8月の求人・求職状況
トピックス
6月の求人、求職、就職の状況を公開。
前月に続き求職者数・求人数がともに減少し、求人倍率も前月から0.01ポイント減少し1.30倍となりました。
また、増加を続けていた前年同月で見た新規求人数も横ばいとなりました。
産業別では、各種サービス業の増加傾向が続いている一方で、昨年好調だった建設業及び製造業は今年に入って減少傾向が続いています。
データ詳細
一般職業紹介状況(厚生労働省)
※一般職業紹介状況(令和5年6月分)について - 厚生労働省 - 2023年8月1日より
- 有効求人倍率は1.30倍、前年同月の0.12p増
- 求人数は前月の0.0%増、前年同月の0.07%増
- 求職者数は前月の0.6%増、前年同月の2.6%増
(引用元:※一般職業紹介状況(令和5年6月分)について - 厚生労働省 - 2023年8月1日より)
求人数・求職者数はどちらも減少しています。
有効求人倍率は先月から0.01ポイント減少し1.31倍となりました。
6月の新規求人数は前年同月と同水準でした。
新規求人を産業別に見ると、
宿泊業・飲食サービス業(1.3%増)、医療・福祉(0.9%増)、学術研究・専門・技術サービス業(0.8%増)などで増加となりました。
一方で製造業(11.0%減)、建設業(7.2%減)、教育・学習支援業(2.6%減)などでは減少しています。
8月の転職ニュース
中途採用 中途採用の理由に変化!「事業拡大・経営好転」が急増
(引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001825.000002955.html | PRTIMES | 2023年7月31日 )
株式会社マイナビは、全国の企業、個人を対象に「中途採用・転職活動の定点調査(2023年6月)」を実施しました。
調査によると、中途採用活動を実施した企業は前年同月から4.4%増加して42.7%で、全体の半数近い企業が中途採用を行いました。
従業員規模別で見ると「50名以下」が27.6%で前年同月比+2.0pt、「51~300名以下」が48.0%で+7.8pt、「301名以上」が54.7%)で+4.5ptと、中規模企業での採用活動が活発になっていることが分かります。
また、「企業が中途採用活動を行った理由」については、「退職者・休職者の補填」が最も高く、「年齢など人員構成の適正化」、「組織の存続と強化(活性化)」が上位を維持していますが、「経営状態の好転・既存事業の拡大」が大きく回答者を増やし35.4%(+6.2pt)となりました。
企業経営において積極的な理由での採用活動が増加していることから、好条件での求人も増加することが予想されます。
転職でのキャリアアップを狙う方は、転職エージェントなどを通して求人を探す良い機会となるでしょう。
人材 『建設業』『運輸・通信業』で人手不足倒産が激増
(引用元:「人手不足倒産」、過去最多ペース 2023年上半期で110件発生、転退職による倒産も増加 | PRTIMES | 2023年7月10日)
従業員の離職や採用難等により人手を確保できず、業績が悪化したことが要因となって倒産した「人手不足倒産」。
発生件数が前年同期から約1.8倍に急増し、2023年上半期(1-6月)は累計110件と過去最多件数を更新しました。
なかでも建設業は、現場の職人のほか、施工管理など有資格者の不足や退職により事業の継続が困難となったケースが目立ち、前年同期の3倍に急増しています。
また、運輸・通信業も、従来から続く慢性的なドライバー不足に加え、「2024年問題」やドライバーの高齢化も課題となっており、前年同期から2.2倍に増加しました。
特に建設業は、新規求人数も減少が続いており、転職にあたっては時期が悪いといえるでしょう。