転職したいけどお金がない。転職にかかる費用と前向きな節約方法まとめ


ライター:奥野 佑樹
【PR】記事内に商品・サービスのプロモーションを含みます。

あなたは、転職するために十分な貯金をお持ちですか?

(「はい」と答えた方は、この記事を閉じて頂いて大丈夫です!)

リクナビの調査によると、これまで転職した方の70%弱が、転職活動にかかるお金は10万円未満と回答しています。

転職にかかる費用のアンケート結果
(出典元:転職時に貯金はいくら必要?転職にまつわるお金の話

しかし、ポンと10万円出せる方ばかりではないでしょう。

そんな私も実は、東北から関東に上京する転職を経験したことがあり、諸々自己負担した上で転職を決めました。転職活動終盤では、貯金が限りなくゼロに近い状況でした。

人によって、お金をかける部分や、節約できる部分は違います。
しかし、どの部分にいくらお金がかかるかを知っておくことで、不安が消えるのではないでしょうか。

そこで今回は、転職にまつわる「お金の不安」がある方へ、転職活動にかかる費用や節約方法を項目別にお伝えします。

転職活動にかかる費用

求人サイトへの登録(無料)

転職活動をはじめようとしたとき、多くの方が利用する、求人サイト。現在国内で見られる大手求人サイトは全て無料です。企業側がお金を払って掲載しているためです。

そのため、求人サイトには何も心配せずに登録していただいて大丈夫です。

参考までに年代別のおすすめ転職サイトはこちら。

年代 転職サイト
万人におすすめ リクナビNEXT
20代 リクナビNEXT
30代 en ミドルの転職

転職エージェント(無料)

転職エージェントとは、求人を出したい企業と、転職希望者をつなぐサービスのことです。登録すると一人ひとりにコンサルタントがついて、書類添削、キャリアアドバイス、転職市場情報、求人情報などを受け取れます。

求職者側は、これらの機能を基本的に全て無料で利用できます

国内で唯一、ハイキャリア向け転職エージェント「ビズリーチ」には無料会員のほか、有料プランも設けられています。しかしそれ以外のエージェントは無料ですので安心して利用しましょう。

これまで10社以上のエージェントを利用した私が言うので間違いありません。

参考までに年代別のおすすめ転職サイトはこちら。

年代 転職サイト
全年代におすすめ リクルートエージェント
第二新卒求人 マイナビジョブ20's
20代 リクルートエージェント
30代 doda

写真撮影費

履歴書に貼付する証明写真は、それなりの写真館で撮影すると1,000円以上かかります。
私が近所の写真館で撮影したときは、1,800円かかりましたが、その分キャリアウーマン風の画像補正を施してくれました。

(そのおかげか、書類選考通過率はとても高かったです…)

写真撮影費を節約するために、履歴書用写真撮影コーナーが設けられている「転職フェア」に参加する方法があります。

たとえばマイナビ社の運営する転職フェアでは、大規模に開催されるものも、地方都市で開催されるものも、履歴書用写真撮影コーナーが設けられていて、特定の条件を満たすことで履歴書貼付用の写真を無料で撮影できます。

履歴書用写真撮影コーナー
(出典元:マイナビ転職フェア

「転職フェアに行く交通費がかかるのでは?」と思うかもしれませんが、来場特典で500円~1,500円のクオカードを貰えることもあるので、お住まいの地域、沿線によっては交通費をペイできる可能性も。

そののバランスも加味しながら自分にとって最も節約になる方法で写真を撮影しましょう。

応募書類のコピー代

近年、電子ドキュメントをアップロードすることで応募を進める企業も増える一方、履歴書、職務経歴書を郵送での提出を求められる企業もあります。

ご自宅にプリンタがない場合は、お近くのコンビニエンスストアでコピーしましょう。職務経歴書と履歴書を合わせても最低50円、最高で100円用意しておけば十分です。

コラム

クリアホルダーを常備しておこう

応募書類を郵送、持参をするときは、クリアホルダーに入れると良いですよ。採用担当者に丁寧な印象を持ってもらうこともできます。鞄の中で折れ曲がったり汚れたりすることなく、安全に持ち運びができます。

クリアホルダーは、コンビニエンスストアやAmazonなどどこでも買えます。色は透明か、色付きの場合でも青などがベスト。キャラクター付きのものは避けましょう。

※参考URL:キングジム A4クリアーホルダー10枚パック(Amazon)

交通費

ご自宅の近辺で転職活動をする場合はそこまで気にならないのですが、電車や公共交通機関で移動する場合は交通費が必要です。1回は小さな額かもしれませんが、ちりも積もればそこそこの金額になることも。

面接交通費をなるべく節約したい場合、2つのアイディアがあります。

面接交通費支給の会社へ応募する

「面接交通費支給」と求人にある会社を中心に応募する方法です。

たとえば大手求人サイト「リクナビNEXT」なら、キーワード検索で「面接交通費 支給」を含む求人を探すことも可能です。

リクナビNEXT上で面接交通費支給を含む求人検索
(出典元:リクナビNEXT

2020年6月に探したところ、面接交通費を支給される求人は123件ありました。

リクナビNEXT面接交通費支給の求人票
(出典元:リクナビNEXT

↑面接交通費を支給される場合、このように記載されています。

とはいえ業界が偏っている点に注意。

「面接交通費 支給」で検索したところ、最も件数が多いのは「メーカー・製造業」、次いで「小売・サービス業」でした。

業界 面接交通費 支給求人件数
メーカー・製造業 48件
小売・サービス業 39件
建設業 19件
IT・Web業界 4件
その他 13件

面接交通費が支給されるという理由で応募先を決めるのは、可能性を狭めることにもつながりかねないので気を付けましょう。

リクナビNEXTに登録して面接交通費支給の求人を探す

Web面接OKの会社へ応募する

2020年初頭の新型コロナウイルスの影響で、Web面接を導入する企業も増えています。
Web面接用のプラットフォームも進化しています。

リクナビNEXTでWeb面接OKの求人票を探すと、10,000件以上もの求人がWeb面接に対応していました。(2020年6月9日の情報)

リクナビNEXT上でWeb面接を含む求人検索
(出典元:リクナビNEXT

Web面接を導入しているパターンは2つあります。
1つ目は、最終面接までWeb面接対応可能な企業。こちらはIT企業/スタートアップ企業が多めです。

もう1つは、1次選考のみWeb面接対応、2次面接や最終面接は対面での面接としている企業です。

リクナビNEXTWeb面接可能な求人票

(こちらの求人は1次面接のみWeb面接対応可能です)

1回交通費が浮くだけでも、それなりの節約になりますので、ぜひWeb面接に対応している会社を探して応募してみましょう。

※Web面接を受けるには、インターネットやパソコン、Webカメラなどの環境も必要です。しっかり準備して臨みましょう。

リクナビNEXTに登録してWeb面接対応の求人を探す
コラム

「私が『二度と高速バスに乗らない』と決めた日の話」

私が約6年前、上京を伴う転職をした際は、面接のために往復10回ほど上京しました。

新幹線:7,000円くらい(片道2時間)、高速バス:片道2,000円(片道6時間)ほど。

手元の資金に余裕があった頃は、高速バスと新幹線をうまく使ったり、友人の家に泊めてもらったり、ホテルを取ったりなどしていました。

しかし転職活動も難航を極め、上京資金も底をつきかけ、1日で地元と東京を高速バスで往復したこともあります。

当時まだ20代だったとはいえ、1日合計12時間も高速バスに揺られるのは体力的にも精神的にも辛かったです。それもあって、「私は二度と高速バスなんて乗らない。そのために転職を頑張る」と決意しました。

引越し費用

転居を伴う転職の場合、引越し費用の負担も大きくなります。
面接交通費が可愛く思えるほどの金額です。

引越し費用を節約したり、自己負担を軽くするためのアイディアは2つです。

引越し費用/住宅費用を会社で負担してくれる企業へ応募する

求人票に「引越し費用は会社負担」「引越支援金あり」と書かれていれば、会社規定に則って、引越し費用を全て一部負担してもらえる可能性が高いです。

また、企業により

  • 寮制度
  • 借り上げ社宅制度
  • 家賃一部支給制度(会社から半径〇km以内で〇円支給など)

このような制度を設けていることもありますので、求人票を見る時のポイントとして押さえておきましょう。

引越し費用を内定先から一時的に借りる

引越し費用費用を内定先の企業から借りられることがあります。
この場合、給与から天引きで返済していくことになります。

私が上京を伴う転職をしたときは、約8万円かかる引越し費用を内定先が一時的に貸し付けてくれて、毎月給与から天引きする形で返済していました。

(当時は社会人になって一番貯金がない時期でした…)

この相談をするタイミングは、内定を承諾する直前、条件交渉のタイミングがベストです。採用側も「せっかくここまで採用を頑張ったんだから、数万円の一時的な会社負担で採用できるなら良いかも」と思ってもらえる可能性が高めです。

経営者や人事は多くの社員と接してきているので、金銭的に余裕がある人もない人も見てきています。誠意をもって相談することで、受け止めてもらえる可能性が大です。

ちなみに自分からは切り出しにくかったので、転職エージェントから伝えてもらいました(笑)

転職エージェントなら、このような言いにくい相談をあなたの代わりに代行してくれますよ。

リクルートエージェントに登録する

転職費用に不安がある場合の対処方法2つ

(1)「お試し転職」で副業と転職活動を両立

株式会社YOUTRUSTの調査では、2020年に副業に挑戦した方は全体の約半数に及んでいます。
同調査では、2021年にチャレンジしてみたいこととして、「転職を見据えて、お試し転職をしたい」という人が38.4%という結果も出ています。
(参考:2021年に「副業」「リモートワーク」をしたい人は全体の約7割。入社前に一定期間試しに副業で働いてから転職する「お試し転職」の需要も高まる

お試し転職とは、実際に転職をする前に、副業として他の企業で働くことを言います。
従来では、転職では、書類選考や面接など、限られた期間でしか判断ができませんでした。
しかし、お試し転職の考えかたで副業をすることで、収入を得ながら、ご自身と企業の相性を確かめることができます。

副収入と転職活動を同時進行することができる新しい考え方です。一度試してみてはいかがでしょうか。

(2)職業訓練受講給付金(求職者支援制度)を利用する

職業訓練受講給付金は、失業中且つ仕事を探している方が、ハローワークの支援により職業訓練に通う場合に、その期間中給付金を受け取ることができる制度です。
求職者は、職業訓練でスキルアップをしながら給付金を受け取ることができます。

対象となる職業訓練のコースには、簿記、パソコン、自動車整備などさまざまな科目があります。
未経験の職種に応募したい方は一度検討してはいかがでしょうか。

「転職費用の節約は賢く戦略的に」

今回は転職活動でかかる費用と、節約するためのアイディアについてまとめました。

お住まいの地域や応募先の業界によって、節約できる部分が異なると思います。

ぜひ、できるアイディアを試したり、周りの方をうまく頼って転職活動を進めてくださいね。

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