スターバックスに転職するには?難易度や面接の口コミ・中途採用情報をチェック


ライター:安井ひろみ
【PR】記事内に商品・サービスのプロモーションを含みます。

はじめに

コーヒーショップとして幅広い年代から絶大な人気を誇るスターバックス。その人気は上がり続けており、売上高は毎年増加しています。

スターバックス 売上高
(引用元:日本のスターバックスの業績 2019年の売上は前年比110% ロースタリー効果か!?

スターバックスは、2019年から新たなサービスとして「Mobile Order & Pay」を開始しています。「Mobile Order & Pay」はスターバックスの公式モバイルアプリで注文決済することで、レジ待ちすることなく店舗で商品を受け取ることができるサービスです。持ち帰りだけでなく店内飲食時でも注文決済が可能となり、席に着きながらゆっくりと注文できることが可能となりました。東京・大阪・愛知からサービスをスタートし、2020年内には全国展開を目指しています。
(出典:スターバックスプレスリリース

急いでいる時や子供連れの時にはレジ待ちをするのは大変で利用をあきらめてしまう人も多い中、アプリで事前に注文して持ち帰りができる「Mobile Order & Pay」が開始されたことでより多くの利用者獲得が見込めるでしょう。

「多くの人が利用しやすく、自分の居場所と感じられるような空間」を作ることを目指しているスターバックス。その文化や価値観に共感し、転職エージェントしたいと考えている人は多いのではないでしょうか?この記事では、スターバックスへの転職を考えている人向けに、スターバックスの企業情報や転職方法をご紹介します。

スターバックスへの転職についてのまとめ

口コミからの総合評価
3.99

スターバックスの転職レーダーチャート


スターバックスの特徴

  • アメリカワシントン州シアトルで開業し、世界展開するコーヒーチェーンの日本支社
  • 1996年に東京の銀座に日本第1業店を開業し、47都道府県で約1,500店舗を展開
  • 平均年収は417万円(34.2歳)(転職会議調べ)で、フードビジネス(ファストフード)業界の平均年収465万円と比較すると若干低い
  • スターバックスの価値観や文化に共感し、「やりがい」を感じながら働いている社員が多い
  • 社員の64.2%が女性社員で、店舗正社員も本社も女性が活躍している

スターバックスへの転職でおさえておきたいポイント

  • 一般の転職サイトでは求人募集がないため、スターバックスの中途採用募集情報ホームページから求人に応募する
  • 店舗正社員は各店舗での勤務、本社機能にかかわる職種はサポートセンター(本社)での勤務となる
  • 店舗正社員は学歴・実務経験不問。本社勤務の職種は高い専門性と実務経験が求められる

スターバックスの企業情報

企業情報

基本情報

※スマホの方は横にスクロールしてご覧ください

事業内容 コーヒーストアの経営/コーヒー及び関連商品の販売
代表者 水口 貴文
設立 1995年10月26日
資本金 254億6181万円(2019年12月末現在)
従業員数 4,234人(2019年12月末現在)
所在地 東京都品川区上大崎二丁目25番2号 新目黒東急ビル

企業理念やビジョン

スターバックスのミッションとバリューはこちら。

ミッション
人々の心を豊かで活力あるモノにするためにー
ひとりのお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから

バリュー
私たちは、パートナー、コーヒー、お客様を中心とし、Valuesを日々体現します。

お互いに心から認め合い、誰もが自分の居場所と感じられるような文化を作ります。
勇気をもって行動し、現状に満足せず新しい方法を追い求めます。
スターバックスと私たちの成長のために。
誠実に向き合い、威厳と尊敬をもって心を通わせる、その瞬間を大切にします。
一人ひとりが全力を尽くし、最後まで結果に責任を持ちます。
私たちは、人間らしさを大切にしながら、成長し続けます。

(引用元:スターバックスOur Mission and Values

スターバックスでは、一杯のコーヒーで一人ひとりのお客様の心を豊かにするようなサービスや製品を提供していくことをミッションとして掲げています。また、お客様だけでなく、一緒に働くパートナーも大切にし、お互いを認め、褒め、働きやすい職場を作ることを目指しているようです。現状に満足せずにトレンドを作り出す企業としてチャレンジし続けるとしています。

スターバックスの転職基礎知識

基礎知識

平均年収

417万円(34.2歳)(転職会議調べ)
フードビジネス(ファストフード)業界の平均年収:465万円と比較すると、若干低くなっています。
(出典元:2019年版 業種別 モデル年収平均ランキング - マイナビ転職

世代別平均年収

スターバックスの世代別平均年収は下記のとおりです。

※スマホの方は横にスクロールしてご覧ください

年代 平均年収 最高年収 最低年収
20代 300万円 400万円 250万円
30代 350万円 453万円 300万円
40代 500万円 625万円 400万円
50代 950万円 1200万円 800万円

(引用元:転職会議)

労働環境

  • コアタイム11:30-15:00のフレックスタイム制を採用し、標準労働時間は7時間30分。店舗正社員の場合はシフト制勤務
  • 1か月の公休は10日で年間の休日日数は119日となっており、休みはしっかりとれる。配属される店舗によっては人手不足によって公休を消化できないこともある
  • 店舗・本社合わせて女性従業員の割合が64.2%となっており、女性が活躍しやすい環境
  • 働き方改革の流れに乗って有給休暇取得がすすめられており、早めに有給を申請すれば長期休暇取得も可能
  • 残業代が1分単位でつくため、働いた分だけ給与に反映される

福利厚生

  • 性別適合手術で連続して5日以上労働が難しい場合には、勤続年数に応じて有給休暇が取得できる制度がある
  • 出勤、退勤、休憩時に好きなドリンクを飲むことができる。また、全国の店舗で30%オフでドリンクや商品購入が可能
  • 週に1度好きなコーヒー豆をもらうことができ、コーヒーの勉強に利用できる
  • 時間帯責任者は、自己啓発サポートプログラムとして通信教育受講の補助が出る
  • 全国転勤型の店舗正社員は住宅手当が7割5分つく。いつも新築物件に住めるので快適に感じている人が多い

残業時間

口コミサイトでは、20.6時間から22.2時間となっておりばらつきはありませんでした。
残業代は1分単位で支給されます。勤務時間内で業務を完了させることになっており、担当業務によってはタイムカードを切った後にサービス残業をするケースも少なからずあるようです。

有給消化率

口コミサイトでは、54.2%から67%と若干ばらつきがありました。
繁忙期以外は気兼ねなく有休をとることができる環境のようです。店舗正社員の場合、他のスタッフとの調整が必要ではありますが、「有給を取ってはいけない」という風潮はなく気持ちよく休むことができる環境です。

スターバックスの中途採用求人情報

求人情報

スターバックスにはどのような職種があるのか

スターバックスには、大きく分けて事務職と技術職、店舗社員の3職種があります。ストア運営がメインのため、技術職よりも事務職の仕事の方が多くなっています。

事務職 営業
店舗開発
事業開発
マーケティング
商品
サプライチェーン
経理・財務
管理
人事
経営企画
広報
技術職 インフォメーション・テクノロジー
デジタル戦略
店舗社員 アシスタントストアマネージャー
ストアマネージャー
ディストリクトマネージャー

(引用元:スターバックスキャリア・会社組織

求人の傾向・採用している職種

スターバックスの中途採用募集情報ホームページを確認すると、技術職よりも事務職の求人のほうが多くなっています。経理、企画など本社勤務の場合は東京都品川区にあるサポートセンター(本社)が勤務地です。店舗正社員の場合は、居住地から通勤可能な店舗での勤務となります。

実際の求人情報

スターバックスの求人をdodaやリクナビネクストなどの一般的な転職サイトで確認してみましたが見つけることができませんでした(2020年2月時点)。
スターバックスの中途採用募集情報ホームページでは求人が豊富で、店舗正社員職が2件、経営戦略が1件、店舗開発が2件、商品開発が2件、マーケティングコミュニケーションが2件、ITが3件、サプライチェーンが2件、経理財務が1件、人事が4件で、合計19件の求人がありました(2020年2月時点)。

また詳しくは後述しますが、ダイレクトリクルーティングを重視しているため一般には非公開の求人が多く、重要なポジションの求人はほとんどが非公開です。そのための対策として、ビズリーチdodaのようなレジュメバンクへの登録も重要です。

スターバックスの採用方針

スターバックスでは中途採用募集情報ホームページで通年求人募集をしており、中途採用を積極的に採用しています。サポートセンター(本社)での勤務となるマーケティングや経理などの職種は専門スキルや実務経験が問われますが、各店舗で店長や管理職などの正社員として働く店舗正社員の場合は学歴や実務経験は特に必要なく、「スターバックスが好き」、「スターバックスのミッションやバリューに共感する」という熱意を伝えられれば採用される傾向にあるようです。
また、スターバックスの中途採用募集情報ホームページで希望する職種の求人がない場合は、プロフィールや希望を登録しておくと条件に合った募集が始まったときにメールをもらうことができる「スカウト登録」という仕組みがあります。スカウト登録は、2020年2月時点では店舗正社員の職種のみ対象となっていますので注意しましょう。

スターバックスの選考に関する情報

選考

スターバックスへの転職難易度

スターバックスは通年中途採用を募集しており、求人職種も豊富なためそれほど転職難易度を高くありません。ただ、サポートセンター(本社)での勤務となる店舗設計や人事などの職種を希望する場合には高い専門性と実務経験が問われるため、学歴や実務経験が問われない店舗正社員よりも転職難易度は高くなります。
「求める人物像」には、「スターバックスの文化・価値観へ共感できる人」、「自ら進んで行動できる人」、「コミュニケーション能力が高い人」があげられています。どの職種でも「スターバックスで働きたい」、「スターバックスをより良いものにしたい」という熱意を伝えることが重要となるので、選考時の書類や面接でしっかりとアピールできるようにしましょう。

選考の流れ

スターバックスの店舗正社員の選考の流れは、

応募⇒書類選考⇒適性検査・面接予約(WEB上で)⇒一次面接⇒二次面接⇒内定です。
(出典元:中途採用情報 | スターバックスコーヒージャパン

面接は東京・名古屋・大阪・福岡の各オフィスで行われますが、skype面談も可能です。

店舗正社員以外の選考の流れは、

応募⇒書類選考⇒1次選考⇒適性診断⇒最終選考⇒内定です。
(出典元:中途採用情報 | スターバックスコーヒージャパン

応募職種によっては、面接時に課題を提出する場合もあるようです。

筆記試験の有無、種類

スターバックスの中途採用募集情報ホームページでは、筆記試験の有無についての情報はありませんでした。店舗正社員の選考プロセスではWEBでの適性検査を受けるという記載はありますが、他の職種で筆記試験があるかどうかは分からないため、詳細情報は転職エージェントで入手するのがおすすめです。

必須・推奨される資格

スターバックスの求人に応募する場合、必須の資格は特にありません。スターバックスの中途採用募集情報ホームページの求人を確認しても、「大学卒」などの学歴条件もないため、応募求人で求められる実務経験やスキルを満たしていれば応募することができます。

面接で聞かれること

スターバックスの中途採用面接では、志望動機や退職理由などの一般的な質問のほかに「スターバックスらしい質問」も行われるため、いくつかご紹介します。

  • 好きな店舗とその理由
  • 好きなドリンクは?
  • スターバックスのイメージについて
  • スターバックスを使ったことがあるか?
  • 店長になったらどんなお店を作りたいか?

スターバックスの中途採用では、「スターバックスが好きである」ことが重要視されるため、好きなスターバックスの店舗や好きなドリンクなどについて質問される傾向にあります。特に店舗正社員になる場合は、「スターバックスへの情熱」をしっかりアピールできると面接での印象が良くなるでしょう。

スターバックスへの転職に関する口コミや評判

評判

企業評価(安定性・成長性)

・グローバルでもまだまだ出店が続いており今後も成長が期待できる。(店長・40代)

・スターバックスというブランドが世界的にあるためつぶれることはないと思う。(接客・20代)

・カフェビジネスではあるが、ブランド力も強く、認知も高いため、今はどんなことをやってもある程度は売れているイメージ。今後もブランドイメージを大切にしながらビジネスを続けていくことである程度の人気は続くと考えらえる。(店長・20代)

・ブランドイメージが高く知らない人はほぼいないため、常に注目されていると感じる。次から次に注目新商品を投入し、話題作りに余念がない。(店長・30代)

・デジタルトランスフォーメーションによって効率化を図り、売り上げを伸ばす試みが続けられていますが、そもそも20年で市場は飽和状態になっている点が難しいところです。(マーケティング・40代)

給与・待遇

・給料は業界で考えると平均的だと思う。(店長・50代)

・同業他社と比較すると年収としては高いほうかと思います。(店長・30代)

・夏1ヶ月、冬2か月+1月に業績賞与ボーナス支給されるため、比較的金銭的には安定していると思います。(店長・30代)

・アメリカの子会社になり、持ち株などが付与されるようになった。(店長・20代)

・店長から先のポストが見えづらい点や、給料は仕事のわりに低く、サービス残業が多い。どれだけ忙しい店舗でもどれだけ暇な店舗でも給料は全く変わらない。(店長・30代)

評価制度

・店舗マネジメントに従事する正社員の場合、年度初めに上長と目標設定のミーティングが行われ、その後3か月に一度進捗を確認する面談があります。目標の進捗や達成度合いは基本的に自己申告です。そのため、上司から一方的に評価されるのではなく自分の行動をアピールでき、それが昇給につながる可能性があるため、明確な目標設定ができ主体的に行動できる人には向いている評価制度であることがいい点だと思います。(店長・20代)

・スキルチェック表がしっかり完備されており、それに基づいて給料が更新されていくので非常にわかりやすいと思います。(接客・20代)

・かなり細かく人事制度が整っているため納得感ある評価を毎回いただきました。(店長・40代)

・定期的な考課制度があり評価が行われている。(店長・50代)

・評価については上司によるので不公平な時もある。仕方ないが、上司運でかなり違う。(店長・30代)

仕事のやりがい

・常に新しいものに取り組んでいるので、役職にかかわらず常に勉強が必要で、やりがいがある。(店長・40代)

・お客様の様々なニーズにも独自で考え自分で判断して対応できるところはやりがいを感じる。(店長・40代)

・お客様に活力を与えられるような型にはまらない接客を追求できる。そのため自分で考えて行動することが求められ評価れる環境である。(店長・40代)

・成長実感が、仕事の最大の面白みにつながっています。また、誰かが喜ぶことをやりがいにできる人には最高の職場です。(課長・40代)

・店舗に従事し続けるキャリアプランの場合、自分の成長に頭打ち感を感じる人は少なくないと思います。(店長・20代)

(引用元:キャリコネopenwork転職会議カイシャの評判

スターバックスに転職するには

スターバックスのようなグローバル大手企業への転職ルートは特殊です。

なぜなら大手の外資系企業はダイレクトリクルーティング(ダイレクトソーシング)を重視しているからです。

ダイレクトリクルーティングとは転職エージェントの仲介を受けずに、必要な人材を自社で発掘し、アプローチすることです。

そのため例えばリクルートエージェントのような大手エージェントに登録しても、有力な外資系企業の求人票を受けることは困難です。

外資転職のポイントはリクルーターを味方につけること

外資系企業ではダイレクトリクルーティングのためにリクルーターと呼ばれる専門部隊を組織しています。

リクルーターの役割は現場サイドからの要望に合う人材(転職予備軍)を発掘し、採用プロセスへ導くことです。

大手外資系企業の日本法人では、社内に10~30人のリクルーターを配置しています。

スターバックスへの転職の最短距離は彼らリクルーターの目に留まる事です。

リクルーターに接触することができれば、「どんな求人票(Job Description)があるのか」「合格するにはどんなアプローチが有効なのか」を知ることができます。
(リクルーターの評価は「内定に足る人材を何人紹介したか」で決定されるため、彼らもあなたの良さを引き出すために全力でアドバイスをしてくれます)

リクルーターとの接点を多く確保するためのルートとしては以下のようなものがあります。

レジュメバンク

外資のリクルーターが人材の発掘に利用しているのが、レジュメバンクと呼ばれる転職サービスです。

これは一般的な転職エージェントと異なり、あなたが登録した履歴書が人事やリクルーターに匿名で閲覧されるサービスです。

ビズリーチdodaはレジュメバンクの最たるものです。

中でもビズリーチはGAFAのリクルーターも利用しているといわれています。
外資への転職をお考えなら登録しておく価値は十分あります。

ビズリーチ

ビズリーチ

外資系リクルーター・ヘッドハンター多数

登録ヘッドハンター約3,800人。中にはGAFAなど大手外資のリクルーターも。

利用者の口コミ

36歳 男性

外資のリクルーターがとにかく多い。レジュメはしっかり書くことをおすすめする。

30歳 男性

自分のタイミングで転職活動を進められるのは良い。転職が決まるとお祝いが貰える。

28歳 女性

大手企業の人事もかなり見ているようなので一定以上の経験がある方には向いていると思う。私には不向きだったかな。

LinkedIn

もうひとつ、外資への転職で必須になるのがLinkedInです。やはり外資のリクルーターが多数利用して、人材を探しています。

もしまだアカウントをお持ちで無いようでしたら、すぐにプロフィールを登録すべきです。

おわりに

日本で約1,500店舗を展開するスターバックス。スターバックスが好きでやりがいを感じながら働いている社員が多く、「コーヒーが好き」、「スターバックスの世界観が好き」という人であれば充実した仕事環境で働くことができます。
2019年の「Forbes JAPAN WOMEN AWARD」では7位を受賞し女性が活躍している企業として評価を受けており、結婚や出産などのライフステージの変化に合わせて働き方を選ぶことができる制度が整っています。スターバックスは有名企業のためライバルが多くなる可能性があります。しっかりと提出書類や面接でアピールできるように、転職エージェントを活用して転職活動を進めるのがおすすめです。

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