12月の求人・求職状況
トピックス
10月の有効求人倍率が発表。
求人倍率は、昨年4月からの緩やかな増加傾向が続き、1.35倍でした。
コロナ禍で求人倍率の減少前の水準(令和元年度平均1.60倍)に回復するまでには時間が掛かりますが、減少が始まった令和2年5月~3年4月の1年間の平均が1.08倍、令和3年5月~4年4月の一年間が1.17倍でしたので、順調に増加しているといえます。
長期的に増加を続けてた求人数はわずかに減少、求職者数も今年2月から緩やかな減少傾向が続いています。
一方で、前年同月で見た新規求人数は増加しています(7.9%増)。
産業別では、「製造業」が引き続き高水準を維持。「宿泊業・飲食サービス業」「生活関連サービス業・娯楽業」が大きく回復しています。その他、多くの産業で回復傾向が続いていますが、建設業と教育・学習支援業はわずかに減少しました。
データ詳細
一般職業紹介状況(厚生労働省)
※一般職業紹介状況(令和4年10月分)について - 厚生労働省 - 2022年11月29日より
- 有効求人倍率は1.35倍、前年同月の0.17p増
- 求人数は前月の0.1%減、前年同月の11.4%増
- 求職者数は前月の0.8%減、前年同月の3.0%減
(引用元:一般職業紹介状況(令和4年10月分)について - 厚生労働省 - 2022年11月29日)
求人数が増加した一方で、求職者数はやや減少しています。
有効求人倍率も緩やかな増加傾向が続いています。
10月の新規求人数は前年同月と比較すると7.9%増でした。
また新規求人を産業別に見ると、
宿泊業・飲食サービス業(29.3%増)、卸売業・小売業(11.7%増)、生活関連サービス業・娯楽業(11.3%増)などで増加、建設業(0.7%減)、教育・学習支援業(1.9%減)で減少となりました。
12月の転職ニュース
海外勤務 コロナ禍で任期が延長されていた海外駐在員の交代が活発化
(引用元:アジア各国のホワイトカラー人材紹介市場動向 | JAC Recruitment | 2022年11月8日)
世界11ヵ国で人材紹介事業を展開し、東南アジアでは最大級の規模を誇る株式会社JAC Recruitmentは、2022年第3四半期のアジア各国のホワイトカラー人材紹介市場の動向を調査しました。
「インドネシア」「中国」「韓国」を除く各国では、求人数・求職者数が回復しており、コロナ禍前と同等の勢いを見せる国もあります。
日本企業の求人(日本企業の海外事業関連求人)も増加傾向にあり、前年同期比で136%と大幅に増加となりました。
特に中堅・中小企業では、コロナ禍によって任期が延長されていた海外現地駐在員の後任候補を求める動きが多くあるようです。
実際に、人材紹介先企業が1次面接を行った数は前期比で111%と伸びており、採用意欲が高まっています。
海外勤務を希望する方が求人を探すなら、今が好機といえるでしょう。
スキル 若手人材の約半数が自身の成長に不安
(引用元:全年次の3割超が『役割が変化しない状況』に成長不安。2、4年目は『昇進・昇格できない』、3年目は『期待を聞いたことがない』状況にも不安を実感(PRTIMES) - 2022年11月2日)
株式会社ラーニングエージェンシーおよびラーニングイノベーション総合研究所は、2022年7月に社会人2年目~4年目の900人に対し、意識調査を行いました。
調査によると、「自分の成長に不安を感じることがある」という回答は、社会人2年目が48.3%と最も高い割合となり、3年目が43.0%、4年目が45.3%でした。
また、「自分の知識・スキルに不安を感じることがある」については、社会人2年目が42.3%となり、3年目が39.3%、4年目が45.7%という結果でした。
自分の成長に不安を感じる理由としては、「役割が変化しない」「昇進・昇格できない」「期待を聞いたことがない」「少ない業務しか回ってこない」「簡単な業務しか回ってこない」などがありました。
社会人2年目~4年目は、1年目の社員に比べて知識・スキルが身についたことを実感しやすい研修などが少ないこともあり、現状のまま働き続けて成長できるのかと不安になる方が多いようです。
そうした不安を解決するために、転職して環境を変えるのも一つの手ではありますが、成長する機会というのは会社の中にしかないわけではありません。
近年はオンラインでの活動が活発になってきたことで、副業をしたり資格のスクールに通ったりするハードルが下がりつつあります。
社内の評価や業務内容といった基準だけにとらわれずに、まずは、成長できる機会を探してみるのが良いのではないでしょうか。