アパレル業界からの転職


ライター:奥野 佑樹
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アパレル業界の近況・離職率

株式会社矢野経済研究所の調査によると、2020年の国内アパレル小売総市場規模は7兆5158億円で、前年比81.9%の大幅減となりました。

国内アパレル総小売市場規模推移
(参照元:国内アパレル市場に関する調査を実施(2021年)|矢野経済研究所

この大幅な減少は、コロナ災害による景況感の悪化や、リモートワークの増加によるビジネスウェアの需要減などにより、量販店が品揃えや低価格だけで集客することが難しくなったことが大きな要因であると考えられます。

そんな中、厚生労働省が平成30年3月に卒業した就職者の離職状況を調べた調査によると、アパレルを含む小売業の入社3年以内の離職率は大卒で約38%、高卒で約48%という結果になっています。

(参照元:新規学卒就職者の離職状況を公表します|厚生労働省

また、昨今のコロナ禍の影響が直撃したこともあり、上場企業が2021年に募った希望退職者数ではアパレル業界が業種別最多の11社に昇りました。

(参照元:希望退職、2年連続1万5000人超 コロナでアパレル打撃|日本経済新聞

景況悪化や離職が増加するアパレル業界ですが、一部では追い風になっているところも存在します。

アパレル業界の将来性

業界全体が厳しい状況に追い込まれる中、ファッション通販サイトやECモールなどのeコマースの分野は急成長しています。今後はeコマースのお客様が店舗に足を運ぶ仕組みをどう作っていくかが各社の課題になっています。

重要キーワード:OMO

OMOは「Online Merges with Offline」の略で、日本語では「オンラインとオフラインの融合」という意味です。
顧客がECサイトなどWeb上で消費活動を行うことが多くなった今、アパレル業界もOMOを進めようという動きが活発になっています。

オンワードホールディングスの子会社である「オンワード樫山」では、
・パーソナルスタイリング(リアル店舗とオンラインの両方で指定スタッフから商品の詳細を聞いたりアドバイスを受けたりできるサービス)
・ライブスタイリング(ECのライブ配信で紹介した商品をオンラインで購入できる)
など、さまざまなOMO戦略に注力しています。

不況の中でも、OMOを推進するファッションテック企業は堅調な伸びをみせています。

まだアパレル業界で活躍したい!という方は、アパレル業界内での転職について解説しているこちらの記事をご覧ください。

アパレル業界から異業種への転職でキャリアアップを目指す!

アパレル業界から異業種への転職は難しいと思い込んでいませんか?
いえいえ、そんなことはありません!

確かに、一般的にはアパレル業界から他業種への転職は困難とされていますし、そのようなアドバイスをする転職エージェントの方もいらっしゃるかもしれません。
やみくもに職務経歴書を送っているだけでは、1次選考にすらたどり着けない事がほとんどでしょう。

そこで大事になるのが「アパレル業界での経験が評価される応募先を選ぶ」ことです。
具体的には「アパレルショップがお客様になる企業」と「ECもしくはEC事業者がクライアントになる企業」がこれに該当します。

例えば、次のような企業です。

アパレルショップがお客様になる企業

  • アパレルショップ向けの卸問屋
  • POSレジ関連、決済代理店
  • 顧客管理、カスタマーサポート
  • ショップ向け広告代理店
  • 物流・流通
  • 求人広告、勤怠・給与管理システム

ECもしくはEC事業者がクライアントになる企業

  • ECサイト制作
  • ECサイト向け広告代理店、ソフトウェア開発
  • モール

特に昨今のアパレル業界では、デジタルマーケティングに注力しているブランドが増加している動きがあります。
人気ブランド・企業のEC進出を支援するEC運用代行サポート企業や、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」をはじめ、各社が規模を拡大しています。

D2C(製造から販売までを一貫して自社で手掛ける販売モデル)の波は、アパレル業界にも訪れており、そのような企業では「アパレルの現場経験」は高く評価されます。

「アパレルショップがお客様になる企業」や「EC関連の企業」を転職のターゲットとすることで、お客様側(アパレル業界)の事業を経験し、理解しているというあなたの経歴を活かすことができます。

中でも特に経験を活かせる職種は、「営業」と「カスタマーサクセス」です。

アパレル業界からの転職にオススメの職種・志望動機例

営業職

営業職は、個人向け営業と法人向け営業の2種類に大別されますが、どちらも自社の商品をお客様へアピール・提案をし、「商品を売る」「サービスの契約を結ぶ」ことが仕事です。

「困っていることや要望を聞き出し、提案によって解決に導く」という営業の仕事内容は、アパレル販売員の接客に通じるものがありますよね。
販売員で培ってきたコミュニケーション力やプレゼン力は、営業職で成果を出すために欠かせないスキルなので、営業職が一番適した転職先とも言えます。

また、営業で重要なのはコミュニケーション力だけではありません。
専門的な知識がなければ、自身を持って提案することはできませんし、コミュニケーション力だけでは顧客に信用してもらうことはできません。
特に法人営業だと技術的な知識ありきのはなしが多く、コミュニケーション力よりも知識力が優先されます。

そこで、アパレル業界のクライアントを持つ企業の営業職であれば、あなたの経験を大いに活かして即戦力アピールすることができます。

選考の際には、アパレル業界ならではの取り組みを混じえて、結果に通じる部分をアピールし、応募先企業に「この人なら成果を出してくれそうだ」と思ってもらえるように話しましょう。

アパレル販売員からEC支援会社の営業職に応募する場合の志望動機例

現職では、大手紳士服ブランドの販売員として、店内業務全般を任されています。

販売員として特に注力してきたのが、お客様の要望を叶えるための提案力でした。
季節ごとに新作を出しており、お客さま一人ひとり丁寧に要望をお聞きし、そのお客さまに合わせたお洋服を提案させていただきました。

貴社がサポートしたECサイトは、アパレル業界の中でも紳士服関連のものが多く、商品の写真や説明文、購入までの導線など、ディテールにこだわったユーザー視点での掲載の仕方をされていると感じております。

そのため紳士服販売の現場に在籍していた際の経験やこだわりを生かして、お客様に貢献できるのではないかと考えご応募いたしました。

カスタマーサクセス

カスタマーサクセスとは、契約済みの顧客の成功を手助けする仕事のことです。
具体的には営業が受注してきた案件の初期設定の支援、納品のディレクション、アップセルなどを担います。

ここで狙うカスタマーサクセスは、ECサイト運用全般をサポートするカスタマーサクセスで、ECアドバイザーとも呼ばれます。

具体的な業務内容は、

  • ECサイト導入初期のサポート
  • オンボーディングのための施策検討、実施
  • 運営コンサルティング
  • 広告運用・分析

など、クライアントに寄り添い、課題解決しながらクライアントの売上拡大を目指します。

応募する際は、アパレル業界などの小売業で使用されているECサイト構築プラットフォーム企業が狙い目となります。

アパレル販売員からEC支援会社のカスタマーサクセスへの志望動機例

現職では、大手セレクトショップチェーンの流通担当者として、3年間勤務して参りました。

直近では在庫管理システムの刷新プロジェクトの中心として、開発会社との折衝や運用の設計などを担当しております。

特に苦労したのは運用部分で、開発会社の社内向け説明会を聞いただけでは、社員が新システムを使いこなすことはできませんでしたので、独自のマニュアル配布や倉庫に赴いての実地トレーニングなどを実施したことが自分の仕事の成果かと考えております。

御社は、アパレル企業をターゲットに倉庫管理システムや基幹システムの開発を手掛けられていらっしゃいますので、御社から見て顧客側を経験していることを活かし、納品や運用をスムーズにするカスタマーサクセス職として活躍できるのではないかと考え、ご応募いたしました。

アパレル販売員が働きながら転職を成功させるためには

アパレル業界で働きながら転職活動するコツ

転職活動で最も手間がかかるのが、応募先企業とのスケジュール調整です。

販売員として働いている場合、休みが不規則になることもあり、企業とのスケジュール調整が非常に煩雑になります。

そのため、転職エージェントを利用することをおすすめします。

転職エージェントとは、人材を必要としている企業に対し、転職したい求職者を紹介するサービスです。誰でも簡単な登録作業をするだけで、基本的に無料で利用できます。

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