ITエンジニア(SE)・プログラマの転職活動


ライター:転職Do編集部
【PR】記事内に商品・サービスのプロモーションを含みます。
今の会社じゃ給料が全然上がらない……自社開発企業に転職したいけど、自慢するような実績も無いし。
受託開発をずっとやってきたけど、もう疲れた。。。Web開発の仕事がしたいです。

エンジニアの皆さん、こんにちは。

突然ですがあなたは転職活動を経験したことがありますか?

世間から見たエンジニア界隈は「食うに困らない」「手に職があって羨ましい」という風潮のようですが、

「は?ぜんぜんそんなことないけど?(泣)」

とお感じの方も多いのでないでしょうか。

セミナーやカンファレンスで登壇しまくり、SNSにお寿司の画像をあげているのはプログラムを書かない上流SIer勤務のPMばかり。

給料もなかなか上がらない現場仕事に嫌気が指しているPGもいらっしゃることでしょう。

そこで今回は「エンジニア・プログラマが転職活動を成功させる方法」をご案内します。

 

エンジニアの未来は明るい

スマホアプリやクラウドの普及により、エンジニアの需要は日増しに高まっています。

特に金融サービスやオンラインスマホゲームなど、高負荷のトラフィックに耐えながら安定的なサービス提供が求められる領域においてこの傾向は顕著です。

総務省の調査によれば、実際に金融機関の業務全体でのクラウド導入は大きく進んでおり、政府のキャッシュレス化の後押しもあり今後も市場は拡大していくでしょう。

金融業界 クラウド導入状況

(引用:人口減少時代のICTによる持続的成長|総務省

また、経済産業省が2017年6月に行った調査では、今後ますますIT業界での関連投資が続くことが予想されています。
結果として2030年には78.9万人ものIT人材が不足するといわれています。

この先もエンジニアという職種がなくなることはなさそうです。

エンジニアの不採用理由トップ3とその対処法

では、エンジニアの方が転職活動でつまずきやすい要因をよくある不採用理由から探ってみましょう。

IT業界の転職活動で不採用になる理由は端的にいえば「採用側の期待とのズレ」です。

エンジニアの場合、以下の「ズレ」が不採用理由のトップ3です。

3つのズレ

① スキルの「ズレ」
応募先とスキルがマッチしていない
② 姿勢の「ズレ」
「受け身」「指示待ち」と判断される
③ 志望動機の「ズレ」
なぜ応募したのか。志望動機が見えない

順番に解説します。

① スキルの「ズレ」

採用側は入社した人材になるべく早期に活躍して欲しいと思っています。
そのため現場で使われているスキルと応募者の保有スキルがマッチしているかどうかが最初の採用基準となります。

当社はプロフェッショナルPGを必要としているのですが、PM系のフルスタックエンジニアの方の応募してくるのを見かけます。募集要項を見ているのかな、と感じてしまいますね。
PHPエンジニアの募集だからといってフレームワークを確認せずに飛びつく方が多い印象です。メインで利用されているフレームワークがCakePHPではなくLaravelであることを確認してから応募して欲しい。

スキルの「ズレ」に対する対処法

スキルの「ズレ」を防ぐためには、企業分析が何より大切です。

業界における応募先企業のポジションや強みや弱みを把握できていますか?
応募企業を知らないから、スキルセットが違う求人に応募してしまうのです。

求人票をよくみて、開発環境を想像できていますか?
求人票をよく見ないから、フレームワークの違いに気づけ無いわけです。

さらに、応募先のことがよくわかっていれば、多少スキルのズレがあっても乗り越えることができる場合もあります。

例えばこれまで業務で使っていなかった言語が応募先のメインストリームだとしても、それが事前にわかっていればあらかじめGitHub上にアウトプットを用意しておくこともできますよね。

なお、求人票では開発環境の詳細まで公開されていないケースもよくあります。

そんなときは転職エージェントに聞いてしまう、という裏技もあります。

彼らは採用担当者に会っていますしこれまで不合格になった方の理由も聞いていますから、求人票には掲載されていない非公式な情報も面接前に確認することができます。

もしこの非公式情報を入手できれば、強力なアドバンテージになります。
面接や職務経歴書にそれを盛り込むことで、採用担当者は「よく調べてきたな」「ウチに対する熱意があるのだな」と感じます。

中でもマイナビIT AGENTはIT系の求人に強みがある大手人材紹介会社です。

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エンジニア採用に強い
エンジニアの転職を数多く手掛けている大手転職エージェントです。ナショナルクライアントやメガベンチャーの求人はやはり大手の人材紹介会社、ということで、ドメスティックな大企業やメガベンチャー、SIerの求人に強いことで有名です。

利用者の口コミ

30歳 男性

担当者のITリテラシーが思った以上に高く、ストレスなく転職活動を進めることができた。

34歳 男性

他の転職エージェントのようにガツガツしていないのが好印象でした。

29歳 男性

大手系の案件は確かに多かった。スタートアップ志望なら他社も見た方がいいと思う。

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② 姿勢の「ズレ」

要は「言われたことしかしないエンジニアは歓迎されない」ということです。

採用側は「仕様書通りにやりましたが、何か問題でも?」というスタンスのエンジニアを雇用して現場から顰蹙を買うのを何より恐れています。

「これからはWeb開発をやりたい」といっているのにフロントエンドのトレンドのことをまったく知らなかったりすると「好奇心が足りないのではないか」と感じてしまいます。
アプリ開発がしたいといいつつGitHubにポートフォリオがなければ「本当にやりたいのかな?入社したあと一生懸命学習してくれるのかな?」と思いますので自信をもって現場にはおすすめできません。

姿勢の「ズレ」に対する対処法

エピソードを元に、積極性や主体性をアピールしてください。

エピソードなんていわれても・・・人に聞かせるようなことはとくに何もないよ・・・

大丈夫です。使いやすいテクニックをひとつご紹介します。それは「仕様書を修正した経験」を語ること。エンジニアであれば誰しも「この仕様大丈夫?」と確認したことが1度や2度はあるのでは無いでしょうか?

え?そんなことでいいの?

はい、大丈夫です。現場が最も懸念しているのは、仕様にミスがあった場合でも指示を受けたまま「これが仕様だから、その通り開発しました」と言ってくるような方を採ってしまうこと。この懸念をダイレクトに解消してしまいましょう。

例えばこんな感じです。

Javaの受託開発で、ディレクターからあがってくる仕様書通りに開発するのが私の仕事でした。

しかし会社が3次受けだったためにこの仕様に齟齬がかなり見受けられました。私は仕様のバグを指摘するだけでなく修正案を示してディレクターに相談するようにしていましたので、この点をかなり評価していると査定の面談でも言われていました。

③ 志望動機の「ズレ」

採用側は「すぐに辞めてしまうこと」を懸念しています。

前の会社が嫌で逃げ出すように退社した方は転職を繰り返しやすいと言われます。
反対に「この会社でなくてはできないこと」を見つけて入社した人は長く勤務してくれます。

「この会社でなくてはいけない理由」が志望動機から感じられないと(もしくはピントがずれていたり論理的でなかったりすると)、不採用理由にされやすいです。

退職理由は説明できても、「他社ではなく弊社に応募した理由」をお話ししてくださるエンジニアの方が少ないです。これまでの経験を生かして弊社で何ができそうだと思っているのかを話してくだされば会話になるのですが・・・
「理念に共感」といった抽象的な話は不要です。短所も含めて弊社や業界のことを理解していて、その中で何がしたいかが明確な方とお会いしたいと思います。そういった方は現場でも行動で示してくれるのではないかと期待感が持てます。

志望動機の「ズレ」に対する対処法

志望動機を説得力あるものにするコツは、スキル・経験と応募先企業の特徴を紐付けることです。

そのための手順は以下の通り。

(1) スキルの棚卸しをする
他社からみたら価値ある経験をしているに必要以上に自分を過小評価したり(20代に多い)、反対に「どこへ行ってもそれなりにできる」という価値基準でスキルを曖昧に評価したり(30代に多い)する方が多いです。
この時のポイントは客観的に評価すること!何人の開発チーム、どのくらいの期間で、どんな開発環境で、何というプロダクトを作ったのか。苦労したことは何か。それをどうやって乗り越えたのか。出来上がったプロダクトはどのように評価されたのか。その評価基準(売上、ユーザー数など)は?といった観点で具体的に整理するようにしてください。
(2)応募先を研究する
業界・企業・求人票の順で、それぞれの特徴を一言で語れるレベルになるまで調べてください。この精度が応募書類や面接のレベルに直結します。
(3)志望動機の草案を作り、第三者に校正してもらう
完成した志望動機は友人や先輩にチェックしてもらうべきです。そうはいってもそんな奇特な方はなかなかいないと思いますので、転職エージェントに頼るのも手です。

転職エージェントへ志望動機のデバッグを依頼

よい志望動機の例文(1)

人事系コンサル会社のSEとして稟議書の回覧や開発タスク依頼システムをPHPで開発・運用していました。開発チームはおおよそ3~4人単位で、開発期間は3ヶ月程度、売上規模にして500万円前後の案件が多かったです。

現職での経験の中で、私の最大の強みは非エンジニアとのやり取りを資料化する能力だと感じるようになりました。

というのも、発注者は人事部署、依頼者は営業部署ということでどちらもエンジニアリングの知識がないためリクエストを可視化してから開発をスタートしないと危険です。そこで与件をドキュメント化して整理したり、プロトタイプを作成したりして納品物をすり合わせることで手戻りを防ぎ、結果的に開発納期を短縮する工夫が社内でも好評だったからです。

今回御社では社内SEを募集されているということですが、ほとんどがマーケティング部署からのWebサイト修正依頼であると伺っています。そのような環境であれば開発規模も近いですし、非エンジニアとの折衝力を活かして活躍できると考えご応募いたしました。

POINT

マーケティング部署付きの社内SEの募集ということに着目し、非エンジニアとの折衝能力をアピールした好例。このような求人では面接官が現場サイドの方であることも多く、専門知識のアピールよりも依頼者とのコミュニケーションを介してプロジェクトをスムーズに勧めた経験が高評価に繋がりやすいです。

よい志望動機の例文(2)

2次受けの受託開発会社でJavaプログラマーとして4年間開発に携わってきました。出版社の経理システムや医療機関の電子カルテ作成システム、生命保険会社のCRMなど、業種問わず様々な案件に関わっており、開発業務全般の流れは理解しております。

いずれもエンジニア10名前後にフリーランスが加わるチームでしたので、フレームワークとしてSpringを採用することが多かったです。時々JSFを利用することもありました。

仕様書は上流のSIerから回ってくる関係上PMがいなかったため、3年め以降は仕様を開発スキームに落とし込んでドキュメント化するようにしていましたが、これが社内でも評判で、営業に帯同してパートナー様にご説明に伺うこともありました。

そんな経験を通じてドキュメントワークや折衝に自分の適性を感じたものですから、今後はより上流でPMとしてキャリアアップしたいと考えるようになりました。

御社はSpringでの大規模開発に強みを持つSIerと伺っていますので、これまでの経験を生かして活躍できるものと考え、ご応募させていただきました。

POINT

なぜPM募集に応募したのかを論理的に表現することがポイントです。単に「上流にいきたい」だけでは弱いので、例のように経験やそこから感じられた適正、応募先の開発環境を交えて伝えられるとよいでしょう。

校正を依頼する転職エージェントはどうする?

前述の通り志望動機や職務経歴書は第三者に校正を依頼すべきです。まさか職場の同僚にはお願いしにくいでしょうから、頼りやすいのはやはり転職エージェント

サービス選択のポイントは2つあって、アドバイザーがIT業界や伸びている業界企業に詳しいこと。もう1つは、スキルやフレームワークのミスマッチが少ない(要は変な案件を紹介されてイライラしない)ことです。

その条件に合致したサービスの内、経営や開発環境が安定している大手やメガベンチャーへの転職をご希望であればマイナビIT AGENT
大幅な年収アップが期待できるWeb系スタートアップ求人を狙っているのであればGeeklyと使い分けるといいと思います。

Geekly

Geekly

Geeklyのココがおすすめ

ITスタートアップ・ゲーム業界に特化

Web・ゲーム業界の転職ならGeekly。大手志向というよりスタートアップでチャレンジングな環境に身を置きたい方にマッチしているエージェントです。

利用者の口コミ

34歳 男性

ゲーム系の求人が充実していた。特にWeb系スタートアップのエンジニア求人は高年収の募集が多かった。

30歳男性

スタートアップの中でも業績が伸びているところを中心に教えてくれた。自分では情報が探しにくいので助かりました。

29歳女性

中吊り広告を見て登録したのですが、ベンチャー系から離れたいと思っていたので、ちょっと違うかな、という感じでした。

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転職体験記から見る「採用側の期待とのズレ」

派遣SEからWebシステム開発の正社員SEに

(参考:派遣SE(客先常駐型)から、Webシステム開発の正社員SEに。 | ELITE Network

客先常駐型のエンジニアとしてクライアント・サーバ型での業務アプリ構築などをされていた方の転職体験記です。

ある程度の実績も残しており顧客からの信頼も得ていましたが、社内面談で今以上に成長・活躍できる機会を作るのは難しいということが分かり転職を決意。

ITエンジニアとして最新技術に触れたいという気持ちを抱いて書類は10社程応募。
PHPやRuby on Rails等も興味があったものの、実務経験が無かったため、これらを使用する企業の書類選考は通過できませんでした。

結局、面接の依頼が来たのはメーカーの社内SEと元請け案件を多く扱うITベンチャー企業の2社でした。

どちらも、最終面接までは残りましたが、メーカーの社内SEはエンジニアの専門職ではなく、総合職として採用したかったようで話はまとまらず。
最終的にはITベンチャー企業への転職に決まりました。希望していた通り、最新技術に触れる機会が多く入社後はITアーキテクトを目指して活躍しています。

この方の体験記を見ると、「スキルのズレ」が原因でいくつかの会社の書類選考を通過できなかったことが分かります。

逆に、ITベンチャー企業で採用が決まったのは、「自身のスキル」と「求められていること」が一致しており、そのうえで「やりたいこと」とも重なっていたからこそ、「長く活躍してくれる」と感じさせることができたからといえます。

転職の際は、エージェントなどを活用して、「自身の希望・スキルの明確化」「求人の研究」を行いましょう。

 

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