キヤノンに転職するには?難易度や面接の口コミ・中途採用情報をチェック


ライター:杉山奈津子

はじめに

キヤノンは売上高3兆5932億円をほこり、電気機器メーカの売上高ランキングで第5位に位置づける日本を代表する企業の1つです。

電子機器メーカー 売上ランキング
(引用:電子機器売上ランキング|strainer

2015年頃まで人材紹介会社からの中途採用を中心に行ってきたキヤノンは、待ちスタンスの採用から直接人材にアプローチする「ダイレクト・ソーシング」に切り替えました。これにより、コストを抑えかつ求職者一人ひとりに向き合うことで優秀な人材を確保するという中途採用スタンスが実現しました。
(参考:d’s JOURNAL

この記事を読んでキヤノンへの転職に興味を持った人もいるのではないでしょうか?そこで今回は、キヤノンの企業情報や口コミ、中途採用情報について紹介します。

キヤノンへの転職についてのまとめ

口コミからの総合評価
3.27

キヤノンの転職レーダーチャート


キヤノンの特徴

  • カメラやプリンターをはじめとし、医療機器や産業機器などを製造販売する大手電気機器メーカー。
  • カメラは世界No.1のシェアを誇るが、スマートフォンの台頭により出荷台数は減少傾向。
  • ペーパーレス化により国内のプリンター市場は縮小傾向だが、アジアなどの新興国では好評。
  • 平均年収は778万円と大手メーカーの中では平均的だが、ワークライフバランスが安定しており働きやすい環境。
  • 成果主義を取り入れているが、現状は年功序列の風土が強く残っている。

キヤノンへの転職でおさえておきたいポイント

  • エンジニアを年間200人採用するなど、中途採用を積極的に行っている。
  • 技術系職種は220~230程度に分かれており、応募する際には3職種を選ぶ。
  • 事務系職種の公開求人はあまり多くない。
  • 中途入社者もすぐに製品開発のチームに入れて仕事を任せる社風。
  • 福利厚生は充実しているが寮や社宅はない。

キヤノンの企業情報

企業情報

基本情報

事業内容 事務機器、映像機器、産業機器などの製造販売
代表者 御手洗 冨士夫
設立 1937年8月10日
資本金 174,762百万円(2018年12月31日現在)
従業員数 25,891人(2019年3月31日現在)
所在地 東京都大田区下丸子3丁目30番2号

企業理念やビジョン

キヤノン株式会社の企業理念はこちらです。

・共生
キヤノンの企業理念は、『共生』です。私たちは、この理念のもと、文化、習慣、言語、民族などの違いを問わず、すべての人類が末永く共に生き、共に働き、幸せに暮らしていける社会をめざします。

しかし、経済、資源、環境など... 現在、地球上には共生を阻むさまざまな問題があります。キヤノンは、共生に根ざした企業活動を通じて、これらを解消するため、積極的に取り組んでいきます。

真のグローバル企業には、顧客、地域社会に対してはもちろん、国や地域、地球や自然に対してもよい関係をつくり、社会的な責任を全うすることが求められます。
キヤノンは、「世界の繁栄と人類の幸福のために貢献していくこと」をめざし、共生の実現に向けて努力を続けます。

・ビジョンを達成するための企業精神。
<キヤノンの企業DNA>
歴史を刻み、発展できた背景には、脈々と受け継がれるキヤノンの企業DNA「人間尊重」「技術優先」「進取の気性」があります。ベンチャー企業として始まった進取の気性と、技術による差別化をめざす姿勢は、深く浸透し、つねにキヤノンは社会に新しい提案をしてきました。それを支えてきたのが実力主義や健康第一主義などの人間尊重の姿勢です。今後100年、200年と発展し続けるために、キヤノンはこの企業DNAを次の世代にしっかりと継承していきます。

<三自の精神>
キヤノンの行動指針の原点。それが、創業期から受け継がれる「自発・自治・自覚」の「三自の精神」です。企業DNAを伝承しながら、真のグローバルエクセレントカンパニーをめざすキヤノンにとって、いまも最も重要な指針となっています。
[自発]
何事にも自ら進んで積極的に行う。
[自治]
自分自身を管理する。
[自覚]
自分が置かれている立場・役割・状況をよく認識する。

(引用元:キヤノン企業理念・キヤノンスピリット

キヤノンの転職基礎知識

基礎知識

平均年収

778万円(43.8歳)(四季報調べ)
総合電機業界の平均年収:570万円と比較すると、200万円以上高い水準となっています。
(出典元:2019年版 業種別 モデル年収平均ランキング - マイナビ転職

世代別平均年収

年代 平均年収 最高年収 最低年収
20代 400万円 500万円 330万円
30代 600万円 650万円 500万円
40代 720万円 850万円 600万円
50代 900万円 1000万円 800万円

(引用元:転職会議)

労働環境

  • 労働時間は8:30~17:00または8:00~16:30 (実労働時間7時間30分、昼休み60分)。
  • 年間休日は125日で基本的に暦通り。
  • 部署によって差はあるが全体的には残業が少なく休暇も取りやすいためワークライフバランスは安定している。
  • サービス残業ができないように、終業時刻以降はメールを送ってはいけないなどの管理がされている。
  • 育児休暇が取りやすく、育児休業者支援プログラムがあるため女性も働きやすい環境である。

福利厚生

  • 社員とその家族が利用できる保養施設が箱根、熱海、湯布院にある。
  • 各事業所に体育文化施設が、下丸子本社には体育館やスポーツジム、温水プールがある。
  • 持株会制度、財形貯蓄制度、積立年金、住宅融資などの財産形成制度がある。
  • 定期健診のほか、がん検診補助、被扶養者健康診断、傷病休職見舞金、入院時差額ベット料補助などの補助制度がある。
  • 全体的に福利厚生は充実しているが、未成年者を除いて寮や社宅の提供はない。ただし、入社時に転居が必要な場合や転勤時には引っ越し代や支度金が支給される。

残業時間

口コミサイトでは、平均残業時間は8~19時間程度となっています。少しばらつきがありますが全社的に残業時間の削減に取り組んでおり、同業界と比較しても少ない傾向があります。サービス残業についても厳しく管理されているため、限られた時間で効率良く業務をこなす能力が必要となるでしょう。

有給消化率

口コミサイトでは、平均有給消化率は65~70%となっており、比較的有給は取りやすいとの書き込みが多数ありました。労働時間削減のため全社的に休暇取得を推進しており、年に1度5日連続で休暇取得が義務付けられています。また、半日、時間単位での有給消化も可能です。

キヤノンの中途採用求人情報

求人情報

キヤノンにはどのような職種があるのか

公式サイトの新卒採用ページによると、キヤノンには次のような職種があります。

技術系 機械系、電気・電子系、情報系、物理系、化学系、
経営工学系、調達エンジニア、特許技術、
ファシリティ技術、Manufacturing Management 職
事務系 事業企画、経営企画、経理、法務、知的財産法務、
調達、生産管理、ロジスティクス、広報・宣伝、人事・総務

(参考:キヤノン新卒採用職種ガイド

求人の傾向・採用している職種

キヤノンは年間200人を目標にエンジニアの中途採用を行っているため、技術系職種の求人が多く見られます。入社後のミスマッチを防ぐため、職種はかなり細かく分かれており仕事内容も具体的に掲載されています。
募集は通年行われていますが、事務系職種は技術系職種に比べると少なめとなっています。

実際の求人情報

公式サイトの中途採用情報には、39の正社員求人が掲載されていました。そのうちの一部を紹介します。

職種 求める経験など
機械設計・機構設計技術者
(インクジェットプリンター)
・NXまたはそれに準ずるCADを用いたモールド部品、プレス部品の設計経験があること
・関連技術分野(精密機器・電子機器など)の機構設計経験、製品の外装部品、
筐体構成部品、操作部/配線周りの設計経験
知的財産法務スタッフ ・知的財産訴訟や契約の実務経験があること
・英語を用いた業務遂行に支障がないこと
建築設備の管理技術者 ・建築設備設計の実務経験が2年以上
・一級建築士・建築設備士・技術士(補)などの資格
画像解析ソリューション開発・評価エンジニア ・C/C++言語による組込みソフトウェア開発経験
・Javascriptによるソフトウェア開発経験、およびネットワークの知識
・英語力は規格書が読める程度があればよい
組込みソフトウェア開発者
(インクジェット製品)
・マイコン、μITRONなどのリアルタイムOSを使った組込みソフトの開発経験
・C、C++、その他言語による製品開発の実務経験
・画像処理、通信技術、モータ/センサ/メカトロ制御などの専門分野に関する知識
・製品開発のプロジェクト管理の経験
品質保証エンジニア ・ドキュメントに基づくソフトウェアテスト立案・実施
(チェックリスト作成など)
・C、C++その他言語によるプログラミング経験
・データの整理・検証の経験
ロジスティクススタッフ ・貿易実務、貿易会計、物流実務
・輸出/輸入/通関業務
・安全保障貿易管理
・関税管理
環境マネジメント・環境設備管理担当者 ・環境マネジメント・環境設備管理に関する業務の実務経験が2年以上
・公害防止管理者・危険物取扱者・環境計量士などの資格を有していること

(引用元:キヤノンキャリア採用

キヤノンの採用方針

キヤノン人事本部の秋元氏はリクナビNEXTの取材にて、以下のような内容を語っています。

・毎年約200人のエンジニアを中途採用している。
・デジタルビデオ関連のエンジニア採用は幅広い職種で行っている。
・基礎技術力は必要だが、業界や業種ではなく「どういう考えをもって、何にどう取り組んできたか」という視点の即戦力採用。
・採用で重視するのは応募者の自発性であり、中途入社であってもすぐに製品開発のチームに入れて仕事を任せる社風。
・技術職種は220~230くらいに分かれ、応募する方には3職種を選んでもらうようにしている。こうすることでミスマッチを防いでいる。

(引用元:リクナビNEXT

この内容から、キヤノンではエンジニアを中心に積極的な中途採用を行っており、主体性や提案力のある人材を求めている事が分かります。基本的な知識や技術はもちろん必要ですが、異業界出身者も歓迎しているようです。

キヤノンに転職するには

キヤノンへの転職を希望する際には転職エージェントを利用するのがおすすめです。
(転職エージェントの比較は1106人に聞いた、口コミで評判のおすすめ転職サイト・転職エージェントが参考になります)

転職エージェントの利用をおすすめする理由は2点あります。

  1. あなたのスキルが即戦力と判断される求人票を見逃さなくなること
  2. クローズドに募集される非公開求人を受け取れること

転職エージェントなら公式の求人票はもちろん、非公開求人もタイムリーにアナウンスしてくれますので貴重な求人を逃すことがなくなります。

キヤノンの求人は事務系職技術系職の2つに大別されます。

事務系職としてキヤノンへの中途入社を目指すならリクルートエージェントがおすすめです。

リクルートエージェントは、中途採用業界においては最大手のエージェントで、特に大手企業からの信頼は絶大なものがあります。また、人事部だけでなく事業部から非公開求人の依頼を受けているケースもあり、目当ての求人が得られる可能性が高いです。

技術系種としてキヤノンへの転職を目指すならマイナビエージェントがおすすめです。

マイナビエージェントは、エンジニアの転職を数多く手掛けている大手転職エージェントです。特に大手やメガベンチャー系安定企業への転職に強みがあります。大手へのIT転職に強いエージェントとして、そのコネクションを存分に発揮してくれることでしょう。

エージェントを利用する際、担当者には希望する企業と職種をはっきり伝えましょう。仮にそのタイミングで取り扱いがなくても今後の見込みをアナウンスしてもらえたり、関連企業の求人などを案内してもらえたりする可能性もあります。

キヤノンの選考に関する情報

選考

キヤノンへの転職難易度

プリンターやカメラで国内トップクラスのシェアを誇るキヤノンは、ワークライフバランスが安定しているとして中途採用者からも人気のある大手企業なので転職は簡単ではありません。技術職の採用では、応募時に複数の職種を選択し経験や適性に合わせた選考が行われるため、募集要項にマッチする知識や経験があれば内定の可能性はぐっと高まるでしょう。

選考の流れ

公式サイトの中途採用ページには、

  • Webエントリー
  • 書類選考
  • 一次選考:面接(部門+人事)+適性検査
  • 最終選考:面接(部門の担当役員+人事)
  • 内定

という流れで選考が進むと記載されています。選考期間は全部で1カ月半程度になります。

筆記試験の有無、種類

キヤノンの中途採用の選考には適性検査が含まれていますが、詳しい情報は公開されていませんでした。そのため、筆記試験の詳細が知りたいならば転職エージェントに登録して確認することをおすすめします。

必須・推奨される資格

職種によって求める知識や経験は異なりますが、技術系職種ではTC技術検定や一級建築士、建築設備士、危険物取扱者などの資格が歓迎されます。また、知財系職種では実用レベルの英語力が求められるためTOEICや英検を保有していることが望ましいでしょう。

面接で聞かれること

キヤノンの面接では志望動機や職務経歴のほか、以下のような質問がされるたとの口コミがありました。

  • 何故ニコンじゃないのか
  • 入社後にやりたい仕事や希望の勤務地など
  • 現場で苦労した経験は?
  • 長所と短所
  • 転職理由
  • うちの給料で家族は養えますか?

答えにくい質問やユニークな質問はあまりされないようです。その分、志望動機や転職理由、業務内容に関する質問にしっかりと答えられるように準備しておきましょう。

キヤノンへの転職に関する口コミや評判

評判

企業評価(安定性・成長性)

・思い切りの良い買収を行うことによって新規事業を組み込んでいる。(経営管理系・50代)

・他社の後追いになる傾向があり、後発になる分、他社に対して高いスペック、っ品質の商品を市場に出すことが求められる。(開発設計・20代)

・会社が大きく傾いても、雇用の確保は優先される。(企画・事務・管理系・50代)

・既存事業の高いシェアをもつが、カメラ・プリンタを中心に前年比80%で事業が縮小している。(営業・50代)

・成長が期待できるドメインは、メディカルと監視カメラ。(企画・事務・管理系・40代)

給与・待遇

・成果主義を採用しているが、年功序列的な考え方も根強く、一部の者を除いてあまり差はでない。(技術関連・30代)

・試験に受かってプロモートすれば年収はそこそこ上がる。(システム・30代)

・賞与は基本賞与、個人業績加算分、会社業績加算分の足し算で決まる。(開発・20代)

・7時間半という就業時間に加え、休日も多く、休暇をとりやすいという現状の割には比較的満足のいく給与をもらうことができていると考えられます。(エンジニア・20代)

・業界では平均的年収であり、本人の頑張り次第では40歳程度で管理職に昇格でき、年収も業界以上となることも可能。(企画・事務・管理系・50代)

評価制度

・面談による納得性のある制度への変更は功を奏していると思います。試験による評価も公正明大の様に感じてました。(企画・事務・管理系・50代)

・評価の基準が定められているものの、結局は相対評価なので、いくら基準に達していると思っていても評価が低い場合がある。(エンジニア・40代)

・評価は本部や上司によって偏りがあると思います。またバブル世代の社員が多いため管理職のポストがなかなか空かない状況です。(一般事務・20代)

・基本的には、その年の成果を基に次年度の給与が決まるが、その評価というのが部署単位でそのメンバーの相対評価となる。(研究開発・20代)

・40代以降課長に昇進できない人には、じょじょに給料が下がる人事評価制度になっている。(社内SE・50代)

仕事のやりがい

・新人の頃から重要な仕事を任せられることが多いです。秘術系は優秀な社員も多いので、先輩社員から学んで成長することが多いです。(設計・30代)

・開発した製品が世の中に出て、社会の中で活用されている姿を見るとやりがいを感じる。工夫したことが特許として登録されるとやりがいを感じる。(エンジニア・30代)

・自分のやる気次第で会社がサポートしてくれる雰囲気があるため自由に思いっきりできるため自分次第でやりがいは十分に見つけられる。(カスタマーサポート・20代)

・売上が伸びている新規事業分野やM&Aで取得した企業と協業している部署の士気は高い。(設計・30代)

・グローバルカンパニーであり、海外企業や海外販売会社と関わる機会が多く、グローバルな環境で働くことができるのは大変面白みがあると思います。(販売促進・20代)

(引用元:キャリコネopenwork転職会議カイシャの評判

おわりに

カメラやプリンターで有名なキヤノンは、残業時間が少なく有給も取りやすい環境であることから働きやすい企業と言えます。技術系職種の中途採用が盛んであり220~230程度の職種に分かれているため、自分にマッチする職種を選択する必要があります。また、中途採用者にも早い段階から仕事を任せる風土であるため、選考時には主体性や提案力が問われるでしょう。
この記事を読んでキヤノンへの転職意欲が高まった人は、転職エージェントに登録して非公開求人や詳細情報を確認してみてはいかがでしょうか。

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