会社に嫌気が刺した方に多いのですが、転職先が決まる前に退職してしまう方がいます。
少なくとも一社から内定が出るまでは絶対に退職してはいけません。
内定が出る前の転職をおすすめしない3つの理由
01. 先に退職すると焦りが生まれやすい
実際に転職活動をしてみるとわかるのですが、いくらスムーズにいったとしても最初の内定まで1ヶ月はかかります。状況や経験によっては1ヶ月・2ヶ月とかかることも珍しくありません。
そもそも、転職活動は2~3ヶ月かけて集中的に取り組むのが一般的です。
普通の方なら当然焦りの感情が生まれます。そして、焦りは妥協を生みます。転職活動での妥協は目的を放棄することです。その結果、後悔だけが残ります。
02. 失業保険はあてにならない
私自身、次の就職先の当てもなく、そもそも何をしたいかも決めずに退職願いを提出してしまった口です。
その結果、6ヶ月以上の間定職が決まらず、アルバイトをして凌ぐ日々を送ってしまいました。
ちなみに自己都合の退社の場合、失業保険は3ヶ月間おりません。
離職後に職業訓練受講給付金(求職者支援制度)を利用することで自己都合の場合でも即座に失業保険同等の金額を受給する方法はありますが、人気のコースはだいたい定数に達してしまいますので、このような場合、退職してからの期間が長い方から優先的に入校できる仕組みなのです。
若かった私もネットの情報を鵜呑みにしてこの事実を知らず、見事に無収入となってしまいました。数ヶ月の間、浅草の天丼屋でアルバイトをしたのですが、毎日パートのおばさんに怒られていました(笑)
正月もバイトに入っていたのですが、前職の先輩が家族でやってきたのを見て、絶対に成功すると宣言した私は後ろめたさから挨拶もできず、隠れるように配膳台に隠れていたのを思い出します。(当然その時も叱られました)
あのような惨めな思いを、みなさんにして欲しくないと思います。
あなたには3ヶ月間無収入でやり過ごせるほどの貯金がありますかことはできますか?(ちなみに仮にそれがYESだとしても、私はそのような道を選択してほしくありません。若いときの職業経験は、何にも勝る貴重な時間だと考えるからです)
ちなみに当然上記の期間は無収入です。みなさんはご自身の給与明細を見たことがある方はご存知だと思いますが、毎月びっくりするぐらいの税金が引かれていると思います。
- 健康保険料
- 所得税・住民税
- 社会保険料
- 厚生年金保険
・・・などです。おそらくお給料の1/5~1/6程度だと思います。
退職後、数カ月~1年間はこれらをそのまま支払わなければなりません。退職後しばらくすると担当公的機関から納税のための書類が届くのですが、その金額に驚くと思います。
たとえ退職金をもらっていたとしても、これらの税金が猛烈な勢いで家系を圧迫します。
03. 無職の期間が長く続くと履歴書に傷がつく
私は本来、履歴書などどうでも良いと考えています。大事なのはその人が養ってきた知識や技能と培ってきた人柄です。人間は履歴書の経歴をコレクションするために働いているわけでは無いからです。
しかし、もし履歴書に3ヶ月以上の空白期間があったとしたら、ほとんどの面接担当者が「この期間は何をしていたのですか?」と問うでしょう。前述のような価値観を持つ私でも聞いてしまいます。
もしあなたが天丼屋のバイトで日々をしのいでいたとしたら、なんと答えますか?
ちょっと無計画に仕事を辞めちゃいまして・・・バイトをしています
なんて受け答えでは相手も不安になってしまうことでしょう。どの会社にも受からなかったレベルの低い人、という烙印を押されてしまうかもしれません。
会社に勤めながらでも転職活動は可能
多くの企業は中途採用の面談を平日定時後に実施してくれます。どの人材紹介会社もオンラインで求人票を閲覧できるプラットフォームをもっています。
リクルートエージェントは専用のアプリから志望企業にエントリーできますし、dodaはLINEで担当エージェントと連絡を取ることができます。
現職に勤めながらでも転職活動は可能なのです。
内定が出るまで退職届を出すのは避けましょう。
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