面接で志望動機はほぼ100%聞かれると思っておきましょう。そしてこの志望動機が合否の明暗を分ける点でもあります。ポイントは「自分中心」にしないこと。回答のテンプレ付きで解説します。
志望動機は会社毎にオリジナルである必要がある
志望動機は本気度・思いの強さを測る為に聞かれます。もう少し噛み砕いて言えば、「この人は長く働いてくれるだろうか」という面接官からの確認です。
ですので、面接先企業向けのオリジナルな内容を用意しておきましょう。
例えば
広報担当者からマーケティング・コンサルタントにステップアップしたかったので、広告業界を志望しました
ではNGです。
どこがダメかわかりますか?そう、これでは面接先企業向けのオリジナルな内容になっていませんね。「広告業界であればどこでもいいのかな?」と受け取れてしまいます。
では良い例を見てみましょう。
広報担当者での経験を活かして、マーケティング・コンサルタントにステップアップしたいと考えています。(今後のキャリアビジョン)
御社は数ある広告会社の中でも紙媒体とネット広告の両方を扱えるという強みを持っており、幅広い経験を積ませていただけると考えました。(相手の強み)
特にメーカーのお取引先が多いと伺っていましたので、メーカー出身の私はクライアントの立場でお客様と対峙できると考えました。(即戦力アピール)
いかがでしょうか。非常に具体的ですよね。自分の話ばかりでなく、面接先企業の
面接先企業オリジナルの志望動機を語るためのポイントをいくつか紹介します。
まず、今後のキャリアパスをコンパクトに伝えます。
広報担当者での経験を活かして、マーケティング・コンサルタントにステップアップしたいと考えています。
最初にあなたのキャリアパスを伝えてください。そのキャリアを目指す理由まで含ませてしまうと長くなりすぎてしまうのでここではシンプルで大丈夫です。
ここで間違っても、前職への不満・不平を述べてはなりません。
この例では「前職では社内向けの広報担当でお客様と接する機会がありませんでしたので・・・」などと言うこともできますが、それはNGです。
わざわざネガティブな印象を与えるようなコメントは避けましょう。
次に、相手の強みにつなげます。
御社は数ある広告会社の中でも紙媒体とネット広告の両方を扱えるという強みを持っており、幅広い経験を積ませていただけると考えました。
企業分析で調べたことがここで役立ちます。
面接先企業の強みと自分の目指すキャリアパスをつなげてお話しましょう。
こうすることでポジティブな志望動機が完成します。
最後に即戦力感をアピールしましょう。
特にメーカーのお取引先が多いと伺っていましたので、メーカー出身の私はクライアントの立場でお客様と対峙できると考えました。
ここまででほぼ志望動機は語れているのですが、このままでは単なる願望です。
最後にダメ押しで自分の強みをそれとなくアピールしましょう。「思いが強いだけでなく、現実的にあなたの役に立つと思いますよ」というメッセージです。
この時も先方の持つ特徴を紐付けて語れると完璧です。
またこの部分はいくらでも応用が効くことを覚えておきましょう。
例えば前述のトークサンプルでは「メーカーのお取引先が多いと伺っていましたので・・・」は「メーカーのお取引先が少ないと伺っていましたので・・・」に変えてもそのまま通用しますよね。
大切なのは「御社で働きたい」「戦力になりたい」と伝える気持ちがにじみ出る志望動機です。
企業分析をしっかりと行って、独りよがりでないコメントを事前に準備しておきましょう。
まとめ(志望動機を聞かれた時の答え方)
面接で志望動機を問われたときはキャリアビジョン → 相手の強み → 即戦力アピールの順番で回答しましょう。
このやり方なら面接官にも「あ、すぐに辞めることはなそうだな」と安心してもらえるはずです。