ハローワークには、新卒者の就職を応援する「新卒応援ハローワーク」が用意されています。
しかし、新卒向けの就活サービスは他にも複数ありますし、在籍中の学校でも卒業者向けの就職サポートが行われていると思います。
その中で新卒応援ハローワークを利用すべきなのか?
結論から言ってしまうと、この新卒応援ハローワークは、新卒での就職活動の際に利用することはオススメできません。
他の就活サービスに満足出来ない場合や、どうしても内定が欲しい場合に最終手段として利用することは出来ますが、ハローワークに求人を出しているほとんどの企業が、採用に予算をかけられない企業のため、利用するにはリスクが高いことが理由のひとつとして挙げられるからです。
では、新卒時の就職活動はどのようにすすめるべきなのでしょうか?
この記事では、新卒者がより良い企業と出会うための就職活動について解説します。
学校のサポート+就活専門サイトを利用する
昔は大学の就職課と言っても、履歴書・職務経歴書の書き方講座や面接対策講座などのサポートや合同企業説明会など、基本的なサポートしか行っておらず、あまり目立たない存在だったと思います。
しかし、2008年のリーマン・ショック以降、新卒の就職が厳しくなったことで、進学先の学校を選ぶ基準が「その学校で何を学べるか」ではなく、「その学校に入って就職できるか」が重視されるようになってきました。
そのため、学校側が「就職キャリア支援センター」を設置するようになり、就職支援に力を入れる学校が急増しました。
1,2年生の頃からインターンシップへの参加支援や、学校独自の就職支援・求人情報検索システムなど、就職活動をしっかりサポートする体制が備わっている学校も多く見受けられます。
しかし、学校の就職活動サポートの弱みとして、求人票の少なさ・幅の狭さがあります。
多くの就活生が一般企業の就活専門サイトを利用するのは、学校の求人票だけでは足りないからです。
ハローワークの求人はあっさり受かることも
実はハローワークには地元企業の求人票を大量に保有しています。
なので前述の通り、どうしても内定が欲しい場合はハローワークの利用は悪くないと言えます。
しかし、ハローワークには採用に予算をかけられない企業が多くあり、そのためブラック企業リスクも高いため、掲載されている求人票の企業に対し、より深くまで企業研究をしなければいけません。
実際に働いている人の生の声が聞ける状況があれば問題ありませんが、働いている人の生の声は表に出にくいのも実情です。
ハローワークを利用する場合は、そういったリスクを把握した上で利用しなければなりません。
就活専門サイトは選考もスムーズ
どの業界・職種を目指す場合も、やはり基本は就活専門サイトを利用することをオススメします。
就活専門サイトでは、様々な企業の求人票が揃っている他、選考に必要な書類の提出や企業との面接の日程調整を、システムを利用しスムーズに行うことができます。
就活生と企業の間のやり取りをスムーズに行うために取り持ってくれる存在が就活専門サイトです。
就職活動において、各企業とそれぞれ個別に連絡を取ると非常に忙しくなってしまうため、可能な限り連絡手段は一つに絞り、簡略化することが大事です。
あえてハローワークを利用する価値がある人の特徴とは
今までの内容を読んだ上で、あえて就職活動にハローワークを利用する価値がある人がいるとすれば、
- 地元企業に就職したい
- 地域密着型の企業や地域貢献に興味がある
上記どちらかに該当する人だと思います。
ただし、前述の通りブラック企業リスクが高いため、企業研究は念入りに行わなければなりません。
そんな中、ハローワークの求人票を見る上でブラック企業を避けるポイントがあります。
ハローワーク求人でブラックを見分けるポイント
常に求人票を掲載している企業
何年もの間、求人票を載せ続けている企業は常に人材不足なため、ブラック企業リスクが高まります。
その企業がハローワークに何回求人を掲載しているかは、「就職活動と会社情報」というサイトで確認することが出来ます。
サイトにアクセスし、「→初めてお越しの方。このサイトの検索機能を試してみたい方。」から企業名を入力し検索することで、今までにハローワークに掲載された求人票をすべて閲覧することが可能です。
求人票の〇〇を確認する
よく言われるのが、年間休日日数を確認する、賞与があるかどうか確認することです。
しかし、求人票にかかれている内容が本当に正しいかどうかを確認することが一番重要です。
求人票の条件について確認する場合は、ハローワークの相談員を通す必要があります。
気になる求人があれば、求人票の番号を控え、ハローワークの相談員へ確認しに行きましょう。
求人票の詳細欄
ハローワークに掲載できる求人票の内容は、非常に淡白で情報量が乏しいです。
そのため、本当に採用を望んでいる企業は、詳細欄にアピール内容を記載している場合が多く見受けられます。
詳細欄にしっかりと情報が載っている企業は、求職者に対して真摯な場合が多く、ブラック企業の可能性が低くなります。
実際に働いている人の口コミは危ない
「転職会議」や「カイシャの評判」など、勤めている社員の口コミを掲載しているサイトも多くあります。
しかし、企業側が社員に良い口コミを書かせている場合があることも事実です。
すべての企業が行っているわけではありませんが、口コミ内容は参考程度にしておきましょう。
内定が出ない理由は求人媒体ではない
内定が出なくても、使っている就活専門サイトが悪いわけでもなく、学校が悪いわけでもありません。
ここで気付くべきなのは、就職活動の何かを間違えている可能性が高いことです。
今一度、自身の応募書類や面接対策などを見直すことが必要となります。
転職Doでは、就職活動や転職活動において重要なポイントをステップごとに解説しています。
自分の就職活動の見直しや、これからの活動に役立てていただけますと幸いです。