転職したい。けどスキルも勇気もコネもないあなたのための究極のハウツー

転職したいけど、これといってスキルもないしなぁ…。
新しい環境に飛び込む勇気がなかなか…。
職探しがうまくいくか不安…。

この記事をお読みのあなたは、稼ぐための特殊な資格や、突出したスキルを持っていますか?転職活動がうまくいく自信はありますか?
(「はい」と答えた方は、この記事を閉じていただいて大丈夫です!)

環境を変えたいと思っても、すんなりと行動できる方はそう多くはないのでは?
特に、「スキルもコネもない上に、初めての転職で不安だらけ。新しい環境でうまくいくか不安」と思われている方は、なかなか一歩を踏み出せないでしょう。

そんなあなたに朗報です。厚生労働省「学歴別卒業後3年以内離職率の推移」によると、新卒入社3年以内に転職をする新規学卒者の割合は、全体の30%に及んでいます。

(出典元:学歴別就職後3年以内離職率の推移「大卒」

かつて終身雇用制度が唱えられ、石の上にも3年、20代で転職したら人間ではないかのような扱いを受けてきた我々世代ですが、時代は確実に変わっています。

ただ、転職したからといって必ずしも新天地で幸せになれるとは限らないようで…。

 

転職を後悔するTwitterの声

10人に1人以上が転職を後悔

Q.転職経験はありますか 
はい 61.4%
いいえ 38.6%

Q.(「はい」と答えた方)直近の転職についてお聞きします。転職してよかったと思うことはありますか?
はい 88.0%
いいえ 12.0%

(引用元:転職してよかった? – 経験者に聞いてみた

マイナビニュースの調査によると、実に10人に1人以上が、転職をしたことを後悔しています。ご自身のスキルにまだ自信がない状態から転職活動をはじめる方はことさら不安ですよね。

というわけで今回は、転職を考えはじめたけれど、自身のないあなたへ、転職を成功させるために何をすれば良いか?転職活動中は何に気をつければ良いか?…転職活動の準備、やるべきこと、退職の手続きまでを総合的にまとめて、究極のハウツーとしてお届けします!

※ややエグいことも書いていますが、成功のためですのでご了承ください※

1.転職活動の準備

(1)心の準備(転職したい理由を明確にする)

転職したい理由がはっきりしている方は2へ!

まずは転職活動の心の準備をしましょう。
ここで言う準備とは、転職により、自分がどうなりたいかを明確にすることです。

「仕事を辞めたい、転職したい」と考えている方の中には一定の割合で、自分がなぜ転職したいかを言語化できていない方がいます。心がモヤモヤしているなか、転職活動をはじめるのは悪手ではありませんが、転職の目的がないまま動き出すのはとても危険。ドラえもんで言うと、タイムマシンなしでタイムホールに飛び込むようなもの。いつまで経っても22世紀にたどり着けません。

転職する理由って迷子になりがち

そして、目的のないまま転職活動をはじめると、次の会社でも思うような結果は得られず、何度も転職を繰り返すことになりがち。

お金?人間関係?通勤時間を減らしたい?褒められたい?残業を減らしたい?

転職したい理由はあなた次第。誰にも遠慮する必要はありません。「転職でこれだけは譲れないポイント」を明確にしましょう。

今の環境からは抜け出したいけど、やりたいことがないし、どうしよう…という方は、選択理論による自己分析をすると良いですよ。無料でできますし、おすすめです。

転職で何を変えたいかが決まりましたか?
それではこれから転職活動を本格的にスタートしましょう。

コラム(1)

転職活動をしていることを、会社の人に知られてはならない
これは肝に銘じてほしいのですが、実際に転職先が決まり直属の上司に退職の申し出をするまで、転職活動のことは会社の人に言わないのが吉!これは、あなたの立場を守るためでもあります。あなたが超問題人物である場合を除いて、会社にとって人が辞めることは基本的に都合が悪いことです。転職活動をしている噂が広まりようものなら、腫れ物扱いを受けたり、仕事を振ってもらえなくなったり、気まずい思いをする可能性があります。転職活動をするにあたり、面接のために有給休暇を取得することで、なんとなく伝わってしまうことはあるでしょう。それでも、退職が決まるまでは、否定し続けてください。会社の人に転職活動について伝えるのは、百害あって一利なし。沈黙は金。仲の良い同期や先輩にも言うのを避けるように。

(2)自己分析(スキル・経験)の棚卸し

心の準備ができたら、自己分析をしましょう。転職活動における自己分析とは、スキルと経験の棚卸を、自分の言葉で語れるようにすることです。

「えーそんなことよりも早く求人に応募したい」と思うかもしれませんが、それは違います。
面接では必ず、「あなたが何をしてきたのか」「そこで何を得たのか」「具体的なエピソード」を語ることを求められるからです。

スキルと経験を棚卸しましょう!と言うと多くの方が、
「いや私(俺)、大したスキルないですし」と答えるのですが、実はそうではありません。
会社に行って毎日休憩室で寝ていたならまだしも、そうではないなら必ず、書けることがあります。

スキルとは、仕事の内容と結びついています。
具体的なやり方は、こちらの記事でご案内しているのでぜひ見てみてくださいね。

また、どうしても一人じゃ進められない!という方は、次の章で紹介する転職エージェントのカウンセリングでスキルの棚卸を手伝ってくれることも。まずはスキルと経験の棚卸が必要という認識を持っていただくだけで、一歩前進です。

コラム(2)

スキルがないと言っていた友人の話
突然ですが、筆者の女友達の話をさせてください。
長年、ドラッグストアで働いていた彼女のお悩みは、彼女のお悩みは「スキルがないこと」。

将来を考えて転職したいけど、スキルがないし、アピールできることがない…と半泣きでした。

えー、本当かなぁ…?と思いながらよくよく話を聞いたところ、とんでもない、スキルの宝庫だったのです。
たとえば、会話の中で、お客様の肌トラブルや悩みを引き出すのが抜群にうまいこと。
目の前にいるお客様の体調に合わせた対応ができること。
高額商品を売るのではなく、本当に必要なものを買って頂き、月の売上ナンバーワンを連発。

「あなたはこんなにすごいんだよ」と、彼女に伝えると、自分では気づかなかった…!と驚いていました。
それをそのまま転職面接に話してくれたようで、希望していた接客&事務の仕事へ転職が決定。

スキルって、自分の知らないうちについているのかも?と思いました。

(3)転職サービスに登録する(転職サイト、転職エージェント)

転職活動で達成したいことが決まったら、次は転職を助けてくれる便利なサービスに登録しましょう。ここで使ってほしい転職サービスは2つあります。1つは、転職サイト。2つ目は、転職エージェントです。どちらも無料かつ在職中から、会社に知られずに利用できます。

1つずつ解説していきます。

転職サイト

新卒で就活する際、多くの方が情報収集、企業研究のために<リクナビ>を利用したことでしょう。転職者向けのリクナビ「リクナビNEXT」や、それに準じるサービスがありますので、まずは情報収集のために、転職サービスへ登録するのをお勧めします。

転職サイトは、求人情報がたくさん掲載されている掲示板スタイルのサービスです。

転職を希望する方は、自分の好きなタイミングで、空いた時間に求人を探し、興味のある求人に応募することが可能です。会員登録をして、一度職務経歴やプロフィールなどを登録すれば、何社でも使い回しもできます。
※応募企業ごとに志望動機を考える必要はあるのでそこは注意

リクナビNEXT以外にも、マイナビ転職、type、エン転職など、数多の転職サイトがありますが、多く登録したから転職が決まりやすいというものではありません。結論から言うと未経験職種に応募したい方はリクナビNEXT、経験職種に応募したい方はdodaをお勧めします。この2サイトは求人数がトップクラスに多いです。

リクナビNEXTとdodaの違いは、dodaは転職エージェントと一体型のサービスを展開しており、キャリアアップを目指す方向けの求人が多いことです。一方リクナビNEXTは、未経験者でも応募可能な求人が多く掲載されています。

またリクナビNEXTの秀でているところは、そのネットワーク力を活かしたコンテンツ力です。
たとえば、自分の強み・隠れた才能を診断してくれるグッドポイント診断や、履歴書の書き方のノウハウ、ビジネスに関するニュースなど、求人応募だけではなく、面接のネタになりそうなコンテンツを提供してくれるところがポイントです。

そのため、はじめて転職する方がノウハウを手に入れるためにも、私はリクナビNEXTをおすすめします。

「リクナビNEXT」公式サイトへ
「doda」公式サイトへ

そして、リクナビNEXTの上を行くサポートをしてくれるのが、転職エージェントです。

転職エージェント

転職エージェントとは、転職を希望する方へ、人材を探している企業の求人を紹介し、書類添削、面接サポートが受けられるサービスです。

サポートを申し込むと、一人ひとりに担当キャリアアドバイザーがついて、求人紹介、書類へのアドバイス、面接練習、年収交渉まで代行してくれます。代表企業に、リクルートエージェントdodaマイナビエージェントがあります。

転職サイトと転職エージェントの違いは、サポート力の厚さです。

※スマホの方は横にスクロールしてご覧ください

転職サイト 転職エージェント
利用料 無料 無料
求人情報 掲示板スタイル
(自分で検索)
キャリアアドバイザーの
おすすめ
スカウトサービス あり なし
キャリアカウンセリング なし あり
書類へのアドバイス
(履歴書・職務経歴書)
テンプレあり 詳しくコーチング
求人の質 未経験OK多数 非公開求人あり
面接の日程調整 自力 キャリアアドバイザー
が代行
面接指導 なし あり
内定後の年収交渉 なし キャリアアドバイザー
が代行

一言でまとめると、より一人ひとりにきめ細やかなサポートをしてくれるのが転職エージェント。マイペースに求人を探せるのが転職サイトです。

じゃあ転職エージェントだけ登録すればいいのでは?と思うかもしれないのですが、それは違います。
転職サイトにも優良求人が入ってくる可能性があるからです。また、転職エージェントは自社経由で転職が決まった場合、仲介手数料を企業から受け取って成立するビジネスモデルなので、「応募者が入りやすい企業」へ誘導するアドバイザーもいるのです。
※ビジネスなので仕方ないと割り切りましょう※

なので、転職エージェントはうまく付き合うのが大事。転職サイトで優良求人を見つけた際、転職エージェントから受けた書類指導や面接指導のテクニックを使って自力応募することも可能なのです。企業へのアプローチの技術を上げるためにも、転職エージェントへの登録は必須といえるでしょう。

コラム(3)

非おすすめのサービス…フリーペーパーはアテにならない
転職サイト、転職エージェントと同様、無料で得られる転職情報といえば、フリーペーパーがあります。特に、地方に行くと、新聞折込の求人情報やフリーペーパーの求人情報が目に留まる方も多いのでは?フリーペーパー掲載の求人はどちらかといえば非正規雇用(アルバイト・パート・派遣)が多く占めており、正社員の取り扱いはごく僅か。これからしっかりとキャリアを築きたい若年層の方に不向きです。正社員としてキャリアを築きたい場合は、転職サイト/エージェントをつかいましょう。

(4)求人に応募する(書類選考、面接)

各種サービスへの申し込みが終わったら、求人に応募しましょう。
今は、まだ想像がつかないかもしれませんが、基本的には転職エージェントに言われたとおりに書類を作ったり、面接のサポートを受けたりしていくと、書類選考と面接の成功率は上がります。そして、書類の書き方、面接のコツがつかめたら、転職サイト経由での活動も徐々に成功率が上がってきます。

ここで気を付けた方がいいのは、転職エージェントに依存しすぎること
繰り返しになりますが、転職エージェントは、自社経由で採用が決まった場合、企業側から報酬を受け取ることで収益を上げています。なので、求職者には内定しやすい企業をおすすめしてくる場合が多いです。とにかく多い。どんなに良心的なエージェントでも、確実に損得勘定はあります。

転職エージェントに言われたことを鵜呑みにしないように。(2回目)

もう一つ、転職活動中に気を付けるべきことは、日程調整です。
仮に、1次面接、2次面接は終業後対応してくれたとしても、最終面接(役員・社長面接)は、日中の時間帯で打診されるケースが多いため、有給休暇の消化は避けられません。

※むしろ、役員面接を夜間、土日対応する会社はブラックの可能性が…。日中の面接対応は仕方ないと割り切りましょう※

職場が有給消化に理解があれば休みやすいのですが、必ずしもそうではないはず…。なので、あまり大きな声では言えませんが、そこでおすすめなのは仮病です。むしろ面接に行くためにはそれしかない。

可能な限り、業務を十分調整したうえで、「ちょっとお腹が」「体調が」と言ってこっそり面接に出かける…という経験をお持ちの先輩方も少なくないものです。転職をしたら、その気まずさや罪悪感も思い出になります。それすらも正解にする強さが必要です。

コラム(4)

直接応募ってどうなの?
ここまで転職サイト、転職エージェントを推薦してきましたが、何となくやり方がつかめてきたら、直接応募に挑戦するのもアリです。

直接応募をすべき企業は2種類あります。1つ目は採用に予算がかけられないスタートアップ・ベンチャー企業。スタートアップ経営者の多くは、人材採用にコストをかけたくてもかけられない悩みをお持ちなので、熱意のある直接応募者は大歓迎。人事担当者や経営者がTwitterのDMを解放していることも少なくないため、ぜひコンタクトしてみましょう。実際、最近上場したとあるベンチャー企業のマネジメント層の方が、「直接応募の方が、優秀な人材が多い」と言っていました。

スタートアップ企業への転職はこの記事が参考になります。

もう1つは、中途採用に力を入れている企業です。大企業では、中途採用に力を入れている企業はそう多くありませんが、中小企業は中途採用者を正社員として多く採用します。厚生労働省の調査によると、人数が300人~999人以下の企業では、転職者のうち、71%を正社員として採用しているとのこと。

転職者割合と、その中の契約社員の割合

※スマホの方は横にスクロールしてご覧ください

転職者は正社員か、契約社員か
全社員の中の転職者の割合 正社員 契約社員
1000人以上 5.5% 56.7% 43.3%
300~999人 6.6% 71.0% 29.0%
100~299人 7.6% 72.9% 27.1%
30~99人 8.9% 78.2% 21.8%

(引用元:厚生労働省 平成27年転職者実態調査の概況

魅力的な中小企業が自社ホームページなどで中途採用を受け付けていた場合、ぜひ直接応募するのをおすすめいたします。

とはいえ直接応募では、上手くいくことばかりではありません。ビリギャルで有名な小林さやかさんは、リッツカールトンについて書かれた一冊の本に感銘を受け、「自分もリッツカールトンの一員になる」と、翌日リッツカールトンへリクルートスーツを来て、採用してくださいと乗り込んだのだとか…。残念ながらそこで採用されることはなかったのですが、それがキャリアを築く原体験となったのだとか。

ドラマみたいな人生かよ…と思いますよね。でも、直接応募には、ドラマがあります。

2.内定が出たら~円満退社&円満入社を迎えるための退職のダンドリ編~

無事内定が出たら、退職の準備を進めましょう。「立つ鳥跡を濁さず」、引き際を美しくキメて、次の会社に気持ちよく出社できるように。

とはいえ、退職する際には、多かれ少なかれ、波風が立つものです。禍根を残さないよう最大限努力しても、残ってしまうことがあります。それは仕方ないと割り切りましょう。

波風をある程度受け入れる勇気

(1)勤務開始日を調整し、きちんと有給休暇を消化して退職する

内定が出て、次の会社を決めたら、まずはいつから出社できるか、次の会社と調整しましょう。転職の前に有給休暇が残っている方がほとんどだと思いますので、できればきちんと有給休暇を消化してから退社し、気力満タンの状態で次の会社へ出社したいものですね。

企業側は基本的に、1日でも早く自社に慣れてほしい!と、いつから出社できるかの回答を急がせる場合がありますが、ここでは「有給休暇を消化したいので、〇月〇日を希望します」とはっきり伝えてください

また選考中にも、「最短でいつから出社できますか?」と聞かれることがほとんどですが、現実的な日付を誠実に答えればOK。
ここで曖昧に答えたり、極端に短い期間を答えて後から大きく引き伸ばしたりすると悪印象を与えかねません。

実際に私自身も、退職をする前に有給休暇を限界まで使い切って辞めた経験がありますが、海外旅行に行ったり、自宅で1日中ゴロゴロしながらお菓子を食べたりしました。普段休みが合わない友達と会ったりしたのも楽しかったです。

大人のモラトリアム期間って良いものですよ。

それでも有給休暇を消化する勇気が持てない方は、ぜひこちらの記事を読んでみてください。

(2)退職交渉では、不満よりも未来を語ろう

転職活動で最も気まずいのは、退職交渉です。退職の申し出は、直属の上司に行いましょう。

※重要 直属の上司に伝える前に、他の同僚や、更に上の立場の方に伝えてしまう方が稀にいますが、絶!対!N!G!です。

直属の上司に切り出すファーストステップは、アポを取り付けることです。
退職は重大かつ会社に影響を与えることでもありますので、メールで「お話したいことがあるので、少しお時間を頂けないでしょうか?」と伝えてください。

部下からこのような伝え方をされた場合、上司の頭の中には、「退職」「結婚」「病気」など様々な可能性が頭をよぎります。上司とはいえ人間。相手にも心の準備をする思いやりを持って!

まともな上司であれば、他の同僚に話を聞かれない場所を取ってくれます。いよいよ退職の切り出しです。

退職を切り出す際は、礼儀と退職の意思が伝わる言い方をすればOKです。
ひとまずこのフレーズを練習してみてください。

突然で申し訳ないのですが、一身上の都合で〇月〇日に退職させてください。

重要なポイントは、

  1. 「おわびの気持ち」…意訳:突然重大な話を切り出してごめんなさい!(礼儀)
  2. 「明確な退職日を言う」…意訳:でももう退職は決めています!次の会社も決まっています!(匂わせ)
  3. 「退職の意思が固いことを伝える」…意訳:本当に意思が固いんです(固い意志の表明)

この3つです。

部下から退職を切り出されたときの上司の気持ちを最大公約数的に言うと、「きっつー。引き留めの余地はないかな?」です。

なので、初手から「転職の意思が固い」ことをアピールするためにも、「退職しようかと思っておりまして」「悩んでおりまして」のような言い方はNG。

退職を切り出した場合、上司は99.9999%の確率で理由を聞かれます。
その際は、「自分のキャリアやスキルアップのためです。転職先も既に決まっております」と伝えるのが無難です。

ここで気を付けた方が良いのは、会社の不満や批判、人間関係により退職するというネガティブな理由を伝えることです。心の中でどれだけネガティブに思っても良いのですが、退職交渉では、出さないのが吉。会社の不満を一度漏らしてしまえば、それが引き留めをする口実になります。

「給料をアップするから残ってくれ」「残業を減らすようにする」などと一時的に言われたとしても、それは口約束でしかないですし、後から反故にされることもあります。一度は退職を申し出た社員として、出世や扱いに差が出ることも

また若手社員を引き留める理由にありがちなのは、「次の職場を聞き出したうえで、次の職場でうまくいくとは限らない」論法です。
実際に私が聞いた中では、中小のメーカーから大手一部上場メーカーへ転職する20代の男性社員に、「今から大手企業に行っても幸せになれるとは限らないよ?」とエグい引き留めをしてきた上司もいます。

また、「引き継ぎが終わるまで待ってほしい」「新人が採用できるまで退職されては困る」と言われることがあります。
しかし、会社に人が足りていないのは、あなたの責任ではありません
退職するとはいえ、縁あって入社した会社ですから、罪悪感をおぼえる気持ちもわかりますが、淡々と、「次の職場が決まっているので」と伝えるようにしましょう。

(3)退職願(退職届)を提出する

退職交渉がまとまったら、退職願(退職届)を直属の上司経由で、人事部門へ提出しましょう。
円満に退職するためにも、直属の上司と合意が取れてから、提出するように。また会社の独自のフォーマットがある場合は、そちらに従ってください。

退職願・退職届けの違いはこちらの記事に詳しいです。

(4)~退職日

無事退職が受け入れられたら、退職日までに有給消化と、お世話になった方への退職のあいさつをしておきましょう。
会社によっては、「ぎりぎりまで退職を伏せておいて」と言われることもあるようです。自分からアピールする必要はありませんが、お世話になった方へこっそり伝えておく分には良いと思います。

また会社のカルチャーにもよりますが、退職日にちょっとした贈り物をすれば印象UPでしょう。

(5)返す書類、もらう書類

退職するにあたり、会社へ返す書類やもらう書類があります。大企業ではシステム化されており、抜けは少ないようですが、中小企業の場合ですと催促しないともらえないこともあるようです。根気強く催促するように。

会社に返却する物

  • 健康保険証
  • 社員証(セキュリティカード)
  • 備品(社員章、文房具、名刺など)
  • その他会社から定められた物

会社から受け取るもの

  • 離職票
  • 雇用保険者被保険者証
  • 源泉徴収票
  • 年金手帳(会社に預けている場合)

(6)手続き完了!お疲れさまでした。

というわけでここまでして初めて、手続きが完了し、無事退職できます。
一般的に躓きがちなのは退職交渉と、書類のやりとりです。
大手企業ですとすべてがシステム化されていて、抜け漏れが少ないのですが、中小企業の場合、催促しないと書類がなかなか送られてこないものです。強い心で淡々と催促しましょう。

3.次の仕事を決めてから辞めるべき?

ここまでお読みになった方は、次の仕事を決めてから退職すべきか否かでお悩みの方もいるでしょう。
「キャリアに空白期間があるのはよくない、次の仕事を決めてからやめるべき」が教科書通りの回答ですし、それが一番良いのですが、世の中教科書通りに行くことばかりではないのです。

結論から言うと、

  • 心身を壊している方、もしくはその予備軍。
  • 現職が忙しすぎて転職活動のための時間が取れない方
  • 3ヶ月分の生活費以上の貯金がある方

この3つに該当する方は、次の仕事を決めずに辞めても良いと考えます。
1つずつ解説していきます。

教科書通りに行かない世の中だから

心身を壊している方、もしくはその予備軍

仕事が辛すぎor忙しすぎて心身を壊している方、もしくはそうなりかけている方は、迷わず会社を辞めても良いと思います。なぜなら、一度体を壊すと、回復するのにそれ以上の時間がかかるからです。
ただその場合は、生活についてある程度めどを立てておくことが大切です。頼れる実家があるなら実家へ。パートナーがいるなら相談を。

また、単身の方で、会社を辞められない理由として大きくのしかかってくるのが、家賃負担。
家賃が払えなさそうなら、国・自治体が家賃を肩代わりしてくれる「住宅確保給付金制度」があります。

給付条件が厳しいので、まだ気力があるうちに、役所に通うなどして書類を集めたり、条件を整えたりするなどするのがおすすめです。

※「住宅確保給付金制度」は、こちらのスライドに詳しいです。

現職が忙しすぎて転職活動のための時間が取れない方

ただでさえ体力気力を使う転職活動。
現職が忙しすぎて、転職活動のための時間が取れない方は、転職活動をしてもうまくいかないですし、面接に行く時間すら取れなくなりがちです。経済的に問題がないようであれば、一度辞めて、気力と体力を充電してから転職活動に取り組んでも良いのではないでしょうか。

3ヶ月分の生活費以上の貯金がある方

リクナビNEXTの調査によると、一般的に、転職活動にかかる期間は3ヶ月~半年と言われています。
(出典元:転職活動にはどれぐらいの期間がかかる?ケース別・転職活動スケジュール

転職先を決めずに退職した場合、次の会社が決まるまでの生活費が不安な方が多いはず。失業した方向けに政府からもらえるお金として、「雇用保険制度」を聞いたことがある方は多いのでは?

雇用保険をすごく簡単に言うと、会社を退職し、転職活動を行う方が受給できる手当です。
給付の条件(金額や給付日数)は、自己都合or会社都合、年齢、雇用保険への加入日数…などにより細分化されていきます。
そしてすごくざっくり言うと、実際に自分の口座に手当てが振り込まれる場合は、「自己都合」の場合は大抵、7日+3ヶ月。会社都合の場合は、1か月ほどの期間が空きます。
つまり、この空白の3ヶ月さえ乗り切れれば良いのです。
無責任に退職を進めることはできませんが、絶対転職を決める、という強い意志と行動力があり、3ヶ月以上の生活費が何とかなりそうな場合は、次の仕事を辞めずに退職する目安になります。

まとめ:基礎こそ究極

今回は、転職したいあなたのために究極のハウツーとして、コラムをお届けしました。
ここまでお読みになって、「なんだ、意外と基礎的だな」と思ったかもしれません。しかし、転職で成功するための黄金パターンは、いつの世の中も大体決まっているものです。まずは、みんなが辿っている道へ一歩踏み出してみませんか?
うまくいかないなぁ…という焦りを抱えたら、何度でもこの記事に戻ってきて、転職活動を進めてみてくださいね。

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