1次面接ではあまり聞かれないかもしれませんが、2次もしくは役員面接で面接官の期待感が高まってくると面接中に希望年収を問われるケースは少なくありません。このような場合のベストな答え方を紹介します。
給与に関する受け答えは状況によって異なる
転職本などでは「御社に委ねます」とするのが正解、というような書かれ方をしているものが多いのですが、私はこのような回答は絶対に避けるべきだと考えます。
確かに求職者にはどうしても選ばれる立場という意識があるため「最初はいくらでも頑張ります!」と答えたくなってしまうのですが、それでは後々の給与交渉に影響しますし、謙虚すぎるのは面接官としても「自分に自信が無いのかな」と思ってしまいます。
ですのでこの段階でもある程度の決意を見せる必要があります。
そうはいっても給与について問われた時の模範回答は経験や実績によって異なる部分が大きいので、それぞれ分けてお話します。
24歳未満もしくはまったくの未経験職種への転職の場合
転職活動で企業側が「この人が欲しい!」と思うかどうかはなんといっても実績によるものが大きいです。
そのため今の会社に入社まもなく(1~2年)で退職して新しい職場を探そうといういわゆる第二新卒の場合や、これまでまったく経験してこなかった職種へキャリアチェンジを検討しているケースで、年収に対して贅沢を言うのは酷というものです。
ハードワーク耐性やベンチャースピリット、スキル的なポテンシャルを見込んで採用していただくことになるため、月給にして1~2万円のダウンも覚悟する必要があります。
とはいえ出来る限り現状維持に近づけるために以下のように回答しておきます。
キャリアが浅い中での転職でございますので(未経験の職場ですので)もちろん贅沢は申し上げるつもりはございません。
とはいえ最低限の生活がございますのでできれば現状維持プラス寸志を基準にお願いしたいと考えていますが、基本的にはまず入社後に成果を上げて評価していただける存在になりたいと思います。
謙虚にいきつつも、できれば現状維持プラス寸志をさり気なくアピールしています。
経験や実績を積んでいる場合
それなりの経験や実績をアピールできる立場であれば、この段階であまり遠慮しすぎるのは考えものです。
ここはいっそのこと最初は多少ふっかけるぐらいの気持ちで上乗せしておきましょう。
お手本トークは以下の通りです。
これまで経験した◯◯◯での経験を活かして、御社のご期待以上の活躍ができると考えています。つきましては今回現在年収プラス◯◯万円を希望します。
「プラス◯◯万円」の部分ですが、採用側はどうしても現在年収を基準に考えるため限度があります。
だいたい10~20%ぐらいが欲張りすぎの印象を与えない目安ラインだと思ってください。
もちろん業界と実績によりますので、そのあたりも転職エージェントの担当者に確認しておくといいでしょう。
まとめ「給与交渉はビジネスマナーをわきまえつつ強気に」
ここで給与をあげておかないと次は1年近く先となります。
給与の交渉はビジネスマナーをわきまえつつスマートに、でも希望額面は強気に伝えていきましょう。