ホンダに転職するには?難易度や面接の口コミ・中途採用情報をチェック


ライター:安井ひろみ
【PR】記事内に商品・サービスのプロモーションを含みます。

はじめに

「技術の本田」として自由な発想と確かな技術力で創業以来常に世界を驚かせてきたホンダ。

2019年には国内3位の売上高を誇り、日本を代表する大企業の一つです。

創業者である本田宗一郎の数々の伝説に胸を躍らせた経験のある方も少なくないでしょう。

この記事では、ホンダへの中途採用転職を考えている方のために、ホンダの企業情報や、転職方法についてご紹介します。

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順位 会社名 売上高
1位 トヨタ自動車 30兆2256億円
2位 三菱商事 16兆1037億円
3位 本田技研工業 15兆8886億円

※2020/3/18更新(引用元:売上高ランキング|日本経済新聞

ホンダへの転職についてのまとめ

口コミからの総合評価
3.55

ホンダの転職レーダーチャート


ホンダの特徴

  • 四輪車の販売台数が世界第7位
  • ジェット機の開発を積極的に行っている
  • 有給消化率が90%を超え、福利厚生が整っているホワイト企業
  • 平均年収は819万円(45.6歳)(四季報調べ)と輸送機器業界の平均年収530万円と比較すると高額
  • 部署によっては残業がほぼなく、組合員であれば18時までの退社が推奨される

ホンダへの転職でおさえておきたいポイント

  • 技術職も事務職も求人が豊富だが、比較的技術職の方が求人が多め
  • 学歴不問・自動車業界経験不問の求人が多い
  • 勤務地は埼玉製作所や鈴鹿製作所が多い
  • 面接では「なぜホンダなのか?」、「ホンダが好きか?」が問われる

ホンダの企業情報

企業情報

基本情報

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事業内容 自動車、オートバイ、汎用製品、飛行機の製造・販売
代表者 八郷隆弘
設立 1048年9月24日
資本金 860億円
従業員数 219,722人(2019年3月末現在)
所在地 東京都港区南青山2-1-1

企業理念やビジョン

ホンダのビジョンはこちらです。

「世のため人のため、自分たちが何かできることはないか」
いかに高い、その夢を持てるか、
その実現に向けて、いかに情熱を持たし続けることができるか。
これこそがHondaイズムの原点です。
“The Power of Dreams”を勇気に変えて、
失敗を恐れずチャレンジし続けていくこと。
その技術は、未来を描ける新しい価値を、社会に生み出せるだろうか。
その製品は、想像を超えた喜びや希望を、人々に与えられるだろうか。
どんなに経済が動いても、どんなに環境が変わっても、
お客様や社会の期待に、
今までにない新し価値を持つ技術や商品で応えてくために。
良いものを早く、安く、低炭素で。
Hondaはこれからも、「夢」を原動力にして、
「存在を期待される企業」を目指して、チャレンジをつづけていきます。

(引用元:ホンダ 公式企業サイト ビジョン

高い夢を持ち、情熱を持ち続けることがホンダの原点としています。また、失敗を恐れずにチャレンジし、社会の役に立つ製品を作り出すことを目標としていることが分かります。

また、Hondaフィロソフィーでは「基本理念」や「社是」を掲げています。

【基本理念】
「人間尊重」
自立:自立とは、既成概念にとらわれず自由に発想し、自らの信念にもとづき主体性を持って行動し、その結果について責任を持つことです。

平等:平等とは、お互いに個人の違いを認めあい尊重することです。また、意欲のある人には個人の属性(国籍、性別、学歴など)にかかわりなく、等しく機会が与えられることでもあります。

信頼:信頼とは、一人ひとりがお互いを認めあい、足らざるところを補いあい、誠意を尽くして自らの役割を果たすことから生まれます。Hondaは、ともに働く一人ひとりが常にお互いを信頼し合える関係でありたいと考えます。

【社是】
わたしたちは、地球的視野に立ち、世界中の顧客の満足のために、
質の高い商品を適正な価格で供給することに全力を尽くす。

(引用元:ホンダ 公式企業サイト フィロソフィー

ホンダで働く社員は主体性をもって働くことを目指し、さらに社員同士は国籍や性別、学歴に関係なく尊重しやい、信頼しあいながら働くことを基本理念としています。

ホンダフィロソフィーについて。技術の本田は死んだのか?

「ホンダは技術開発をしていない」2018年に本田技術研究所を退職された方がこのような趣旨の記事を公開されSNS等で話題となりました。

専門的な部品の開発は完全に外注(サプライヤー)で行われ、入社時に求めていた「先進性・独創性にあふれた技術開発」は行われておらず、エンジニアとして新技術の開発を望んでいた上記の記事の筆者はギャップを感じ退職に至ったようです。

また、これに反論する旨の記事も公開されています。

上記の記事によれば、近年では効率化の観点からどの自動車メーカーも自社で独自部品の開発はしておらず、メーカーのエンジニアに求められるのは技術を選定し組み合わせること

いわば料理人で、魚を捕ったり野菜を作ったりするのではなく魚や野菜の種類や目利きをするのが仕事だ、ということです。これはホンダに限った話ではない、と。ホンダの場合、本田宗一郎さんの強烈な伝説があったからこそ、前述のブログの方のようにギャップが際立ってしまったようです。

時代の流れの中、創業期の本田宗一郎の伝説やエピソードにあこがれていた方にとってはギャップを感じる会社や仕事に変わってしまったことは事実だと思います。

ホンダ自身もこの状況に危機感を感じているようで、2020年には創業以来独立を保ってきた本田技術研究所(ホンダのR&D部門子会社)が本社に統合されることが発表されました。

本田技術研究所が尊重されるあまり、いつの間にか聖域のようになってしまっていた状況を改革するのが狙いであると言われています。

「いまこそホンダフィロソフィーを取り戻そう」という八郷隆弘 現社長の強いメッセージのように感じられます。

いまホンダの中途採用者に求められているのは、ホンダフィロソフィーに強く共感しながらも、現実を見て自ら「三つの喜び」を見いだせる人材なのかもしれません。

ホンダの転職基礎知識

基礎知識

平均年収

819万円(45.6歳)(四季報調べ)
輸送機器業界の平均年収:530万円と比較すると、高いものとなっています。
(出典元:2019年版 業種別 モデル年収平均ランキング - マイナビ転職

世代別平均年収

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年代 平均年収 最高年収 最低年収
20代 400万円 500万円 350万円
30代 550万円 650万円 450万円
40代 780万円 900万円 600万円
50代 810万円 1000万円 625万円

(引用元:転職会議)

労働環境

  • 勤務時間は8時間で、時間帯は勤務地により異なる。
  • 部署や事業所によってはフレックスタイム制を適用。
  • 労働組合が強く、ワークライフバランスが安定している。
  • 部署によっては残業時間や機密の管理が厳しいためパソコンを持ち帰って仕事をすることがない。
  • 育児休暇や子の看護休暇などがあり、利用している人が多い。

福利厚生

  • 子供手当があり、人数に関係なく一定額もらうことができる。
  • 独身寮、選択型福利厚生、各種手当など基本的な福利厚生がそろっている。
  • 転居を伴う転勤をするという条件があるが、一度でも転勤すれば一般賃貸物件を社宅として借り上げてもらい12年住むことができる。
  • 毎年書籍購入費用として3万円程度の補助がもらえる。
  • 資格取得や外部研修への自発的な勉強を支援する制度がある。

残業時間

口コミサイトでは、21.9時間から26.4時間とばらつきがありました。
毎週水曜日が定時退社日となっており、残業を行わない方針になっています。組合員である限りは必ず18時までに退社しなければならないので、残業は少ない会社です。部署によっては残業時間が多い場合もあります。

有給消化率

口コミサイトでは、93%から94%とかなり高い有給消化率となっています。
組合が有給100%消化を推奨しており、部下が有給を消化していないと上司が注意を受けるので有給は基本的に100%消化できるようです。そのため、有給を当たり前に取ることができる雰囲気となっています。

ホンダの中途採用求人情報

求人情報

ホンダにはどのような職種があるのか

ホンダには、大きく分けて技術職、事務職、IT職の3職種があります。

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事務職 広報
営業
マーケティング・商品企画
経営企画・事業企画
サービス
人事・総務
経理・財務
法務・知財
購買・調達
品質(企画・管理)
技術職 デザイン
研究開発(ロボティクス)
研究開発(パワープロダクツ)
研究開発(エネルギー)
研究開発(四輪)
研究開発(二輪)
研究開発(その他)
生産・製造技術
設備保全
施設管理
サービス
購買・調達
品質(企画・管理)
IT 研究開発(ロボティクス)
研究開発(エネルギー)
研究開発(四輪)
研究開発(その他)
生産・製造技術
IT企画・社内SE

(引用元:ホンダ 中途採用ホームページ

3つの職種の中でも、技術系の採用に力を入れています。特に、四輪の研究開発求人がとても多いです。

求人の傾向・採用している職種

転職サイトのdodaとホンダの公式中途採用ホームページを確認すると、設備保全や開発など技術職の求人が多くなっています。勤務地は埼玉製作所や鈴鹿製作所がほとんどです。また、学歴不問の求人や自動車業界経験不問の求人が多めの印象です。

実際の求人情報

転職サイトのdodaでホンダの求人を確認すると、117件の求人がありました(2020年1月時点)。また、ホンダの中途採用ホームページの求人は、技術職が80件、事務職が50件、IT職が39件となっています(2020年1月時点)。ホンダでは定期的に職種ごとの休日選考会や求人応募者向けのWEBセミナーが行われているので、こまめに更新情報をチェックしましょう。

ホンダの採用方針

ホンダの中途採用ホームページでは、「世のため人のため、そして自分のために、なにかを成し遂げたいと強く願う人を、Hondaは歓迎します」という採用メッセージが記載されています。このメッセージから、ホンダでは信念や夢があり、挑戦する心がある人を採用することが分かります。
中途採用ホームページでは128件の求人が募集されており(2020年1月時点)、中途採用を積極的に行っているようです。また、職務経験やスキルを登録しておくと適したポジションの求人が出た時に連絡がもらえる「キャリア登録」という仕組みがあります。

ホンダに転職するには

ホンダの求人は技術職事務職IT職の3つに大別されます。
技術職を中心に中途採用に力を入れていますが、国内でも有数の人気企業ですので、選考を突破するのは容易ではありません。

そのため、ホンダへの転職を希望する際には転職エージェントを利用するのがおすすめです。
(転職エージェントの比較は1106人に聞いた、口コミで評判のおすすめ転職サイト・転職エージェントが参考になります)

転職エージェントの利用をおすすめする理由は2点あります。

  1. あなたのスキルが即戦力と判断される求人票を見逃さなくなること
  2. クローズドに募集される非公開求人を受け取れること

転職エージェントなら公式の求人票はもちろん、非公開求人もタイムリーにアナウンスしてくれますので貴重な求人を逃すことがなくなります。自分にあった求人を見逃さないことで、確実にチャンスをものにしましょう!

技術職IT職としてホンダへの転職を目指すならマイナビIT AGENTがおすすめです。

マイナビIT AGENTは、エンジニアの転職を数多く手掛けている大手転職エージェントです。特に大手やメガベンチャー系安定企業への転職に強みがあります。大手へのIT転職に強いエージェントとして、そのコネクションを存分に発揮してくれることでしょう。

事務職としてホンダへの中途入社を目指すならリクルートエージェントが現実的な選択となります。

リクルートエージェントは、中途採用業界においては最大手のエージェントで、特に大手企業からの信頼は絶大なものがあります。また、人事部だけでなく事業部から非公開求人の依頼を受けているケースもあり、目当ての求人が得られる可能性が高いです。

エージェントを利用する際、担当者には希望する企業と職種をはっきり伝えましょう。仮にそのタイミングで取り扱いがなくても今後の見込みをアナウンスしてもらえたり、関連企業の求人などを案内してもらえたりする可能性もあります。

ホンダの選考に関する情報

選考

ホンダへの転職難易度

ホンダでは年間を通して中途採用を行っており、技術職も事務職も求人が多いため、それほど転職難易度は高くないでしょう。ただ、有名企業のため1つの求人に対して応募する人数が多いためライバルは多いといえます。
学歴不問・業界経験不問という求人が多く、応募求人で求められる実務経験があれば応募が可能です。

選考の流れ

ホンダの選考の流れは下記のとおりです。

エントリー⇒書類選考⇒適性検査⇒一次選考⇒最終選考⇒内定
(出典元:選考フロー | Hondaグループ中途採用サイト

書類選考の結果は合否にかかわらず3週間程度で登録したメールアドレスに連絡が来ます。1次選考と最終選考では個別面接が行われ、合否にかかわらず2週間程度で連絡をもらうことができるようです。

筆記試験の有無、種類

書類選考で合格になった後には適性検査が行われます。適性検査が筆記試験なのか、PCで受験するのかについては中途採用ホームページでは記載されていないため、転職エージェントに登録して詳しい情報を確認するのがおすすめです。

必須・推奨される資格

ホンダの中途採用ホームページを確認すると、必須の資格などは記載されていません。求人を確認しても学歴不問・自動車業界経験不問というものが多くなっています。ただ、募集求人ごとに実務経験が求められているため、求人ごとの応募資格を確認しましょう。

面接で聞かれること

ホンダでは志望動機、転職理由、長所・短所などの一般的な質問以外に「ホンダらしい質問」も行われるため、いくつかご紹介します。

  • ホンダに入ったらどうしていきたいのか?
  • ホンダで成し遂げたいことは?
  • 車は好きか?
  • 他にも自動車工場はあるが、ホンダを選んだ理由は?
  • 本田宗一郎の言葉をどう思ったか
  • ホンダが好きか?
  • バイクが好きか?

「なぜホンダを選んだのか」、「ホンダが好きか?」といった質問に答えられるように事前に準備しておきましょう。

ホンダへの転職に関する口コミや評判

評判

企業評価(安定性・成長性)

・安定している業界で、今後はアジアに力を入れていくため行政は悪くない。(経営企画・20代)

・女性がたくさん活躍しており、ワークライフバランスがとりやすい会社。(技能工・30代)

・四輪に限らず、二輪や汎用と多角的に事業展開している。(企画・20代)

・二輪では世界シェアNo.1で、開発リソースが潤沢にあるので今後も成長する可能性がある。(経営管理・30代)

・自動車業界は100年に1どの確変期にきているので、自動運転や電気自動車の技術を追求すれば将来性があると思う。(技能工・30代)

給与・待遇

・改善提案を会社に出せば出すほどプラスで報酬がもらえるので、年収の水準は高い。(生産技術・20代)

・残業代はしっかり出て、ボーナスも高いので高めの収入が得られる。昼食補助があるのはうれしい。(商品企画・30代)

・特許を出願すると補助がもらえたりと、お小遣い稼ぎができる。(商品企画・30代)

・残業はほとんどできないので、残業代で収入を増やすということは難しい。(技能工・30代)

・改善提案を頑張ると5,000円分の図書券をもらったり、海外旅行に行けたりする。(機械生産技術・20代)

評価制度

・評価制度がしっかりしており、結果を出すことが求められる。(技能工・30代)

・昇給は年功序列で部署によっては能力に応じて適正に評価が行われない。(生産技術・30代)

・時代の変化と共に年功序列から実力主義へとシフトチェンジを子なっている最中である。(企画・30代)

・自立、平等、信頼という会社方針がありながら、昇給については平等でない気がする。(企画・30代)

・リーダーは職務を全うすれば正当に評価され順当に昇格していく風潮がある。(技能工・30代)

仕事のやりがい

・エンジニア1人1人から技術的提案を歓迎する風土があり、やりがいを感じる。(研究・40代)

・若いうちから面白い仕事が回ってくることが多いと感じる、比較的自由に仕事をやらせてくれる。(広告・30代)

・能動的にものづくりをしていると、徐々にスキルアップしていることが目に見えてわかり、結果として賞を受賞するとやる気が増す。(生産技術・20代)

・同規模の日系大企業の中では、手を上げれば任せてくれる文化は強い印象。(営業・20代)

・様々な職種があるのでやりたいことに出会える。やってみたいことを口に出せばやらせてもらえる可能性がある。(生産技術・30代)

(引用元:キャリコネopenwork転職会議カイシャの評判

おわりに

福利厚生がしっかりしており、有給消化率が90%以上を超えるホンダ。求人数が多く、学歴不問・自動車業界経験不問の求人が多いため募集求人の実務経験があれば比較的応募しやすい企業です。ただし、有名企業・ホワイト企業のためライバルが多いため、スムーズに転職活動を行えるように転職エージェントに登録することをおすすめします。

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