転職したい。けどスキルも勇気もコネもないあなたのための究極のハウツー


ライター:中村めぐみ
転職したいけど、これといってスキルもないしなぁ…。
新しい環境に飛び込む勇気がなかなか…。
職探しがうまくいくか不安…。

この記事をお読みのあなたは、稼ぐための特殊な資格や、突出したスキルを持っていますか?転職活動がうまくいく自信はありますか?
(「はい」と答えた方は、この記事を閉じていただいて大丈夫です!)

環境を変えたいと思っても、すんなりと行動できる方はそう多くはないのでは?
特に、「スキルもコネもない上に、初めての転職活動は不安だらけ。新しい環境でうまくいくか不安」と思われている方は、なかなか一歩を踏み出せないでしょう。

そんなあなたに朗報です。厚生労働省「学歴別卒業後3年以内離職率の推移」によると、新卒入社3年以内に転職をする大卒者の割合は、全体の30%に及んでいます。

(出典元:学歴別就職後3年以内離職率の推移「大卒」

かつて終身雇用制度が唱えられ、石の上にも3年、20代で転職したら人間ではないかのような扱いを受けてきた我々世代ですが、時代は確実に変わっています。

そもそも転職にスキルは必要か?

転職活動で、突出したスキルが求められる条件は以下の3つです。

  1. 35歳以降の転職
  2. ITプログラマなどのIT技術職
  3. 職務を全うするにあたり、国家資格が求められる職(法務職、看護師、美容師など)

転職年齢限界説には諸説ありますが、
厚生労働省「雇用を取り巻く環境と諸課題について」の以下のグラフを見ると、「35歳未満」では約95%の企業が採用に積極的ですが、年齢層が高くなるにつれ採用の積極性は弱まっていくのが分かります。

また、とあるメガ系の転職エージェントのキャリアアドバイザーによると、「数年前までは35歳が年齢の足切りラインだったが、人手不足により40才前後までの人材を求める企業が増えている。35歳より上の人材であれば突出したスキルや経験が求められる」とのこと。
転職・再就職者採用の年齢別の採用方針
(引用:「雇用を取り巻く環境と諸課題について」|厚生労働省
ですので、逆にあなたが、35歳以下で、ITプログラマや特別な資格が求められる職業に就きたいと思っていないのであれば、未経験からでも転職のチャンスはあります。

※転職活動を進めるために、プロのアドバイスが欲しい!と思う方は、最短5秒で自分に合う転職サイトを診断するツールをどうぞ。

 

※未経験からプログラマになりたい方はこちらの記事をどうぞ↓

とはいえ、スキルなしの状態で転職した方全員が、必ずしも新天地で幸せになれるとは限らないようで…。

10人に1人以上が転職を後悔

Q.転職経験はありますか 
はい 61.4%
いいえ 38.6%

Q.(「はい」と答えた方)直近の転職についてお聞きします。転職してよかったと思うことはありますか?
はい 88.0%
いいえ 12.0%

(引用元:転職してよかった? – 経験者に聞いてみた


マイナビニュースの調査によると、10人に1人以上が、転職を後悔しています。スキルに自信がない方は、「自分も後悔するのでは?」と不安ですよね。

今回は、転職を考えはじめたけれど、自身のないあなたへ、転職を成功させるために何をすれば良いか?転職活動中は何に気をつければ良いか?…転職活動の準備、やるべきこと、退職の手続きまでを総合的にまとめて、究極のハウツーとしてお届けします!

転職で失敗しやすい方の共通点

転職で失敗しやすい方、転職活動を通して嫌な思いをしやすい方の共通点は以下の通りです。

  1. 転職の軸がない(何を変えたいか明確ではない)
  2. 「語学を活かしたい」「年収アップしたい」など自分のやりたいことだけに意識がいっている
  3. 現職の悪いところにばかり意識が向いている
  4. 転職先に求める条件の優先順位がついていない
  5. 適切な転職サービスを使えていない

この原因は、3つの不足があります。
「自己への理解不足」「現状認識不足」「情報収集不足」です。

そうならないためには、慎重に転職活動を進める姿勢が必要です。
以下に、着実に転職活動を進めるための手順をお伝えします。

1.転職活動の準備

(1)心の準備(転職したい理由を明確にする)

転職したい理由がはっきりしている方は2へ!

まずは転職活動の心の準備をしましょう。
心の準備とは、「転職活動を通して自分がどうなりたいか?」を明確にすることです。

「仕事を辞めたい、転職したい」と考えている方の中には、自分が転職したい理由、目的を言語化できていない方が一定います。転職の目的がないまま動き出すのはとても危険。ドラえもんで言うと、タイムマシンなしでタイムホールに飛び込むようなもの。いつまで経っても22世紀にたどり着けません。

転職する理由って迷子になりがち

そして、目的のないまま転職活動をはじめると、次の会社でも思うような結果は得られずに、何度も転職を繰り返すことになりがち。

お金?人間関係?通勤時間を減らしたい?褒められたい?残業を減らしたい?

転職したい理由はあなた次第。誰にも遠慮する必要はありません。「転職でこれだけは譲れないポイント」を明確にしましょう。

今の環境からは抜け出したいけど、やりたいことがない。誰かに話を聞いてほしい。と思う方は、最短5秒で自分に合う転職サイトを診断するツールをぜひお使いくださいね。

転職で何を変えたいかが決まりましたか?
それではこれから転職活動を本格的にスタートしましょう。

コラム(1)

転職活動をしていることを、会社の人に知られてはならない
これは肝に銘じてほしいのですが、実際に転職先が決まり直属の上司に退職の申し出をするまで、転職活動のことは会社の人に言わないのが吉!あなたの立場を守るためでもあります。あなたが超問題人物である場合を除いて、会社にとって退職者が出ることは基本的に都合が悪い出来事です。転職活動をしている噂が広まりようものなら、腫れ物扱いを受けたり、仕事を振ってもらえなくなったりなど、気まずい思いをする可能性があります。転職活動をするにあたり、面接のために有給休暇を取得することで、そういう空気が出てしまうことはあるでしょう。それでも、退職が決まるまでは、否定し続けてください。会社の人に転職活動について伝えるのは、百害あって一利なし。沈黙は金。仲の良い同期や先輩にも言うのを避けるように。

(2)自己分析(スキル・経験)の棚卸し

心の準備ができたら、自己分析をしましょう。転職活動における自己分析とは、スキルと経験の棚卸を、自分の言葉で語れるようにすることです。

「えーそんなことよりも早く求人に応募したい」と思うかもしれませんが、それは違います。
面接では必ず、「あなたが何をしてきたのか」「そこで何を得たのか」「具体的なエピソード」を語ることを求められるからです。

スキルと経験を棚卸しましょう!と言うと多くの方が、
「いや私(俺)、大したスキルないですし」と答えるのですが、実はそうではありません。
会社に行って毎日休憩室で寝ていたならまだしも、そうではないなら必ず、書けることがあります。

スキルとは、仕事の内容と結びついています。
具体的なやり方は、こちらの記事でご案内しているのでぜひ見てみてくださいね。

また、どうしても一人じゃ進められない!という方は、次の章で紹介する転職エージェントのカウンセリングでスキルの棚卸を手伝ってもらえます。まずはスキルと経験の棚卸が必要という認識を持っていただくだけで、一歩前進です。

コラム(2)

スキルがないと言っていた友人の話
突然ですが、筆者の女友達の話をさせてください。
長年、ドラッグストアで働いていた彼女のお悩みは、彼女のお悩みは「スキルがないこと」。

話を聞くに、将来を考えて転職したいけど、スキルがないし、アピールできることがない…とのこと。もはや半泣きでした。

しかし、よくよく話を聞いたところ、とんでもない、スキルの宝庫だったのです。
たとえば、会話の中で、お客様の肌トラブルや悩みを引き出すのが抜群にうまいこと。目の前にいるお客様の体調に合わせた対応ができること。
高額商品を売るのではなく、本当に必要なものを買って頂き、月の売上ナンバーワンを連発。

「あなたはこんなにすごいんだよ」と、彼女に伝えると、自分では気づかなかった…!と驚いていました。
それをそのまま転職面接にて話してくれたようで、希望していた接客&事務の仕事へ転職が決定。

スキルって、自分の知らないうちについているのかも?と思いました。

(3)転職サービスに登録する(転職サイト、転職エージェント)

転職活動で達成したいことが決まったら、次は転職サービスに登録しましょう。使ってほしい転職サービスは2つあります。1つは、転職サイト。2つ目は、転職エージェントです。どちらも無料です。指定した会社からのアクセスをブロックする機能があるので、在職会社にも知られず利用できます。

たくさんあって迷ってしまう、さっさと自分にあったサービスを知りたい、という方は最短5秒で自分に合う転職サイトを診断するツールをどうぞ。

転職サイト

新卒で就活する際、情報収集、企業研究のために<リクナビ>を利用した方はいらっしゃるのでは?
転職者向けのリクナビ「リクナビNEXT」や、それに準じるサービスがありますので、まずは情報収集のために、転職サービスへ登録するのをお勧めします。

転職サイトは、公開求人票を見られる、掲示板スタイルのサービスです。

自分の好きなタイミングで、空いた時間に求人を探し、興味のある求人に応募することが可能です。会員登録をして、一度職務経歴やプロフィールなどを登録すれば、何社でも使い回しもできるので、書類選考の時短につながります。
※応募企業ごとに志望動機を考える必要はあるのでそこは注意

リクナビNEXT以外にも、マイナビ転職、type、エン転職など、数多の転職サイトがありますが、多く登録したから転職が決まりやすいわけではありません。
未経験職種に応募したい方はリクナビNEXT、経験職種に応募したい方はdodaをお勧めします。この2サイトは求人数がトップクラスに多いです。

リクナビNEXTとdodaの違いは、dodaは転職エージェントと一体型のサービスを展開しており、キャリアアップを目指す方向けの求人が多いことです。一方リクナビNEXTは、未経験者でも応募可能な求人が多く掲載されています。

またリクナビNEXTの秀でているところは、そのネットワーク力を活かしたコンテンツ力です。
たとえば、自分の強み・隠れた才能を診断してくれるグッドポイント診断や、履歴書の書き方のノウハウ、ビジネスに関するニュースなど、求人応募だけではなく、面接のネタになりそうなコンテンツを提供してくれるところがポイントです。

そのため、はじめて転職する方がノウハウを手に入れるためにも、私はリクナビNEXTをおすすめします。

「リクナビNEXT」公式サイトへ
「doda」公式サイトへ

そして、リクナビNEXTの上を行くサポートをしてくれるのが、転職エージェントです。

転職エージェント

転職エージェントとは、転職を希望する方へ、人材を探している企業の求人を紹介し、書類添削、面接サポートが受けられるサービスです。

サポートを申し込むと、一人ひとりに担当キャリアアドバイザーがついて、求人紹介、書類へのアドバイス、面接練習、年収交渉まで代行してくれます。代表企業に、リクルートエージェントdodaマイナビエージェントがあります。

転職サイトと転職エージェントの違いは、サポート力の厚さです。

※スマホの方は横にスクロールしてご覧ください

転職サイト 転職エージェント
利用料 無料 無料
求人情報 掲示板スタイル
(自分で検索)
キャリアアドバイザーの
おすすめ
スカウトサービス あり なし
キャリアカウンセリング なし あり
書類へのアドバイス
(履歴書・職務経歴書)
テンプレあり 詳しくコーチング
求人の質 未経験OK多数 非公開求人あり
面接の日程調整 自力 キャリアアドバイザー
が代行
面接指導 なし あり
内定後の年収交渉 なし キャリアアドバイザー
が代行

一言でまとめると、より一人ひとりにきめ細やかなサポートをしてくれるのが転職エージェント。マイペースに求人を探せるのが転職サイトです。

「転職エージェントだけ登録すればいいのでは?」と思うかもしれないのですが、それは違います。
求人に転職サイトしか使わない企業も多いんです。(その逆もしかり)

さらに転職エージェントは自社経由で転職が決まった場合、仲介手数料を企業から受け取って成立するビジネスモデルなので、「応募者が入りやすい企業」へ誘導するアドバイザーもいるのです。
※ビジネスなので仕方ないと割り切りましょう※

なので、転職エージェントはうまく付き合うのが大事。転職サイトで優良求人を見つけた際、転職エージェントから受けた書類指導や面接指導のテクニックを使って自力応募することも可能なのです。企業へアプローチの技術を上げるためにも、転職エージェントへの登録は必須といえるでしょう。

コラム(3)

非おすすめのサービス…フリーペーパーはアテにならない
転職サイト、転職エージェントと同様、無料で得られる転職情報といえば、フリーペーパーがあります。特に、地方に行くと、新聞折込の求人情報やフリーペーパーの求人情報が目に留まる方も多いのでは?フリーペーパー掲載の求人はどちらかといえば非正規雇用(アルバイト・パート・派遣)が多く、正社員の取り扱いはごく僅か。これからしっかりとキャリアを築きたい若年層の方に不向きです。正社員としてキャリアを築きたい場合は、転職サイト/エージェントをつかいましょう。

(4)求人に応募する(書類選考、面接)

各種サービスへの申し込みが終わったら、求人に応募しましょう。
基本的には転職エージェントに言われたとおりに書類を作ったり、面接のサポートを受けたりしていくと、書類選考と面接の成功率は上がります。
そして、書類の書き方、面接のコツがつかめたら、転職サイト経由での活動も徐々に成功率が上がってきます。

応募段階で転職エージェントに依存しすぎること
転職エージェントは、自社経由で採用が決まった場合、企業側から報酬を受け取ることで収益を上げています。なので、求職者には内定しやすい企業をおすすめしてくる場合も。

転職エージェントに言われたことを鵜呑みにしないように。(2回目)

面接が決まった場合は、日程調整にも気を付けましょう。
仮に、1次面接、2次面接は終業後対応してくれたとしても、最終面接(役員・社長面接)は、日中の時間帯で打診されるケースが多いため、有給休暇の消化は避けられません。

※むしろ、役員面接を夜間、土日対応する会社はブラック企業の可能性が…。※

あまり大きな声で言えないのですが、職場に有給休暇に対して理解がない場合、仮病を使うことも視野に入れましょう。むしろ面接に行くためにはそれしかない。

業務を十分調整したうえで、「ちょっとお腹が」「体調が」と言ってこっそり面接に出かける…という経験をお持ちの先輩方も少なくないものです。転職をしたら、その気まずさや罪悪感も思い出になります。仮病を使ったことを正解にする強さも時には必要です。

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コラム(4)

直接応募ってどうなの?
ここまで転職サイト、転職エージェントを推薦してきましたが、気になる企業があればぜひ直接応募しましょう。

直接応募をすべき企業は2種類あります。1つ目は採用に予算がかけられないスタートアップ・ベンチャー企業。スタートアップ経営者の多くは、人材採用にコストをかけたくてもかけられない悩みをお持ちなので、熱意のある直接応募者は大歓迎。人事担当者や経営者がTwitterのDMを解放していることも少なくないため、ぜひコンタクトしてみましょう。実際、最近上場したとあるベンチャー企業の経営者は、「直接応募の方が、優秀な人材が多い」と言っていました。

スタートアップ企業への転職はこの記事が参考になります。

もう1つは、中途採用に力を入れている企業です。中小企業は中途採用者を正社員として多く採用します。厚生労働省の調査によると、人数が300人~999人以下の企業では、転職者のうち、71%を正社員として採用しているとのこと。

転職者割合と、その中の契約社員の割合

※スマホの方は横にスクロールしてご覧ください

転職者は正社員か、契約社員か
全社員の中の転職者の割合 正社員 契約社員
1000人以上 5.5% 56.7% 43.3%
300~999人 6.6% 71.0% 29.0%
100~299人 7.6% 72.9% 27.1%
30~99人 8.9% 78.2% 21.8%

(引用元:厚生労働省 平成27年転職者実態調査の概況

魅力的な中小企業が自社ホームページなどで中途採用を受け付けていた場合、ぜひ直接応募するのをおすすめいたします。

もちろん直接応募でも、上手くいくことばかりではありません。ビリギャルで有名な小林さやかさんは、リッツカールトンについて書かれた一冊の本に感銘を受け、「自分もリッツカールトンの一員になる」と、翌日リッツカールトンへリクルートスーツを来て、採用してくださいと乗り込んだのだそうです…。残念ながらそこで採用されることはなかったのですが、それがキャリアを築く原体験となったのだとか。

ドラマみたいな人生かよ…と思いますよね。でも、うまくいかなくても限らなくても、直接応募するのにはドラマがあります。

2.内定が出たら~円満退社&円満入社を迎えるための退職のダンドリ編~

無事内定が出たら、退職の準備を進めましょう。「立つ鳥跡を濁さず」、引き際を美しくキメて、次の会社に気持ちよく出社できるように。

とはいえ、退職する際には、多かれ少なかれ、波風が立つものです。禍根を残さないよう最大限努力しても、残ってしまうことがあります。それは仕方ないと割り切りましょう。

波風をある程度受け入れる勇気

(1)勤務開始日を調整し、有給休暇を消化して退職する

内定が出て、次の会社を決めたら、次の職場への出社日を調整しましょう。
できればきちんと有給休暇を消化してから退社し、気力満タンの状態で次の会社へ出社したいものですね。

企業側は基本的に、いつから出社できるかの回答を急がせる傾向にあります。ここでは「有給休暇を消化したいので、〇月〇日を希望します」とはっきり伝えてください

また選考中にも、「最短でいつから出社できますか?」と聞かれることがほとんどですが、現実的な日付を誠実に答えればOK。
ここで曖昧に答えたり、短い期間を答えた後、大きく引き伸ばしたりすると悪印象を持たれてしまいます。

実際に私自身も、退職をする前に有給休暇を限界まで使い切って辞めた経験がありますが、海外旅行に行ったり、自宅で1日中ゴロゴロしながらお菓子を食べたりしました。普段休みが合わない友達と会ったりしたのも楽しかったです。

大人のモラトリアム期間って良いものですよ。

それでも有給休暇を消化する勇気が持てない方は、ぜひこちらの記事を読んでみてください。

(2)退職交渉では、不満よりも未来を語ろう

転職活動で最も気まずいのは、退職交渉です。
退職の申し出は、直属の上司に行いましょう。

※重要 直属の上司に伝える前に、他の同僚や、更に上の立場の方に伝えてしまう方が稀にいますが、絶!対!N!G!です。

直属の上司に転職を切り出す場合、まずはメールでアポを取り付けましょう。
退職は重大かつ職場に影響を与えることでもありますので、メールで「お話したいことがあるので、少しお時間を頂けないでしょうか?」と伝えてください。

部下からこのような伝え方をされた場合、上司の頭の中には、「退職」「結婚」「病気」など様々な可能性が頭をよぎります。上司とはいえ人間。相手にも心の準備をする思いやりを持って!

まともな上司であれば、他の同僚に話を聞かれない場所を取ってくれます。いよいよ退職の切り出しです。

退職を切り出す際は、礼儀と退職の意思が伝わる言い方をすればOKです。
ひとまずこのフレーズを練習してみてください。

突然で申し訳ないのですが、一身上の都合で〇月〇日に退職させてください。

重要なポイントは、

  1. 「おわびの気持ち」…意訳:突然重大な話を切り出してごめんなさい!(礼儀)
  2. 「明確な退職日を言う」…意訳:でももう退職は決めています!次の会社も決まっています!(匂わせ)
  3. 「退職の意思が固いことを伝える」…意訳:本当に意思が固いんです(固い意志の表明)

この3つです。

部下から退職を切り出されたとき上司は、「引き留める余地はないかな?」と思います。

なので、初手から「転職の意思が固い」ことをアピールするためにも、「退職しようかと思っておりまして」「悩んでおりまして」のような言い方はNG。

退職を切り出した場合、上司は99.9999%の確率で理由を聞かれます。
その際は、「自分のキャリアやスキルアップのためです。転職先も既に決まっております」と伝えるのが無難です。

ここで気を付けた方が良いのは、会社の不満や批判、人間関係により退職するというネガティブな理由を伝えることです。もちろん現職に満足している方が多いばかりではないと思いますが、退職交渉では、出さないのが吉。会社の不満を一度漏らしてしまえば、それが引き留めをする口実になります。

「給料をアップするから残ってくれ」「残業を減らすようにする」などと言われるとしても、口約束でしかないうえ、反故にされることもあります。一度は退職を申し出た社員として、出世や扱いに差が出ることも

また次の職場を聞き出したうえで、次の職場でうまくいくとは限らないという悪質な説得をする上司もいます。
実際に私が聞いた中では、中小のメーカーから大手一部上場メーカーへ転職する20代の男性社員に、「今から大手企業に行っても幸せになれるとは限らないよ?」と引き留めをしてきた上司もいます。

また、「引き継ぎが終わるまで待ってほしい」「新人が採用できるまで退職されては困る」と言われることがあります。
しかし、会社に人が足りていないのは、あなたの責任ではありません
退職するとはいえ、縁あって入社した会社ですから、罪悪感を持ってしまうものですが、心を鬼にして「次の職場が決まっているので」と伝えるようにしましょう。

(3)退職願(退職届)を提出する

退職交渉がまとまったら、退職願(退職届)を直属の上司経由で、人事部門へ提出しましょう。
円満に退職するためにも、直属の上司と合意が取れてから、提出するように。会社の独自のフォーマットがある場合は、そちらに従ってください。

退職願・退職届けの違いはこちらの記事に詳しいです。

(4)~退職日

無事退職が受け入れられたら、退職日までに有給消化と、お世話になった方への退職のあいさつをしておきましょう。
会社によっては、「ぎりぎりまで退職を伏せておいて」と言われることもあるようです。自分からアピールする必要はありませんが、お世話になった方へこっそり伝えておく分には良いと思います。

また会社のカルチャーにもよりますが、退職日にちょっとした贈り物をすれば印象UPでしょう。

(5)返す書類、もらう書類

退職するにあたり、会社へ返す書類やもらう書類があります。

会社に返却するもの

  • 健康保険証
  • 社員証(セキュリティカード)
  • 備品(社員章、文房具、名刺など)
  • その他会社から定められた物

会社から受け取るもの

  • 離職票
  • 雇用保険者被保険者証
  • 源泉徴収票
  • 年金手帳(会社に預けている場合)

(6)手続き完了!お疲れさまでした。

ここまでやってはじめて、手続きが完了し、無事退職できます。
一般的に躓きがちなのは退職交渉と、書類のやりとりです。
大手企業ですとすべてがシステム化されていて、抜け漏れが少ないのですが、中小企業の場合、催促しないと書類がなかなか送られてこないものです。強い心で淡々と催促しましょう。

3.次の仕事を決めてから辞めるべき?

次の仕事を決めてから退職すべきか、それとも退職してから転職活動をするかでお悩みの方もいるでしょう。
「キャリアに空白期間があるのはよくない、次の仕事を決めてからやめるべき」が教科書通りの回答ですし、それが一番良いのですが、世の中教科書通りに行くことばかりではないのです。

  • 心身を壊している方、もしくはその予備軍。
  • 現職が忙しすぎて転職活動のための時間が取れない方
  • 3ヶ月分の生活費以上の貯金がある方

この3つに該当する方は、次の仕事を決めずに退職することも視野に入ってきます。
1つずつ解説します。

教科書通りに行かない世の中だから

心身を壊している方、もしくはその予備軍

仕事が辛すぎor忙しすぎて心身を壊している方、もしくはそうなりかけている方は、迷わず会社を辞めても良いと思います。なぜなら、一度体を壊すと、回復するためにはそれ以上の時間がかかるからです。
ただその場合は、生活についてある程度めどを立てておくことが大切です。頼れる実家があるなら実家へ。パートナーがいるなら相談を。

また、単身の方で、会社を辞められない理由として大きくのしかかってくるのが、家賃負担。
家賃が払えなさそうであれば、国・自治体が家賃を肩代わりしてくれる「住宅確保給付金制度」があります。

住宅確保給付金制度は、給付条件が厳しいので、まだ気力があるうちに、役所に通うなどして書類を集めたり、条件を整えたりするなどするのがおすすめです。

※「住宅確保給付金制度」は、こちらのスライドに詳しいです。

現職が忙しすぎて転職活動のための時間が取れない方

ただでさえ体力気力を使う転職活動。
現職が忙しすぎると、面接に行く時間すら取れません。経済的に問題がないようであれば、一度退職して、気力と体力を充電してから転職活動に取り組んでも良いのではないでしょうか。

その際にものしかかってくるのが、お金の問題です。

3ヶ月分の生活費以上の貯金がある方

リクナビNEXTの調査によると、一般的に、転職活動にかかる期間は3ヶ月~半年と言われています。
(出典元:転職活動にはどれぐらいの期間がかかる?ケース別・転職活動スケジュール

転職先を決めずに退職した場合、次の会社が決まるまでの生活費が不安な方が多いはず。失業した方向けに政府からもらえるお金として、「雇用保険制度」を聞いたことがある方は多いのでは?

雇用保険の失業手当は、「会社を退職し、転職活動を行う方」を対象に支給される手当です。
給付の条件(金額や給付日数)は、自己都合or会社都合、年齢、雇用保険への加入日数…などにより細分化されていきます。
ざっくり言うと、「自己都合退職」の場合は大抵、7日+3ヶ月。会社都合の場合は、1か月ほどの期間が空きます。
つまり、空白の最大3ヶ月さえ乗り切れれば良いのです。
無責任に退職を進めることはできませんが、絶対転職を決める、という強い意志と行動力があり、3ヶ月以上の生活費が何とかなりそうな場合は、次の仕事を辞めずに退職する目安になります。

まとめ:基礎こそ究極

今回は、転職したいあなたのために究極のハウツーとして、コラムをお届けしました。
ここまでお読みになって、「意外と基本的なことばかりだな」と思ったかもしれません。しかし、転職で成功するための黄金パターンは、大体決まっているものです。まずは、みんなが辿っている道へ一歩踏み出してみませんか?
うまくいかないなぁ…という焦りを抱えたら、何度でもこの記事に戻ってきて、転職活動を進めてみてくださいね。

おまけ:職務経歴書掲載「スキルに自信がない方向け自己PRの書き方」

スキルに自信がない方が、職務経歴書の自己PRで伝えるべきことは3つあります。

  1. 人柄の強み
  2. 「人柄」を業務でどのように活かしてきたのか
  3. 人柄の強みを、応募先でどのように活かすつもりなのか

この3つを押さえることで、面接官にとって「会ってみたいな」と思ってもらえる内容になります。例文を参考に自分なりにカスタマイズしてみましょう。

自己PR例~丁寧なヒアリングによる営業推進力~

前職では食品会社のルート営業として、既存のお取引店舗へ新商品をご提案し、既存商品に加えて受注を頂くことが主な業務内容でした。配属当初は、新商品のパンフレットやサンプルをお渡ししていたのですが、喜んで頂けるものの受注にはつながらないことが最初のハードルでした。そこで担当店舗に伺った際、販売担当の方とコミュニケーションを取り、店舗ごとの購買層や売れ筋商品を伺ったうえで、商品をご提案をする方法に変えたところ、徐々に新商品を注文頂けるようになりました。御社で法人営業を募集しているとお伺いし、今まで培った顧客との関係性づくりを活かせると思い応募いたしました。

自己PR例~業務を効率化するサポート力~

現職では20人規模の商社にて、営業事務を担当しております。配属されたばかりの頃、営業担当者が不在の間に取引先からの依頼事項が溜まってしまい、お取引先にお待たせする時間が長くなってしまうのが課題と感じておりました。そこで伝言メモやメールのフォームを見直し、「何をして欲しいか」「何回目の問い合わせか」「温度感」を見える化を推進することで、対応のスピードアップに貢献。お客様からも「最近変わったね!」とお褒めのお言葉を頂けるようになりました。御社でカスタマーサクセス職を募集しているとお伺いし、今まで培った内勤営業としてのスキルや経験を活かせると思い、応募いたしました。

自己PR例~状況判断を踏まえたクレーム対応力~

前職では、飲食店の副店長として店舗運営、接客、調理など店舗管理業務全般に従事致しました。時には「従業員の態度が悪い」「服が汚れた」などのクレームを頂くことがあり、入社したばかりの頃は焦って謝罪の言葉を繰り返すばかりで、お客様を怒らせてしまうことが課題でした。しかしある時、「初期対応を間違わなければ担当者レベルで抑えられるもの」と「店長、SVクラスではないと対応できないもの」に分類できることに気づき、クレームをパターン化して対応したり、アルバイトスタッフに共有したりすることで大きなクレームにつながる機会も激減しました。この状況判断力は、御社の〇〇の営業職で求められるスキルと合致していると思い、応募いたしました。

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