企業の採用ニーズが高まるのは、3月、9月、次いで6月
パーソルキャリアの調査では、企業の採用ニーズが高まるのは、3月、9月、次いで6月と言われています。
(出典元:転職活動を始めるチャンスは今!中途採用が活発になる時期)
3月、9月は、上期/下期の期初を迎える採用を。6月は夏季賞与を受け取った後、転職活動をはじめる転職者に合わせて採用活動を行う企業も増えているとのこと。
一方で、常に人手不足感のある職種は1年を通して転職が決まりやすかったり、たとえ転職市場が活性化している時期でも、ご自身に転職活動をする時間的、精神的余裕がなければ、内定獲得はむずかしくなります。
それでは、転職活動に有利な時期はいつなのでしょうか?これまで、中途入社を経験した先輩たちは何月に転職をはじめて、何月に内定を取得できたのでしょうか?…リアルな声を聞きました。
登場人物
転職回数2回。人材系ベンチャー、インターネット広告代理店の営業職を経て、現在会社経営。
転職回数3回。メーカーの事務系専門職を経験。
転職回数3回。不動産業界の営業職、通信業界販売職、インターネット広告代理店の営業職などキャリアの幅が広め。
転職回数3回。建設業界の技術職、化粧品メーカーのWeb広告運用担当など内勤職種を経験。
Q.何月に転職活動をはじめましたか?
片川:
ハローワークの職業訓練校(4ヶ月)の最終月である3月に転職活動をはじめて、最初の内定は5月。そのまま6月から初日を迎えました。
中村:
在職中、10月から転職をはじめて、12月に退職したあと、4月半ばに内定を獲得。5月半ばに入社しました。7ヶ月以上かかっていますね…。
石黒:
はじめての転職は、6月に転職活動をはじめて8月入社。2回目は12月にはじめて、2月入社でした。
奥野:
初回は11月に転職活動をはじめて、12月に内定、1月入社。2回目は3月に転職活動をはじめて、4月に内定、5月入社。3回目は7月にはじめて、8月に内定、9月入社でした。
(1)転職活動にかかる時間は、2か月~半年以上とさまざま。
(2)入社する季節は、人によって違っていた。
Q.遠回りしてしまった理由は?
奥野:
はじめての転職では、なかなか辞める決心がつかず遠回りになってしまいました…。
片川:
転職活動のコツを掴むまでに思った以上に時間がかかりました。自分は失業状態で余裕がある中での活動だったにも関わらず、最初の内定までに約3ヶ月かかっています。在職中の方は本当に大変だと思います。
中村:
どこを見れば自分の適性や希望に合う求人があるのかがわからなくて迷走している時間が長かったです。「転職エージェント」を知って登録すると、自分に合う求人をたくさん紹介してもらえました。
石黒:
やりたいことがないうえ、自分のキャリアも描けてなくて、遠回りしていました。ご縁でキャリアを形成していまして、周囲に恵まれています。
(1)どんな経歴の人でも、最初の転職では「遠回り」を経験する
(2)遠回りする理由は、ノウハウ面と、メンタル面がある。
Q.転職活動の思い出は?
奥野:
3回目の転職活動の際、当時の同僚も賞与支給後に辞めようとしていた人が多かったため、一度にかなりの人数が辞めてしまっていました。
石黒:
暑い時期に転職活動をしていたので、とにかく時間に余裕を持って、喫茶店で涼んで汗を引かせてから面接に行くなどしていました。
中村:
4月に面接を受けた会社の近辺には有名な桜の名所があり、「もしここで働いたら毎年春にはこんな綺麗な景色が見られるのかな?」と思いました。
片川:
営業出身ですので動き回るのが当たり前、という考え方でして、季節によって辛い、辛くないというのはなかったです。
(1)賞与をもらってから辞める人が多い。
(2)時間に余裕を持つのが大事。
(3)タフな営業パーソンは転職活動に有利!?
Q.入社した後の企業の受け入れ体制&溶け込み方は?
中村:
5月に入社で新年度のムードが落ち着きはじめる頃にスルリと溶け込めました。ちなみに4月に入社した方は、新卒入社の子と一緒に研修が受けられたようで、ちょっとうらやましいとは思いました。
石黒:
自分は特に入社時の研修とかはなくて、徐々に慣れていきました。職場に溶け込むために、みんなでご飯を食べに行く予感、飲みに行く空気を察知したら、「自分も参加していいですか?」と積極的に交流していました。
片川:
先輩方に良くしていただいて、順調なスタートを切らせてもらいました。自分は6月入社で新卒社員の方たちと時期が近かったのですが、「先に入った人が先輩」と意識していました。
奥野:
企業として受け入れ体制が整っていないことも多かったのですが、先輩に恵まれていたため特に支障はありませんでした。
(1)溶け込むポイントは「いつ入社するか」ではなく、謙虚さと積極的な交流。
(2)企業によっては、中途採用でも研修を受けられる可能性アリ。
(3)「先輩たちが優しかった」という声多し!
Q.転職活動を成功させたポイントは?
片川:
「自分の経験が評価されて活躍できる募集を見極めること」だと思います。転職Doでも何度か伝えていますが、これが転職活動の最重要ポイントだと考えています。
中村:
最終的には信頼できるエージェントに出会えたのが大きかったと思います。キャリアコンサルタントと信頼関係が構築できると、話がサクサクと進みやすいです!
石黒:
2回目の転職では取引先だったWeb広告代理店に拾ってもらう形で転職を決めたので、ご縁に恵まれていたと思います。
奥野:
直接応募が最強だと思います。
(1)自分の経験を評価してくれる募集を見極める
(2)直接応募にも積極的に挑戦
(3)現職でのご縁も大事に
Q.あなたが思う「転職活動にベストな時期」は?
片川:
個人的には、転職活動にベストな「◯月」は人によって違うと思っています。まとまった時間が取りやすいご自身の閑散期を見極めて活動するのが大切かなと。
中村:
同じ意見で、「〇月」というより、今動けるのか、時間を確保できるかの方が大事だと思います。また、転職を意識した段階で、情報収集だけは早めにはじめたほうが良いと思います。転職活動って、情報収集をする時期⇒行動をする時期(書類応募&面接)⇒職場移行期(退職交渉)の3段階ありますよね。行動に移るかも含めて、プロに話を聞いて考えたら良いと思いますよ。
石黒:
お腹が減っているときに食べるご飯が一番おいしいですよね…自分が必要な時期。転職したいとき、転職せざるを得ない時がベストだと思います。
奥野:
賞与支給後に辞める人が多いので、支給月の2ヶ月前に動き出すと良いと思います!
(1)「〇月だから転職」よりも、自分が動きやすいタイミングで動こう
(2)賞与支給を視野に入れた転職なら、支給月よりも前に動き出すのがベスト!
(3)情報収集だけでも早めにはじめよう
まとめ
1.転職市場が活性化するのは、3月、6月、9月。
2.それ以外の月でも、内定を獲得したり、職場に溶け込んだりすることは可能
3.大事なのは、〇月よりも、自分にとって「今」なのか?
「今、動き出すべきかわからない、誰かに相談したい!」と思う方は、最短5秒で自分に合う転職サイトを診断するツールをぜひお使いくださいね。
転職Doでは、月別の転職動向や注意点についてもまとめています。ぜひご覧ください。
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