10月の求人・求職状況
トピックス
全体
8月の有効求人倍率が発表。求人倍率は1.14倍で前月からわずかに減少。求人数、求職者数はともにわずかに増加しました。
産業別
先月に続き、前年同月で見た新規求人数が増加(10.0%増)。
なかでも増加傾向が続いている「製造業」が今月も大幅に増加しており、転職先の産業として有力な候補になるだろう。
業種別
全ての業種において求人倍率が増加。
「IT・通信」は求人倍率を緩やかに減少させていたが、今月は大きく増加したことで減少前を上回る水準となった。
また、「サービス」は今年3月から横ばいであったが、今月は大きく求人倍率を回復させた。
その他の業種も引き続き横ばいの「小売り・外食」を除いて、大きく求人倍率を増加させた。
職種別
全ての職種において前月比の求人倍率が増加。
前年同月比でも、「専門職」を除いたすべてで増加した。
全職種の中でも高い求人倍率を保っている「技術系(IT・通信)」「技術系(建築・土木)」「専門職」が緩やかに減少傾向を続けていたが、今月は大きく回復。次点の「技術系(電気/機械)」も今年3月からの増加傾向をキープ。
データ詳細
一般職業紹介状況(厚生労働省)
- 有効求人倍率は1.14倍、前年同月の0.09p増
- 求人数は前月の1.2%増、前年同月の9.7%増
- 求職者数は前月の2.2%減、前年同月の0.7%増
(引用元:一般職業紹介状況(令和3年8月分)について - 厚生労働省)
求人数、求職者数はともに、前月と比較してわずかに増加しました。
有効求人倍率はわずかに減少しました。
8月の新規求人数は前年同月と比較すると10.0%増でした。
また新規求人を産業別に見ると、
製造業(39.3%増)、サービス業(他に分類されないもの)(18.7%増)、情報通信業(16.7%増)、宿泊業・飲食サービス業(12.3%増)で増加しました。
転職求人倍率レポート(doda)
- 求人倍率は1.85倍、前月比-0.03pt、前年同月比-0.18pt、2019年同月比-0.68pt
- 求人数は前月の2.1%増、前年同月の16.2%増、2019年同月比16.0%減
- 転職希望者数は前月3.6%増、前年同月の27.2%増、2019年同月比14.6%増
【業種別】すべての業種で求人倍率が増加
求人倍率は、前月比では8業種すべてで増加、前年同月比では「IT・通信」「メディア」「メーカー」「商社・流通」「小売・外食」「サービス」の6業種で増加。
求人数は「小売・外食」を除きすべての業種で増加した。
前月比の求人増加率は「サービス」の8.8%が最大で「メディア」「メディカル」の6.8%が続く。
業種 | 求人倍率 | 前月比 | 前年同月比 |
---|---|---|---|
全体 | 2.15 | 0.29 | 0.54 |
IT・通信 | 6.41 | 0.88 | 1.71 |
メディア | 1.39 | 0.17 | 0.57 |
金融 | 1.49 | 0.14 | -0.37 |
メディカル | 1.59 | 0.19 | -0.03 |
メーカー | 1.82 | -0.26 | 0.66 |
商社・流通 | 0.95 | 0.11 | 0.25 |
小売・外食 | 0.75 | 0.01 | 0.24 |
サービス | 2.28 | 0.37 | 0.02 |
【職種別】すべての職種で求人倍率が増加
求人倍率は、11職種すべてが前月比で増加し、前年同月比では「営業系」「企画・管理系」「技術系(IT・通信)」「技術系(電気・機械)」「技術系(メディカル)」「技術系(化学・食品)」「技術系(建築・土木)」「クリエイティブ系」「販売・サービス系」「事務・アシスタント系」10職種が増加しました。
求人数は、すべての職種が前月比で増加した。
求人増加率は「営業系」の9.1%が最大で「技術系(電気・機械)」の7.3%が続く。
業種 | 求人倍率 | 前月比 | 前年同月比 |
---|---|---|---|
全体 | 2.15 | 0.29 | 0.54 |
営業系 | 1.92 | 0.31 | 0.53 |
企画・管理系 | 1.97 | 0.29 | 0.71 |
技術系(IT・通信) | 9.17 | 1.33 | 2.57 |
技術系(電気・機械) | 3.45 | 0.41 | 0.81 |
技術系(メディカル) | 1.74 | 0.23 | 0.38 |
技術系(化学・食品) | 1.01 | 0.18 | 0.19 |
技術系(建築・土木) | 5.21 | 0.80 | 0.97 |
専門職 | 5.86 | 0.74 | -0.09 |
クリエイティブ系 | 1.51 | 0.20 | 0.56 |
販売・サービス系 | 0.55 | 0.03 | 0.10 |
事務・アシスタント系 | 0.24 | 0.02 | 0.06 |
8月の転職ニュース
異業種・職種転職 キャリアチェンジの受け入れが増加したのはIT・通信業界
コロナ禍に転職した人の約6割がキャリアチェンジを実施(PRTIMES)
(引用元:コロナ禍に転職した人の約6割がキャリアチェンジを実施(PRTIMES))
パーソルキャリア株式会社は、コロナ禍前とコロナ禍の2020年度に、転職サービス「doda(デューダ)」利用して転職した約40,000人のデータをもとに、「異業種・異職種転職」についての実態を発表しました。
2016年度と2020年度との間で「異業種からの転職受け入れ率」が上昇したしたのは、1位が「IT/通信」、2位が「金融」3位が「メディカル」でした。
職種別にでは、1位が「専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)」、2位が「技術系(IT/通信)」でした。
異業種・職種転職 経験者向け求人が増加の傾向続く
転職サービス「doda」、「異業種転職・異職種転職」に関する分析結果を公開(PRTIMES)
(引用元:マイナビ転職、「2021年7月度 正社員の平均初年度年収推移レポート」を発表(PRTIMES))
株式会社マイナビは、『マイナビ転職』に掲載された求人の「平均初年度年収」を未経験・経験者求人別に調査し「2021年7月度 正社員の平均初年度年収推移レポート」を発表した。
調査によると、全国平均初年度年収は、455.2万円で前月から0.2%の増加、前年同月からは0.1%減少となった。
また、掲載求人のうち、募集条件に募集職種での経験を求めるものの割合は、新型コロナ感染拡大の影響を受けて昨年度に大きく増加した。
昨年の12月をピークに一度減少したものの、今年に入り緩やかな増加傾向が続いている。
テレワーク テレワークでの個人評価に約四割が不安
株式会社学情は、20代を対象に仕事の評価に関するアンケートを実施しました。
調査によると、20代の40.9%が「テレワークでの評価に不安を感じている」とア回答しています。
テレワーク導入が進み始めたばかりであった、昨年同時期の調査(49.0%)と比較すると、8.1ポイント減少しているものの、テレワーク時の評価に不安を感じている20代が多いことが分かります。
「どう評価されているか分からない」と回答した20代からは、「テレワークでは明確な評価制度が必要だと思う」といった声が挙がっています。テレワークでは、顔を合わせて直接コミュニケーションをとることができないため、業務内容や評価基準を明確にする必要があるという課題が浮き彫りになりました。