インターネット広告業界の基礎知識~仕事内容からキャリアアップまで~

2018年の総広告費は6兆5,300億円にも上り、インターネット広告費はその内26.9%にあたる1兆7,589億円だと株式会社電通の2018年 日本の広告費で発表されました。
インターネット広告は費用的には全体の3割にも到達していませんが、注目すべきはその成長率。前年比116.5%を出しており、さらに5年連続で成長率は10%以上をキープしています。この記事では、急成長を遂げているインターネット広告業界の基礎知識や、未経験からインターネット広告業界を目指す方へ向けて、仕事内容やキャリアアップについて解説します。

 

インターネット広告業界の現状

媒体別「日本の広告費」
(引用元:電通報 「2018年 日本の広告費」解説―日本の広告市場は前年比102.2%、7年連続のプラス成長

2018年はインターネット広告業界にとって、今まで以上に飛躍の年になったと思います。
インターネット広告費の1兆7,589円も、地上波テレビ広告費の1兆7,848円に迫る勢いとなっており、成長率は116.5%と広告業界の中でも群を抜いて急成長。さらに、この急成長は5年も続いていて、5年連続前年比110%以上の成長を達成しています。
また、インターネット広告費の内訳をみてみると、モバイル広告費が初の1兆円を超え動画広告費も急成長を遂げて2,027億円に達するなど、まだまだ伸びしろがある状態。そんなインターネット広告業界で働くにあたって、様々な情報をまとめてみました。

インターネット広告業界は未経験でも転職しやすい職種の1つ

インターネット広告の知識は、大学や専門学校で教えてもらえるものではありません。そのため、社会に出てから勉強が必要な仕事です。新卒採用と同様に、中途採用も未経験歓迎の求人が多いので転職しやすい職種の1つとなります。ただし、大手企業は新卒採用のみで、中途で大手に入社しようとした場合は、営業スキルや広告の運用経験を求められることが多いので注意が必要です。

未経験でも大丈夫だが、入ってからが勝負

インターネット広告とアフィリエイト広告

インターネット広告と合わせてよく聞くのが、「アフィリエイト広告」だと思います。

インターネット広告は主にリスティング広告やディスプレイ広告のことを指し、YahooやGoogleの検索欄や、ニュース系サイトの広告枠に対して配信するものですが、アフィリエイト広告は違います。
アフィリエイト広告は、アフィリエイターが「ネットユーザー」に価値のある情報として商品を紹介し、購入された場合に「アフィリエイター」が成果報酬を受け取るという広告手法です。

アフィリエイターとは…
アフィリエイト広告を自分のサイトやブログ、SNSなどで紹介し、そこから商品が売れたときに支払われる成果報酬を広告主から得ている人のこと。

(引用元:A8.net アフィリエイターとは より)

アフィリエイターがリスティング広告やディスプレイ広告を利用して商品を紹介することはありますが、あくまで手段として用いているだけであり、これらの広告を混同しないように注意しましょう。

インターネット広告業界での仕事は2つに分かれる

インターネット広告業界での仕事は大まかに2つ、「営業」と「広告運用」に分かれます。

インターネット広告営業

営業は、主に広告主に対して行うもので、新規の顧客を受注するところからスタートになります。
自社の広告メニューを把握し、顧客が抱える問題点を解決できるインターネット広告を提案します。
受注が決まり広告の運用が始まった後は、広告運用者と連携し効果を測定、その結果を元に仮説、検証、改善策の立案・実行を繰り返し行い、顧客が抱える問題点を解決し、費用対効果の最大化を目指していきます。営業と広告運用を一元化している企業もあります。

アフィリエイト広告の営業であれば、相手は広告主とアフィリエイターの2つになります。広告主に対してはアフィリエイト広告を用いて商品やサービスを掲載するように、アフィリエイターに対しては広告主から依頼された商品やサービスを掲載してもらうよう営業を行います。通常のインターネット広告の営業より複雑な面もありますが、こちらの場合は広告運用自体は行わないため、広告主とアフィリエイターを繋ぐ役割のみに留まります。

どちらの場合も営業として大変なことは変わりませんが、立ち位置ややるべきことは全く違うので、インターネット広告の営業を目指す場合は注意が必要です。

インターネット広告運用者

営業が受注してきた案件の広告運用を行います。営業からヒアリングした顧客が抱える問題点を解決すべく、様々なインターネット広告を用いて広告運用による問題の解決に注力します。また、データ解析し改善するだけではなく、営業が報告に使用するレポートなど、データを取りまとめるのも仕事になります。基本的にはインターネット広告の管理画面と向き合うことが多いですが、営業と共に客先に出向き、顧客に対して広告運用の説明や提案をすることもあります。

インターネット広告の営業に向いている人

人と話す機会が多く、広告主と広告運用者、広告主とアフィリエイターとの間を取り持つことが多いため、人の間を取り持ち、その両者の仕事に関する調整スキルが高い人は向いていると言えます。また、インターネット界隈のトレンドや最新情報に詳しい方や、情報収集能力に長けている方も向いています。インターネット業界自体がトレンドの移り変わりが早いため、アンテナを広く張れる人でないと、その移り変わりについていけないため営業としての提案力が弱まってしまいます。

広告の運用側にも携わるため、運用面でのスキルも必要になります。なので、未経験からインターネット広告業界を目指す場合は「広告運用者」からはじめると良いでしょう。インターネット広告運用のスキルを取得し、さらに自分の営業スキルを活かせるようになれば営業として怖いものはありません。

未経験はいきなり営業ではなく、広告運用から

インターネット広告の営業としてのやりがい

広告主相手の場合は、一緒に事業やサービスの成長を見届けられることがやりがいとなると思います。これはアフィリエイト広告の営業でも同じですが、広告業界での成功は、間違いなく社会に影響を及ぼしています。あなたが携わった広告を、知人の方が見ることも多いと思います。それが話題性に富んだ広告であれば、SNSでもバズることでしょう。このように、1つの話題や流行を作ることが出来ることこそが、やりがいに繋がるのではないでしょうか。

アフィリエイター相手の場合も、広告主の広告を掲載することにより、広告主の商品がたくさん売れ、アフィリエイターに成果が入るということは、アフィリエイターのやる気やモチベーションに繋がります。双方の条件にマッチした案件を紹介することは、広告主、アフィリエイターの両方にとってメリットしかありません。その間を取り持つことが出来れば、双方から感謝されることは間違いないでしょう。

人と関わることが多いだけに、どれだけ他人のために動けるか、他人のことを自分のことのように思い、どれだけ喜ばせられるかが、やりがいを感じることに繋がるでしょう。

インターネット広告運用者に向いている人

インターネット広告運用者には、広告の運用スキルと、営業ほどではありませんが相手にわかりやすく説明できる能力が必要になってきます。それは、営業と共に客先に出向き、広告運用の詳細について話す必要があるからです。なので、管理画面を見て黙々と作業を行う人ではなく、インターネット広告の専門用語をわかりやすくかみ砕く説明力が高く、数字を分析することが得意な方が求められます。

インターネット広告運用者の実際の仕事内容は?1日の動きとともに解説!

実際にインターネット広告運用者はどのような1日を送っているのか、1日の流れと仕事内容を一緒に解説します。
リクナビNEXTに掲載されていた求人内容の1日の流れを見てみましょう。

10:00

<出社>


近年、始業が遅い企業や、そもそもフレックスタイム制を導入しているので朝早くに出社する必要がない企業が増えてきています。働きやすさが重視されていることもありますが、業務のパフォーマンスを最大化する狙いもあります。

<出社後>

前日までの広告運用の結果を確認
広告運用は1日で施策の結果が現れてしまうほど、スピード感のある業務になります。前日に行った施策が正しかったのかどうかの判定を行うために、1日の最初に前日までの効果を確認します。ここでサンプルデータが足りない場合は続行、充分な検証が得られた場合は改善やさらなる効果向上の施策に移ります。

11:00

<結果を元に広告運用の改善>


前日までの結果を元に、悪かったものは良くなるように、良かったものはさらに良くなるように効果改善のための作業を行います。内容によっては広告代理店側で施策を開始し、開始できないものについてはクライアントに確認を行います。

12:00

<お昼休憩>


ここでも、働きやすさや業務のパフォーマンスを重視する企業は特徴があります。好きなタイミングで規定の休憩時間を取れる企業もあります。なので、必ずしもお昼に取る必要はありません。筆者の勤めていた会社では、人が集中できる時間は人それぞれ、お昼のタイミングに順調に進んでいた仕事を止めて休憩を取らせることは非効率だ、という考えのもと、休憩に入るタイミングは自由になっていました。

13:00

<クライアントからの要望ヒアリング>


クライントが広告を通じて何を行いたいのか、要望をヒアリングします。ヒアリングした内容を元に、どんな広告を利用すべきか、広告をどのように出すべきかを提案します。必ずしも毎日連絡があるわけではありませんが、抱えるクライアントの数が増えるほど、この時間は増えていきます。

15:00

<ヒアリングをもとに効果の検証、広告運用の戦略立案>


広告をどのように出すべきかを提案するのですが、ここは会社によりますが1名でクライアント1社を対応するのか、複数名でクライアント1社を対応するのかによって、ミーティングを行って戦略立案を行ったり、まずはクライアントの要望を元に現状把握を行うための検証を行ったりします。

17:00

<提案書、レポートの作成>


提案書は戦略立案したものをクライアントに提案するためのものになります。レポートは広告の効果をクライアントに報告するためのものになります。各クライアントに月1,2回程、多ければ毎週報告する形になると思うので、頻繁に行われる作業ではないですが、重要な作業になります。

19:00

<退社>


やり残した業務が無いか確認し、運用中の広告が問題なく動いていることを確認して退社します。

ここまでが一日の流れになります。
このように、クライアントと連絡を取り合うこと、広告運用の管理画面を見て分析し、運用改善を繰り返し行う作業、データや提案書をまとめる作業があります。人と話すことが苦手な人や、管理画面の数字を見続けること、数字が苦手な人にとっては難しい仕事かもしれません。

インターネット広告運用のやりがい

インターネット広告運用のやりがいとしてまず挙げたいのが、クライアントとの関係性です。

クライアントは、集客や販売に困ってインターネット広告を依頼します。困っているクライアントの事業の成功のカギを握っているも同然です。そこで結果を出すことができれば、一緒にその事業を成功させたことになります。成功させたあかつきには、クライアントに喜んでもらえることはもちろん、広告費の増額や、新規の案件を頂けるようになるでしょう。それが、広告運用者にとって、会社に対する成果になります。そうすると、自社内での評価も上がります。評価は置いておいても、自分の広告運用でクライアントに喜んでもらえる体験は一度経験してもらいたい程、この上なく嬉しいことです。たかだかインターネットの広告を出しただけ、と思う方もいるかもしれませんが、成果を上げるために広告運用することは非常に難しいことなのです。

クライアントの事業を成功させることが最大の目標

そして何より、これらの結果が得られるまでのスピードが早いことが、インターネット広告の特徴です。新聞やテレビにはない広告に対するレスポンスを得られるスピード感、時にはたいへんなこともありますが、すぐに数字に現れるのは自分の成果としてもわかりやすくて良いのではないでしょうか。

インターネット広告業界でのキャリアアップ

インターネット広告業界でのキャリアアップは、まずはクライアントの成果を上げることに尽きます。クライアントの成果を上げ続けることで、自分が受け持つ案件が増え、任される案件の規模も大きくなります。広告運用者として、最初に目指すべきは、この領域になると思います。
大きな案件を任されることにより、複数人の運用体制に切り替わることもあります。そうすると、自分の下に部下がつくことになります。そうです、ここからはマネジメントの能力が求められることになります。一人で案件を担当し、成果を上げることが出来る。さらに、チームのマネジメントが出来る、というところをまず目指すことになります。
この先は、広告運用者のエキスパートとしての道セミナーの講師など、色々あります。

インターネット広告運用の求人内容

実際にリクナビNEXTに掲載されている求人情報を見てみましょう。

上記は、未経験の求人募集になります。
インターネット広告業界も、インセンティブ制度がある企業も珍しくなくやればやるほど給与がアップする仕組みになっています。結果もわかりやすい業界ですので、インセンティブ制度自体がマッチしていると思います。

インターネット広告業界にスムーズに転職するには?

はっきり言ってしまうと、転職エージェントを利用するのが一番の近道です。
筆者が転職エージェントを利用した2019年夏は、インターネット広告運用者の募集が多数あり、紹介される求人情報の数が尋常ではありませんでした。

これは、転職エージェントの初回面談時に、ものすごい量の求人情報が印刷された紙を渡されました。これほどまでに、転職エージェントにはインターネット広告関連の求人が殺到しているのです。
これだけの求人情報があれば、自分にピッタリの求人情報が見つかる確率もグッと高まります。なので、まずは転職エージェントに登録することをオススメします。

インターネット広告業界の転職でオススメの転職エージェントは「doda」です。
理由は、筆者が利用して、担当のキャリアアドバイザーが一番知識を持っていたからです。業界に詳しいということはそれだけ自分に合った企業を紹介してくれるということになります。また、未経験でわからないことばかりでも、キャリアアドバイザーが業界知識を多数持っていれば質問にもスムーズに答えてもらえるでしょう。以上の理由により、「doda」をおすすめします。

しかし、より自分にピッタリの企業を見付けるには転職エージェント1つでは足りません。
ここでもう1つおすすめします。「リクルートエージェント」です。

筆者が利用したときは「doda」には劣りますが、広告業界專門のキャリアアドバイザーが担当になっていただけました。残念ながら、マスメディア4媒体側に知見がある方でインターネット広告業界の知識は乏しかったですが、「リクルートエージェント」の強みはなんといっても膨大な求人情報の数です。正直、紹介してもらう求人情報の中には的はずれなものも混ざっていましたが、それを上回るほどの求人情報数です。「doda」と「リクルートエージェント」を併用することで、今ある求人情報の中では最良の企業が見つかることは間違いないでしょう。

未経験でも参入しやすいインターネット広告業界、気になる方はまずは求人情報だけでも覗いてみてみてはいかがでしょうか。

転職エージェントはまだちょっと…という方は求人情報だけでも見てみましょう。

求人情報を見るだけなら→「リクナビNEXT」

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