転職後に年収が下がるというケースは少なくありません。
この記事では、年収が下がってしまう人の割合や、どのような場合かなどを解説します。
また、転職する際に年収が下がらないように気をつけるべきポイントも紹介します。
転職で年収は上がる?下がる?
(引用元:転職入職者の状況(令和2年雇用動向調査結果の概要) - 厚生労働省)
厚生労働省が令和2年に実施した「雇用動向調査」によると、転職した人のうち、前職の賃金と比較して増加した人は34.9%、減少した人は35.9%、変わらなかった人は28.4%となっています。
年齢層によって年収の増減傾向は異なりますが、年収が増えた転職者と年収が減った転職者の割合では、増加した人の方が多いようです。
転職で年収が下がるのはどのようなときか
未経験職種への転職
未経験の業界・職種に転職する場合は、基本的に年収が下がることを覚悟してください。
転職で年収がアップする場合は、転職前に蓄積したスキルや経験が評価され、年収に反映されるケースが多いです。
新しい業種や職種に転職した場合、業務に必要なスキルが変わるため、転職前のスキルが活かせないと、自分に対する評価が低くなりがちです。
このような場合、年収が下がってしまうことは避けられません。
労働時間が短くなってしまう
前職で時間外労働手当などをもらっていた場合、転職先の企業で手当がなくなってしまうと年収が下がる可能性があります。
近年、働き方改革などによる残業削減の動きから、残業手当を支給する企業は減少傾向にあります。
そのため、現職で残業時間が長い人は、転職後に残業時間が短くなった場合、年収が下がる可能性があると考えた方がよいでしょう。
役職や待遇が変わってしまう
転職は、役職が変わってしまうことが多々あります。そのため、企業によってポジションごとの年収は異なりますが、ポジションが下がると年収も下がるというケースが多いようです。
例えば、前職でマネージャーを務めた方が、転職してマネージャー候補になった場合、年収は下がることが予想されます。役職が全てではありませんが、年収に大きく影響する要素の一つだからです。
また、給与や賞与、評価などの制度も企業によって異なるので、よく調べて転職しないと手取りが少なくなる可能性があります。
ボーナスについては、会社によって月数や金額が異なるため、制度が異なります。
転職前と転職後の基本給が同じでも、ボーナスの額によって年収に差が出る場合があります。
年収が下がっても転職すべきか?判断すべきポイントとは
一時的に年収が下がっても転職する価値があるか?
未経験職種などへの転職の場合、年収の減少は避けられません。
この場合、年収が元に戻るまでの期間も未知数です。
そのため、一時的に年収が下がってしまっても、経験を積んで年収アップの転職を目指すのか、年収は下がっても退職金などの福利厚生が充実している転職を目指すのか、年収よりもワークライフバランスを重視するのかなど、自分の今後の人生をよく考えて検討しましょう。
生活できる給与水準なのか?
生活が苦しくなるような転職をした場合、家計が心配になり、再び転職を検討することもあるでしょう。そうなっては元も子もありません。
特に家族やパートナーがいる場合は、転職直後の生活のことだけでなく、「○年後に子どもが受験」「○年後に結婚式」など、近い将来必要になる費用を洗い出し、検討しておく必要があります。
そして、年収が下がっても転職を決意した場合は、しっかりと自分の意思や考えを家族やパートナーに伝えて話し合い、世帯収入を増やす余地や支出を減らす余地がないかを探っていく必要があります。
転職で年収を下がらないようにするポイント
経験・スキルを活かす
転職で年収を下げないためには、自分のスキルや経験を最大限に活かすことが大前提となります。
そのためには、自分のスキルや経験を事前に整理し、どう活かしていくかというキャリアプランを描くことが必要です。
スキルや経験を元に、企業が提示する給与を得ることができる実力があることを応募先企業に示すことで、転職時の年収を下げずに済むのです。
未経験職種は避ける
仕事内容や働き方を一気に変えたいという人もいるでしょうが、年収を下げないことにこだわりたいのであれば、未経験の職種は避けましょう。
未経験の職種に転職すると、当然ながら会社への貢献度は低くなります。
そのため、未経験でも応募できる求人は、給与水準が低くなっていることが多いです。
また、未経験の場合、給与交渉がほとんどできないので、求人票で提示された給与になるケースがほとんどです。
特に30代以上の方は、未経験の仕事に転職すると、収入が一気に減ってしまう可能性があるので注意が必要です。
転職エージェントを利用する
転職エージェントを利用して転職活動を行うことで、内定承諾後に転職エージェントを通じて年収交渉を行ってもらうことができます。
そのため、自力で転職活動を行うよりは年収が上がりやすい傾向があります。
エン・ジャパン株式会社の調査によると、転職コンサルタントに「ミドルの転職では、転職後に現在よりも年収が上がる人と下がる人では、どちらが多いですか?」との質問に対して、77%が「(どちらかと言うと)上がる人のほうが多い」と回答しました。
(引用元:転職コンサルタント175人に聞いた「転職後の年収」実態調査―『ミドルの転職』ユーザーアンケート―|エン・ジャパン株式会社のプレスリリース)
自己応募の場合、自分から「年収をもっと上げてほしい」「勤務日はこの日にしてほしい」とは言い出しづらいものです。
しかし、転職エージェントのキャリアアドバイザーなら、説得力のある交渉をしてくれるため、話をスムーズに進めてもらうことが出来ます。
エン・ジャパン株式会社の調査ではこのデータの他にも、
- 自転職後の年収が上がるケース
- 転職後に年収が上がる人が多い業種
- 転職後、年収が上がる人が最も多い年代
などのデータを掲載しています。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
転職活動をするなら、転職エージェントを利用して損はありません。
そして、転職エージェントを過資格使うためには、自分のニーズに合った転職エージェントに登録することが重要です。
さまざまなサービスがありますので、各転職エージェントの特徴を理解して選んで登録しましょう。
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