給与・年収・年俸の交渉テクニック


ライター:Sota Katakawa
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「意中の企業から内定をもらった!でも提示された給料がイマイチだ・・・」転職後の年収は誰にとっても気になるポイントでしょう。交渉次第ではお給料が何万円という単位で変わってくるケースがありますから、交渉は非常に重要です。

給与交渉は当たり前のこととして考えよう

どんなに即答しそうな条件でも必ず一度は給与交渉してみるのが基本です。
以下にその理由を述べます。

1.入社した後で交渉するのは難しい

「まだ結果も出していないのに給与の交渉なんて、ちょっと生意気じゃないかな?」多くの方が持つ感情だと思います。
内定が出るまで、面接の期間はそれで大丈夫です。しかし内定を獲得して以降は話が別。

むしろこの期間しか給与交渉のタイミングは無いと思って臨んでください。

考えてもみてください。今の会社でこれまでに給与を上げてくれ、と上司に直訴したことはありますか?ある、という方はかなりの少数派のはず。

ビジネスパーソンにとって給与交渉はかなりハードルが高いものだと思います。年一回の昇給のタイミングで話し合うことができれば良い方です。

したがって、企業側がなんらかの理由であなたを必要としているこのタイミングは、年俸交渉の絶好の機会なのです。

2.ほとんどの企業が「様子伺いの年俸」を提示している

採用人事や事業責任者の中には”安く、いい人を獲得すること”を自分の役割のように考えている人もいます。

こうした担当者のほとんどが、こちらの希望年収や現在収入、もしくは相場より若干低く月給を提示してきます。
それを真に受けていては損するのはあなたです。

3.転職後のボーナスや給料アップはだいぶ先

「ウチは賞与があるから」「入社後の活躍次第で評価する」こうした言葉を鵜呑みにするのはやめましょう。通常、中途入社の社員には入社後半年間は賞与が支給されません。

また、入社後の活躍が評価されるのは次の査定のタイミングで、もしあなたが1月入社で査定が3月の会社の場合これまた昇給の対象にならず、その時を1年以上待たなければならないかもしれません。

いくら憧れの会社でも、あなたはこの状況に耐えられますか?入社後お互いがやる気を維持して働くために、最低限の給与交渉を行っておくべき理由が理解できたでしょうか。

「現状維持」が基本ライン

通常の転職活動ではお給料は現状維持+アルファが基本ラインです。前職でよほどの活躍を示していた場合を除き、2倍・3倍はありえないと思います。

その上で、現状を下回る額面を提示された場合は、あなたが25歳以下もしくはよほど未経験の職種への転職でない限り現在の額面まで月給をアップしてもらうよう交渉しましょう。

その場合のお手本トークは以下の通りです。

この度は内定をいただき、誠にありがとうございます。今回募集のお仕事は私のキャリアにとっても非常に魅力的で、できればぜひ一緒に働かせていただきたいと考えています。
そこでご相談でございますが、ご提示の月給額面を◯◯円としてご検討いただけませんでしょうか。並行して内定をいただいているB社では◯◯万円でオファーをいただいているのですが、私としては御社での仕事とキャリアに魅力を感じており、ご相談させていただきました。
もちろん私としてもそれだけの成果を出すべく努力させていただきます。差し出がましいお願いで誠に恐縮ですが、ご検討のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。

ポイントは「もう少し上げてください」などの抽象的な表現ではなくはっきりと希望の額面を伝えることです。

基本的に採用人事は給与額面そのものを決定する権限を持たないケースが多いので、社内で検討しやすいようはっきりと自分の意志を伝えてしまう方がかえって親切というものです。

また、お金が多いほど嬉しいのは誰しも共通ですから、年俸を上げて欲しい事実に対してわざわざ理由をつける必要はありません。

その際、お手本トークのように他社からのオファーを引き合いに出せるとベストです。100%その額面通りの提示にはならないかもしれませんが、採用側はできる限りこのリクエストに近づけようとしてくれるでしょう。私が複数社の内定が重要だとお話しているのはこのためです。

さらに、ここで次の職場が決まるまでは退職してはいけないとお伝えしたことが効いてきます。
この段階でもしすでに職場を辞職してしまっていると、心理的・状況的にどうしても企業側が有利な交渉になってしまいます。すでに決めてしまった方は仕方ありませんが、退職はできるだけ早まらないようにしましょう。

嘘をつかない

現在年収を偽ったり、他社からのオファーを捏造してはなりません。

嘘は絶対に避けましょう。給料については前述の通り税務処理の過程でバレます。後々大きなトラブルを招くことになりますよ!

「それでも気まずい」という方へ

交渉がどうしても気まずく感じてしまう遠慮がちなあなたは、転職エージェントに代行をお願いすると良いでしょう。人材紹介会社のビジネスモデルでもお伝えした通り、彼らはあなたの年収が高額になればなるほど企業からの紹介料を多くいただけます。(結果としてあなたの担当エージェントの営業成績が良くなります)

そのため転職エージェントは給与交渉の味方なのです。

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