6月の求人・求職状況
トピックス
4月の求人、求職、就職の状況を公開。
前月回復に転じた求職者数、先々月わずかに回復した求人数は、ともに減少となりました。
求人倍率は前月と同水準の1.32倍となりました。
また、前年同月で見た新規求人数も減少しています(0.9%減)。
産業別では、各種サービス業の増加傾向が続いている一方で、昨年好調だった建設業及び製造業は今年に入って減少傾向が続いています。
データ詳細
一般職業紹介状況(厚生労働省)
※一般職業紹介状況(令和5年4月分)について - 厚生労働省 - 2023年5月30日より
- 有効求人倍率は1.32倍、前年同月の0.12p増
- 求人数は前月の0.6%減、前年同月の2.9%増
- 求職者数は前月の0.7%減、前年同月の3.1%減
(引用元:一般職業紹介状況(令和5年4月分)について - 厚生労働省 - 2023年5月30日)
求人数・求職者数はどちらも減少しています。
有効求人倍率は先月と同水準でした。
4月の新規求人数は前年同月と比較すると0.9%減でした。
また新規求人を産業別に見ると、
宿泊業・飲食サービス業(8.2%増)、情報通信業(7.5%増)、学術研究・専門・技術サービス業(3.3%増)、などで増加となりました。
一方で建設業(9.6%減)、製造業(9.3%減)、生活関連サービス業・娯楽業(1.3%減)などでは減少しています。
6月の転職ニュース
未経験 業種・職種未経験者の採用で重視するのは「人柄・社風との相性」
株式会社学情は、企業・団体の人事担当者を対象に、「業種・職種未経験者の採用」に関してネットアンケート調査を実施しました。
業種・職種未経験者の採用で重視するポイントは、「人柄・社風との相性」が圧倒的に多く90.2%でした。続く2位の回答は「成長意欲」の49.5%となりました。
「人柄・社風との相性」が特に多くの回答を集めており、相性やカルチャーフィットを重視した採用を実施する企業が多いことが分かります。
また、評価している能力やスキル・経験は、「コミュニケーション能力」の89.6%が最多で、「成長意欲」が2位で70.7%、3位以下は少し差がついて「ビジネスマナー」で39.1%、「論理的思考力」30.3%と続きました。
業種・職種未経験者の採用は、既卒・第二新卒などの20代が中心で、ポテンシャルを重視した採用を実施する企業が多いため、このような結果になったと予想されます。
30代以降で未経験の業種・職種への転職を狙う方は、これらに加えて「企業・業界の理解度」や「経験職種」「資格・スキル」なども要求されることは意識しておきましょう。
キャリア相談 相談相手は家族に次いで転職エージェントが多数
(引用元:【調査レポート】転職・キャリア相談は誰にする?4割以上が回答した相談相手は〇〇! | PRTIMES | 2023年5月26日)
株式会社ACILは、20代以上の男女を対象に「転職・キャリア相談」に関するアンケート調査を実施しました。
調査によると、家族や恋人に相談すると回答した人は全体の4割に上りました。
まずは、最も身近な家族に相談する人が多いのは想像に難くありませんが、2位には「友人」や「同僚」を抑えて「転職エージェント」がランクインしています。
回答者の意見としては、「専門的なスキルやノウハウを持った人にサポートしてもらいたい」「自分の転職市場における客観的な評価をもらえるのはプロである転職エージェント」「相談をもとに、興味のありそうな求人を提案してもらえる」などがありました。
やはり、本格的な相談をしてサポートを受けるのことを考慮すると「転職エージェント」を利用する人が多いようです。
転職は人生を左右する大事な決断でもあるため、「家族や恋人」のような自分のことを理解している人に相談することは重要です。
しかし、距離が近すぎるだけに客観的な評価を下すのは難しく、どうしても優しい言葉をかけてしまうものです。
現状の自分の立ち位置を理解するためにも、家族や恋人だけでなく、転職エージェントのようなプロに相談することも重要です。