転職活動は準備が重要です。初めて転職を経験なさる方はまず準備が満足にできておらず、やみくもに応募と面接を繰り返し、結果としてなかなか内定を得られず自分を追い込んでしまいます。
一度そうなってしまえば冷静な判断が難しくなるのが人間です。後悔しない転職のために、しっかりと準備を行いましょう。
そもそも転職期間はどれぐらい?
まず、一般的に転職活動についされる期間がどの程度であるかは把握しておく必要があります。
結論を言ってしまうと、多くの場合、転職完了(入社)までに3ヶ月というのが標準的な期間です。
転職活動が3ヶ月に限定される背景ですが、まず企業側の事情が大きいです。具体的には以下のようなものです。
- 企業側は必要に迫られて中途採用の募集をかける
- その際、複数の転職サイトや人材紹介会社にオファーをする
- おおよそ1~2ヶ月程度で募集定員に達し、すべての求人がクローズされる
つまり、仮に希望の求人が見つかったとしても2ヶ月以内に応募から内定まで行き着く必要があるということです。
さらに、実際に取り組んでみるとわかるのですが在職しながらの転職活動は想像以上にハードです。勤務先で履歴書を書いたり転職サイトを見たりするわけにはいきませんから、実際の転職活動は帰宅後の数時間や土日が費やされることになります。
ほとんどの方は趣味や休暇の時間を削って転職活動に当てているのが実態です。人間休みもなしに仕事のことばかり考えられるものではありません。3ヶ月という期間にはこういった側面もあるのでしょう。
実は私には20代の時に先が決まらないまま3年勤めた職場を勢いで退職してしまい、次の就職までに6ヶ月以上かかってしまった苦い経験があります。
その時はアルバイトで食いつなぎましたが、振り返ると随分要領の悪い転職活動をしました。(初めて転職エージェントに話を聞いたのも退職4ヶ月後のことでした)
こんな風にならないためにも準備が大事です。漫然と人材紹介会社に登録して話を聞いてしまいますと、「え、こんなにやることあるの!?」と驚く羽目になります。準備不足の状態ですと必要な書類の手配や面接に対するモチベーションが低下する悪循環に陥ってしまいます。最悪の場合、苦しい転職活動から逃れたい一心で安易な内定先に飛びついてしまうケースも。
転職は一生にそう何度もするものではありません(キャリアップのためにジョブチェンジを重ねる、という考えはありますが、転職Doでは短期間に転職を繰り返すことを推奨していません)から、このようなことは絶対に避けるべきです。
では、転職活動を滞りなく進めるためにはどんな準備をしておけばよいのでしょうか?以下のページで順番にみていきましょう。
転職の段取り、ステップを理解しよう
転職には「成功するための段取り」があります。上手にキャリアアップしている人は無意識の内にこの段取りを理解しています。活動のスタートにあたって重要な5つのステップを理解しましょう。
目的・目標・きっかけの切り分けが無い転職は後悔の元凶
転職活動の「目的」「目標」「きっかけ」を明確に区別していますか。それぞれの意味を理解し、切り分けて説明できるようになることが転職準備の第一段階です。
自己分析でやるべきことは「スキルと経験の棚卸し」
新卒の就職活動の際にも経験したであろう自己分析。転職活動「スキルと経験の棚卸し」が鍵となります。こちらでダウンロードできる転職用スキル・シートを活用して、自分のスキルを棚卸ししてみましょう。
タイミングを誤るな。次の職場が決まるまでは退職してはいけない
次の職場が決まるまでは退職届を出してはいけません。いくら貯金や退職金があってもです。無収入の期間はあなたが想像している以上の焦りを生みます。活動中の焦りは後悔につながるのです。
焦りは厳禁。転職先は絶対に妥協するな
転職活動に焦りは絶対禁物です。焦りは妥協を産みます。妥協は後悔を生じさせます。いくら書類選考で落とされても、第一志望に「お祈り」されても、絶対に焦らないこと。これが大事です。
転職活動は量質転換。行動量が質を生み出す
量質転換の法則、という言葉を聞いたことはありますか。なんのことはない、「量が質を生む」という主旨の格言です。実は転職活動にもこの言葉があてはまります。
ミスマッチは自ら防ぐ。「活躍できる職場かを確かめる」という考え方
転職活動ではどうしても「企業が応募者を選ぶ」という構図に気を取られがちです。しかし「応募者が企業を選ぶ」という側面があることを忘れてはいけません。そのための基準は「自分が活躍できるかどうか」です。転職活動全編を通じて重要な考え方を紹介します。
嘘や経歴詐称をしてまで入社しても、後がつらいだけ
どんなに志望度合いが高くても「嘘をつくこと」「経歴を詐称すること」だけはやってはいけません。ウソをつけば入社後に自分が苦しむだけですし、何より簡単にバレます。