教育(塾・予備校・通信教育・幼児教育)業界の転職


ライター:LeoOkamoto
【PR】記事内に商品・サービスのプロモーションを含みます。

教育業界の仕事は子どもたちの将来を良い方へと導くというもの。日本の未来を作るともいえるやりがいのある仕事に興味を持たれている方も多いのではないでしょうか。

業界経験者はもちろん、未経験者にも門戸が広い

教育業界には講師など業界ならではの職種以外にも、営業やマーケティングのような一般的な仕事もあります。
教員免許どころか業界経験さえ不要な場合も多く、未経験の方にも挑戦しやすい業界です。

経験者は教材開発としてステップアップできる

教材開発は講師と並んで教育業界ならではの仕事。
未経験での転職は容易ではありませんが、制作する教材の科目での指導経験やコンテンツの開発経験などが評価されるので、講師としての業務での問題作成や指導経験が評価されることもあるようです。

業界未経験者も需要がある

営業

教材制作企業は教育現場への法人営業を多く行っていますし、個人宅へ教材の訪問営業を行うこともあります。
営業経験があれば、業界経験は問わないことが多く未経験者が参入しやすい職種です。

マーケティング

教育サービスの認知度を高めるためのマーケティングは盛んに行われています。
多様な新サービスが登場している現在、マーケティング職の需要は増加中。
営業職と同様に業界経験よりもマーケティング経験が重視されるので、他業界からの参入も多い職種です。

編集

教材開発は前述の通り未経験からの転職は難しいです。
しかし教材開発なかでも実際にコンテンツ化を担当する部分の仕事では、業界経験よりも他業界での編集経験者が評価される傾向にあります。
編集者として業界経験を積み、開発の企画に関わるポジションへのステップアップも狙える職種です。

それではその他の教育業界の職種を確認する前に業界の動向を見てみましょう。

業界動向 少子化でも市場規模は毎年増加

下記グラフは教育業界の市場規模の推移を表しています。

2018年度の教育産業の市場規模は2兆6,794億円で、過去5年の推移を見ても緩やかにですが毎年増加しています。

教育業界 市場規模

(出展:教育産業市場に関する調査を実施 2019年

少子化の影響を受けながら毎年増加を続ける理由には、一人あたりの教育費用が増加していることがあります。

昨今では両親がともに一人っ子という状況の一人っ子が増えています。
その結果、6ポケットと言われ、両親だけでなく祖父母も含めた6人が一人の孫の教育費を負担するという家庭が増加しています。

その結果、子ども一人にかけられる金額は増加することになったのです。
合計特殊出生率
(出展:少子化問題について - 内閣府

また一人の子どもにかける教育費用が増加したことは、教育の質や量にも影響を与えています。

以下は学習塾の売上と生徒数の推移を表すグラフです。
少子化の影響で生徒数は減少傾向にあるものの、売上高は増加傾向です。
注目は指導内容が集団指導から個別指導に推移している点です。

学習塾の売上高と生徒数の推移

(出展:教育業界のランキングや動向、現状などを研究(2019) - 業界動向Search

個別指導は集団指導と比較してきめ細かな指導が行えます。その分授業料が高額になるのですが、教育の質を求める保護者の増加により人気が高まっているようです。

また幼児教育とよばれる小学校入学前からの教育も盛んに行われるようになってきました。

学習指導要領の改定により小学校で『英語教育』と『プログラミング』が必須になり、これれら特化した教室なども人気が増してきています。

こうした要因により、一人あたりの教育費用が増加しているため、教育業界全体の市場規模も増加傾向が続いているのです。

それでは、このような現状にある教育業界にはどのような仕事があるのか確認していきましょう。

教育業界の主な職種

教育業界 職種

教育業界の職種は以下の3種類に大別できます。

  • 講師
  • 教材開発
  • その他(営業、マーケティング、経営)

講師としての転職の際には、教員免許や指導経験が有利に働きますが、必須ではありません。
また、その他の職種では業界経験も不要な場合が多く、他業界からの転職がしやすいと言えます。

それぞれの職種で求められる経験も異なりますので、詳しく確認していきましょう。

講師

講師は、教育業界の代表的な職種です。

教育現場で実際に各教科の講義を行うことが主な仕事ですが、校舎運営のために講義以外の仕事も多く存在します。

保護者の対応や進路相談はもちろん、生徒やスタッフの募集活動やイベント運営なども行う場合もあります。

採用の際には、教員免許や指導経験が有利に働くため元教員の方などに人気です。

近年では学習指導要領の改定により小学校で『英語教育』と『プログラミング』が必須となったこともあり、英語教育に強い方やプログラミング経験のある方などは非常に需要が高まっています。

塾・予備校講師向けの志望動機

私は予備校で3年間講師として勤務して参りました。
講義のために作成していた小テストが好評で生徒が出題される意図を考えるようになっていきました。同様に作成していた定期試験の対策問題も評判が良く、他のクラスの生徒にも共有されるようになりました。
私の講義を希望してくれる生徒も増えてやりがいを感じる一方で、全体講義形式のため生徒ごとの状況に合わせた指導ができないことに不満を感じてもいました。
そこで生徒への手厚いサポートを指導方針としている個別指導塾の御社でなら、生徒に合わせて問題の作成からサポートでき、私のスキルが活かせるものと考えご応募いたしました。
POINT

講師経験者の転職では自身のスキルと指導方針が、応募した企業の指導方針と一致することを示すのがポイント。

教材開発

教材開発は講師と同様に教育業界ならではの仕事です。

学習塾や予備校で使用される教材や、出版社から出版されるテキストの開発を行う仕事です。

教育関連の出版社や、各種スクール、学習塾などで募集されています。

教育業界のなかでも人気が高い職種ですが、開発担当者の中でも仕事が分かれます。

  • 開発する教材の企画・プロデュースを行う編集者
  • 企画に従って原稿を書く執筆者
  • 実際にコンテンツ化するデザイナー

幼児教育の需要増加や教育サービスのオンライン化に伴うデジタル教材の需要増加により、教材開発の需要が高まってきています。

実際の求人を確認してみると、何らかの編集経験や指導経験、デジタルコンテンツでは動画の制作スキルが評価されるようです。

教材開発関連企業向けの志望動機

私は学習塾で3年間講師として勤務して参りました。
生徒の自主的な学習を促すことを教育方針としている個別指導の学習塾で、担当科目として中学校の全教科と高校の化学と数学を受け持っていました。
生徒の学習意欲を引き出すために、授業後に毎回小テストを実施していました。テストの問題は生徒に合わせてその場で作成し、講義内容の確認問題に加えそれを応用せねば解けない問題を用意します。
これを毎回実施していると、生徒達が授業内容の重要点を考えながら講義に臨むようになっていきました。
応用問題を解くには要点の理解が不十分でと感じた場合は練習問題を要求してくる生徒もおり、生徒の学習意欲を高められていることにやりがいも感じていました。
また定期試験ごとに作成していた対策問題も評判が良く、自分が良い問題を作れているのだと気付きました。するとスキルをもっと多くの人の役に立たせたいと感じるようになり、教材開発企業に惹かれていきました。
この度、御社が新たに科学教材の開発されると伺い、自分の専門分野でもありこれまでの経験を活かし貢献できると考えご応募いたしました。
POINT

教材開発企業での経験はなくとも、講師経験者の問題作成の経験は評価されやすいです。そのような経験のある方はアピールしましょう。

その他(営業、マーケティング、経営)

教育業界にも、営業やマーケティングといった職種が存在します。

営業職に関しては、教材開発の企業は自社製品が、より多くの教育現場で利用されるために、塾や予備校などの教育現場にむけた法人営業を多く行っていますし、個人宅へ教材の訪問営業を行うこともあります。
教育現場側では入塾やサービスの利用者獲得のため、一般家庭にむけた個人営業が中心となります。

マーケティング職に関しては、教育サービスの認知度を高めるためのデジタルマーケティングが盛んに行われており、多様な新サービスが登場している現在、需要が高まっています。

マーケティング職向けの志望動機

現職ではソフトウェア開発会社のマーケティング・広報を担当しています。現在の部門に配属されたのは2年前ですが、リードの獲得数は就任前の3倍になりました。
主要なチャネルであった展示会をより良いものにするためには、営業部の協力が必要でした。そこで見込み客を獲得できることをアピールしたり、当日に向けたセールスマニュアルや事前説明会を実施したりして、営業部と一丸になって実施する機運を高めました。
さらにプロダクトごとのWebサイトを用意して、それぞれ広告の運用を行い、課題であったデジタルからの集客も増加させています。そのときも技術部門の方に頭を下げてインタビューやライティングの協力を取り付けました。
御社の幼児教室事業へのデジタルからの集客を強化するため、Webサイトのリニューアルを予定していると伺いました。業界としては未経験になりますが、得意領域とするWebマーケティングで、部門の垣根を超えた働き方ができる自分の長所を活かして貢献していきたいと考えております。
POINT

他部署を巻き込んだ経験や説得を実現した泥臭い努力はどのようなでも重宝されます。そのような経験のある方はアピールしましょう。

また他業界の方にもおすすめなのが、学習塾の教室長やスクールマネージャーという仕事です。

教室運営全般に関わる仕事を行います。講師の採用からシフト管理、生徒や保護者への対応、売上等の管理、特別講習の企画や集客が具体的な仕事内容になります。

講師としての仕事とは異なり、運営が中心の業務ですので、アパレルや飲食店での店長や店舗のマネジメント経験が重視され、他業界からの転職で目指したいポジションです。

下記は、リクナビNEXTで実際に掲載されていた求人票の一部を抜粋したものになります。このように、未経験者歓迎を掲げている求人票は他にも多数存在していました。ぜひ、一度リクナビNEXTで検索し、実際の求人票を確認してみてくださいね。

教育業界求人

教育業界の最新動向

教育業界の最新動向

今後の教育業界に、以下の3点が大きく影響を与えると言われています。

  • 学習指導要領の改定
  • 大学入学共通テストの導入
  • サービスのオンライン化

学習指導要領の改定

2020~2022年の間に小学校から高校すべての学習指導要領が改定されます。
最も大きな変更点は「英語教育」と「プログラミング」が導入・強化される点です。
特に新規で導入されるプログラミングは教育スクールや教材など、教育業界に大きな影響を与えるでしょう。

大学入学共通テストの導入

2021年度の1月の大学入試より、大学入試センター試験が廃止され、大学入学共通テストが導入されます。

知識を問う問題が減少し、思考力や判断力、表現力を重視する問題が増加します。

第一回の実施を受けての対策で教材制作や、学習塾での指導方針の変更などで大きな影響があるでしょう。

サービスのオンライン化

以前から徐々に進んでいた、動画コンテンツによる指導やオンライン講義が新型コロナウイルスによる外出自粛期間に大きく注目を受け、各社がサービスを拡大しました。
今後新規参入も含め急速な成長が見込まれます。

教育業界まとめ

少子化のなかでも成長を続けている業界です。大学入試制度と学習指導要領の大きな変化が重なり需要の増加も予想されます。業界経験が不要の職種も多く他業界からでも十分に転職のチャンスがあるでしょう。

5秒で完了!転職サイト診断

転職診断ツールへのアクセス方法

このページを共有する