OracleやPostgreSQLのサポート業務に疲れた・・・本格的にコードを書く仕事がしたい。
転職を考えているけど、データベースエンジニアは求人が少ないみたいで心配。
DBへの情報の格納と取り出しの設計・管理者であるデータベースエンジニア。今回はデータベースエンジニアの転職について掘り下げます。
データベースエンジニアの求人はなぜ少ないのか?
Webサービスやアプリなどが年々大規模になる中、データベース管理者の需要は高まるばかり・・・かと思いきや、リクナビNEXTで見ると求人数はたったの24件。(2022年9月現在)
同じエンジニアでもセキュリティエンジニアは126件、Rubyが都内だけでも430件の求人があることを考えるとなんとも寂しい気がします。
原因はデータベースエンジニア名目での募集が減っていること。
データベース「だけ」を扱えるエンジニアではなく、データベース「も」扱えるエンジニアが求められているとも言い換えることができます。
金融や保険業界のビッグデータ活用、電子カルテなどのヘルスケアテック、人事向けのHR Techなどデータベースの活用が注目されているのは紛れも無い事実。
しかし、いずれも「データベースエンジニア」としては募集をしません。これは転職先がSIerであろうと事業会社であろうと同じです。
例えば
保険業界 → データサイエンティスト、アクチュアリー、Pythonエンジニアとして「データを加工できる人」を募集する
外資系企業 → 日本法人付のサポートエンジニアやプリセールスエンジニアを募集する
といった具合です。いずれも求人サイトで十分な求人が見込める職種です。
データサイエンティストの求人はリクナビNEXTで確認すると292件(2022年9月)、データベースエンジニアの求人の10倍以上の数があります。
(引用元:リクナビNEXT)
HRogの2020年版プログラミング言語別の求人数ランキングによると、求人数はC言語やJavaなどの最上位グループに引けを取りません。
(引用元:2020年版プログラミング言語別年収ランキング | HRog)
つまり原因は、データベースエンジニアという言葉が転職市場で使われていないだけで、DBを扱えるエンジニアの将来性を必要以上に不安に感じる必要は無い、ということです。
(画像引用:マーケ系ミドルは平均年収753 万円 データ系求人は 7.5 倍に | 日経クロストレンド | 2019年10月04日 )
実際に、日経クロストレンドの調査によるとデータサイエンティストの求人数が右肩上がりに増加しており、2017年4~6月と2019年4~6月を比較すると、7.5 倍にもなっています。
求人の探し方
それでは、データベースエンジニア経験者はどのように転職先を探せばよいのでしょうか?
まず先にご質問ですがmあなたが転職で目指しているのは
スタートアップで自由な裁量の中新しいプロダクトを世に送り出す喜び
でしょうか、それとも
SIerや大手企業の安定した給与とスケール感
でしょうか?
というのも、どちらを選ぶか次第で最適な転職エージェントが変わるからです。
※クリックで解説にジャンプします。
スタートアップへの転職ならGeekly
比較的新しいサービスとなりますが、GeeklyはWeb・ゲーム業界の求人紹介に力を入れている転職サイトです。
Geekly
Geeklyのココがおすすめ
Web・ゲーム系スタートアップに特化
大手志向というよりスタートアップでチャレンジングな環境に身を置きたい方にマッチしているエージェントです。
利用者の口コミ
- 34歳 男性
PGの求人が充実していた。特にWeb系スタートアップのエンジニア求人は高年収の募集が多かった。
- 30歳男性
スタートアップの中でも業績が伸びているところを中心に教えてくれた。自分では情報が探しにくいので助かりました。
- 29歳女性
中吊り広告を見て登録したのですが、ベンチャーから離れたいと思っていたので、ちょっと違うかな、という感じでした。
大手企業や金融機関への転職ならマイナビIT AGENT
ナショナルクライアントや上流系SIerの求人はやはり大手の代理店に集まるようです。中でもマイナビIT AGENTはドメスティックな大企業の社内SEや大規模開発案件に絡んだ求人に強いことで有名です。
マイナビIT AGENT
マイナビIT AGENTのココがおすすめ
エンジニア採用に強い
エンジニアの転職を数多く手掛けている大手転職エージェントです。特に大手や保険業界などの安定企業への転職に強みがあります。
利用者の口コミ
- 30歳 男性
担当者のITリテラシーが思った以上に高く、ストレスなく転職活動を進めることができた。
- 34歳 男性
他の転職エージェントのようにガツガツしていないのが好印象でした。
- 29歳 男性
大手系の案件は確かに多かった。スタートアップ志望なら他社も見た方がいいと思う。
どちらにも共通するのは、転職の相談に乗ってくれるアドバイザーがIT業界や伸びている業界企業に詳しいこと。もう1つは、スキルやフレームワークのミスマッチが少ない(要は変な案件を紹介されてイライラしない)ことです。
経営や開発環境が安定している大手や保険会社への転職をご希望であればマイナビIT AGENT、
大幅な年収アップが期待できるWeb系スタートアップ求人を狙っているのであればGeeklyと使い分けるといいと思います。
データベースエンジニア経験を生かして内定を獲得するには
データベースエンジニアとしてのご経験を転職に100%活かすには、①SIerで上流を目指すか もしくは②事業会社で技術のプロを目指すかをはっきりさせることが重要です。
SIerで上流を目指す場合
SIerというと入社が難しそうなイメージがありますが、最近は新卒より中途を重視する傾向が加速しておりインフラ系に特化した独立系の中堅SIerなら内定の可能性は十分あります。
しかし、SIerに入社することはすなわちPMとしての道を歩むことでもあります。
SIerは『誰でも仕事ができるようにする』ことに特化した組織です
したがってSIerのPMの評価基準は技術力ではなく、プロジェクトを円滑に回せるかどうか。
ホワイト企業として知られるSIerですが、そのような環境の中で
自分の代わりはいくらでもいる
新しい技術にどんどん取り残されている気がする
DBに関する全般の業務をすべて1人で担当できる外部のエンジニアが頼りにされていて、羨ましい
などと感じるエンジニアは少なくありません。
SQLの代わりにドキュメントを書くことになりますから、それが好きか、嫌いか、自分の志向に合っているのかをよく見極めてから転職を決定するようにしてください。
SIerに応募する場合の志望動機例
2次受けの受託開発会社でDB構築に4年間携わってきました。出版社の経理システムや医療機関の電子カルテ作成システム、生命保険会社のCRMなど、業種問わず様々な案件に関わっており、開発業務全般の流れは理解しております。
特にDB周りの仕様をドキュメント化することについては社内でも評判で、営業に帯同してパートナー様にご説明に伺うこともありました。
そんな経験を通じてドキュメントワークや折衝に自分の適性を感じたものですから、今後はより上流でPMとしてキャリアアップしたいと考えるようになりました。
御社はインフラ系に強みを持つSIerでいらっしゃいますので、これまでの経験を生かして活躍できるものと考え、ご応募させていただきました。
「なぜPMなのか」を論理的に表現することがポイントです。単に「上流にいきたい」だけでは弱いので、例のようにエピソードや適正を交えて伝えられるとよいでしょう。
事業会社で技術のプロフェッショナルを目指す場合
この場合はPM業務を任されるSIerよりも事業会社を転職先として選択なさることをおすすめします。
その場合、ちょっと変な言い方ですが、データベースエンジニアとして転職しようとしないことがポイントです。
先述した通りデータベースエンジニア名目での募集が減っているからです。
データベースエンジニアの求人が減っているのはわかったけど、だったらどんな募集を探せば良いんですか?
これまでの経験と身につけたSQL言語を組み合わせて活躍できるフィールド(職種)を見つけ出すことが重要です。
例を上げると以下のようなイメージです。
- 情報漏えいやデータ改ざん対策まで扱ったことがある
- 大手企業のセキュリティエンジニア
- サーバーやクラウドの選定・設定にも携わっていた
- スマホアプリ事業者のサーバーエンジニア
- Webアプリケーション開発企業で仕事をしていた
- Webサービス事業者のバックエンドエンジニア
事業会社に応募する場合の志望動機例
私は現職でOracleやPostgreSQLのサポート業務を経験して参りました。
文系採用なので大学で情報を専攻していたわけではなかったですが、ある程度適正があったのか2年目でOracle Master GoldやOSS-DB Goldなども取得できました。
本業の傍ら、PythonやFirefoxのAddon-Sdkなどをつかって簡単なツールやWEBアプリを自作していたのですが、やはりコードを書くのが楽しいと感じたことが転職活動のきっかけです。
今回はヘルプデスクを兼ねた顧客データ分析用の社内SEを募集されているということですが、サポート業務とPython開発の経験がある私にはぴったりの環境だと思いご応募いたしました。
自分の経験がどのように活かされるのかがわかりやすく表現されていると評価が上がりやすいです。
※ 上記の例では「サポート業務→ヘルプデスク」「趣味のPython開発→顧客データ分析」
データベースエンジニアの転職におすすめの転職サイト
データベースエンジニアの転職サイト選びで重要なポイントは2つです。
- ITリテラシーの高い転職エージェントを選ぶこと
- SIerを志望する場合と事業会社を志望する場合でサービスを使いわけること
まず大事なのが、転職の相談に乗ってくれるアドバイザーがIT業界や伸びている業界企業に詳しいこと。結果的にスキルやフレームワークのミスマッチが少ない(要は変な案件を紹介されてイライラしない)ことに繋がります。
総合系の転職エージェントですと頼りない(リテラシーが低い)ので、利用する転職サービスはIT業界に強いものを選択してださい。
また、前述の通りデータベースエンジニアの進路はSIerのPMか、事業会社のエンジニアか、という2つに分類されるわけですが、
転職エージェントもそれに寄って使い分けるようにしてください。
※クリックで解説にジャンプします。
大手・メガベンチャーへの転職ならマイナビIT AGENT
大手企業の魅力は待遇。福利厚生や有給など、働きやすさを求めるならこちら。
ナショナルクライアントやメガベンチャーの求人はやはり大手の代理店に集まるようです。中でもマイナビIT AGENTはドメスティックな大企業の社内SEや大規模開発案件に絡んだ求人に強いことで有名です。
マイナビIT AGENT
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エンジニア採用に強い
エンジニアの転職を数多く手掛けている大手転職エージェントです。特に大手やメガベンチャー系安定企業への転職に強みがあります。
利用者の口コミ
- 30歳 男性
担当者のITリテラシーが思った以上に高く、ストレスなく転職活動を進めることができた。
- 34歳 男性
他の転職エージェントのようにガツガツしていないのが好印象でした。
- 29歳 男性
大手系の案件は確かに多かった。スタートアップ志望なら他社も見た方がいいと思う。
IT・Web系事業会社への転職ならGeekly
比較的新しいサービスとなりますが、GeeklyはIT(特にゲームに強い)・Web系企業の求人紹介に力を入れている転職サイトです。
Geekly
Geeklyのココがおすすめ
IT・Web業界に特化
IT・Web系事業会社の転職ならGeekly。大手志向というよりスタートアップでチャレンジングな環境に身を置きたい方にマッチしているエージェントです。
利用者の口コミ
- 34歳 男性
Web系スタートアップのエンジニア求人は高年収の募集が多かった。
- 30歳男性
事業会社の中でもプロダクトが伸びているところを中心に教えてくれた。自分では情報が探しにくいので助かりました。
- 29歳女性
中吊り広告を見て登録したのですが、Web業界から離れたいと思っていたので、ちょっと違うかな、という感じでした。
経営や開発環境が安定している大手やメガベンチャーへの転職をご希望であればマイナビIT AGENT、
大幅な年収アップが期待できるWeb系スタートアップ求人を狙っているのであればGeeklyと使い分けるといいと思います。