資生堂に転職するには?難易度や面接の口コミ・中途採用情報をチェック


ライター:岡本優河

はじめに

日本でも屈指の化粧品メーカー大手の資生堂は、グローバルな企業への成長を続けています。
また、化粧品を扱っている会社であるだけあって、女性の活躍が促進されている企業でもあります。

上場企業における女性役員の割合が5.2%と低いなか、資生堂の女性役員割合は46.2%です。

資生堂女性役員比率
(引用元:社会データ|株式会社 資生堂

日本を代表する企業100社「TOPIX(東証株価指数)100」の取締役会において、唯一女性役員割合が30%を超えている企業となっています。

女性への福利厚生も非常に充実していることから、資生堂への転職に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
今回は資生堂への転職難易度や、面接、平均年収や評価体制などの口コミについて解説します。

上場企業女性役員比率
(引用元:上場企業における女性役員の状況|内閣府 男女共同参画局

資生堂への転職についてのまとめ

口コミからの総合評価
3.56

株式会社資生堂の転職レーダーチャート


資生堂の特徴

  • 資生堂は、国内での化粧品シェアで第1位であり、世界シェアでは第5位。
  • 創業は1872年(明治5年)で、もともとは洋風の薬局として事業をスタートさせた。当初は育毛剤や歯磨き粉などを販売しており、のちに化粧水などの販売にも事業を拡大した。
  • シンボルマークは「花椿」と呼ばれ、資生堂に関連する活動にも「椿」の名称がよく用いられる。このシンボルは1987年に広告での使用を中止し、1989年以降は製品からも外すなど対外的な使用を取りやめ、使用範囲は株券など極めて狭い範囲に限定されていたが、その後方針を変更し2004年から復活している。
  • 女性社員への福利厚生がかなり良いことで有名である。

資生堂への転職でおさえておきたいポイント

  • 面接では基本的なことしか聞かれない。グループディスカッションも設けられている。
  • 基本的にはESで書いた内容をそのまま深掘りしてくるイメージ。個人の資質についてを問われる傾向がある。
  • 「資生堂のマーケティングの良くない点を教えてください」と改善点を逆に聞かれたりする。販促企画に行きたい人は注意が必要。
  • 面接自体は和やかなムードで進めていく。圧迫面接は少ない。

資生堂の企業情報

企業情報

基本情報

※スマホの方は横にスクロールしてご覧ください

事業内容 化粧品の製造・販売
代表者 魚谷雅彦
設立 1872年
資本金 645億円(2018年 12月末現在)
従業員数 8109人(2018年 12月末現在)
所在地 〒104-0061
東京都中央区銀座7-5-5 TEL 03-3572-5111

企業理念やビジョン

資生堂の企業理念やビジョンは、以下の通りです。

私たちは100年先も輝きつづけ、世界中の多様な人たちから信頼される企業になるべく、 新・企業理念THE SHISEIDO PHILOSOPHYを定義しました。 私たちは国・地域・組織・ブランドを問わず、THE SHISEIDO PHILOSOPHYを常によりどころとして、 世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニーを目指します。

創業から100年以上と、その歴史は非常に深く、様々な企業に信頼されるべく企業活動を行ってきた資生堂。

日本発の「グローバルビューティカンパニー」を目指しているだけあって、近年は海外への進出も非常に盛んである点も理念に沿っています。

資生堂の転職基礎知識

基礎知識

平均年収

731万円(39.7歳)(四季報調べ)
化粧品・医薬品業界の平均年収:482万円と比較すると、約250万円も高い年収であることが分かります。
(出典元:2019年版 業種別 モデル年収平均ランキング - マイナビ転職

世代別平均年収

※スマホの方は横にスクロールしてご覧ください

年代 平均年収 最高年収 最低年収
20代 370万円 500万円 300万円
30代 500万円 600万円 400万円
40代 600万円 750万円 500万円
50代 1000万円 1200万円 830万円

(引用元:転職会議)

労働環境

  • 部署によるが、ワークライフバランスはかなり良い。法人営業担当は、休みたい時に休めるし、時短で帰りたい時には帰れる。
  • 百貨店勤務などの場合、ほぼ残業がなくワークライフバランスはかなり取りやすい環境にある。他のブランドよりも人はいるので、連休は取りやすい。
  • 女性のキャリアを尊重した福利厚生になっている。子供を産んでも続けられる環境があるため、女性にとっては非常に嬉しい。
  • 販売員でも休みはかなりあり、希望休も3日は出せるため、予定は非常に組みやすい。
  • 残業に対してもかなり監視されているため、終わらなくても帰らねばならない。ただシステム開発などの部門にいると、結局土日などでサービス残業が増えるだけ。

福利厚生

  • 福利厚生で資生堂パーラーの商品をかなり安く購入することができたり、社割もかなり効いている。
  • 有給もしっかりとれて、産休や育休も取れない人はいない。女性に優しい福利厚生になっていて、休む時も周りの目を気にせずに休める。
  • 本社には食堂もあり、カフェテリア制度もかなり充実している。低価格で豊富なメニューから選べるのは、かなりありがたい。
  • 女性は、育休を取得した後で、元いた部署に戻って来ることが可能。その後は、子供の手がかからなくなるまで時短勤務などのフレキシブルな制度もある。
  • 自社製品の割引き以外にも、社宅や在宅手当、育児休暇、リフレッシュ休暇など休みがかなり充実していることが分かった。

残業時間

口コミサイトでの残業時間は、22〜26時間でした。
化粧品シェアで日本のトップを走っている大企業であるため、残業に対する意識はかなり高く、基本的には残業は認められていないという意見も多く見受けられました。
ワークライフバランスもかなり良く、休日もしっかり休めるのが大きなメリットであるとのことでした。

有給消化率

口コミサイトでの有給消化率は、54~60%ほどでした。
有給消化率も悪くなく、口コミでは、基本的に事前に言えばいつでも消化することが出来るという声が非常に多く見受けられました。
実際に、ワークライフバランスがしっかり整っている企業でもあるため、しっかりメリハリがつけられるのもメリットです。

資生堂ショック

資生堂は社員の80%以上を女性が占めています。そのため女性に対する支援が充実しており、女性が働きやすい会社だ、と評されていました。

そんななか、2014年から資生堂だ多くの育児中の女性が残業や土日出勤をするようになりました。
その結果、多くの人が「資生堂が女性に厳しい会社に変わってしまった」と驚き、この制度変更を資生堂ショックというようになりました。

しかし、この制度変更は、資生堂がより多くの女性に働きやす環境を提供するためのものでした。実際にはどのような改革が行われたのでしょうか。

給制度の問題

資生堂は前制度では、育児中の女性は9~15時までの短時間勤務を選択可能でした。この制度は多くの子育て中の女性社員が利用していましたが、2つの問題が発生しました。

1つは子育てをしていない女性たちへの負担です。美容部員で特に顕著なのですが、美容部員の繁忙時間は会社帰りのユーザーが来店する17時~19時です。この時間に人手を減らされているので、残された社員の負担が多きくなり、不満もたまっていました。子育てをする女性社員にだけ優しい制度になっていたのです。

もう一つは、マミートラックについてです。これは子育て支援で負担は減るが、その代わりに出世コースからも外れてしまうという状況を指します。時短勤務で業績を残しづらいので、子育てもしたいが、仕事もしっかりやりたいという女性でも、キャリアアップを諦めざるをえなかったのです。

評価制度

これらの問題を解決するべく資生堂ではまず、評価制度を改革し、「期間の成果」と「個人の能力」は分けて評価するようになりました。

期間中の成果はボーナスに反映させ、成果以外の観点で個人の能力を評価し、ベース給や昇進に反映させるようになったのです。

これによりフルタイムで働けば成果を上げる機会が多くなりボーナスが増えやすい。時短勤務者は成果を上げる機会は少なくても、成果以外の観点で個人の能力を評価されれば、キャリアアップの機会を失わずに済むようになります。

勤務時間

さらに、社員一人一人と面談を行い、社員の能力や通勤時間、パートナーや家族の状況を考慮して、個別に出勤日や勤務時間を決めるようにしました。これにより、子育て中の女性も可能な日には残業や、土日出勤をするようになりました。
その結果、時短勤務者以外の負担は減り、時短勤務者も成果や評価を上げる機会を増やすことができました。

資生堂ショック本来の効果

この制度変更で、子育ての時間を確保することに加え、利用者と非利用者の間の不公平を減らすこと、キャリアアップを望む者にはそのチャンスを奪わないこと、も実現できるようになり、より女性が働きやす環境になったといえます。

女性にとっての最善を提供しようとする資生堂、将来キャリアも子育ても諦めたくないという女性は挑戦してみてはいかがでしょうか
(参考:「資生堂ショック」、問題の本質は管理職の"マネジメント能力"にある-マイナビニュース

資生堂の中途採用求人情報

求人情報

資生堂にはどのような職種があるのか

資生堂で用意されている職種には、具体的には以下のようなものがあります。

総合職

・カスタマーマーケティング/ コンシューマーマーケティング/ ファイナンス/ R&Dコース/ サプライチェーンコース/ サプライチェーンコース/ IT/ デザイン

美容職

・ビューティーコンサルタント

生産技術職

・生産技術

資生堂では、職種が大きく「総合職」「美容職」「生産技術職」に分類されています。
総合職は、主に資生堂における販促活動を担っており、営業からマーケティング企画、デザインまで様々な部門が用意されています。
また、美容職は化粧品の専門知識をつけることによって、お客様への提案営業を行う部門になっています。
生産技術部門では、化粧品の生産に携わる業務で、工場勤務になることが多いようです。

求人の傾向・採用している職種

募集している求人の傾向としては、どの職種も満遍なく募集していますが、やはり総合職の採用の比率を多めに取っているようです。
特に女性の方は、店頭の販売員として採用されることが多く、美容部員として直接店頭で売り上げに貢献することが可能です。
技術職は、研究開発や生産管理を行う部門ですが、全体の求人から比較すると、かなり少ない割合で募集されているようです。

実際の求人情報

では、気になる実際の求人情報は、どうなのでしょうか。
転職サイトのdodaリクナビNEXTで調査したところ、資生堂が募集している職種はありませんでした。
ただ、求人検索エンジンのIndeedで仕事を検索したところ、1,355件ほどの資生堂の求人がヒットしました。
資生堂では、公式サイトを中心に求人を出しており、応募する場合は、本社のホームページからエントリーする必要があるようです。
また、実際の求人では、営業サポートや店舗スタッフの募集が多く、正社員の求人はあまり見受けられませんでした。

資生堂のような大手企業は、一般公募での応募の殺到を避けるために、転職エージェントに非公開で求人が出されている場合が多いです。

また、エージェントに希望の企業や職種を伝えておくと、もしそのタイミングで募集がなくとも、求人が公開されたタイミングで連絡をもらえますので、登録して確認できるようにしておくといいですね。

資生堂のような大手企業への転職の際に利用するエージェントとしては、大手企業とも強いパイプをもっているマイナビIT AGENTリクルートエージェントがおすすめです。

資生堂の採用方針

資生堂の採用方針は、「美しさを通じて、世界中の人々を幸せにしたい方」を掲げています。
資生堂では、2020年までの経営戦略として「VISION 2020」を実現するべく、資生堂グループで働く全ての人に「TRUST8」と言う8つのルールを策定しています。

THINK BIG・・・広い視点から物事を考えよう
TAKE RISKS・・・リスクを恐れずに挑戦しよう
HANDS ON・・・現場にある事実を理解し、意思決定しよう
COLLABORATE・・・組織の壁を取り払おう。
BE OPEN・・・本音を語ろう。
ACT WITH INTEGRITY・・・誠実で謙虚な心構えで行動しよう
BE ACCOUNTABLE・・・目的達成にコミットしよう
APPLAUD SUCCESS・・・仲間の成功を喜び、皆で讃え合おう

基本的には、この8つのルールを社内の共通言語としていて、採用方針にも強く影響しています。

資生堂の選考に関する情報

選考

資生堂への転職難易度

資生堂への転職難易度は、かなり高いです。
特に女性への福利厚生が充実していることも、人気の理由となっていて、女性で応募する方も多いです。
給与や会社としての安定性などから、応募者は常に多く、しっかりと他企業で実績を積んでいるか、企業への理解があるか、などが問われるでしょう。

選考の流れ

書類選考→面接(2~3回)→内定
選考の流れは、以上のようになっており、面接の回数は人によって異なります。

選考にはだいたい2~3ヶ月ほどかかるため、ある程度余裕を持って転職活動をした方がいいでしょう。

筆記試験の有無、種類

中途採用の場合は、筆記試験の有無は明確に指示されていません。

必須・推奨される資格

資生堂で必須・推奨されている資格は特にありません。
ただ、どの職種も募集要項の欄に「大学卒、もしくは修士卒の方」と記載されていたため、最低でも大学卒である必要はあります。

面接で聞かれること

資生堂の面接で聞かれることは、

  • 弊社の商品を見たときの課題点
  • 資生堂が今後発展する上での戦略
  • 化粧品・資生堂の商品は好きかどうか

など、特に珍しいことは聞かれず、一般的な質問になります。
面接官もそれほど圧迫面接をしてくる訳ではなく、しっかり志望動機を相手に伝えられたり、ロジックを立てて話せたりすることが重要です。
商品に対して聞かれることもあるため、事前の準備はかなり必要になります。

資生堂への転職に関する口コミや評判

評判

企業評価(安定性・成長性)

・ここ数年増収増益で、かなりグローバルに展開している印象がある。成長性はかなり望める。(20代・生産管理)

・会社が潰れるということはないと思う。今の社長がかなり上手く会社を回している。(20代・法人営業)

・海外からも人気があり、全国に工場を新設していっています。事業自体も安心して見ていられる。(20代・技術職)

・化粧品は女性が存在する限り、売れるものなので、景気にあまり関係ないのが嬉しい。(30代・一般事務)

・経営戦略などもはっきりしており、変革をかなりスピーディに進めているように見られる。(30代・人事)

給与・待遇

・学歴に関係なく、とても高待遇であると感じる。特に30歳を過ぎると、年収が600万円を超える人も普通にいる。(20代・生産技術)

・夏と冬のボーナスが出ていたが、月々の給与は別に高くはない。高卒だと更に低くなってしまう。(30代・技術職)

・年功序列でそれほど頑張らなくともそれなりの年収にはなる。(20代・ブランドマーケ)

・ボーナスが年に3回ほど出るが、月給はかなり少ないと思う。ボーナスのために頑張る感じ。(20代・美容部員)

・基本給は、ある一定金額に決まっていて、商品販売に関しては歩合給として基本給に上乗せされる。(20代・美容部員)

評価制度

・女性が多いため、女性だからという目線に関係なくフェアに評価してもらえている。(40代・個人営業)

・きちんと評価されたい人にとっては、不明瞭なように感じる。(20代・法人営業)

・年功序列でのんびり働きたい人には向いている人事制度。評価はかなり不明瞭。(20代・プロダクトマーケティング)

・1年を通しての自身の売り上げが評価され、基本給にプラスして評価される。(20代・接客)

・若手がそれほど評価されることはなく、単純に年数を稼がなければ収入はなかなか上がらない。(20代・事務)

仕事のやりがい

・自分が好きな商品を扱っているため、勉強するのも楽しいし、お客様にも自信を持って提案できるのが、嬉しい。(20代・美容部員)

・内資系の企業でありながら、グローバルな展開でキャリアの選択はかなり多岐にわたる。(40代・個人営業)

・工場勤務だったが、化粧品が好きな人には堪らないと思う。製造工程も見れるし、新製品も見れる。(30代・技工)

・化粧品業界1位であるため、自分の商品に自信を持って売ることができた。やりがいを感じれる。(30代・法人営業)

・仲間意識が強く、保守的な組織であるため、成長したい人にはあまり向かないかもしれない。(50代・マーケティング)

(引用元:キャリコネopenwork転職会議カイシャの評判

おわりに

今回は、資生堂に転職したい方に向けて、転職難易度や面接、社内の口コミなどについて詳しく解説しました。
資生堂は、事業自体が非常に安定していて、成長性も目覚ましいものがあります。
社内での福利厚生も、女性に優しいため、非常に働きやすい仕組みが整っている会社でもあります。
ただ、大手企業ゆえの保守的な体質も兼ね備えているため、若手でまだまだ成長していきたい!という方には、あまりおすすめできません。
これから転職を考えている方は、是非とも本記事を参考にして、資生堂への転職を成功させてください。

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