある
マーケティングとしての経験はまだありませんが、現職ではアパレルショップの接客・販売担当として、棚割りの企画を担当していました。私が働いていたショップは気候が変わりやすい立地にあったので、気候ごとに棚割りの基準を作り、その日に合わせたディスプレイをすることで、前年と比べ10%の売上アップを達成しました。今回御社は、マーケティングのなかでも販促に強い人材を求められていると感じましたので、このスキルがお役に立てると思い志望しました。

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自己PR例~データ活用による営業推進力~

20xx年度はチームで新規顧客xx件の獲得をKPIとして設定。社内の売上データと、外部データを活用して、見込み顧客をリストアップし、データをチーム全員と共有し、電話、メール、手紙等を活用しキーマンへのアプローチを試みました。
その結果として、新規獲得数をxx件、売上高もxxxxx円と目標達成率1xx%を実現しました。
御社はデータを活用した施策提案により、顧客の売り上げ拡大に貢献する企業だとお伺いしました。自分の今までのデータ活用経験が活かせるのではないかと思い、ご応募いたしました。

POINT

マーケティング職を目指す方が、職務経歴書の自己PRで伝えるべきことは3つあります。

① 現職で応募先企業が求めるマーケティング系業務の経験
② その結果、実績
③ ①と②を今後、応募先でどのように活かすつもりなのか

この3つを押さえることで、マーケティング業務への志望意欲と、これまでの経験がつながっていることをアピールできる内容になります。例文を参考に自分なりにカスタマイズしてみましょう。

自己PR例~多角的なアプローチを実現するマーケティング力~

現職では資格スクールの営業企画として、売上データ分析からWebクリエイティブ制作、プロモーション活動全般まで、マーケティングに関わる多角的なアプローチを経験致しました。
20xx年の新規顧客獲得プロジェクトでは、外部マーケティング会社協力のもと、若手ビジネスパーソン向けの新規プロモーション企画を立案。目標売上高に対しxxx%を達成致しました。
御社はWebでの経験を持つマーケターをお求めと拝見し、今までの経験が活かせるのではないかと思い応募いたしました。

面接では、想定される質問に的確に答えよ!

自己PRの仕方がイメージできたら、次は、面接対策をしっかりと行いましょう。ここで言う「面接対策」とは、上手に話すことや、自分を大きく見せることではありません。企業をよく研究し、面接官の質問に的確に答えることが本質的な面接対策です。

以下に、マーケティングの面接でよく聞かれる質問を紹介しますので、こちらを参考に、あなたのオリジナルの答えを考えてみてくださいね。

よくある質問

「当社では、未経験の方は市場調査から担当してもらいますが大丈夫ですか?」
競合他社の状況や環境を知らずにマーケティングの仕事はできないので、業務を通してじっくり向き合う機会ができるのは私としても歓迎です。
「今回はマーケティング総合職の募集ですが、この業務に興味を持ったきっかけを教えてください」
(機械メーカー広報から化粧品メーカーのマーケティングに転職する場合)
広報・宣伝に多く携わり、他社の事例に触れるうちに、もっと多くの方に自社商品の魅力を届けるマーケティングの仕事をしてみたいと考えるようになったのがきっかけです。現職の機械メーカーは、ニッチな顧客と長期的な関係を築くのが最優先であり、マス・マーケティングには注力していないため希望が叶いにくい状況です。御社は化粧品メーカーであり、多くのお客様に商品の魅力を届けることで売上を拡大する職務に魅力を感じています。
「弊社のマーケティング戦略についてどう思われますか?」
(スポーツチーム運営会社のマーケティングの場合)
ファンクラブ会員向けの特別イベントの内容を充実させ、リピート顧客を多く育成していると感じます。また、イベントの物販に地域とコラボレーションを取り入れることで、地域共創のアピールに成功している印象です。一方で、今後高齢化社会に向けて、チケットの入手性やわかりやすさを提供するのがポイントになるのかなと想像しています。

未経験からマーケティングを目指す場合は、転職エージェントと転職サイトのW使いがおすすめ

未経験からマーケティングを目指す場合は、転職エージェントと転職サイトの両方を利用するのをおすすめします。

W使いをおすすめする理由

  1. 未経験OKのマーケティング求人はそもそも少ないので、転職サイトと転職エージェントの両方で刈り取った方が良いため
  2. 転職エージェントは、どちらかというと内定しやすい企業を進めてくるので、未経験からのチャレンジ意欲が削がれる可能性があるため
  3. 転職サイトは、自分のペースで求人を探せるのが強みだが、書類の添削などではエージェントの力を借りた方が良い。(未経験からのチャレンジならなおさら!)

未経験OKに絞り込んで探せる!求人票の豊富なリクナビNEXT

リクナビNEXTは、株式会社リクルートが運営する国内最大級の求人検索サービスです。無料で会員登録でき、求職者は、勤務地、職種をはじめとした細かい条件で絞り込んで、求人を検索できます。

リクナビNEXT上で検索したところ、未経験歓迎のマーケティング求人は128件ありました。なかには、ゼロから事業を作る海外事業企画・マーケティングや、オリジナルステーショナリーの商品企画など、やりがいの高いお仕事も。

求人の掲載期間は大抵、1か月~程度のため、良い求人には早めに応募しないと、ライバルに先を越されてしまう可能性が高いです。
まずはリクナビNEXTで、未経験から応募できる求人にどのようなものがあるかを探してみてはいかがでしょうか?

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キャリアアドバイザーの評価ナンバーワン、パソナキャリアもおすすめ

 

マーケティング未経験者の方におすすめの転職エージェントは、パソナキャリアです。「パソナキャリア」は、2019年オリコン顧客満足度調査で、転職エージェント第1位を獲得した実績のある転職エージェントです。(調査対象企業38社 実際の利用者3,346人に調査/オリコン株式会社調べ)。

実際に利用した方の口コミによると、キャリアアドバイザーが丁寧で、じっくりと話を聞いてくれること間違いなしです。
他の大手系エージェントでは、「未経験では正直厳しいですね…」と内定の可能性が高い求人を進められることもあるようですが、その点パソナであれば、じっくりと要望を引き出してくれるのが期待できるでしょう。

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↓↓口コミはこちら↓↓

まとめ

今回は、マーケティングのお仕事に興味がある方向けに、業務内容についての紹介と、転職活動を突破するためのコツをお伝えしました。狭き門のマーケティング職ですが、スキルを上手にアピールすることで、道が開けるのも夢ではありません。この記事をきっかけに、あなたにとってよい転職をするための道が開けましたら幸いです!

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