未経験から購買、調達へ転職するには?成功した人の特徴を実体験から紹介

一定の規模を超えたメーカー、製造業の会社では、購買・調達部門が置かれています。今回は、これから購買・調達の仕事を目指す方のために、新卒でとある大手企業の調達部に配属され、その後3社で調達の仕事に従事した筆者が、実体験を基に購買・調達職への転職について紹介します。

 

購買・調達の仕事内容とは?

購買・調達とは、メーカー・製造業において、自社製品の製造や、サービス、研究などのために必要な材料、資材、機器、サービスなどの仕入れを行う仕事です。

購買・調達の立ち位置

調達・購買の仕事は、「要求部門から、”必要なもの”の情報を受け取り、その品物を発注し、現場への納品をフォローする」のが仕事の範囲です。図解するとこんな感じです。

調達・購買の仕事の範囲

「購買」と「調達」の違い

「仕入れ」を担当する購買・調達のお仕事。呼び方によって、仕事内容が異なるか気になる方も多いと思います。
結論から言うと、これまで実際に働いたり、転職活動をしたりした経験からすると、大きな差はないように見受けられました。ただ傾向としては、より大手企業では「調達」と呼んでいる傾向はあったかもしれません。

それでは、購買・調達部門のミッションは何でしょうか?

購買・調達のミッション

調達・購買のミッション

調達・購買部門のミッション、「外注先のQCD(品質・コスト・納期)を管理すること」です。

品質

自社の「調達品の品質グレードと管理基準」に基づいて外注先選定、購買活動を行います。より高品質が要求される製品は、自社の品質検査員が外注先工場に赴いて品質検査を行う場を設けることも。

価格

プロジェクトごとに割り当てられた予算に基づいて、外注品の価格交渉ならびに予実管理を行います。特に日本の製造業においては、原価率が6~7割とも言われているため、外注費のコストダウンは重要なミッションです。

納期

発注前ならびに契約後の納期管理を行います。納期が遅れると自社工程に重大な遅延を与えることにもつながりかねないため、調達担当者は日々納期管理と遅延のキャッチアップに必死です…。

これらのミッションを達成するために、日々行う業務は広範囲にわたります。

購買・調達の日々の業務

購買・調達部門の日々の業務は、事務作業から調整まで多岐にわたります。
会社や購買するものの難易度によって差がありますが、概要はこの通り。

<日々の業務>

  • 購買/調達仕様書のチェック
  • 外注先選定(見積依頼、比較、必要に応じて要求部門との打合せのセッティング)
  • 注文書の発行
  • 条件交渉(価格、納期、品質)
  • 技術書のやりとり(必要に応じて)
  • 発注後の状況確認(必要に応じて)
  • 予実管理
  • 納期管理
  • 検収状況のモニタリング

<トラブル対応>

  • 品質トラブル(調達品が要求品質を満たしていない場合の対策、関係者と対策を立てる)
  • 納期トラブル(外注先が契約納期を守れない場合の対策を立てる。)
  • 取引先のトラブル(倒産、災害、不祥事等への対応)

<監査対応>

  • ISO9001監査対応(外注先の評価など)
  • 会計監査(メインは財務部門で対応、購買・調達部門は書類の提出などに協力)

購買・調達で扱う製品の範囲

購買・調達部では、実は「自社製品への材料」以外の発注業務も行っていることがあります。

たとえば、

  • 物流の手配
  • レンタル
  • 自社設備関連の購入

などが含まれていることもあります。

この境界線は曖昧で、「物流の手配は物流部門」「レンタルは各部署の管理部で対応」などの線引きがされていることもありますので、一概には言えないようですね。

プロマネ色が濃い購買・調達の仕事

購買、調達職は社内の部署と多く関わる仕事なので、「調整力がある人材」が重宝されます。

取引先との折衝・交渉はもちろんのこと、社内での調整力も必要です。
日々の業務では、上流部門である設計・技術部門、次工程である受入・検収部門との連携が必要です。他にも、品質管理部門、品質保証部門、財務部、資金部など、関わる部署は多岐にわたります。

社内外の情報網が重要

取引先と、社内の専門部署との間に立ち、外注をスムーズに行うための調整はほぼ調達の仕事、と言っても差し支えないでしょう…。年次が上がり、扱う金額が大きくなるほど、プロマネ色の濃い業務になっていくのです。

また取引先とフェアな人間関係を形成する心掛けも重要です。
調達部門は発注元(お金を握っている部署)なので、以前は<調達の人間は立場が上>という認識を持っている調達マンの方も多かったと思います。今だから言えるのですが、取引先の営業さんへパワハラめいた対応をする上司もいました…。(が、その上司は社内でも結構嫌われていましたねぇ。)

年々コンプライアンスが厳しくなってきているため、「取引先とは対等な立場」という教育をしている企業が殆どです。とはいえ、交渉の場やトラブル対応の際は、毅然とした態度で対応することが求められます。人間性の部分は面接でも見られると思いますので、入社試験を受ける際も、入社後も常にフェアな対応を心掛けることが重要です。

未経験から、購買・調達への転職に成功した人はいる?

結論から言うと、異職種から購買・調達にキャリアチェンジしている方はいました。
体感として、転職組のうち半数は購買・調達未経験からの転職だったと思います。

異業種からの転職で最も多かったのは、営業から購買・調達へキャリアチェンジをするパターンです。

その中のひとり、メーカー関係者なら誰でも知っているような、大手部品メーカーの営業職から調達職へのキャリアチェンジをした方は、
「営業ノルマのない購買・調達がいいなあと思った」と言っていました。

そんな彼が面接で勝ったコツは、「前職では営業マンを担当していたけれど、<外注先の選定や折衝まで対応していた(営業だけど一部調達の仕事をしていた)>と面接でアピールした」とのことです。

未経験からの購買・調達職転職は可能

他の職種でもそうかもしれませんが、前職の経験が、仕事内容とつながっているのをアピールするのが、成功のカギを握っているんだなと思いました。

その他にも、購買・調達未経験からキャリアチェンジに成功した人には、以下の特徴がありました。(私の見た範囲での話しです)

未経験から、購買・調達への転職に成功した人の特徴

購買・調達職へ転職した人の特徴

  • 「つながっていますよ」アピールが上手い:上記の通り。
  • 語学力がある:海外調達ができる人材は貴重。製造業界は比較的レガシーな文化で、グローバル企業を除いて英語に抵抗がある人材もまだまだ多いため、中途採用で英語ができるとかなり有利。
  • 基礎的な設計知識がある:自社製品への理解はどうしてもプロパー組に遅れをとってしまうが、入社後巻き返すためにも基礎的な設計知識は重要と考える上司が多かったです。
  • メーカー出身者:特に転職先の企業と親和性が高い(たとえば大型機械のメーカーにネジメーカーから転職するとか)は受け入れられやすいようです。
  • 人当たりが良い:「元気で朗らか」な人材はどこでも重宝されますよね。

購買・調達担当の仕事はどこで探せる?

購買・調達担当の仕事を探すためには、結論から言うと転職エージェントへの登録が一番の近道だと思います。
その理由は、冒頭でもお伝えした通り、「購買・調達職は、ある程度の規模の会社で置かれている部署だから」です。

大手企業は、公開求人としてしまうと、応募者が殺到してしまうため、ある程度エージェント求人にしてハードルを設けていることが多いようです(一部例外あり)

もし転職エージェントに登録するなら、

など、大手エージェントと特化型エージェントの2種類に情報網を張っておくと良いと思います。

(実際、異業種からの転職で入社した人は殆どエージェント経由でした。)

まとめ

今回は、未経験の方向けに、購買・調達職についての基礎知識や、未経験からの転職に成功した方の特徴をお伝えしました。
もし「こんな情報を載せてほしい!」などのリクエストがありましたら、コメントがあれば対応させていただきます。
それではまた。

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