大手企業に転職したい!大企業に中途採用で入りたい!


ライター:Sota Katakawa
【PR】記事内に商品・サービスのプロモーションを含みます。

中小企業で働くのは疲れました・・・同族経営で言われる事もコロコロ変わるし。

合コンでの女の子ウケもイマイチですし、次は大手企業に転職したいのですが、中小企業から大企業への転職は難しいでしょうか・・・?

いいえ、安心してください。そんなことはありません。
中小企業にお勤めの方も大企業への転職は可能です。

下記クラフは中小企業庁が公開している中小企業白書より、企業数、従業者数における企業規模の内訳です。
企業数では大企業はわずか0.3%ですが、従業者数では3割を超えています。
約3人に1人が大企業で働いていると聞くと、案外チャンスはありそうに思えてきますね!

企業規模別従業員比率
(引用元:中小企業白書|中小企業庁

 

大企業への転職はメリットもりだくさん

給与の差が大きい

厚生労働省発表の平成30年賃金構造基本統計調査によると、大企業と小規模企業の間の賃金格差は以下の通りです。

企業規模による平均月収の格差

平成31年の平均月収 大企業との格差
男性 大企業 38.7万円
中企業 32.1万円 -6.6万円
小企業 29.2万円 -9.5万円
女性 大企業 27.1万円
中企業 24.4万円 -2.7万円
小企業 22.4万円 -4.7万円

ちなみにこの格差は年を重ねるごとに広がっていきます

年齢と企業規模による平均月収の格差

男性 女性
大企業 小企業 格差 大企業 小企業 格差
20~24歳 22.1万円 20.4万円 -1.7万円 21.8万円 19.2万円 -2.6万円
25~29歳 26.4万円 23.1万円 -3.3万円 24.5万円 21.0万円 -3.5万円
30~34歳 31.9万円 26.2万円 -5.7万円 26.4万円 21.9万円 -4.5万円
35~39歳 36.6万円 29.0万円 -7.6万円 27.7万円 22.9万円 -4.8万円
40~44歳 40.9万円 31.4万円 -9.5万円 29.2万円 23.5万円 -5.7万円
45~49歳 46.0万円 33.0万円 -13.0万円 29.8万円 23.8万円 -6.0万円
50~54歳 50.6万円 33.7万円 -16.9万円 30.4万円 23.9万円 -6.5万円
55~59歳 49.8万円 33.0万円 -16.8万円 30.4万円 23.8万円 -6.6万円
60~64歳 32.5万円 28.3万円 -4.2万円 23.7万円 21.3万円 -2.4万円

特に中小企業では家庭を持つようになる35歳前後から格差が広がりはじめるようです。
同じように仕事をがんばっているのにこんなの不公平だ!と私も思います。

労働環境・労働時間に対する規定がしっかりしている

特に上場企業は残業に対する管理が非常に厳しいです。

1ヶ月60時間を超える労働時間に対する割増賃金の定めの有無

企業規模 制度の有無
1000人以上 86.1%
300~999人 61.3%
100~299人 31.9%
30~99人 20.1%

(引用元:厚生労働省 平成31年就労条件総合調査

むしろ1ヶ月60時間もの残業はそもそも許されない風潮で、部下が規定を超えて残業していたり有給の取得が遅れていたりすると管理職の評価が落とされる会社もあります。(NTT東日本など)

残業すると怒られる

コンプライアンスや情報管理にも敏感なため仕事を持ち帰って自宅で作業することも許されない会社が多いです。

また、働き方に関する考え方の違いもデータから読み解くことができます。
フレックスタイム制を導入している企業の割合は社員1,000人以上の企業が26.6%であるのに対し、社員100人未満の会社ではわずか3.1%です。

フレックスタイム制のを採用している企業

企業規模 フレックスタイム制を採用している割合
1000人以上 26.6%
300~999人 12.5%
100~299人 6.6%
30~99人 3.1%

(引用元:厚生労働省 平成31年就労条件総合調査

社員数が多い分、ダイバーシティ(多様な働き方)の受容に積極的な会社が多いようですね。

福利厚生が充実している

福利厚生が充実しているのも大企業ならでは。大きなビルの中にある社員食堂が羨ましかった!という方も多いのでは。

TVドラマで見た光景

保養所やリロクラブ・エクシブなどのリゾート系福利厚生サービスと提携しているのもほとんどが大手企業です。

また、特に家計に対するインパクトが大きいのが住宅手当、社宅や独身寮などの家賃補助
都心部など家賃が高いエリアに勤める場合、給与の額面に大差が無いように見えてもこの有無で可処分所得が大きく変わります。

成果物のスケールや取扱高が大きい

大きな会社ならでは仕事のやりがいといえばなんといってもそのスケール感
タワーマンションの建設に携わる不動産デベロッパーや建設会社として何億というお金を動かしたり、グローバルな食品メーカーとして世界中の人の手に渡る製品の販売に携わったり。
その中の一員として働くことに誇りを感じる方も多いでしょう。

デメリットは無いの?

この記事をご覧の方にとっては気にならない問題かもしれませんが、一応大企業で働くことのデメリットもあげておきます。

地方や海外への転勤は覚悟すべき

大企業はいろんなところに営業所がありますから、配属先が地方になることは珍しいことではありません。

だいたい4~5年に一度くらいジョブローテーションの機会があり、人事異動で他部署や他の営業所に配属先が変更になります。

形式的に上長に意志を確認されますが、これを拒否すれば事実上出世コースから外されます

出世のためには転勤は断れない

大手証券会社に就職した私の後輩は、営業が嫌で嫌で仕方なかったため内勤への配置転換を願い出たところ、福井県の山奥の営業所へ異動となりました。

結果として本人の精神状態は落ち着いたのでよかったのですが、奥さんも一緒に縁のない土地へ引っ越すことになっていたのでさすがに大変そうでしたね。

出世競争が厳しいこと

そのような人事異動を受け入れながら会社に尽くしても、必ず出世できるとは限りません。
むしろ管理職になれる方は一握りです。

昨今は大手企業のリストラも日常茶飯事。あなたが40~50代をむかえたとき、もし業績が悪くなり「使えない中年」と判断されなければ容赦なく人員整理の対象となります。

また、学歴や「中途だから」という理由で出世コースにフィルタがかかることも

ただ成果に厳しいのは企業の規模に関係なくどこ会社でも同じことですよね。
やはり、自分が活躍できる会社に入社することが大事だと思います。

スピード感はWeb系・IT系スタートアップに遠く及ばない

事業や仕事のスピード感という意味では大手企業はかなり慎重で、スローです。

10万円のツール導入が決済されるまでに

係長→課長→次長→部長→本部長

など何人もの稟議が必要で、結局1ヶ月たっても稼働していなかった、という会社を見たことがあります。

意思決定が遅すぎる

未だにPCをWindows7からアップデートできない会社もあるでしょう。チャットワークなどのクラウド・SaaS系のツールも規定によっては利用できない、という環境ですからコミュニケーションの速度も遅くなるのは当然です。

マイペースな方なら良いのですが、「自分のアイデアをどんどん実現したい!!」という方には耐え難い環境ですね。

一流企業と有名企業は違う。大手企業がブラック企業なことあるので注意

最後に、大手企業だからといって、知名度で判断するのは辞めましょう。
CMを出しているから良い会社なわけではありません。
(むしろ良い評判が広がらないからCMを出しているのかも・・・)

上場企業が労働基準法違反に問われることなんて日常茶飯事。

過去には新卒の学生の誰もが憧れる日本一の広告会社が上司のパワハラで自殺者を出してしまう事件もありました。

退職を渋るリストラ対象者を「追い出し部屋」と言われる窓際に追いやって実質仕事をさせない有名企業もあります。

プルデンシャル生命のような外資の大手保険会社や不動産会社の一部には新卒採用よりも中途採用を重視している会社もありますが、その多くが厳しい成果主義で離職者も多いです。

企業イメージで転職先を決めるのだけは避けましょう。

大企業への転職は不可能ではないが、難しい

大企業とはいえ中途採用を募集していないわけではありませんから、中小企業からの転職といえ不可能ではありません。

しかし、やはり難易度が高いのは事実

大手ほど生え抜き優先

大手は新卒で大量に高学歴人材を採用しますから、どうしても生え抜き優先の人事になります。

冒頭で確認した大企業の従業者率の高さのわりに、難易度が高い印象があるのはこれが主な理由です。

従業員が多い企業ほど転職者の割合が低い

転職者を優先して採用 新卒を優先して採用 どちらともいえない
1000人以上 10.4% 25.0% 64.6%
300~999人 19.3% 27.1% 53.6%
100~299人 27.4% 20.8% 51.7%
30~99人 33.4% 15.2% 51.0%

(引用元:厚生労働省 平成27年転職者実態調査の概況

また、1,000人以上の大企業ではそもそも転職者の割合が5.5%と低いのに、その内の43.3%が有期契約での採用となっており、こちらも大企業への転職の厳しさが浮き彫りになる結果です。

転職者割合と、その中の契約社員の割合

転職者は正社員か、契約社員か
全社員の中の転職者の割合 正社員 契約社員
1000人以上 5.5% 56.7% 43.3%
300~999人 6.6% 71.0% 29.0%
100~299人 7.6% 72.9% 27.1%
30~99人 8.9% 78.2% 21.8%

(引用元:厚生労働省 平成27年転職者実態調査の概況

やっぱり大手への正社員転職は厳しいのか・・・

いえいえ、悲観しすぎる必要はありません。

2019年10月にトヨタ自動車が採用の5割を中途に切り替えると発表するなど、日本型大手企業の中途採用シフトはすでに始まっているのです。

募集が無いわけではありませんから、これからお伝えするポイントをちゃんと押さえれば大手企業への転職は可能ですよ!

大手企業への転職を成功させるには?

それでは、大手企業への転職を成功させるにはどうすれば良いのでしょうか?
まず、求人の探し方から解説していきます。

自分にマッチする即戦力求人を見逃すな!

大手企業が中途採用を実施するのは、「新規事業や注力サービスなどで即戦力が必要になったとき」です。
実は、中小企業よりも大企業の方が即戦力採用を重視する傾向にあります。

専門知識
・能力
即戦力 離職者
の補填
人脈 新卒者が
取れない
関連会社
からの要請
その他
1000人以上 72.0% 79.0% 24.4% 22.5% 2.1% 10.8% 7.4%
300~999人 64.2% 70.7% 23.0% 17.2% 4.5% 11.3% 5.0%
100~299人 60.3% 77.6% 30.9% 18.0% 3.1% 6.9% 2.8%
30~99人 46.1% 64.3% 33.4% 16.1% 3.0% 9.1% 2.1%

(引用元:厚生労働省 平成27年転職者実態調査の概況

例えばキュレーションメディアがトレンドとなった時、DeNAは中小のSEO会社やWebライティング会社の編集者・ライターを年収アップで採用して大量に囲いこみました。

ヘルスケア事業に注力しようとしているコニカミノルタ株式会社は超音波診断装置の開発に携われる3D CAD/金型設計の経験者を募集中です。

メルカリ楽天LINEなどのメガベンチャーは金融事業に本腰を入れて進出しようとしていて、グループ会社が金融(特に銀行業務の経験者)を積極的に採用しています。

このように、あなたのスキルにマッチした優良企業求人は意外なタイミングで募集されるものです。

ただでさえ数少ない大手企業の中途採用求人ですから、その中であなたのスキルにマッチした求人、となるとこれはかなり貴重です。

自分にマッチした即戦力求人を見逃すな

こういった求人を確実にタイミングよく見逃さないようにするにはリクナビNEXTを使うのがおすすめ。
日本一の求人媒体ですから大手企業はまず間違いなく出稿します。

リクナビNEXTで検索条件を登録しておけばサイトにログインしなくてもマッチした求人票が登録された瞬間にメールを送ってくれるので安心です。

しかも、リクナビNEXTには企業側があなたのレジュメを見て直接スカウトオファーを受け取れる機能もついています。

スポットの大量採用も結構ある

スポット的に100~200人単位の大手企業求人が出回ることもあります。

例えばリーマンショックの後の就職氷河期に新卒採用を控えたメガバンク各社は現在人材不足となっており、一時期転職エージェントに依頼して第2新卒を大量に採用していました。
富士通グループなどもこの傾向にあります。

直近ではヤマザキビスケットが札幌、東北、関東、関西など全国各地の営業所でスーパー向けのルート営業職を募集。同社としては久しぶりの中途採用です。

広告業界では博報堂DYメディアパートナーズ(博報堂のメディア事業小会社)や電通デジタル(電通のWeb系広告小会社)の中途採用求人には定期的にリクナビNEXTをチェックしておけば巡り会えると思います。

既存社員の退職による求人にもチャンス

「即戦力」や「専門知識・能力」への期待に次いで、大手企業の中途採用理由第3位となっているのが「離職者の補填」。

この手の求人だけは数が少ない(募集人数が1名の場合も)リクナビNEXTのような転職サイトでは見つけることができません。少人数の採用に対して企業側のコストがかかりすぎるため求人広告を出稿しないからです。
この手の求人はほとんど転職エージェントに相談がいきます。

退職の穴埋め求人は転職サイトに出てこない

ですから、非公開求人として「離職者の補填」求人を紹介してもらうためにリクルートエージェント(リクナビとはまた別のサービスです)やマイナビエージェントへの登録も済ませておくことをおすすめします。大手に強いのはやはり大手のエージェント

東京・大阪・名古屋にお住まいならマイナビエージェントがおすすめですし、
それ以外の地方ではリクルートエージェントのシェアがダントツです。

※ 大手は直接応募に対して極端に反応が悪い

大手企業のホームページを見ると一応中途採用ページはあるのですが、新卒に比べると力が入っていません。
そもそもクローズドな案件はここには掲載されませんし、イレギュラーな対応を嫌う担当者が多いからか直接応募に対しては反応が悪いです。

やはり前述の通り転職サイトと転職エージェントを活用するのが大手から内定を取るための正攻法となります。

応募書類が超重要

大手の求人は人気があるため、書類選考でかなりの数の足切りが発生します。
加えて前述の通り大手求人に対しては即戦力感が重要ですから、応募書類には独特のノウハウが必要です。

もし職務経歴書のテンプレートが必要であれば下記フォームからダウンロードしてご利用ください。

ポイントは簡単に解説します。

  1. 職務経歴」欄は表組みにして実績を端的に伝える。くどくど書いても大量の書類を見る担当者には伝わらない。
  2. 冒頭に「志望動機」欄を設け、以下のフォーマットを基本に記述する。
「志望動機」欄のテンプレート

これまでは・・・(前職でやってきたことを簡潔に記述する)
将来は・・・(前職での経験をどのように発展させたいのか、目標を記述する)
そのために・・・(目標があるから、当該業界を志望した旨を記述する)
その中でも貴社は・・・(当該業界の中における応募先企業の特徴・優位性・重点戦略を記入)されていらっしゃったため、
前職での・・・(スキルを具体的なエピソードと共に記述する)といった経験を生かして即戦力としてお役に立てると思い、今回の募集に応募させていただきました。

こうすれば「私はこんな経験をして、こんなスキルと展望を持っています。あなたはこんな会社です。だから私と経験が役に立つと思って応募させていただいたのです!」とさり気なく伝えることができる文章になります。

さらにこのテンプレートの良い所は、退職理由がポジティブに伝わるところです。

エンジャパンの調査によると、人事が職務経歴書に不足していると感じる項目No.1は「退職理由について」なんだそうです。

人事は「逃げの転職ではないか、ポジティブな転職動機があるか」ということを気にしています。特に大手企業の人事は「単に安定を求めて応募してきているのは?」と疑っています。

しかし、職務経歴書に「退職理由」という項目があるのはいかにも変です。

そこでこのテンプレートでは「将来は・・・」という項目を利用して「キャリアに対する前向きな気持ちからの転職です」と前向きなアピールをしています。

職務経歴書の雛形ができたら必ず担当の転職エージェントに添削をしてもらうことです。完成度の低いまま応募して本命の書類選考に落選してしまったら悔やんでも悔やみきれません。

繰り返しになりますが大手に強いのはやはり大手のエージェント。東京・大阪・名古屋にお住まいならマイナビエージェントがおすすめですし、それ以外の地方ではリクルートエージェントのシェアがダントツです。

即戦力感を出す職務経歴書ダウンロード

志望動機例

(これまでは)
20xx年より株式会社〇〇〇〇にインターネット広告の法人営業として従事し、入社当初こそ苦労したもののここ3年間は連続で目標を達成しております。海外のWeb広告ニュースなどを毎日チェックし、常にお客様より詳しいプレイヤーであることを意識し続けた事と、お客様に対して常に概念や機能ではなく、数字で説明する事が結果につながった自己評価しています。

(将来は)(そのために)
これまで様々な企業のインターネット広告をお手伝いしてきた経験を活かし、今後は自社メディアのWeb運営に携わりたいと考えております。

(その中でも貴社は)
貴社は数ある健康食品EC企業の中でも、徹底的に数字に拘ってWebマーケティングを展開されていると、セミナーを拝見して感じました。

(前職での)
前職で身につけたインターネット広告の数字にこだわる姿勢を活かして、早期に活躍できるフィールドであると感じ、応募いたしました。

大手への転職で「マネジメント経験」は不要です。

ちなみに「大企業は年功序列だからマネジメント経験が高く評価される!」という転職アドバイスをする人をよく見ますが、これはまったくのデタラメ

以下のデータをご覧いただければ大企業が管理的な業務よりも専門的・技術的なスキルに期待している事がよくご理解いただけると思います。

今後3年間に採用する予定の転職者の職種

管理的な
仕事
専門的・
技術的な
仕事
事務的な
仕事
販売の
仕事
サービス
の仕事
生産工程
の仕事
1000人以上 23.0% 81.5% 48.2% 15.5% 11.4% 20.2%
300~999人 17.3% 68.1% 39.8% 16.1% 17.7% 18.1%
100~299人 15.1% 55.1% 29.9% 20.1% 18.2% 19.4%
30~99人 13.8% 50.0% 23.7% 23.5% 24.9% 14.8%

(引用元:厚生労働省 平成27年転職者実態調査の概況

ですから、マネジメント経験が無くても大企業への転職は可能です。
面接ではご自身の専門性が応募先にとっていかに役に立つかをアピールするようにしてください。

競争率の高い大手企業への転職ですが、ポイントさえきちんと抑えて粘り強く活動すればきっと内定は勝ち取れます。
あなたの転職活動の成功をお祈りしております。

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